フランネルフラワーは、細かい毛が密生する花の手ざわりが、軽く柔らかい毛織物のフランネルに似ていることから、この名前で呼ばれています。近年、日本で品種改良されて、鉢花としての流通がふえています。
春と秋の2度咲く‘フェアリー・ホワイト’や、 四季咲き性が強い品種‘エンジェル・スター’、秋咲き品種で草丈が1mほどに育つ‘ファンシー・スノー’などの品種があります。
難易度:

開花期:4月~5月(ポット苗は2月~3月に流通)
ネモフィラは森の妖精のような、澄んだブルーの花が愛らしく、春の花壇やコンテナの寄せ植えなどによく利用される植物です。株張りは20cm以上になり、大きくこんもりと成長するので、鉢やコンテナの縁からあふれるように咲かせると見事です。
花の中心部がくっきりと白く、花壇のよいアクセントになるネモフィラ・メジェンシーや、青いブロッチが入り「ファイブスポット」とも呼ばれるマクラータ種などがよく栽培されています。
難易度:

開花期:4月~8月(四季咲きの園芸品種もある)
ナデシコは古くから観賞用に栽培され、多くの園芸品種も育成されている人気の花です。花壇やコンテナ、鉢植えだけでなく、高性種は切り花に利用され、幅広い用途があります。
園芸品種には、四季咲き性のものが多く、常緑性で耐寒性も強いので、品種や場所によってはほぼ周年にわたって観賞できるのも魅力的。やさしい草姿に可憐な花を咲かせ、香りも楽しめる種類もあります。
難易度:
開花期:3月下旬~6月上旬
ツルニチニチソウは春から初夏にかけて、青や白色の花を咲かせます。葉に斑の入る品種は、ガーデニング素材としても親しまれています。
また、長いつるを生かして、グラウンドカバーやコンテナ、吊り鉢の縁から垂らすなど、楽しみ方も様々。ツルニチニチソウより小型の、ヒメツルニチニチソウもよく知られています。
難易度:
開花期:3月~11月
ペチュニアは、春のガーデニングに欠かせない花。枝垂れるものやこんもりと茂るもの、大輪~小輪、八重咲きなど、いろいろな園芸品種があり、毎年育てていてもあきません。
多くのナーセリーが毎年のように優れた品種を生み出し、園芸店の店頭をにぎわせます。ハンギングやコンテナで寄せ植えにしたりと、楽しみ方もいっぱい。成長が早くて丈夫なので、初心者にもおすすめです。
難易度:
開花期:4月~12月
マリーゴールドは鮮やかな黄色や橙色の花を、長い間次々と咲かせてくれます。栽培も簡単なので、花壇の定番ともいえるポピュラーな花。ボリューム感もあるので、広い場所から小さなスペースまで、華やかさを出すには好都合な草花です。
品種も多く、組み合わせによりさまざまなバリエーションを演出できます。草丈が低く枝分かれの多いフレンチ・マリーゴールドと、高性で大輪のアフリカン・マリーゴールドが主に栽培され、両種の交配種もあります。
難易度:

開花期:4月~7月
紫から白へと色が変化し、さわやかな芳香があるニオイバンマツリの花。最盛期には株が花で覆われるほどによく生長します。
鉢物として一般に流通しています。霜があまり降りないような地域では、戸外でもよく冬越しします。さし木でふやすことができます。
難易度:

開花期:1月中旬~5月、9月中旬~11月中旬
オステオスペルマムは、春の訪れを告げるように、かわいらしい花を咲かせます。その花色の豊富さは、どの色を選ぼうかと迷ってしまうほど。見ている人をワクワクさせるような、鮮やかな花色や、淡くやさしい花色もあります。ほかの植物と組み合わせても自由自在。そんな使いやすさも大きな魅力です。
3月上旬頃から、さまざまな花色のポット苗が園芸店やホームセンターの店頭をにぎわせ始めます。
難易度:
開花期:4月~11月
カリブラコアはペチュニアに似た小さな花を、長い間咲かせてくれます。
品種改良が進み、ペチュニアにはない、鮮やかな黄花やオレンジ花、チョコレート色の花もあり、バリエーションも豊富。近年はペチュニアとカリブラコアの雑種とされるものも出回っています。ペチュニアと同様に、育てやすさも魅力です。
難易度:

開花期:4月中旬~5月中旬
ツツジは古くから栽培され、日本人に最も親しまれている花木の一つです。栽培されるツツジは、日本に自生する野生種をもとに改良されているので、いずれも栽培は容易です。鉢植えでも庭植えでも楽しむことができます。
‘本霧島’や‘白琉球’‘大紫’など、現在でも栽培される数多くの園芸品種は江戸時代中期に作出されました。
フクシアは下向きに咲く上品な花姿から、貴婦人のイヤリングとも呼ばれます。
花形は一重咲きから八重咲きまであり、花の大きさは1cmにも満たない小輪から、8cmを超える大輪までと多種多様。過酷な夏が苦手で、夏越しの難しい植物ですが、日本で作出された‘エンジェルス・イヤリング’は、そのなかでも耐暑性に優れています。
難易度:
開花期:5月中旬~11月中旬
バーベナは、春から晩秋まで咲き続け、花が少ない真夏の炎天下でも生育旺盛です。本来多年草ですが、耐寒性がやや弱いことから、日本では園芸的に一年草として扱われる品種と、比較的耐寒性があって多年草となる品種とがあります。可憐でかわいらしい花を咲かせ、ガーデンを彩ってくれます。
カルミアは鉢植えでも庭植えでも楽しめる小型の花木です。蕾の時はコンペイトウのような形をしていて、開くと皿形になり、小さなかわいらしい花を咲かせます。花は薄く模様が入って、蕾の様子とは全く異なった印象を受けます。
目次に戻る
不動の人気、バラ
5月はバラが美しく咲き誇る季節です。多彩な種類があり、ガーデンのフォーカルポイントになる花の女王バラは、ランキング外で紹介します。(*「みんなの趣味の園芸」では、樹形と管理の仕方から4つのタイプにバラの図鑑を分けています。)
-
主な開花期:5月~6月上旬、6月中旬~11月(品種によって適時、開花)
つるバラまたはクライミング・ローズ。伸びた枝をアーチやオベリスク、フェンス、パーゴラなどの構造物に誘引して観賞するのが、一般的な楽しみ方です。
花は小輪から大輪まであり、花色も豊富で、品種によっては香りも強いです。株は品種によって大小あり、つるの太さや堅さなどもさまざまで、仕立て方に合わせて品種を選ぶことが大切です。
-
主な開花期:5月~6月上旬、6月中旬~11月(繰り返し開花)
木立ち性のバラ(木バラ)。このなかには広く栽培されている四季咲き性のモダンローズ(ハイブリッド・ティー系やフロリバンダ系など)のほかに、チャイナ系やティー系など一部のオールドローズも含まれます。
花は中輪から巨大輪まで幅があり、花色も豊富で、強い香りをもつ品種もあります。株は品種によって大小あり、樹形も直立性から横張り性までいろいろです。
-
主な開花期:5月~6月上旬、6月中旬~11月(品種によって適時、開花)
半つる性のバラ。枝を長く伸ばせば小型のつるバラとして利用でき、また、四季咲き性や返り咲き性の品種の多くは短く切り詰めて、ブッシュ・ローズのように仕立てることもでき、利用範囲の広いバラです。
花色も豊富で、小輪から大輪まであり、強い香りのある品種もあります。株の大きさは品種によって異なり、枝の太さや堅さなどもさまざまです。
-
主な開花期:5月~6月上旬、6月中旬~11月(繰り返し開花)
小型の性質をもつバラ。コンパクトな株に極小輪から中小輪の花を咲かせ、環境がよければ、春から秋まで咲き続けます。
花色も豊富です。香りは品種によっては強弱がありますが、他系統に比べると芳香性品種は少ないようです。株は自立し、品種によって大小あり、樹形も直立性から横張り性までといろいろです。
目次に戻る