ヒマラヤの青いケシ ~第2章~

植物名 メコノプシス
品種名 グランディス(Meconopsis Grandis)
地域 北海道 場所 栽培形態 鉢植え
日当たり 日なた(一日中) 満足度
ジャンル 草花 山野草・盆栽 タネから育てる

栽培ストーリー(わたしの育て方レポート)

ヒマラヤの青いケシ ~第2章~

ヒマラヤの青いケシ ~第2章~

作成日:2018/11/24
最終更新日:2021/06/27

2017年秋にポット苗を購入、2018年に開花したメコノプシス・グランディス。その花はまさにヒマラヤの空のように青く透き通り、得も言われぬ美しさでした。
1株しかないので自家受粉で交配してみると、ちゃんと種子が実りました。
今度はこの種子を育てて行きます。

  • 2018年総集編

    1

  • 2018年11月23日

    2

  • 先行偵察隊

    3

  • 本隊出陣

    4

  • 本隊苦戦

    5

  • 先行隊は元気

    6

  • 4月6日 グランディス

    7

  • 4月14日 外に出しました

    8

  • 4月21日 芽が出てる!

    9

  • 6月2日 定植

    10

  • 6月30日 高温障害?

    11

  • 7月13日 脇芽

    12

  • 7月20日 暑さに負けないで

    13

  • 8月4日 暑い~!

    14

  • 8月24日 この夏の成績

    15

  • 9月7日 病魔

    16

  • 9月21日 個性?

    17

  • 10月20日 変化なし

    18

  • 11月24日 オヤスミナサイ

    19

  • 2020年 4月5日 始動

    20

  • 5月23日  何かが…

    21

  • 6月14日 バキバキ

    22

  • 7月24日 子だくさん

    23

  • 2021年 4月25日 3年目です

    24

  • 5月25日 おおっと!蕾

    25

  • 6月5日 開花!

    26

  • 6月18日 二番花の開花

    27

1.2018年総集編

ヒマラヤの青いケシ ~第2章~ 2018年総集編
2018年5月24日:開花、自家受粉する
6月:果実が肥大してくる
8月:果実に割れが入ってくる
8月2日:種子を採取(約200粒採れた!)
その後親株は枯死、土に還る。
9月末:50個ほどを鉢に蒔きましたが発芽せず、来春に期待します。
残りの種子は冷凍庫へ。ものの本によると、冷凍保存で数年間は発芽率が落ちないとか。さすがヒマラヤの植物です。

2.2018年11月23日

ヒマラヤの青いケシ ~第2章~ 2018年11月23日
11月1日、冷凍庫に保存していた種子10個ほどを試しにジフィーセブンに蒔きました。室内なので10℃~20℃くらいです。
このあたりの方法はソウちゃんの記録を参考にさせてもらっています。Special thanks to ソウちゃんです。

なかなか出て来ないので、やっぱりダメなのかな…。と思っていたら3週間もして出てきました!
10個中7個発芽、とりあえず発芽可能種子と確認できて一安心です。

3.先行偵察隊

ヒマラヤの青いケシ ~第2章~ 先行偵察隊
11月に試しに蒔いた種子は結局10個中8個発芽しました。この苗をいろんな植え方や日当たりで育てています。
いろいろ試してみると、苗の成長は遅く、小苗は寒さに弱いこと、ピートが多目の用土のが良いことが分かりました。
置き場所は南向きの窓際で、晴れていれば2重ガラス越しに1日中日が当たります。
発芽して3週間、ようやく本葉が見えてきました。

4.本隊出陣

ヒマラヤの青いケシ ~第2章~ 本隊出陣
12/1、ジフィーセブン70個に種子を蒔きました。蒔いてから半月ほど戸外で低温処理しました。
偵察部隊の感じだと、冷凍保存種子なら低温処理は必要なさそうですが一応やっときます。
12/15、室内に移し、15℃から20℃くらいに保温し始めました。
発芽器はホームセンターのプラコンと犬用ヒーター「ゴン太のほっトヒーター、猫ちゃんにも」と温調器で自作しました。

5.本隊苦戦

ヒマラヤの青いケシ ~第2章~ 本隊苦戦
2/11、70個のジフィーセブンから約40が発芽しました。
その後、水切れさせたり、立ち枯れたりで、ただいま27株が育っています。本葉が出てきましたので、もうすぐポットに植え付けます。

6.先行隊は元気

ヒマラヤの青いケシ ~第2章~ 先行隊は元気
2/11、本隊より1ヶ月早く早く育てている先行隊は4株、ポットに植えて、だいぶ大きくなってきました。

7.4月6日 グランディス

ヒマラヤの青いケシ ~第2章~ 4月6日 グランディス
第一次危機です。
春になって栽培している南向き出窓内の温度が急上昇、日中に30℃を越えたらしく、暑さで約半数がお亡くなりになりました。
大急ぎで換気扇を取り付けて、やや持ちなおしましたが、元気がなく、葉が黒くなる病気も発生しています。
現在15株。
そだレポ続行危うし。終了へのカウントダウンが…。
あああ、頑張ってくれ~!

8.4月14日 外に出しました

ヒマラヤの青いケシ ~第2章~ 4月14日 外に出しました
気温が上がって来たので屋外に移動しました。
室内の栽培場所で高温障害を受けた苗たちですが、日光をいっぱい浴びて、風通しの良い屋外で元気を取り戻してきました。
ふ~、一時はどうなる事かと思いましたよ…。

9.4月21日 芽が出てる!

ヒマラヤの青いケシ ~第2章~ 4月21日 芽が出てる!
昨年秋に外の鉢に蒔いたグランディスの種子は、蒔き床ごと完全に凍り、冬中ガッチガチの冷凍食品状態でした。
春になっていつの間にか解凍し、今日見たら芽が出ているではありませんか!
とりあえず、5つの芽が確認できました。
嬉しい誤算です。

10.6月2日 定植

ヒマラヤの青いケシ ~第2章~ 6月2日 定植
先日の北海道猛暑の時は、高温障害で葉が少なくなってしまいましたが、何とか乗り切りました。

これから来たる受難の季節に備え、ポットで育てていた苗を不織布鉢に定植しました。ここで花が咲くまで頑張ります。
用土は良く洗ったエゾ砂に1割ほどクリプトモスを混ぜ、元肥としてマグアンプKを少量入れました。

※分かり難くなるので、グランディス以外のページを削除しました。

11.6月30日 高温障害?

ヒマラヤの青いケシ ~第2章~ 6月30日 高温障害?
どうやらグランディスの苗は、高温に当たると奇形葉が出る模様です。
4月に出窓内で30℃を越えた時や、5月末に連日30℃を越えた頃に、生長点付近で分化した幼葉が癒着して出て来ている感じがします。

写真の左の苗の葉は2~3枚が癒着して変形しています。
こうなると、株がつっぱったようになって生育が悪くなります。
右の苗は正常株で、次々と新葉を展開しています。

12.7月13日 脇芽

ヒマラヤの青いケシ ~第2章~ 7月13日 脇芽
ポット苗の開花株からは脇芽が出て来なくて、苦労している青いケシ王国の私達ですが、ひょっこり実生苗に脇芽ができていました。
青いケシ、まだまだ分からない事だらけです。

13.7月20日 暑さに負けないで

ヒマラヤの青いケシ ~第2章~ 7月20日 暑さに負けないで
だいぶ苗も大きくなってきました。
涼しかった北海道もムシムシ暑くなってきて心配です。

14.8月4日 暑い~!

ヒマラヤの青いケシ ~第2章~ 8月4日 暑い~!
札幌でも連日の真夏日に3日間の熱帯夜。
我が家は札幌でも郊外なので少し涼しいのですが、この暑さはまずいです。
完全に高温障害です。
葉っぱが1枚ずつ枯れていきます。ヒ~ッ!

15.8月24日 この夏の成績

ヒマラヤの青いケシ ~第2章~ 8月24日 この夏の成績
ようやく暑さが峠を越え、瀕死だった苗たちに生気が戻ってきました。
小さいながら新しい葉を出し始め、根からの水の吸い上げが復活して葉から水滴を出しています。
青いケシは、この溢液現象がある植物のようです。ポタポタと葉から水滴が落ちるような時は調子が良いです。

この夏、定植した14株のうち、小さい苗から順に4株が枯死しました。夏を乗り切った株も、ふりだしに戻ったかのように縮小した苗が多いです。

16.9月7日 病魔

ヒマラヤの青いケシ ~第2章~ 9月7日 病魔
暑さが落ち着いたら、今度は病気が襲ってきました。
他の花に炭疽病が広まり、うつって来たようです。
だいぶ葉をやられ、1株が枯死しました。
写真は被害の酷い2株です。
この2株を含めて現在9株が残っています。
ああ~、頑張ってくれ~。

17.9月21日 個性?

ヒマラヤの青いケシ ~第2章~ 9月21日 個性?
7月に脇芽を出した株に、もう一本脇芽が出て来ました。
他の株は元気が良くても出て来ません。
葉の大きい株、脇芽を出しやすい株、同じ親株からの種子を育てても、苗には結構個性が出るような感じです。

18.10月20日 変化なし

ヒマラヤの青いケシ ~第2章~ 10月20日 変化なし
結局、夏の暑さから立ち直った後は元の姿に戻って、そのまま秋になってしまいました。
ムムム、この苗の大きさで来春に咲くとは思えない…。
花はもう1年おあずけかな?

19.11月24日 オヤスミナサイ

ヒマラヤの青いケシ ~第2章~ 11月24日 オヤスミナサイ
葉が枯れて休眠に入りました。
さて、来年はどうなるでしょうか。
花が咲く!?
このまま、もう1年成長する?
とりあえず元気に春の芽出しを迎えたいです。

20.2020年 4月5日 始動

ヒマラヤの青いケシ ~第2章~ 2020年 4月5日 始動
ガチガチに凍った土が解け、株の中心から緑色の葉が伸び始めました。
茶色い毛がたくさん生えているのは元気な証拠、でも株は小さく、葉は少なそうです。
果たして今年花が見られるのでしょうか。

21.5月23日 何かが…

ヒマラヤの青いケシ ~第2章~ 5月23日  何かが…
小さいながらも、芽出しは順調だったのですが、その後ハダニか?アブラムシか?が入ったようで、葉が縮れてしまいました。
向かって左は正常株、右が何かに襲われた株です。
慌てて消毒しましたが、どうでしょうね。
うーむ、どちらにしても株が小さいし、今年の開花は無理かなぁ〜。😓

22.6月14日 バキバキ

ヒマラヤの青いケシ ~第2章~ 6月14日 バキバキ
花を諦めて、大きく育てたいと思い直したのもつかの間、夕立のような突風で葉がバキバキ折れてしまった~。
グランディスの葉って、とても折れやすいんですよね…。(泣)

23.7月24日 子だくさん

ヒマラヤの青いケシ ~第2章~ 7月24日 子だくさん
今年の開花をあきらめ、気長に付き合って行こうと決めたら脇芽が出て来ました。
写真の株は5つ目の脇芽で、全体に株立ち状になってきました。他の株にも脇芽が出始めました。
花は、株が枯れなければいつか咲きます。個人的には宿根化して長く生きて行って欲しいので嬉しいです。

24.2021年 4月25日 3年目です

ヒマラヤの青いケシ ~第2章~ 2021年 4月25日 3年目です
3年目に入り、今年も元気に春に芽を出してくれました。
脇芽が増え続け、大家族になりつつも開花の気配がないグランディスです。
考えてみると、グランディス自生地の写真は、株立に少数の花茎ですから、本来は大きな株立になってから花が咲く植物のようです。
ポット販売される開花苗は、脇芽を取って栄養を1本に集中させ、花芽形成を促しているのかもしれません。

25.5月25日 おおっと!蕾

ヒマラヤの青いケシ ~第2章~ 5月25日 おおっと!蕾
ふと見たら、1株に蕾が出て来ているではありませんか!
終わらないそだレポになりかけていたところに、栄光のゴールが見えて来ました。

26.6月5日 開花! 注目!

ヒマラヤの青いケシ ~第2章~ 6月5日 開花!
無事に咲きました~。ホッ。
青いケシは株の栄養状態で花弁の枚数が変わります。
3弁花は私も初めてで、また違った雰囲気です。
先の見えないそだレポでしたが、何とかゴールしました。
出来れば種子を採りたいのと、子株たちの様子を観察したいので、もう少しレポ続けます。

27.6月18日 二番花の開花

ヒマラヤの青いケシ ~第2章~ 6月18日 二番花の開花
2番花は1つだけ咲きました。
一応4弁花でしたが、よほどギリギリの栄養状態で咲いたのでしょう、奇形花となりました。
1番花は順調に結実し、脇芽も順調に育っています。
今後につながってゆく開花だと思っています。

開花期

収穫期

わたしの育て方

1年間栽培して、前より少しは青いケシの性格が分かってきた…のかな?全く自信ありません。。
青いケシはヒマラヤの超高冷地植物です。
今年は夏の暑さが来る度に、いつ討ち死にして突然の「そだレポ終了」を迎えるのか恐怖に怯え、同じように苦労を重ねる花友(戦友)と情報交換し、本を読んで何とか種子の採取まで漕ぎ着けました。
【栽培環境】
当地はハーディネスゾーン6、夏でも熱帯夜になったり、日中30℃を超えたりする事はほとんど無い地域です。それでも夏を乗り切るのが厳しいです。
正直申しまして、関東以西の地域での栽培は設備を整えない限り不可能と感じます。
置き場所はできるだけ日向で育てますが、真夏は温度上昇が激しいので、日光に当てるのは朝を中心に涼しい時間帯に限られます。
雨は当たらないようにしています。涼しいうちは問題なさそうですが、夏の元気が無くなった状態で雨に当てると、一気に病気に侵されがちで、そうなると根元から倒れて土に還る事になります。
【管理】
ひたすら涼しくするため、風通しの良い場所に不織布鉢で植え、水をジャンジャンやっています。
肥料を暑い時期に与えると一発で負けます。夏は危篤状態で何とか生きている感じです。脱水状態にならないように水だけ与えて生き長らえさせました。

種子からの栽培は初めてなので、これから追記していきたいと思います。

追記①
発芽のこと
発芽は15℃で2~3週間かかります。冷凍保存種子から発芽させる場合、この種に低温処理は必要ないかもしれません。
発芽苗は比較的低温に弱く、凍ると枯れます。
15℃以上を保った方が生育も早く元気が良いようですが、25℃以上は禁物です。
私は10℃~20℃くらいになる南向きの出窓に加湿器を入れて囲い、窓越しの日光で育てています。

追記②
グランディスとベトニキフォリア
グランディスの種子に比べてベトニキフォリアの種子は小さく、発芽苗も貧弱で弱いです。
ところが、本葉が出る頃になるとベトニキフォリアの成長が旺盛になり、暑さにも強く、管理は易しい印象です。
グランディスの苗は早くから株元が太り、ちょうどチンゲンサイのような格好で成長して行きます。
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