1.東風吹かば匂い・・・・梅の花
【早朝の部屋で・・・
花を観なくても、文化的にも、
あらゆる花卉植物の中でも、歴史的にも、最高の香りだ。
最高の朝です、最高の部屋です。】
2.この『思いのまま』古木です!
この古木は、根元の幹も少し腐ってきている。
何回、植替えをしたか、分からない。
勤務時代も、花後の都度、剪定も同時に行ってきた。
若木の時、初めて咲分けを見つけた時は、正直嬉しかった。
樹形は、最初根元から5,6本幹を拡げて出ていたが、場所を取るので上に伸ばした。
上に伸びすぎると、頭を押さえるとこんな蛇行した幹になってしまった。
現在も、
【咲分けの花と香りを毎年楽しんできた。】
3.樹形も変化しました。
大阪城の梅も、何度も観察してきた。
この時は、地植えの梅が羨ましく思った。だって、植替えしなくてもいいからだ。
そして、お正月の飾り梅、あれは、ほとんど枯らした。
「なんでだろう?」未だに、不可解だ。
あのお為松、五葉松もよく枯らした。ミステリー的である。
4.『思いのまま』の魅力は
★梅盆栽に言える事は、まず、『香りと姿だ!』
☆【思いのまま】は、白が中心、思い通りにならない淡い紅色、紅色、絞りの花がつく。
このたまに咲くうすい桃色がイイのだ。
咲分けも良いし、一輪、一輪と探し、更に一輪の花びら2,3枚がピンクに咲くのを見つけると、もっと楽しいのだ。
※色の『紅か桃』は日当たりと施肥で変わると思う。
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5.『思いのまま』の魅力2
☆野梅系だが、挿木で育たないところもいい。挿し木は失敗ばかりで止めました。野梅系は挿木可だが?
☆遅咲きで、最後に登場して咲くこの演出がイイのだ。3月上旬に咲くのだが・・・
☆若い「思いのまま」は、白ばっかり咲いたが、年数を得るとピンクも咲きますよ。
でも、長浜盆梅に比べると赤ん坊か。
6.「取木」実施 部位を探す。
2016_0804 取り木場所を探す。
7.環状剝離でルートンを塗る。
2016_0804 ていねいに形成層をよく切れるカッターナイフで剥がした後、水苔で巻く。
上はやや弱く、下は強くビニールテープで巻く。
8.最後、銀紙で包む。
2016_0804 取り木後、熱を持たないように銀紙で包む。 約30分の作業でした。
9.20171017 発根している!
挿し木で、失敗しました。
取り木に2回目挑戦しました。ダメなら接ぎ木ですが。
親樹も鉢植なので心配でした。
ハサミで枝を切り、テープを慎重に外すとき根が見えて「ヤッター!」と思った。
10.定植しました。
まとめ
樹種にもよるが、横枝に仕掛けた方が発根率がいい。
テープでグルグルに巻くが、水苔は湿っていなかった。
案外、挿し木よりも「取り木」の方が簡単だ。
古木の盆栽苗にはもってこいの方法になる。
11.取木後の施肥について
用土は
鉢底網+桐生砂+赤玉土+根++赤玉土+桐生砂 にした。
細い根なので、菜箸のツツキなしで、根の固定のため最後に桐生砂にしてある。元肥なしで、植える前に、トップジンМで消毒した。
簡易フレーム内に入れたが、花が咲くまで成功とは言えない。
【取木後、一番大切なことは、根が出たと思って、施肥するのはダメです。定植後、1年間は肥料は厳禁だ。よく、観察が必要である。 トホホ、1本枯れた。】
12.元気な取木苗
20180306 梅『思いのまま』元気な取木苗である。
でも、これが太くなるのは、いつだろうか?
13.20180313 みんな開く。
3月 満開で香おりが、部屋中漂う。「最高だ!」
来年は、「鉢増し」してやろう!
散った、いや、文学的に「こぼれる」だが、やはり、現実は、花びらが床に散っていたのだ。「喜んで」掃除する。
14.楽しみは『思いのまま』の色模様2012年
『思いのまま』は、普通は白花ですが、たまに、ピンクの色がさいてくれます。
そして、いつの間にか長年付き合っていると、今年はどんな色の変化の桃色の花びらかと気が向きます。
期待もします、なぜなら、最近は桃色の花びらが少なくなってきています。
この数少ない咲き分けの『思いのまま』の紹介です。
この写真は、2012年の『思いのまま』の色模様です。
15.楽しみは『思いのまま』の色模様2015年
観察すると、千差万別で、全てが桃色の花は、遅く咲き花が小さい場合に見つけたのですが、写真に撮れなくて残念です。
花びらに色の付き方がぼかしや1枚から2枚の桃色がつく場合もあります。
16.楽しみは『思いのまま』の色模様2019年
花びら外側が赤い『思いのまま』です。
梅も、なぜか、半開きの容が妖艶に見えます。
そうです、このように樹の一部に固まって2,3順番に咲かせ、ポツンとひとつだけ桃色花を咲かせるのです。
17.梅の香は上品かな?
ここ数年の楽しみは、『思いのまま』の香おりをいかにしてつかまえられるか、が課題か。
部屋で飾り鑑賞する時、朝にその香はよく漂わせてくれます。
昼間でも、締め切った部屋だとかすかに匂います。
新大阪の街中で、メジロが飛んできて蜜を吸い花びらを散らすが、やはりその匂いを嗅ぎ、甘い蜜を知っているのでしょう。
でも、人の臭覚は鈍感で、部屋に入りしばらくすると麻痺するのかな。
18.2015年02月20日の長浜盆梅展
この年の長浜盆梅展の『思いのまま』に興味がありました。
樹齢は、約百年ぐらいだったと思います。この長浜盆梅展は毎年開催されています。特に、私どもが育てている『思いのまま』とどう違うのか、関心を持ちながら探して、写真におさめるのが楽しみなのです。
19.思い出
この野梅系の梅にも思い出があります。
ご存じの通り、「梅にウグイス」は誤りで「梅にメジロ」ですね。
亡き父と昭和30年代、薬屋さんで《鳥餅》を買いメジロ採りを試みました。梅の枝にメ竹に塗り、とまりに来たのを捕まえるのが楽しみでした。
家のシバ(薪用に)刈りの合間に、行うのですが、当時のメジロも賢いもので、ひっくり帰ってモチの粘りから逃げていきます。
20.梅の花は「こぼれる」という表現について
「梅は【こぼれる】」と表現したのはこの短歌から?
ご存知の方お教えください。
【梅の花 折ればこぼれぬ我が袖に にほひ香うつせ家づとにせむ】後撰和歌集 素性法師
梅の花がこぼれても、その香をお土産になんてイキだね。
「家づと(おみやげ)」は知らなかった。
そして、うめの花は「ほころぶ」という表現は?
梅の文化は奥深いですね。
21.梅の香を楽しむ至福の時は
2019年03月04日の日記 梅の香を捉まえる方法は?
2022年02月22日の日記 持ち込み梅・・・35年以上の
日を追うごとに、数が増えていき、今日はもう八部咲きです。
梅の香を捉まえる方法は、前日のやり水と蕾の霧吹き・・・
きっと、メジロ達も甘い蜜香を知っているのでしょう。
いつも、居間に取り込んで花以上に香を楽しむ時です。
「春の梅、夏は梔子、秋は金木犀」最高!
22.昨年の植替え後の『思いのまま』
2024/02/07
「昨年は植え替えたので枝しゃ花も少ないのだ。」
花後に枝を切り、根切をして、同じ鉢に植え込んだが少し成長が良くない。
梅の枝葉は上へ、上へと伸び、横に主幹を伸ばそうとすると枯れてきますね。
だから、この樹形主幹は年と共に【鍵形】になってしまいます。
老木になっても、枯れるまで植替えや施肥の世話をしていきたいと思っています。
正月のお飾り。
梅の花の香は上品だ。
メジロが蜜を吸いに、私も周りを見てからなめてみた。
やはり、朝の匂いがいい!
親樹が枯れたらあかんので、挿し木する。
挿し木が成功しないので取り木をする。
これがダメなら購入が手っ取り早い。