1.この種は、採り蒔きで発芽・発根する。
【初めての収穫後、種を蒔きたくなる。】
簡単に、ポットに蒔いておくと、翌年発芽しドンドン伸びる。
でも、8年経っても「開花・結実」しないのが、『リンゴ』なんだね。
基本的にはバラ科リンゴ属の『ズミ』や『カイドウ』に接木しないと花さえ咲いてくれないね。
2.【挿木】行うがムダでした。
【私の挿木方法】
梅雨時に昨年の枝をつけた挿し穂を8cm用意。
葉を半分に切り、薄めてメネデール液に一晩つける。
赤玉土と鹿沼土の用土に、挿す。
挿し穂が動かないように、桐生砂で押さえる。
乾かないように、市販の種蒔用土を覆う。
たっぷりと、潅水する。
【簡易温室内で、秋には、枯れていた。】「残念!」
3.サクラより白く咲く短命の花
【毎年、白いたくさんの花が咲く!】
サクラよりか弱く、人気はない。風や雨にたたかれると簡単に散る短命花である。そして、つかの間の観賞に耐えている、清潔感あふれる白い花である。
桜の後に咲くから、どうしても比較してしまう。
4.【摘果】2個に減らし、最後はひとつに!
花の数だけ小さい実をかたまって付ける。
ほって置くと、実が大きくならない。
そこで、小さな実たちが落ち着いた頃、小さい実から切り取り2個にする。
最終的には、元気のよい1個を残し果実として育てる。
※【摘果】すると、枝先に美味しく大きなリンゴができますよ。
5.【取木】の実施
2016_0818 環状剝離してミズゴケとアルミ箔で巻く。
メネデール液付きミズゴケで巻きアルミハクで同様にセットする。水苔は水の補給で、アルミ箔は夏日の温度上昇を抑えるためです。
【結果】カルスを形成したが、発根は見当たらないが何とか成功する。この後、肥料は元気になるまで与えない。
「成長は、かんばしくない。」
6.【たくさん実を成らすと、翌年実数が減る】
【成らす実数と葉数のバランスをとること。】
毎年のことながら、実数の増減を考えて収穫する。
追肥だけに頼らず、葉の数や樹勢に応じた数を成らす。
私の場合、毎年十数個と、決めています。
7.【接木】成功! 2017年08月07日
2017年03月10日 実生苗に実のついた母木の枝を接ぐ。
【芽接ぎ】は実生苗の根元に接ぎました。
台木は実生苗の3,4年生です。
そこに、『アルプスの乙女』の結実した親樹の芽を接ぐ。
ただ、この樹が開花結実するか、どうかは?
🍎元木が緑葉になる前で、接ぎ穂は芽だし前、この時期を選ぶことがポイントです。 気楽に「ドンドン、どんな樹にも挑戦しましょう!」成功したら楽しいですよ。
8.ズミの挿し穂づくりの親樹です。
20180119 この親樹から『ズミ』の挿し穂を作りました。
ズミはバラ科リンゴ属のため『姫リンゴ』の台木にする。
将来的には、挿木や播種した苗の【ズミ』『カイドウ』を台木として姫リンゴや国光などを接ぐのがいいと思います。
9.親樹から挿し穂を作る。
約5cmの長さに新品のカッターナイフで水切りする。
薄めたメネデール液に、一晩浸けておく。
用土は、鹿沼土、赤玉土、市販の挿木にタップリ水を含ませる。
10.ズミの挿木出来上がり。
挿し穴を菜箸で開け、挿し穂をさす。
今後、桐生砂で、挿し穂が水やりで動かないようにして完成。
11.ズミの挿木成功。
リンゴと同じのバラ科リンゴ属
9月1日に発根の確認と新葉もきれいに出ています。
『姫リンゴ』やこの『アルプスの乙女』など、挿木をしたという体験のお話があるが、私どもまだ「発根」した事実は確認できていない。
リンゴ類は、殖やすには、やはり「接木」しかないみたいである。
12.少し幹が太くなるまで元木として育てます。
この『ズミ』を定植をする。
施肥により、2,3年で接木も出来そうである。
13.受粉者は誰だ?
『小蜂1』です。
満開になる前の花に、次々と飛んでくるこの小蜂。
でも、名前を知らない。
挙動を観察すると、2~3匹花粉をカジッテいる。
雌蕊には止っていないのだ? 受粉したのかな?
※りんご類は、基本的に他家受粉で実ができます。
でも、数は少なくなるが自家受粉する『アルプスの乙女』には驚いています。
14.『小蜂2』です。
『小蜂1』より小さい。
数も少ない。
勿論、名前を知らない。
『小蜂2』と同じ様な行動をしている。
この小蜂で受粉したのかな?
確認は5月になれば果実が大きくなってきます。
受粉されないと落果してしまいます。
15.予想では受粉者はコイツだな。
もう、皆さんご存知ですね。
最後はこいつだ!蜜に噛みついていたよ。
『山茶花』の受粉者と同じだね。
これで、1本でも実が成る『『アルプスの乙女』』ですかね?
16.再度、5.【取木】の実施結果です。
あきらめられずに、再挑戦です。
昨年の梅雨時に【取木】をかけ、今年2020年2月にそれを外してみる。残念ながら、1年間かけても発根していなく、またもやカルスのみの状態であった。捨てる分にはいかないので、赤玉土でポットに植え込み水苔をかぶせて1年間様子をみることにしました。結果は、この日記に記載します。
写真は現在の様子です。2020年04月06日
17.台木『ズミ』に『アルプスの乙女』を接ぐ。
20200414実施。
台木は挿木育成の3年背『ズミ』。
『アルプスの乙女』の穂木は、つぼみのない小枝(形成層を合わせると傾かない)を選ぶ。
時期的に遅いかもしれないが、樹勢がある台木の『ズミ』です。
※枯れて、失敗に終わる。
18.【芽接ぎ】活着すれば秋に鉢上げを予定。
写真は完成図
互いの形成層を合わすため、ビニールテープで固定。
潅水や雨水を避け、穂木の乾燥を防ぐため、台木も挿し穂も全て接木用テープで包んだ。
19.緑の葉が見えるので成功?実は失敗でした。
緑の葉が見えて、接木テープが割れてきたので成功か?
慌てて、テープを除くが、脇芽が2,3本出ていた。
肝心の接ぎ穂は、枯れていました。
今度は、諦めずに【回し接ぎ】で挑戦します。
20.【呼び接ぎ】実施
2020年06月21日 実施。
失敗ばかりしているリンゴの接木、再度挑戦です。
そうですね、リンゴは挿木・取木は難しく、播種からだと10年以上かかっても開花結実しないのです。何故か、栄養成長期が長く、その間花芽ができなくて、受粉すら異種受粉でないと実がとまらないのです。
台木は、『ズミ』で、接ぎ穂は『アルプスの乙女』です。
【呼び接ぎ】です。
両者とも根があり、鉢に植わっています。
21.7枚目 実生苗に芽接ぎ経過と後は?
「こんな接ぎ方で、開花結実はしないだろうな。」
2019年6月
初めての試案です。
実生苗に枝の芽接ぎですから。
でも、順調に育っているから成功です。
接木成功だからホカサナイのですが。
21枚目のこの写真は、接穂・形成層合わせ・ビニール袋保護と2017年8月7日の状態です。
22.あれから3年「花芽ができたのか?」
2021年1月31日 21枚目から3年経って。
【アルプスの乙女の実生苗に芽接ぎは成功しました。】
何度も挿木や取木に失敗すると、イヤになる。
試案で接木したら花芽?らしいものが出た。
少し、うれしいが【花芽】か【葉芽】かわからない。
幹を見比べながら、小枝の先から新葉とつぼみが同時に出てくるのだ。 「「花芽」なら最高にうれしい。」
結果は残念ながら葉芽でした。
23.樹形の幹はT字形のエスパリエ的に作る。
リンゴは鉢植えでも、上に上にと伸びるから。
消毒・摘果・台風などの管理上、幹は左右に伸ばすと良い。
実付きも良くなり、カイドウで人工受粉もし易かった。
成長と共に、少しづつ横棒で幹を左右に伸ばすこと。
収穫後、立ち枝はできるだけ短くつくる。20181210
24. 「今年『アルプスの乙女』出来は悪い。」
2021年08月31日 今年は雨が多く天候不順ですね。
ミカイドウの花粉の人工授粉で確実に結実した。
摘果作業もスムーズに出来、多めに実をつけた。
但し、無農薬ではきれいな実が出来なかった。
食するなら実を包む方がいい。
猛暑でうどんこ病なのか、葉が傷み過ぎた。
冬期には、やはり「石灰硫黄合剤」を塗布してみたい。
25.大きなリンゴづくり
「『アルプスの乙女』の実を大きく作りたい!」
①有機リン肥料を多めに与える。
②1本でも結実するが、他品種の花粉(カイドウの花粉)を付けると大きく育った。【他家受粉】
③摘果効果で、元気な幼果を残すこと。
④突然変異による大きな果実の種を育て台木に接いでやる。
色々なリンゴの交配や接木によって、病虫害に強く大きくて美味しいリンゴが、研究開発され、苦労して作られたのだと思います。
26. 「これが本当の採り蒔きだ!」
りんご『富士』に姫りんごの花粉を付けて生まれたアルプスの乙女は、小さな実ができた。
このりんごの花に、ズミかカイドウの花の花粉を付けて小さい実ができた。
この実を写真の様に【採り蒔き】をする。
十数年後、開花するかな?
新品種誕生か?
それとも、原種帰りでもっと小さな実ができるのか。
それとも、おいしい大きな実ができるのか?
こんな夢みたいな創造することも楽しいものですね。
27.リンゴ果実の構造
リンゴは、【偽果】であり、バラ科リンゴ属で、果皮以外の萼筒や花托などを食す。すなわち、梨も同様で、
種とそれを包む芯をさらに果肉が包む構造の果実ですね。
この種を取り出し、【採り蒔き】をしました。
28.何者、リンゴの中間台木(樹の矮化)とは?
2回も接ぐの?「中間台木って何者だ。」
「ズミ」にりんごは接木せず、挿木用『マルバ海棠』に接いで一段。
YDとは、矮性台木(わいせいだいぎ)略し「わい台」とか、「YD」とか呼ぶのだ。M26、M9などのМはマルバ台木のМです。
Мで矮性化して作業場も低く作るため。
更に、【中間台木】として接いだものが、M26やJM7らしい。台木に丸葉。2段目の【中間台木】に矮性台木とはどんな樹なのか。
29.最近は、りんご苗は2段の接木で3段です。
【りんご苗の接木構造は】
①根を強く張り出すための台木【マルバカイドウ】が1段。
②中間台木【矮性化のための台木】受粉樹?西洋りんご?が2段目。
③そして、食べたい穂木(品種)
このバレリーナツリー『メイポール』も、きちんと3段樹になっていた。
やはり、年ごとにりんご栽培技術は進化し、美味しい生食づくりへの渇望か。
30.りんごへの思ひ
写真は2018年09月29日の9号深鉢、落下した数は計5個。
『アルプスの乙女』は、りんご盆栽への初教材でした。
人工授粉・植替え・播種・剪定・樹形・接木・摘果など色々な作業学習もできました。
それにしても、食文化の果実としての役割は大きいですね。
「りんご文化」をそれを育てながらもっと探求し、好きな小盆栽づくりへと高めていきたいです。
りんごは外来植物ですが、もう日本のりんごですね、
最初、『アルプスの乙女』を盆栽にしてみたい。
このりんごは、1本で開花結実するのがいい。
できたら、【取木や挿木、接木】をしてみる。
りんごの種を蒔いて開花・結実させるのは年数がかかるので、お勧めしません。開花結実は長年月かかるでしょう。
『アルプスの乙女』1本で、他の食用リンゴ栽培の授粉樹になる。
できるだけ、市販のものより無農薬で作りたいが、必要時には使う。