アロエ・アレニコラ
撮影/1月
地面を這う水玉模様のアロエ!『アレニコラ』
基本データ
- 分類
- ススキノキ科 アロエ属
- 学名
- Aloe arenicola (アロエ・アレニコラ)
- 和名
- 極楽錦(ごくらくにしき)
- 他の呼び名
- アロエ・アレニコーラ
- 自生地
- 南アフリカ共和国西岸、北部のナミビア国境付近、ナマクワランド
- ふやし方
- さし木、さし芽、株分け、タネまき(実生)
- 色
-
緑・黄系
シルバー・白系
- 生育タイプ

-
春秋型
- 特徴
-
解説
アロエ・アレニコラは、暗い青緑色の葉が、水玉模様のような細かな白い斑点で覆われている多肉植物です。
地面に這って育つ傾向があり、最高でも70cmより高くはなりません。
アレニコラはその年齢とともに成長形態を変えます。若い時期は写真のように長くて丸みのある細葉が茎立ちします。
古株になると、葉はおなじみのアロエ(アロエ・ベラなど)に近い形状の葉になり、ロゼット状に葉が展開します。這って大きくなるため下部の古葉からなくなっていく傾向にあります。
学名のアレニコラ(arenicora)はラテン語で「砂漠の住民」を意味し、南アフリカの西海岸沿いの狭い地帯、ランバーツ・ベイからナミビアまで走る砂丘地帯に自生しています。乾期には砂漠気候のストレスで葉が真っ赤に染まります。
専門店で入手します。
育て方・管理のポイント
年間を通して風通しのよい場所で管理します。
春と秋が成長期ですが、冬もゆるやかに成長するため冬型に近い種類です。成長期は日当たりのよい戸外で育て、鉢土が乾いたらたっぷりと水を与えます。
最低温度が7℃を下回ったら、戸外で管理している株はよく日が当たり、かつ霜や北風が当たらないような場所に移動し、夜間は窓辺や温室、簡易温室などで管理します。冬は霜や北風に当てないこと、凍らせないことに注意します。
8月から9月初めは休眠します。自生地の環境からも分かるように蒸れを非常に嫌うので、風通しを重視します。蒸し暑い日本では、夏の日当たりは20%~30%遮光し、風通しよく育てます。高温期の水やりは月に1~2回、蒸し暑くない日にたっぷりと与えます。
肥料は植え替え時に元肥として緩効性化成肥料を少量施します。
【枯死しない最低温度/0℃】(目安)
撮影/1月
教えてくれた人
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靍岡秀明(つるおか・ひであき)
園芸家。昭和5年創業のサボテン・多肉植物を扱う老舗「鶴仙園(かくせんえん)」の3代目。多肉植物の自生地を訪ねる一方、高温多湿の日本で多肉植物をどう楽しむか、日々、ノウハウを探究している。
(写真撮影)田中雅也
アロエとは?
アロエは、薬用になる植物としてよく知られるキダチアロエや、食用とされるアロエ・ベラに代表される多肉植物です。細長い葉がロゼット状につき、肉厚な葉の中にあるゼリー状の組織に水分を蓄えて育ちます。多くの種類は性質が強健で、暑さや軽い霜程度の寒さには耐えるため、初めて園芸をする人にとっても育てやすい多肉植物です。
約500の原種が知られ、自生地では高さ20mの大木に育つ種類から、高さ5cm程度の小型種まであり、変化に富みます。観賞価値の高い花を咲かせる種類も多く、暖地で庭植えされたキダチアロエは真冬に…
みんなの写真
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