1.モミジの種は、タケコプター。
三井寺に、お正月に参拝した。たくさんの『山モミジ』に鈴なりに、気持ち悪いほどぶら下がっていた。
この写真は、5月に撮った『赤枝垂モミジ』の種です。
これより小さいく、風に吹かれると、タケコプターの様に飛ぶ仕組みになっている。子供時、冬、千切って羽を曲げて飛ばしたね。
2.播種後、小鉢に定植する。
もうこれでも、小盆裁か?
ただ、可愛いだけで、盆栽と言えないが・・・
でも、好きなのはこの丸めた折紙の緑と赤が可愛い赤子の手になる。 「浪漫だね!」
3.十数年経つ『山モミジ』A
小さい内も肥培せず、プラスチック鉢で育てます。
でも、幹は早く太くなって欲しいから施肥する。
長いヤナギ芽が出て、節間が長くなる。と、その元から切る。
「ある程度、幹が太くなるまで、肥培する。」
【芽摘み】は、どの鉢も行います。
肥培が過ぎると、樹形がおかしくなる。
4.十数年経つ『山モミジ』B
瓦鉢に入れてみました。
どんな樹形が、似合うか未だに模索中です。
【植替え】は、この樹を持ち上げ、下に新しい用土敷くだけです。後は、麻ひもで軽くしばるだけです。
【枝透かし】【葉摘み】【葉刈り】は、初夏にします。
5.樹数年経つ『山モミジ』C
このA,B,C以外に『山モミジ』の小鉢が2,3あります。勿論、スペアー用です。
大きく育てるには、鉢増しや地植えにすれば、簡単だが、やはり、樹があばれてしまいます。 これから、
楽しく、樹形を考え、援助しながら、遊ばれていきます。
6.今後も続く、植替と剪定作業です。
①鉢から取り出す。
二十数年経てば、いい小盆栽にする予定だ。
これからの作業は、植替えと剪定が中心になります。
7.根は、植替えしないと、鉢一杯広がります。
②根カキで丁寧に土取り。
根をキズつけないように。
③根が2年も経つと、絡み過ぎになります。
8.根は、盆栽にとって大切です。
④水道水で洗い枝半分根は樹に応じて切る。
余分な根、傷ついたり腐った根は、取り除きます。
長く太い根は、鉢に入らないので短くする。
9.根を固定する。
⑤見にくいが針金で根を固定して植え替える。
これは、私がいつも重要視する大切なことです。
鉢穴がひとつでも、針金を使って根を痛めないように固定します。
用土は、桐生砂、赤玉土と市販の挿木用土を使います。
勿論、剪定で根とのバランスをとりながら、ウオータースペースを空けておきます。
少し、乾燥防止の指標としして、少し苔をはります。
10.『清姫モミジ』の箒仕立て
盆栽の初心者なら試みる樹形が、『ケヤキ』同様のこれです。
この『清姫モミジ』は、葉状が小さく木肌は白く、もみじの小盆栽の基本です。やはり、マスターしたいではありませんか。どうしても、『山モミジ』ではその良さが出せないから、先人の方はこれを試作します。
この樹は、挿木で10年以上、芽切りや剪定、植替えによってつくられてきた素材(1000円)で譲って頂いたので、作ってみます。
11.植替え(3月)、整枝、そして芽切りへ
最初の構想から、イメージづくり。
安価に分けて頂いたこの素材は整枝は、ほとんど出来ています。
1.やはり、ポットのままでは見苦しいので、鉢選びします。鉢と樹のバランスを考えて。
2.樹形は、基本的に1本を2本に、2本を4本にとだんだん増やします。気にせず気楽に『整枝』します。あとは、葉が出ると、2枚残し切ればいい、簡単だ。
3.『芽切り』の要領ですすめる。ただ、「不定芽」に気を付ける。
12.整枝の後は、お決まり作業?
太い枝は、キズ跡が心配なので休眠中にする。
【芽摘み】は、ピンセットでしたいが見つけたら手で摘む。
【新梢切り】は、葉を2,4枚残して剪定する。
【葉切り】梅雨時、葉と葉が重なり、樹の中心部に光が当たら無くなれば行い、風通しを良くするためのものかと思います。これも、樹形づくりです。
13.少し、盆栽らしくなりました。
下手くそな素人盆栽づくりです。
でも、この『清姫モミジ』は、もみじ盆栽のお手本でした。
『清姫モミジ』は、挿し木に適しております。今は、梅雨で挿し木の最適の季節です。
用土 バ-キュミライト7割と鹿沼3割りか、赤玉単用。
挿し穂 枝は3節で、下葉を1枚切り、葉は2,3枚残す。菜箸で穴をあけ、1センチ挿し穂を入れ、桐生砂で固定。
14.『琴姫モミジ』のミニ盆栽づくり
植木屋さんに顔を覚えられると値切れないですね。珍しいモミジだと言われながら、売り上げに協力します。と、言って安価に購入した『琴姫モミジ』です。
新大阪の街で紅葉しないモミジなんて要らないが。
小盆栽向きの素材です。
イロハモミジ系 極矮性 別名「秩父八房」
枝に葉が密生 立性小葉品種。葉形は鋸刃 中心裂片が長い。芽吹き葉は黄緑色~赤紅色、だんだんと緑色にに変化。
15.挿木して、ミニ盆栽づくりだ!
20170420 『琴姫モミジ』の挿木をする。
「緑枝(りょくし)挿し」です。
「緑枝挿し」って、梅雨時に挿すことですが、私の場合は固まった新枝の元に、古枝を少し付けたものを挿します。少し、こだわりがあり、これはメネデール液に浸けて、よく切れるカッターナイフで水切りしたものです。
16.挿し穂の固定に桐生砂を!
20170813 『琴姫モミジ』の8月での挿木状態。
緑葉も生き生きとしています。
用土は、赤玉土と市販の挿木用土を使いました。
勿論、挿し穂固定用に桐生砂は欠かしません、私の挿木方法です。
17.翌筍3月、挿し穂から芽が出る。
20180310 挿木で発芽した琴姫モミジ。
冬越しができ、新芽が出てきました。
これで、根が充分出ていることが分かります。
「ミニ盆栽が、できるぞ!」
18.根がたっぷり
20180310 挿木で発芽した琴姫モミジの根。
どうですか? この根は、いい、いいですね。
さあ、「定植ですよ。」
19.ミニ小鉢が待っている。
20180310 挿木で発芽した琴姫モミジ 植替え完了写真。
用土は、赤玉土と川砂、乾燥予防のために、苔。
でも、ミニ盆栽の魅力って?
小さい盆樹と小さい鉢、樹形は?根張りは?ただ、ミニだからいいのだろうか? ミニの世界で、自然を表現しているつもりか。
日々の世話に手を取られるだけでは、ないのか。まとめが出来ていない。
この盆樹『琴姫モミジ』は、案外、大盆栽がいいのではないか。
20.遅い【葉刈り】
2018年08月19日『清姫モミジ』
夏の葉刈りをするなんて、真似をしないでください。
普通は、梅雨前なのにこの初夏にするのは、枯れるかな?
自然に街中のコンクリートジャングル、自然に暑さで葉は枯れ、きれいに生え変わってきている山もみじを見て切りました。
21.新葉を期待して
「あぁ、涼しそうである。」
液体肥料を追肥にしながら、風通しのよい日陰で管理します。
葉刈りは、その樹の要望によって行ってきたが、今回は私どもの勝手な解釈で行いました。「どうなることやら。」
22.初めての紅葉『山もみじA』
2018年12月27日
驚きですね!紅葉するなんて。
記録をみると8月の下旬の遅い葉刈り後の葉。
あれこれ、試行錯誤したが葉刈り後、日陰に置いたのが功を奏したのか?
それとも、ここ数年の異常気象が原因か、理解不可能です。
でも、内心は少しうれしいのです。
23.唐カエデの紅葉
街路樹に植えられ、近くの公園でヒコバエを拾ってきて盆栽にできる「唐カエデ」です。
水かきの付いたアヒルの足のような形の葉は、いかにも大陸中国産の珍しい葉ですね。
秋の黄葉や紅葉が街でも見られる高木の樹で育てやすいです。
園芸品種もあり、他に『宮様楓』も小鉢に育てています。
24.夏の葉刈り後の『楓』です。
2020年10月16日 『楓』の「紅葉づくり」葉切り後の新葉です。
小鉢に容れて鑑賞後は、休ませ樹勢をつけます。
また、葉刈り後の新葉がきれいに紅葉することを期待しています。
樹が落ち着けば、化粧鉢を選びまた、鑑賞します。
25.『宮様カエデ』はトウカエデの園芸種です。
少し古木ですが、多い緑と実が魅力です。
台湾産の自然変種(台湾トウカエデ)で、枝が直立せず、小型で、実が多く付き盆栽に最適ですね。
26.寒木 剪定と鑑賞
普通は、冬に石灰硫黄合剤を塗布したいが、非販売のため代用品で処理しました。
寒木を見ながら、枝数を増やしても幹に日が差し込むように作りたい。
27.楓の種類はホント多い。
お気に入りの樹は、各自の好みによって違いますね。
寒木も、発芽、新葉、新緑とそして紅葉と、その昔から日本人に親しまれた楓や紅葉(もみじ)、これらの樹と環境はいつまでも守らなければいけないですね。
大鉢育成後に、小鉢に植替え、樹高を低くして枝数を増やす苗の山モミジ。
【見渡せば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮れ(三夕のひとつ・藤原定家)】
28.八房性モミジを追う
写真は、左から『長良川もみじ』『琴姫もみじ』『山もみじ』
どうしても、小盆栽に似合う品種を好きになる。
ヒトのいや、私どもの贅沢な考えからですね。山モミジで満足すればいいものの、多品種のそれを見ると絵にしたくなる。
これも、盆栽と言う自分わがままな世界を創りたくて。
29.イロハモミジ系『出猩々でしょうじょう』
新芽は薄いピンク~赤~夏は緑~秋は紅葉に変化する人気もの。
日当たりよく風通しの場所、腐葉土など肥沃な土を好む。
梅雨時の【挿木】で殖やせたから、春4月に取木もいいね。
小盆栽で2,3年度に1回植え替える。
30.カエデ(モミジ)の魅力は続く
沢山の種類のカエデ(モミジ)があります。
京都の寺社仏閣の庭園に植えられ、万葉集の歌にも詠まれています。
受け止め方や観方は、各ヒトにより心情はいろいろですね。
その1本の樹を、小鉢の中であの【黄葉】を表現したい。
でもね、新大阪の街中でその紅色をつくるのも難しい現代。
極暑、施肥、世話で工夫して、かわいい【紅】を作出したいものだ。 「いい紅葉方法をご存知の方、お教えください。」
『山モミジ』を種から育てて、その樹から学び、知る。
山モミジの葉は5~7裂し、切れ込みの深く赤子の手に似る。
芽出しはうっすら縁に赤味を帯びているのがイイ。
それが、だんだん淡緑色~深緑色に変化します。
そして、そしてだなぁ、 紅葉すれば最高なのだが。