パキポディウム・デンシフローラム
撮影/2月
マダガスカル産パキポディウムの代表的人気種!
基本データ
- 分類
- キョウチクトウ科 パキポディウム属
- 学名
- Pachypodium densiforum (パキポディウム・デンシフローラム)
- 和名
- シバの女王の玉櫛(たまくし、たまぐし)
- 自生地
- マダガスカル
- ふやし方
- タネまき(実生)、さし木
- 色
-
緑・黄系
シルバー・白系
- 生育タイプ

-
夏型
- 特徴
-
解説
デンシフローラムは花も美しく、丈夫で育てやすいので、初めての方にもおすすめのパキポディウムです。大きく肥大する幹が魅力的で人気があります。
春に鮮やかな黄色い花を咲かせます。
原産地のマダガスカルでは広く分布し、高度1500m程度までの乾燥地帯の、花崗岩の岩場や平原に自生しています。現地では最大で直径が1mを超え、高さは70cm程度に成長します。
デンシフローラムには日本で作出された、矮性種で縮れ葉の
‘タッキー’があります。また、成長点が帯状になった綴化(せっか・てっか)タイプも、数は少ないものの出回ることがあります。
デンシフローラムは寒さには弱いので、春から秋に専門店で探してみましょう。
育て方・管理のポイント
春から葉が展開して秋にかけて成長し、やがて冬に落葉して生育が止まります。
生育期の4月から10月は日当たりと風通しのよい場所で管理し、生育が止まる冬は、室内の日当たりのよい場所に置きます。
生育期は、鉢土が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。冬は断水します。その後、春に葉が出るか蕾が上がってきたら、少しずつ水やりを再開します。
冬季、温室等で温度を確保できれば、少しの水やりで細根を維持できるので、春の動き出しはスムーズになります。
2~3年に1回、春に植え替えを行うとき、緩効性の有機肥料を規定量、施します。
デンシフローラムは丈夫な種ですが、マダガスカル産のパキポディウムとしては、もともと低地に自生していることから耐寒性は高くありません。
【枯死しない最低温度/8℃】(目安)
撮影/2月
撮影/4月。成長点が帯状になった綴化(せっか・てっか)タイプ
撮影/4月。綴化タイプ
教えてくれた人
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山城智洋(やましろ・ともひろ)
園芸研究家。大阪府豊中市のサボテン・多肉植物専門店「山城愛仙園」の2代目。花き市場勤務を経て、サボテン・多肉植物の生産、輸出入に携わる。豊富な品種知識とていねいな栽培管理でコレクターからの信頼も厚い。
(写真撮影)田中雅也
パキポディウムとは?
パキポディウムの仲間は、南アフリカ、マダガスカル原産でマダガスカル固有種が多くあります。基部がまるまると太ったものや、ずんぐりとした棒状の幹をもつものなど、独特のフォルムが人気の植物です。一部の種類は、株が小さいうちはとげで幹が覆われていますが、大きくなると次第にとげが少なくなります。
春から秋に成長します。長雨に当てると腐りやすくなるので注意しましょう。秋になり葉が落ちてきたら水やりを控えて、真冬は断水して休眠させます。まだ小苗のときは、腐葉土などの有機物の多い用土で植え、肥料や水をやや多めに…
みんなの写真
パキポディウム
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