1.出会い(2016年、夏)
2016年の夏、中古で購入した自宅の玄関横に見慣れぬ植物が生えているのに気が付きました。
いたって普通の葉っぱなのですが、どことなく味のある色・形をしているんですw
どんな花が咲くか、そのまま様子を見ることにしました。
翌年(2017)の春、ぐんぐん成長して背丈が1.5mくらいになりました。
見た感じ草ではなく樹木のようです。
2.正体判明(2017年、春)
このままココで大きな木になられても困るので、鉢に植え替えることにしました。
株元の土を少しどけると、2つに割れたデッカイ種子が顔を出しました。
むむむ、このタネ、見覚えあるぞ…
ネットで調べると、やはり。
コイツの正体はアボカドでした。
と、いうことで、図らずもアボカドがうちの家族に仲間入りしていたのでしたw
3.植替え(2017年、春)
地植えだったアボカドを7号プラ鉢に植え替えました。
なるべく根を切らないように、丁寧に株を掘り上げ植え替えました。
用土は、そこいらにある土を適当にミックス…w
元肥も、油粕やら豚糞やら腐葉土やらを適当に…w
ちなみに、アボカドはメキシコ系、西インド系、グアテマラ系の3系統に大きく分類でき、日本では主にグアテマラ系のハスという品種の果実が流通しているようです。
4.生育(2017年、春~秋)
地植えの時ほどのスピード感はありませんが、鉢植えのアボカドは元気に成長を続けました。
そのうち、植え替えのストレスによるものなのか、ひこばえ(蘖)が1本生えてきました。
この植物、基本的には南国の樹木です。
冬場は成長が止まります。
5.冬越し(2017年度、冬)
鉢植えでの、初の冬越しです。
家の中に、こんな大きな鉢を置くスペースはありません。
スパルタ教育と称し戸外で越冬ですw
鉢は早朝のみ日の当たる東側の軒下に置いて、来年の春を待ちます。
が、大雪にみまわれアボカドが鉢ごと雪に埋もれました。
さらに、アボカドの存在を忘れ救出も遅れました。
気が付いた時には…
葉が全て落ちた幹が2本だけ残っている、犬神家のような状態になっていましたw
6.再生(2018年、早春)
春が訪れました。
すっかりあきらめ、何の手入れもしていなかったアボカド。
処分しようと久しぶりに鉢を手にした時、株元から新芽が出ていることに気が付きました。
おおぅ!?
なんという生命力…
南国生まれのくせに、見上げた根性w
新芽の上の枯れた幹をノコギリで綺麗に整理して、追肥をパラパラと。
7.生育(2018年、春~秋)
アボカドは、冬越し当時と同じ場所に置いたままです。
2ヶ月に1度くらいのペースで液肥を与えていますが、日照時間が短いからか成長はかなりゆっくりしています。
灌水も軒下に置いてあるにも関わらず雨水頼りの傾向ですw
次回の冬越しは、寒冷紗を巻くなど降雪対策くらいはしてあげたいと思います。
うまく冬を超えたら、来年の春には根っこチェックもかねて植え替えをしますかね。
8.息吹き(2019/04/20)
昨季の越冬では、2本あった幹の、その両方が枯れてしまいました。
春になり株元から新芽が出たので、枯れた2本の幹は根元でカットしました。
今季の越冬では、昨季と同様に葉は全て落ちましたが幹は生存しているようです。
さらに、葉が付いていた辺りにはプツプツと新芽らしいものが見えます。
ただ、幹の成長点(先端)は見た感じダメになっていそうです。
今後どうなってゆくのか楽しみです。
9.さぁ、萌えあがれ!(2019/05)
じつは今年の冬も寒冷紗などつけずに、真っ裸で越冬させてしまいましたw
ま、鉢を冬場はほとんど行かない家の東側から玄関先に移動したので、何かあればすぐに発見・対応できる状態ではありましたが…
今回は運良く積雪にも遭わず、体力を残したまま春を迎えられたようです。
今は、更に日照条件の良い場所に鉢を移し、越冬によるダメージの回復に努めています。
夏まではこのままココに置く予定です。
10.生育(2019/07/27)
主幹の先端が越冬時に枯れましたが、めげずに沢山のわき芽(枝)を出し、ちゃんと樹木っぽい容姿に向かっていますw
芽吹きとともにマグァンプ(小粒)をパラパラ追肥し、月一程度で薄めの液肥、でここまで来ました。
そろそろ夏の生育期に向け、固形肥料を追加投入しようと思います。
で、今年はこのまま日当たりの良い場所で管理します。
冬までに充実した株になったら、室内で越冬させ来年開花を狙います。
11.衝撃的な新事実…(2019/08/04)
アボカドは同種(自家)で受粉・結実に至ることはまれです。
雄花と雌花で咲く時期がズレることが原因です。
そのため市場に出回っている果実は基本的に他の品種と受粉・結実したものです。
つまりハス種の果実として売られていても、種子は遺伝的に交雑種ということになります。
さて、栽培中のこの株。
何との交雑で、どんな果実を着けるのでしょう?
てか、開花・結実までたどり着けるのでしょうか?w
12.開花を目指す越冬(2019/12/28)
昨年(2018)から今年(2019)にかけての冬、最低気温があまり下がりません(-3.8℃)でした。
その結果、戸外でなんの防寒もせず越冬したにもかかわらずダメージは比較的小さかったです。
そして春以降、日射量の多い場所に置き追肥も怠らず樹冠拡大を図りました。
この樹勢を落とさず来年につなげたいと思い、今年は室内で越冬させることにします。
かなり重いですが頑張って2階の部屋に運び入れます♪
13.摘芯して戸外へ(2020/04/25)
初の室内越冬で元気に2020年の春を迎えました♪
萌芽が始まったので戸外へ移します。
乗じて剪定をば。
ベーシックに3本仕立てに向かいます。
2~30cmほどの間隔で120°ぐらい向きの違う枝を3本探します。
とりあえず樹高80cm辺りに立派な枝が出てるので、その上で摘心します。
一番下の枝が120°ぐらい向きが違うので、この枝も採用。
残りの真ん中の枝は新しい芽に期待します!
14.期待通り(2020/05/13)
摘心後、期待通り新芽の動きが活発化しています。
枝の欲しい位置に3つほど芽が出てきました。
角度や他の枝との間隔から言って、一番下の芽を育てたいと思っていますが…
その芽の成長が一番ゆっくりとしています。
とりあえずこのまま少し様子見です。
期待の芽が順調に伸びだしたら、他の芽は根元からカットします。
自家製アボカドが食べられる日を夢見て~♪
15.木です(2020/09/20)
あれから4ヶ月以上。
順調に成長して樹高は2mに達したでしょうか。
見るからに木になってます♪
狙った場所に狙った数の脇芽が出たのですが…
一番上の枝だけバンバン育って重心がかなり高くなってしまいました。
ちょっとした風ですぐに倒れて困りますw
下の方の脇芽はほとんど伸びてません。
ここらで軽めの剪定を入れて…
寒くなって成長が止まるあたりで強めに刈ってみようかな。
16.ぶった切る(2021/03/21)
冬越しはできたようですが…
屋内への収納が遅れたせいか葉が全てパリパリに枯れてしまいました。
樹高も2mを越えていそうなので、新芽が動く前に短めに剪定してしまおう♪
あれ?よく見ると既に芽が動き始めてる…
でもぉ、1mほどで主幹をぶった切りましたw
アボカドは丈夫なので、たぶん大丈夫。
だと思います…w
で、これからは戸外で管理します♪
さ、出でよ、新たな芽!
17.順調(2021/05/25)
4月下旬。
新芽がドシドシ出てきたので、丁度良い位置や向きの芽を3つ残し、他はカッターで根元から切り落としました。
蘖(ヒコバエ)も1本出ましたが、そいつもカット!
で、現在。
残した3本の芽のうち上から2本は勢いよく成長しています。
が、一番下の1本は停滞気味です。
3本仕立てを目指すのですが、一番下の1本はいつもうまく育ってくれません。
V字の2本仕立てを目指した方が良いのかな?
18.室内へ(2021/12/12)
まだ葉っぱは青々していますが…
来週からまた一段と寒くなるようなので室内へ移動することに。
室内に移動するにあたり…
樹高が2mを越えそうだったので先端部を1/3ほど摘心。
更に、横にビヨォンと伸びた枝も新芽の1cmほど先でカット。
と小ぢんまりさせました♪
この時期にこんなに切って良かったのかな…
など今後が少し心配ですがw
頑強なアボカドくんのことです。
キット大丈夫♪
19.戸外へ(2022/03/13)
寒さも緩んできたので戸外へ移動させます。
ついでにライム用に買ったのに使わなかった10号ポットに鉢増ししました。
土は「果樹・庭木の土」(ビバホーム)をメインに、再生土を2~3割混ぜ込みました。
更に若干の剪定も実施。
アボカドは頂芽がかなり強く伸び、それより下の芽はあまり育ちません。
二番枝、三番枝も伸ばしたいので、頂芽を再び摘心してみました。
また、土に空気穴を3つあけました♪
20.チョット変化が(2022/09/03)
3本仕立てを目指すも…
やっぱり主幹から延びる主枝は2本が限界ですw
どうしても一番下の芽(枝)は伸びずに枯れてしまいます。
で、最近、例年とは違う動きが♪
その2本の主枝から、側枝になる芽が吹き始めました。
今までは、冬まで主枝がビョ~ンと伸びるだけでしたから…
なんとなく進歩している気がしますw
でも、これからどんな樹形を目指せば良いか見当がつきませんw
またバッサリ切る?
21.室内へ(2022/11/27)
来週中頃から関東にも本格的な冬が来るそうです。
今年の冬は例年より寒さが厳しいようですので、アボカドは室内で越冬させます。
鉢底を良く洗って、横に伸びた枝を2本ほど切り詰めて…
しれっと子供部屋の端っこに置いてしまおうと思いますw
ちなみにコレでも鉢を入れて180cmほどの高さまで育っています。
嫁より長く一緒に居るフィロデンドロン・セロームも室内に移動します♪
わたしの育て方
埼玉県南西部の平野部市街地(Hardiness Zone:9a)で栽培。
https://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_mo_diary_detail&target_c_diary_id=633106
🌱栽培環境
玄関横の日向に地植えされていました。
1年後、鉢に植え替えて日向(半日程度)に設置。
以後3年間、越冬も戸外(軒下)。
2019年以降は室内で越冬。
🌱水やり
葉が下を向いているのを見つけたら灌水する程度。
🌱肥料
元肥は、油粕、とんぷん、マグァンプ大粒を少々。
追肥は、春と秋にマグァンプ中粒かマイガーデンを10g(小さじ2杯)。
気が向いた時に液肥や活力剤を。
🌱病気と害虫
特になし。
🌱用土と鉢
2017年春、7号プラポット(深型)へ、土は廃土を適当にw
2022年春、10号へ鉢増し、土は果樹用(詳細は本文)。
🌱主な作業
🎈存在を忘れないw
■□■ 栽培者のつぶやき ■□■
💬2019/05/19
ふらっと立ち寄ったサイトに🚩「アボカドは根の酸素要求量が高い」とありました。
また、水分要求量も高いそうなので土の配合は迷いますw
このように「どっちも」って場合は何も考えずノーマル培土が一番ですかねw
💬2019/06/15
🚩開花について調べたので、少し詳しく記します。
アボカドは両性花ですが、1つの花が2日に渡って午前中と午後で性を転換して2回(雄と雌の間で一旦花が閉じる)咲きます。
もう一歩踏み込んで説明すると、性転換と書きましたが、雄しべと雌しべの成熟時期に差がある、というのが実態です。
ちなみにハスは、1日目午前に雌しべが成熟(雌ステージ)し、2日目午後に雄しべが成熟(雄ステージ)するAタイプです。
で、結実の基本は、1日目午前に雄ステージ、2日目午後に雌ステージとなるBタイプ品種との混植です。
まれに自家受粉もするそうですが。
なお、雄ステージ時と雌ステージ時の花は見た目にも差があるそうで、雌ステージはつぼみをフワッと軽く広げた感じで開花し、雄ステージは大股を広げて反り返るようwにグワッと開花するようです。
💬2019/08/05
通常、ガテマラ系(寒さに弱い)のハス種(A型)に受粉させるのは、メキシコ系(寒さに強い)のB型品種でしょう。
純粋なハス種より耐寒性は向上してるかも♪
💬2019/12/27
さて、今後の栽培方針を考えます。
放っておくと20m以上の高さまで育つアボカド。
市街地の小さな庭で、そんな姿になられたらたまったもんではありませんw
鉢植えで2.5mが限界です。
今更「樹高3~40cmでの摘心がお奨め」という情報も見つけましたがw
核果の果樹は開心形と言われる仕立て方が一般的らしいので、郷に従ってみます。
仕立て直しは3月あたりですかね。
💬2020/04/25
無事に冬を超え、樹高も160cmを超えました。
ですが、思い切って80cmほどの高さで摘心♪
不要そうな新芽もバシバシと根元からカットしました。
さ!美しい3本仕立てへ♪
💬2020/05/26
一番欲しかった芽が伸びて来たので、他の2つの芽は生え際から切り落としました。
💬2021/12/12
今後、レポは管理場所(戸外・室内)の切り替え時の年2回程度にしようと思います。
って、今でもそんな感じですけど…w
花が咲いたらバンバンレポります♪
💬2022/03/13
元肥は、豚糞2握り、マグァンプ(大粒)1握り。
ちなみに購入した土には元々若干の肥料が入っています。
太めの支柱で土に3ヵ所穴をあけました。
💬2022/03/26
混ぜ込む再生土は、百均の水切りネット(細目)と流水で微粒子を取り除いています。
コレをするとしないでは、潅水後の排水速度に雲泥の差が出ます。
🚩劣化して崩れた細かい土は、潅水で泥状になり鉢の下層に溜まって通気性・排水性を大きく低下させます♪
よく、シーザーサラダに乗っているアレですw
クスノキ科のワニナシ属に分類される常緑高木(25m程度)の熱帯果樹で、成木は耐寒性があり、関東南部から西の地域では戸外で栽培が可能です。
雌花と雄花の開花時期にズレがあり、また品種ごとに受粉時間(午前だったり、午後だったり)が異なります。
よって、1品種のみの栽培で自然に結実することは稀なようです。
ちなみに「アボガド」ではなく「アボカド」が正解ですw
< USDA Hardiness Zone:9-11 >