巡るもの

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写真2

写真3

クリスマスに活躍した、小さなコニファーのシルバースター。名前の通りの銀葉が可愛い。いつの間にか縦に少し伸び、鉢増ししようかどうしようか悩んでいたら、風に吹かれて転がり、鉢からスポーンと抜けましたΣ(ﾟдﾟ；)
早く鉢増ししろよ、という捨て身のアピール...のような気がしました......。
鉢増ししました(*`･ω･)ゞ
1枚目.頭が重いアピールに成功し、無事鉢増しされたシルバースターさん

命の萌え出。
2枚目.続々と咲き出したクロッカス
3枚目.やっと咲いた花瓶の猫柳

8年前、この日から数ヶ月間、私は花も草木も触るのをやめてしまった。美しいものを見ると、故郷を連想し胸が苦しかった。子供達はまだ小さく、毎日明るい母親という役割を演じた。家族の安否が知れなくても。
良いこともあった。長期入院していた娘が数ヶ月間帰宅することが出来たのだ。それは地震でCTやMRIといった検査機器が使用不能に陥ったからだった。

荒れた庭に伸び放題の花々。
ある日、一輪の花が咲いた。
何年も咲かなかったのに。お世話も放り出していたのに。毎年｢咲くかな、咲くかな｣と楽しみにしてはガッカリするのを繰り返していたけれど、その年は気にもとめていなかったのに。どうして、今年咲いたのか。

そして、その日から、私は少しずつ、演技しなくても元気に過ごせるようになっていった。

私は被災地から遠く離れた土地にいて、被害も受けず、震災とは何の関係もない人にカウントされている。でも、全国に少なくとも何百万人もの私がいる。

だからきっと、みんな忘れない。