樺太三大オキナグサ

＜栽培環境＞
少し木陰ながら、1日中日が当たり風通しの良い場所で育てています。完全に直射日光下では葉焼けして調子が悪かったのですが、少し木陰に移してからはとても調子が良いです。
当地はハーディネスゾーン６に当たり、冬は氷点下20℃で鉢ごと土まで完全に凍結しますが、生育には問題ないようです。日陰の雪は４月いっぱい残ります。夏は日中30℃になったり熱帯夜になる事はほとんど無い地域です。
＜植え方＞
用土は良く洗って微塵を取ったエゾ砂の単用です。
容器は防草シートで作った不織布鉢を使っています。不織布鉢にエゾ砂で乾き易いため、８号以上のできるだけ大きな鉢を使っています。オキナグサの類は根張りが良く、たくさんの根が出ますので、大きな鉢で根が好きなように広がれるようにしてやると機嫌が良いです。
不織布鉢は防草シートで作った自家製です。通気は最高で、根が回って根詰まりを起こす事もほとんど無く、砂礫地の高山植物などがとても良く育ってくれます。
＜水やり・施肥＞
とても水はけのよい用土を使っているので、水は毎日鉢底から流れ出るようにジャンジャンやっています。
肥料は好きなようで、生育期間中は肥料切れを起こさないように有機質に化成肥料を加えた複合肥料を与えています。肥料切れを起こすと下葉が枯れあがり、株が大きくなりません。
＜病害虫＞
カシポオキナグサとルイコフイチゲの葉は傷みやすく、灰色カビ病や、炭疽病でしょうか、すぐに黒斑が出ます。枯れた葉はこまめに取り除くようにしています。殺菌剤を散布しても完全には防除できないのですが、株が元気な時は次々に葉が出ますので、大きな被害は出ていません。
一度、カシポオキナグサの置き肥に虫がわき、株元を痛めた事がありました。有機質の肥料と相性が良いのですが、あまり株元に近いところに置くのは気を付けたほうが良さそうです。今は肥料を不織布に包んで置いています。