1.写真は、昨年6月5日の盆樹です。
【クチナシ】の盆栽は、私にとっては案外難しい。
お決まりの、「ズングリむっくりの盆樹」は、イヤです。
これから、もう少しセンスのある小盆栽を創りたいが。
2.小鉢と『クチナシ』の用意。
ポイントは、机上観賞のため、
『小鉢に花ひとつ咲かせること。』
3.ポットから取り出す。
そんなに、根はかみついていない。
たくさんの小根が多いのがクチナシの根である。
4.根の整理。
ほぐしで、水道水でていねいに洗う。
どの根も、生き生きとしているが、鉢が小さいので長い根を短くする。
【挿木苗づくり】
簡単に梅雨時に挿すと殖えます。
写真の苗も昨年、挿したものです。
【元気な枝+水切り+メネデール液に浸ける+赤玉土に挿す。】
5.植え込む。
鉢底石は、排水を良くするため。
赤玉土と市販の挿木用土は、保水性と根保護のため。
根止め用アルミ線は、小盆栽に必須である。根を固定するのが、根を育てるのが盆栽だ。
6.植え込みに「菜箸」を。
コケを貼って完成です。
普通は、こんなに多くの苔は使わないが、用土乾燥防止のため多くしました。
「菜箸」は、根のスキマ(空洞)をなくすため、いつも常用しています。
「6月には、一輪咲けばいいのです。」
7.クチナシの花色は、純白から淡黄色に変化。
八重のクチナシが、よく香りを放ちそうだ。
道路の植樹帯のそれは、八重でよく匂う。
盆栽用のクチナシは、葉が小さく節間が詰まるものが多い。でも、花や実は生らさなく、肥料少しのズングリ系で樹をまとめている。
写真は、誰でもできる「手のひら盆栽」、これくらいでいい。
8.『大実クチナシ』の花
2017/06/05
盆栽用には、いろいろな品種がある。
みなさん、好みによってつくられている。私のこれは、結構花が大きく、花びらがおもしろい形で存在感がある。
花は、一日花的で自家受粉後、薄黄色に褪せると落花する。
一重種が多いのは原種に近いからだろう。書き字も「梔子」より「口無し」がいい。
花弁も6枚だが5枚もある、(写真参照)
雌シベがきっと、花弁になると八重咲になるのでしょう。
「植物っておもしろいね!」
9.古い一重のクチナシの樹
昔の作っていた実成り梔子の地植え写真です。
これは、よく香りました。実もたくさん止まりました。
1998年頃の大きな樹です。
当たり前の話ですが、ベランダに余裕があれば、1本大きな樹で、花たくさんの樹を育てたいが。
10.11月9日花芽を発見。
小盆栽の実を観賞するには、花芽が何時出来て、剪定を何時にするかが大切なポイントとなりますね。
この写真は、11月9日に花芽を発見しました。
でも、クチナシの花は年に2回咲きます。
普通は、6、7月前後からですが、秋近くに咲くのに気付きました。
でも、何故でしょうか?
【この11月9日の花芽は?】
11.花芽について
【秋近くに咲くこのクチナシは、狂い咲きか?】
6、7月開花時に花の下の幼芽が伸びてこの枝の先に花芽をつける。
よく、秋近くに咲く弱そうな花を見つけるが、いつの間にか落花する。 普通は、
花の下から出た徒長した枝先に9月頃に花芽が出て、これが翌年の7月に枝先に咲く花となる。
☆【花芽が2回出来るから、2回咲くのだ。】
12.【剪定時期】はどうするの?
花芽を切らない様に花盆栽を作り上げるポイントですね。
花が咲かないと実がつかないのは当然でっす。
【剪定】
基本的には先手をせず、するなら剪定は6、7月の開花後にすべきである。
枯れ枝や弱い枝、徒長枝や混みいった枝を切るべきだ。
13.花が咲き実のなる位置はどこですか。
これは、『姫梔子』の小盆栽です。
花、すなわち実は、どこに咲き結実していますか?
「そうです!どれも枝先に開花結実しています。」
小盆栽ですから、低く開花結実させて花と実を観賞するには剪定の時期と整姿(樹形)を間違わない様にすべきですね。結論は前の12ページの通りになります。
14.【人工授粉をするのは一重の花だ。】
結構、実盆栽には必須の人工授粉ですね。
この梔子も、
オオサカシバが受粉の手伝いをするが、このグロテスクな幼虫が一晩で葉を食べて、樹を裸にする。
早朝に花が咲いたら午前7時まで筆で受粉する。【早朝人工受粉】【雄性先熟(花柱に両蕊がくっついている)】【異種交配(一重咲きの異種の花粉)】更に、
【花に潅水しない】ようにするのは鉄則です。【ドブ浸け】
結実には、水とリン肥料を多めに与えること。
15.播種から『姫くちなし』を作る【挑戦】
普通は、前出の『クチナシ』を殖やすには挿し木ですね。
採り蒔きをしてみるか? 右写真はは多数の種。
最近は、判りにくいほど交配種の新種が出てきています。
時間がゆるすなら、新品種に期待して・・・夢ユメ?
たくさんの種がこの柔らかい果実の中に、筋状に詰まっています。約2mm前後の種です。
16.【採り蒔き】
【採り蒔き】
1月13日 果実は柔らかく手でつぶしてピンセットで採りだす。
そして、種の周りの種肉は水に溶けて簡単に剥せた。
簡単に水洗いが出来て、種のみにする。
赤玉土と種蒔き用土を5対5でバラ蒔きにする。
一応、種にはトップジンMで消毒する。
春先が楽しみである。
17.『姫クチナシ』が発芽しました。
2020年5月17日 「たくさんの花より、結実がうれしいのです。」
この『姫クチナシ』は、たくさん開花して、多くの実をつけるのです。
挿木で殖やすよりうれしいです。
ほとんどの種から発芽しています。
これから、何年かかるか分かりませんが、精いっぱい育てます。
新品種づくりも夢ではない。
本日、日記に記載したが、「いいね」の価値が判らない方が多いので残念ですね。
18.100%発芽です。
20200531実生苗『姫クチナシ』6月末に鉢上げ予定。
挿木は、3年で開花します。秋になり実が熟すと、口を開いて種を落とすが、口を開かないで種を落とすので『梔子』と呼ばれる。
私どもは、種を採り出し、洗ってばらまきです。
これで、結実すれば、いい品種づくりに自信がつきます。
ほとんどの方は、しない実生苗づくりで、開花まで4,5年かかるそうです。
19.『姫くちなし』の花
結構、大きな白花です。
開花後この種を採り蒔きして、育てています。
挿木より、新品種ができないかと夢があります。
とりあえず、6月に鉢上げしてみたいです。
20.便利な紙製の小鉢見つけた。
【18枚目の続き】20200615実施
【なんと、苗が100本以上だね!】
ポットに寄せ植えをして育てる方法。
間引きして数本ポットで育てるか。
大きな素焼き鉢で鉢増ししてもう少し大きく育てるか。
迷った挙句の果てに、ホームセンターで紙製ポットを見つけた。決定、これで、もう少し大きく育てよう。
21.朝日の当たる日陰で、しばらく育成。
【紙製品コップに植え込む。】
①紙製品コップ2鉢に、細かい鉢底石を入れる。このコップ1鉢づつにもなるし、紙容器も溶けて肥料になり、このままポットに鉢増しできる優れものである。
②更に、赤玉土+苗の根+挿木用土+赤玉土
赤玉土に少量のマグアンプを混ぜておく。
③たっぷりと水やり(きれいな水が出るまで)は、根の呼吸させるためです。〆は、トップジンMの散布で根腐れ防止。
22.『姫くちなし』の挿木
20200706 『姫くちなし』の挿木をする、
母木の剪定の切り枝を挿す。
大きさ約5㎝、水切りし葉を半分カットする。
2~3時間、薄いメネデール液に浸けて置く。
プラ鉢+底石+赤玉土と市販挿木用土 に挿す。
茎が腐らないように、トップジンḾを。
23.挿木は簡単でした。
ポットに挿しました。
梅雨を過ぎると発芽発根すると思います。
秋には定植できると思います。
24.ビックリした! 「ひこばえ」
20300706 母木の根元には、コバエのコロニーが3~4ケ所。
種まきしなくても、熟して落ちた種からたくさんのこばえ出現。
「これには驚いた!」
小鉢に鉢上げしてやりました。案外、直根で根は長いですね。
25.21番の紙コップ植え替え後。
【紙製品コップに植え込んだ後。】2020年08月13日
苗数の少ない方の鉢が根も葉も成長がいいです。
葉形もクチナシになってきています。
肥料は、「B O バイオゴールド」を追加。
「でも、こんなに多く育ててどうするの?」
26.2021年1月2日 摘芯後も元気
クチナシの冬越しは少し温かい場所にて過ごします。
播種苗の枝数を増やすために芯を止めて、この小さい時から樹形づくりが自由に出来るように準備しました。
27.芽欠きしても、苗大きく成りました。
2021年5月3日
次々出る芽は幼葉2枚目で枝数を増やすため、抑えています。
あの2㎜程の種がこれ程大きく成るとは驚きです。
苗は約40本ぐらいに減りましたが、この梅雨時には植え替えします。
樹形を考えるのが楽しみですね。
28.2020年6月4日 人工交配
15枚目写真の播種前に「実づくり」
『八重クチナシ』の花は、おしべやめしべが花びらになったので実ができない。たまに、八重クチナシにも実が可。
一重咲きのクチナシの花の真ん中に大きな雌蕊があります。
この横に細く倒れた様に、長い雄蕊。(この前に受粉すること。)
異種の雄蕊の花粉を、筆などでこの大きな雌しべに着けると人工授粉ですね。(最初花柱に両蕊が一緒)
「新品種にも、挑戦できそうですね。」
29.2021年11月7日 播種苗の整姿と追肥
一応、順調に育っています。
開花時期時期まで暫く記述はお休みです。
30枚目に播種から何年目に開花したか、載せる予定です。
それまでは、植替えや整姿の樹づくりに頑張ります。
30.実生苗2鉢のみ2年4ヶ月で開花した。
2022年5月25日 実生苗『姫クチナシ』開花。
案外と早く咲きました。
これなら、交配種は簡単に作れそうですね。
初めて開花した花は、実が留まらない傾向が強いですね。
でも、結実も期待したいです。鉢栽培なので、
自家受粉するので人工授粉は不要ですが、上手に生殖成長させるべきかな。
最後に拙い実践で御頂いた方方にお礼申し上げます。
私ども、少しは小盆栽づくりにいい体験ができました。完
きっかけは、梅雨時、机上にて観賞するためです。
感想は、昨年も作ったので、かんたんである。
自分で育てた挿木の『一才達磨クチナシ』は、私のすることによく、いうことを聞いてくれて満足です。
【小盆栽で実生苗から開花結実までの育てる喜び。】
【何とか、新品種がつくれないか?】