風の唸りを聞く。
季節が動くのを嫌がるように咆哮していた風が、やっと色なき風に落ち着いた、陽は落ち...
高原の季節は駆け足でゆく。
朝の気温が5℃を下回り、周辺の草木も色を増した。
透明な光にキラキラと輝...
芒の穂が、揺れる。
高原に吹く風が、秋の音と匂いを運ぶ。
郭公の囀りや蝉の声が消え、山が粧い始めた...
吸い込まれそうな蒼穹に、山が吐き出す白雲が浮かぶ。
草が波打ち、どこかで鳴る遠雷に耳をそばだてる。...
ぶぅぉぉ~ リンリン♪ 観自在菩薩、行楽般若波羅…
樹齢数百年の杉木立の静寂に、法螺貝と鈴の音が木霊し...
ひと雨きそうな、じめっとした生暖かき晩、
6月の遅い夕暮れが、ゆっくりと水面や辺りの樹木の明度を下...
濃さを増した青葉の香と、草いきれが鼻孔をくすぐる。
長雨の季節を前にした、密やかな春の宵。
水気を...
冬眠の殻を破り翔び立った。
まとわりつく甘い香を振り払い、宙に浮く。
「あ~」 芽吹きを促した風が...
月が冴える。
風が枯れ野を駆けめぐり、冬木立の凛冽に身をすくめる。
そんな冬が来る前にに、去り行く...
山の雑木が、思い思いの色に粧い始める。
草いきれの夏が過ぎた山野で、口を開けた山栗を見付ける。
燃...
吸い込まれそうに高く、青い空。
秋の装いを急ぐ山の頂から、白雲が湧き上がる。
行く雲、吹く風、流れ...
オーシンツクツク~、オーシンツクツク~♪
早朝から響くツクツク法師の声や、切なげなヒグラシの声に、日暮れて...
谷戸に響いていたウグイスの囀りが、めっきり減った。
歌合戦のごとく競って啼いていたガビチョウの声が...
ひたひたと斜面を滴り落ちる水。
湿り気のある斜面に張り付いたコケが、息を吹き返したように、その色を...
溢れる花の色、むせかえるその匂いに急き立てられ、足早な春を追い駆けようとの空中散歩。
さて何処を巡...
薫風に誘われて、今日のメジロは揚げ雲雀ヒバリ。
我が庭と、その周辺の今を見ておこうと飛び立てば、眼下...
うららかな春風が、冬眠中の老メジロを花逍遥に誘います。
空中散歩に飛び出してみようかなぁ~。
先ず...
ウエルカムコーナーに置いたコーヒー樽を飾るのは、庭で取れた赤い実や綿でデコした、シンプルな棒の組...
アイビーやヒメツルソバが、頑張って壁面にしがみつき、さながら「植物壁画」
大地に踏ん張って広がる、...
「アニソドンテア・マルバストロイデス」南アフリカ原産
私の記憶力を試すかのような長い名前だが、昨...