1.子が一個吹いてる ‘18 11/11
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直径15センチもあるデカい図体に直径2センチの子が付いてる。
あちこち刺座がトゲごと取れてるのは吹いた子を取った痕だろう。
それを気付くべきだった。
おいらも焼きが回ったな、それくらいの事を気付かないなんて。
ゆうべちょっと飲み過ぎてボサっとしてたんだな。
やはりサボテンに何かする時は良く考えてやんなきゃ。
何気なく子を外そうとしちまった。
そんで、刺座がボッコリ取れて穴が空いた。
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2.吹き子、直径2センチ 11/11
親株に付いた最後の画像。
撮影の直後に迂闊にも手で捥ぎ取ろうとした。
根が出てたからだが、2センチも育てば刺座が一緒に取れる事ぐらい予想できるだろう。
いったい何年サボテンを栽培して来たんだ?
我ながらホトホト情けない。
トーシローでもあるまいに、こんな初歩的ミスをやらかすようじゃ偉そうに他人に栽培アドバイスなんてする資格はねぇ。
矢印のようにすでに根が出て来てる。
吸水しない気根かも。
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3.黒トゲごとブッツリ、根が2本出てる。
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目も当てられねぇ。
もう穴の空いた刺座跡からは花芽も子も出て来ない。
何ヶ月か前、世界の図の小っちゃな子が手が触れた拍子に取れた。
その子はトゲも含めた直径が5㎜、何の抵抗もなく簡単に取れた。
親株の横っちょに挿したら発根した。
それが頭にあったんで、何の気なしに手で捥ぎ取ろうとしちまったんだ。
なんておいらおっちょこちょいなんだろう。
人の事をとやかく言えるもんか、ほんとバカ。
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4.結果カキ子を挿した ‘18 11/11
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小っちゃいうちはトゲが長く親の姿と似ても似つかぬ。
どちらかと云えば他のエキノプシス属に似ている。
金盛丸・花盛丸・長盛丸 みんな短毛丸よりトゲが長く細い。
これらの子は小っちゃい時は同じような姿をしてる。
これはエキノプシス属の共通の先祖がこういう姿をしていた事を示す。
「個体発生は系統発生を繰り返す」
ドイツの生物学者ヘッケルの言葉。
子苗はある程度まで進化の跡を辿るんだ。
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5.🌵約2㎝で地降ろし ‘18 11/15
‘18 11/15撮影
100円硬貨は径2.3㎝、トゲも含めて同じ直径。
ネット上のデータによると、こんくらいから1年で直径が倍以上5.5cm~6.8cm、2年で9㎝、3年目で11㎝にまで成長するらしい。
培養土は赤玉小粒(2~4mm)7:腐葉土2:たい肥1
親株は径15㎝、業者の「(カキ子)から5年以上」と説明書きがあった。
鉢土は草花の土っぽいから、サボテンとしては肥培した感じ。
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6.あれから3週間、発根してるかどうか。
‘18,12/7
こんな短期間じゃ外見からは発根してるかどうかは判らねぇ。
いくら夜間に水槽に収容しライトで保温したにしても夜半に消灯すりゃ明け方にゃ15℃を下回り、いくら寒暖に強いと云われる短毛丸と雖も春からの温暖期のような旺盛な成長は望めねぇ。
水槽の部屋は夜中にゃエアコンを切る。
2月頃にゃ明け方10℃を切るかも。
同収のパキポディウムたちも落葉するだろう、今年は消灯してるから。
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7.🤱🏻親株の根張りは十分だろうか。
‘18,12/15 朝日を浴びて
直径15㌢の親株。用土は畑土のようだ。
サボテン趣味のねぇ人が植える場合、普通の土を使う事が多い。
いや何もそれがいけないとは言わない。
特に短毛丸のようなエキノプシス属の剛健種は昔はその辺の原っぱの土をほじくって来て粗末な素焼き鉢に植え一年中軒下で放置してても枯れやしなかった。
ただそれじゃ健全な株は出来ない。
やはりある程度通気のある用土が望ましい。
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8.🌏世界の図のカキ仔を挿した。
‘18,12/16 水槽内
取れちまった世界の図のカキ仔を横っちょに挿した。
トゲも入れて径5ミリの極小カキ仔。
親株の世界の図の横へ挿して発根してたが、寒くなって用土表面が乾燥してホンの小っちゃな根じゃウカウカしてるとあっという間に干物。
水槽であったかくして春まで保護する事にした。
親にくっ着いてる仔はその心配はない。
維管束で親と繋がってるから水分・ホルモン・栄養は貰えるから。
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9.🌵💤🙅🏻♀️まだ休眠はしてない
‘18,12/18
夏の状態を見てないんで、ヒダの谷間の深さが休眠状態のそれかどうか判断出来ねぇが、晴れた日は日中平均10℃を越える程度なのでまだ休眠はしてねぇだろう。
ましてや夜間は、デカいんで水槽にゃ収容し切れないが、白熱電球のスポットライトで照らしてるんでヌクヌクしてる。
オーナーの就寝と共に消灯するが、それでも書斎はこの時期明け方15℃はあるだろうから休眠の必要はねぇだろうさ。
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10.💡🌵暖房も兼ねて夜通しスポットライト
‘19.1/6撮影
夜間は朝までスポットライトで照射。
晴れた日も曇った日も直射日光を浴びさせてる。
24時間光を当てる事は光周性サイクルを狂わせてしまう懸念が無いでもないが、この短毛丸 は「日長性」にゃ中性らしいので悪影響は無いと踏んで照射してる。
そのせいかどうか突然子吹きして来た。
それも年が明けてからの事(次の写真)
短毛丸の「適温さえあれば休眠しない」性質は間違いないようだ。
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11.👶🏻なんと、この時期に子吹きして来た
1/6
直径2㍉。気づいたのは一昨日。
やはり短毛丸の寒さに強いってのは本当だった。
この親株は直径15㌢・8号鉢、フレームにゃとても入らねぇ。
鉢が株に比べて大き過ぎるきらいがあるが業者が植えた事でオラ知らねぇ。
晴れ・曇りの日は寒風の中庭で日光浴、雨の日はひさしのあるテラス。
夜間はスポットライトを浴びてるとは云え温度ははるかに足りない。
それでも子を吹くってのはよほど寒さに強い。
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12.⛏🐴💧10日前に伸びた根を確認。
‘19.1/25撮影
何気無く竹串で鉢際の土を均(なら)してたら長い根を掘り出してしまった。
あわててすぐに埋めた。
いつの間にやらあんな長大な根を伸ばしてるとは。
生育の速い短毛丸の秘密を見たような気がした。
地上部の本体にゃ未だ変化はない。
両脇の極小の「世界の図」カキ子、小っちゃい方は発根してた長い根を切って挿した。
大きい方は根が無かったのを挿したが色が良いので多分発根してる。
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13.👶🏻👉👦🏻✨真冬でも成長した。
‘19.3/3水槽内にて
5枚目写真(‘18.11/15)と見比べるとひと回り大きくなってる。
12枚目写真と比較しても、隣の「世界の図カキ子」との間隔も狭まってる。
至極順調に成長してるようだ。
今冬は暖冬だったとは云え、庭じゃこうはいかなかっただろう。
掻き取って挿した時より扁平に育ってる。徒長とは真逆の育ち方。
日中は出来る限りフレーム内で陽に当て、夜間は水槽に収容した成果と思う。
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14.🌹✨この時期にツボミ出現❗️ビックリ。
3/3朝から雨
ツボミが出るにゃ早過ぎる。
やはり冬中 夜間ずっとライトを照射し続けたせいだろう(10枚目写真)
矢印のツボミは2個。円内のアレオーレもどうやら出蕾(しゅつらい)
本来開花する時期でもないのにツボミが芽吹く事を「不時出蕾株」という。
植物にストレスを与え続けると葉になるべき「不定芽」が花芽になってしまう事があるそうだが、加温も兼ねた夜間ライト照射がストレスになったのか。
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15.🌹✨ツボミが大きくなって来た。
‘19.3/24撮影
ツボミが膨らんで来た。季節が少し早い。
冬場は室内に取り込んでたのが影響したか。
エキノプシス属の花の特徴は、萼片(がくへん)が毛むくじゃら。
当然ツボミも毛で覆われてる。
これから花が咲くのじゃなく、この後花茎が伸びた挙句大輪の花を付ける。
花茎は長く20㌢を越える事もしばしば。
ひょっとして、この時期ハズレのツボミは落ちるかも知れない。
ま、何事も経験だ。
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16.🌵💧また少し大きくなったようだ。
‘19.3/30撮影
もう隣の世界の図カキ子と触れ合わんばかり。
毎日ながめてるとわからねぇがジリジリと成長はしてるようだ。
それより気懸りなのは両脇の世界の図カキ子。
真ん中の短毛丸の勢いに押されてか成長が止まってしまった。
あるいは中央の短毛丸とは関係なく、現在に至るまで夜間に水槽へ収容してるからなのか。
だが、次に記したように他のカキ子は同じように水槽へ入れてるが順調に成長してる。
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17.これらの小苗も少しづつ成長はしてる。
‘19.3/30 世界の図カキ子たち
上記の鉢のふたつの小っちゃな世界の図カキ子より大きくなった。
この6個は上の2個のカキ子より後に地降ろししたが、成長は前の2個を追い越してしまった。
同じように夜間に水槽へ収容してるにもかかわらず。
やはり上のカキ子2個は真ん中の短毛丸カキ子に成長を阻害されてるのかも。
そろそろ鉢を分けるべきなのかもしれない。
寄せ植えした方が成長が良いと云うが。
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18.🌹1本ツボミがかなり膨らんで来た。
‘19.4/21撮影
花見の期間がずいぶん寒くてツボミが一向に膨らまず、そのまま落蕾すんじゃねぇかって心配したが、ここへ来てやっと動き出した。
どういうわけか1本だけ伸びて来た。
なぜツボミがみんな一律に育たないのか。不思議っちゃぁ不思議。
鉢回しをしながらボディにゃ均等に陽を当ててるのに。
短毛丸にゃ短毛丸の事情があるのかも知れねぇが。
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19.🌸💧この2本が先駆けて咲きそうだ。
‘19.4/21
開花ホルモンのフロリゲンとやらが体内を循環してるんなら、現在7個あるツボミが一斉に膨らんでもおかしくない。でも現実はバラツキがある。
何がそうさせるのか、がわからない。
エキノプシス特徴の毛むくじゃらのツボミ。
白花であれば”純正短毛丸"と判断できそうだ。
稜数もギリギリ13稜あるし。
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20.🌷☀️花茎の向光性
‘19.4/29撮影
多くの植物の花茎は光へ向かう性質がある。
ときにサボテンの花茎は短時間のうちに伸びるから向光性が著しい。
乾燥した環境で急いで開花・結実しないと水分の費消が激しく、生命維持に必要なものまで不足する事態になる。
急がねばなるまい。
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21.🦚毛だらけの蕾がエキノプシス属の特徴
4/29
大輪の花でありますように。👏🐴
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22.🌹夕方になってツボミが開き始めた。
‘19.5/2.午後5時17分撮影
夕方になってから漸くツボミが開いて来た。
どうやら白花。純粋の短毛丸の証拠。
あの業者はウソはつかなかった。
この分だと今夜開花する。
ウチに来て初花。
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23.🌙🌵月下美人の花とそっくり
17:17撮影
やはり同じサボテン科、花の形状は見分けがつかないほど月下美人に似ている。
森林着生・腐葉土に自生してる孔雀サボテン類と祖先が近い事を顕してる。
サボテン本体は自生環境の変動によって姿を劇的に変えるが、花の形状はなかなか変化していかないのかも知れない。
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24.🌸✨ついに開花した。花がデカい👀💧
‘19.5/2午後6時52分開花
ツボミから丸2ヶ月。ついに開花。
満開で花径11㌢、株の直径15.5㌢、大輪の花。
微かに芳香がある。上品な香り。
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25.短毛丸の定義に当てはまる
5/2.6時53分
どうやら「純正・短毛丸」だったようだ。
「純正・短毛丸」の定義。
◯白花であること。これは絶対。
◯成球で襞(ひだ)13〜16稜。
◯成球で刺(とげ)の長さ5㍉以内。
花梗(花茎)はピッタシ20㌢。
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26.ゴージャスな花🌸✨かつ上品
5/2.6時53分
開花の時間帯は日没後すぐのようだ。
片や月下美人は午後10時ごろ。
明け方にゃ萎んでしまう。
この短毛丸は夜が明けてもまだ花は開いてる。
でも、それも午後には萎む。
つまり月下美人に比べて、短毛丸は開花継続時間が長い。
“1日花”なのは同じだが。
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27.🌷🌷🌷🌷✨また4本ツボミ
’19.5/19撮影
第二弾、ツボミが4本出て来た。
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28.🌸✨また咲き始めた
’19.5/24撮影
この花も花径11㌢。大輪🌸。
他のツボミも次々に咲きそうだ。
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29.🌸✨なんとも云えない良い香り。
5/24
サボテンの花の中じゃ柱サボテン・紐サボテン・孔雀サボテン類・月下美人と並んで大輪花。
中でもこんなに純白の清楚な花は少ない。
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30.第2期開花の最後の花
’19.5/31撮影
今年第二弾の開花群の殿(しんがり)
花径はやはり11㌢ある。
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短毛丸・カキ子付き ‘18 11/08撮影
直径15センチ。山梨の業者から買った。
昔は下町の家の軒下によく置いてあった。
よく子吹きし古くなると円柱形になる。
懐かしさのあまり育てて見ようと思った。
吹いてる子を見てるうち、つい外して見ようと思い、直径2センチにも育ってるのを手で捥ごうとした。
そしたらなんとアレオーレ(刺座)、トゲごと取れちまった。
仕方ない、育てるしきゃねぇ。
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