1.中高時代の五葉松
写真は中学高校時代の田舎(徳島)の私の盆栽。今は存在しない黒松で、無茶苦茶な盆栽黒松か?
【潅水】は、地下水をポンプで汲み上げバケツ吸水です。
『松』は、家庭燃料としてのシバ利用で所有山から切り出した。
2.『針金掛け』イヤだがガンバル!
【針金掛け】 写真は、作業前の写真
クロマツには銅線掛けがいいが、アルミ線で行った。
松は一度針金をかけると2年ほどは外さないので、観察が必要です。
【松盆栽】はハサミひとつで自然に創るものだ。
3.曲げる場所は多く巻き付けるか。
【針金掛け】 写真は、作業後の写真
枝先は少し上向きにするか。
「こんなもんで、いいかな?」
4.20170620 腰高解消のため取木実施
20170620 写真は、取り木位置決め2本目。南に1本目。
【黒松の取木】 鉛筆より太い幹。
1、新刃のカッターナイフで、樹の太さ分環状剝離する。
2、特に、上の樹皮は、下に比べて斜め上に強く切り込む。
3、用意した半分切ったビニールポットで巻き、ホッチキス止めをする。
4、水に浸けておいたミズゴケを剝離部分に巻き、周りを桐生砂、赤玉の用土で固める。
5、ポットの中に、ミズゴケをかぶせて完了。
5.鉢の南と北に2本取木をかける。
写真は、完成した取木。
樹の太さは、約2cmほどで少し太い。
鉢の北と南に設定したのは、どちらがいいかを判断するため。結果的には、北の日陰側が良かった。
【見事に失敗!】
南側は、お正月前には赤くなって、枯れてしまった。
6.20180226 黒松の取木外し。
20180226 黒松取木外し。
左側は、北側の日陰側の取木で、枯れていない。
右側の南側は、枯れて赤くなっている。
6月に取木をして、この3月頃のチェックだが、これが事実です。 ほとんど、緑の葉をしている黒松だが、カルス状態で根を目視できなかったので失敗かな?
「いい、経験ですね。」
7.この4月16日は、他黒松の芽が伸びる頃。
20180416 取木の黒松の芽が小さく出ている。
「新芽があるので、ほぼ成功だ!」
少し、不安が残るがイイ出来だ!
育成40年以上、手塩にかけた1本の黒松、取木成功を喜ぶ。自分の世話した黒松が、私の要望に応えてくれたのだ。
「たまには、成功するね。」
8.久しぶりの『三河黒松』の発芽
20180420 『【軸切り挿し芽】を作ろう!』
【幼生黒松の小盆栽づくり】
単子葉とか、双子葉なんて分類してた理科先生。裸子植物とか、被子植物すら頭になかった時代。
【松は多子葉である。】ことは、経験が、体に教えてくれていた。【多子葉が出揃えば、挿木するのさ。】腰の低い『黒松苗』作るため。
この時期、2,3年前から苔鉢に【松ぼっくり苗】をお正月用に人気販売されていた。大きく成ると流行は廃れる。
9.多子葉が広がったので挿し芽実施。
4月に芽だし前に、【挿木】もいいが、これは挿し穂を動かすとほとんど発根しません。潅水時に、どうしても水道水をかけるためダメです。小盆栽でも、5年はかかる。
一番いいのは、やはり【取木】です。
この【軸切り挿し芽】も、昔から行われ、先人たちの知恵のひとつです。
普通に、育てていると腰高で樹が全て『文人風』になる。
少しの工夫と援助で、できるこの挿し芽方法は、いい。
10.挿し芽から、松脂を見た?
葉を拡げた苗から、挿し穂を切り、薄いメネデール液に浸ける。すると、浮くのである。こんな小さな幹から松脂が出ている。写真では、分かりにくいが肉眼で良く見える。沈まないので、ピンセットで沈める。
植物ってスゴイ防衛本能を持っているのだ。
各ポットに、排水性と保水性を考えつつ、菜箸で穴を開けて、その上に、市販の種蒔用土被せ、再度潅水する。
11.最後は、川砂で挿し芽を固定します。
ポイントは、根を早く出すためには、「挿木・取り木・植木・・」すべてにかかわり、【根を固定させること】が固定、一番重要だと思います。
発根すれば、植替え時の【根切り】や【根腐れ】させない植替えが、大切なことが分かります。
「そうです!」 根大切にして、しっかり根に水を与えることが、『盆栽』だと思います。
12.盆栽『三河黒松苗の挿木』の逆発想
黒松の【芽挿し】は、発根せずに失敗に終わりました。
きっと幹の根元が赤くなっていない内に挿木したからだと思います。
ここで、ひらめきました。根元から第一枝の間を狭くするには、写真の赤い線、幼葉の真ん中で切る。
すると、そこから発芽して間延びしない松が出来上がるのではないか。
早速、実施した幼樹が左の〇の松です。
ちゃんと発芽していて、小さくていい盆樹ができそうである。
「今後に、期待を!」
13.作業1 実生黒松苗2年生の定植
【実生黒松苗2年生の定植】2月4日
写真の上は、実生黒松の苗
充分に根も伸び、葉もしつかりしているのでミニ鉢に定植。
写真の下、
最初に、あるものの小鉢を準備し、鉢穴にあわせて底網を作る。
アルミ線で網を固定し、苗の根を固定する細いアルミ線も作る。
これら、細かい作業なので時間がかかりますが、ていねいに行いました。
14.根切りとその絡みをていねいにほぐす。
作業2 根のほぐしと根切り。
水道水で用土を洗い流す。
鉢底に丸く固まった環状の根は切り取ります。
根を持ち、ていねいにほぐしながら1本の樹とその根にする。
写真の上は、1本づつにまとまった苗です。
写真のしたは、環状の切り取った根です。
15.作業3 用土と根の固定
用土は、まず底に桐生砂を敷きます。
赤玉土と細かい桐生砂を混ぜたもので、根を押さえます。
その上に、市販の挿木用土で保湿を図り、手で固めに押さえます。
潅水で用土の排水色が透明になるまで与えた。
根止めのアルミ線で固定します。
16.作業4 定植完成
最後に、川砂をかけ、再度根の固定とそのすき間をなくします。
もう一度、潅水をして完成です。コケは、樹が落ち着くまで、しばらく貼りません。念のため、トップジンМで消毒しました。
17.一年生苗木にも【針金掛け】天才教育か?
腰低の黒松の超ミニ盆栽を作るためです。
少し、乱暴だが作ってみたいのです。
腰高盆栽解消のために、ちょっとごめんね。
18.これで、じっくりと大切に育てます。
肥料も、強い幹とこれからもいい整姿づくりに手助けします。
19.3年生苗も実施しました。
素人の私ども、ずっと前から困っていました、どうするのか?
もう、文人風?は要りませんよ。
全長約20cm苗の黒松苗を約ミニの高さに、無理にしました。
【アルミ線太さ2mmで、低く、右回りに、ていねいに巻いて捩じりました。】
十年も経てば、きっと、小盆栽で枝数の多い樹形が出来ると思います。20190219
20.3年生苗も、十年経てば小盆栽にします。
やったね!
樹高は6cmの樹高だね。
「やはり、針金掛けは、盆栽には必須だね。」
夢に見た、腰の低い黒松が出来たのですよ。
【針金掛けは、盆栽イジメでないよ!】
21.2019年4月8日の姿 〇印
12.盆栽『三河黒松苗の挿木』の逆発想02
大成功だ!【三河黒松の幼芽切り】。多子葉の半分を切るので葉芽の方がいいかも。困難の末に見つけた黒松の腰高解消方法です。黒松の播種苗はどうしても腰高になるため、幹が赤くなると砂に【実生挿し】をします。私どもは失敗したが、多子葉が緑に固まった7月中ころに上半分の葉切りを幹ごとスパッと切る。
良く春には、幹先端からちゃんとろうそく芽が出てくるのです。
22.黒松の挿し木 試作案
2019/03/22 実施 20190322日記参照のこと。
※参考書籍は、 盆栽繁殖大百科「松柏編」近代出版 1983年1月1日 廃版で、結構大切に扱い、私どものBible的存在です。
①親樹の剪定 元気のよい若い樹を選ぶ。
⓶挿し穂と挿し床づくり
薄めたメネデール液内で、よく切れるカッターナイフで、1~1.5Cmの三角錐になるように切る。
➂挿し木後の処理。
写真は、『黒松』の挿木完成。
23.挿木の黒松 2019年5月22日撮影
あまり、意味がないような気がします。
挿木で発芽定着して、育てる意義が。
でも、何年かはトクしているが、黒松の取木に参考になるかな。
毎日、観察しながら、枯れないようにとたまには、トップジンMを。
たまには、HB101を気休めに与えています。
24.ダメですね、挿木は。
2019年6月14日
苦心しながら見守り育てていましたが。
黒松の挿木は、失敗でした。
成功した経験のある方のご指導を乞います。
25.松毬飾りの課題
偶然にして、生まれただろうね幼少黒松【松毬】。
これを苔盆栽にする、「お芽出たい松」。
多子葉を活かしたお正月の飾り物ですね。
「グッド アイデア!」
黒松の芽出し苗を、
拾ってきた松ぼっくりに水をかけると開く、
そこにこの苗を赤玉土とケト土で植え付ける。
穴はマツカサの根元に約5mmドリルで。
コケ鉢にハイコケで覆えば完成だ。
26.松毬飾りの後の処理は?
苔玉に植えた松毬盆栽は、植え替えないと枯れてしまいます。
この後の小盆栽づくりとして、私どもは根元の幹皮を剥ぎ【寄せ接ぎ】で合体させて①本の黒松小盆栽として育てています。
今のところは、〇印の根元の幹は、順調に育っています。
※10月頃、黒松の元気な松傘を採取して、【水中栽培】で発芽発根させるのも面白いです。『赤玉土に半分埋め】て、腐らない様に水遣りをして育てる。(姫りんごも、丸ごと小鉢で育て、発芽発根しました。当に、【採り蒔きです。】)
27.冬模様もみどり
20210116 撮影
『寸梢黒松』は三河黒松の突然変異種。
短かく太い葉と枝数が多いので魅力です。
剪定不要で樹形づくりがラクですね。
28.実生苗『黒松』3年生
これからの養木なのに【針金掛け】なんて。
少し早過ぎるが、試案中である。
「でも、サマになっているかな?」
29.「もうすぐ、7月は【芽切】ですね。」
2021年07月04日 種から約50年愛育。
主な作業は、【植替え・剪定・紐による樹形】でした。
育てながら、4月の【みどり芽(ろうそく芽)摘み】
7月の【芽切り】、
2月【針金掛け】、
2月下旬の【植替え】などの年間作業を、
自然と学び作業も楽しくなりました。これらの基本作業は樹に応じて行いますね。
紹介の黒松は、大阪に住み勤務してから四十数年経つ【寄せ植え盆栽】です。
当時から種を蒔いて育てた松だ。ほとんど枯らし、捨ててしまった松も多い。
松ぼっくりから種を取ることを覚えたのは、中学校時代だ。10月頃松笠が開く前に、葉状のいい黒松を見つけて種とする。松は子供時代から馴染みのある植物なのだ。
旧正月に松飾りにする松を求めて、前山を家の山を走り回って探していた事を思い出します。