1.📸✨真上からパチリ、端正な姿。
‘18.4/27撮影
肉厚の葉が左右に対生して展開。
稀にロゼット状に回転する場合もあるが、prob.(たぶん)異種交雑種。
たとえばガステリア・エクセルサや春鶯囀(しゅんのうでん)A型などとの交雑。
自然交雑は致し方ないが人為的な無秩序な交配は慎むべき。
戦後サボテンブームはそれで潰えた。素性不明の品種濫造が原因。
同じ轍を踏むのは愚かな事だ。
業者は自ら首を絞める行為と肝に銘じよ。
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2.下葉は強く反り返るから取り除いて来た。
‘18.6/12撮影
葉が計5枚と少ない。これは下葉を取り除いて来たから。
肉厚の葉に作るには吹き仔や下葉を早目に除去する方法がある。
(ただし葉が2枚になると枯れるそうだ。やった事はねぇが)
だがこれは邪道で、葉の多数重なる姿が本来。
異様な肉厚葉の株は奇形に見える。
そんな人為的に肥厚させた物を「標本」などとは笑止。
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3.🏖🌵💦残暑の軍配ザラ肌臥牛ざんしょ
‘18.8/28撮影
臥牛は厳冬期以外はゆっくりだが成長を続ける。
いわゆる「夏型」(誤解される表現、春秋型が正しい)
だから日本の盛夏じゃ半休眠状態になる事がある。
昨今のように猛暑日が増えてるのは頭の痛い事だ。
ウチの臥牛たちは長年フレーム環境に順化してるが、それでも毎年の猛暑日増加で生育が鈍る。
だがこの軍配臥牛は休眠しなかったようだ。
春の植え替えからコンスタントに成長してる。
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4.🇯🇵✨世界に冠たるジャパンブランド
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我が国じゃ戦前より観葉植物の一種として栽培され、ザラ肌・広葉・短葉・ダルマ型など品種が作られた。(ガステリア他種との交配も盛んに行われた)
海外でも”G.armstrongii Japan hybrid”と呼ばれ日本ブランドの優良種として珍重される。
ウチにも◯◯臥牛と名は付いてるが交雑種が居る。
著名栽培家が作出して拡めた品種。(その大家は去年’17亡くなった)
なんとも複雑な心境だ。
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5.ザラ肌と云うより「ブツブツ肌」と云うべき
‘18.10/15撮影
臥牛はハイブリッド含め葉面に大小の突起はあるものだ。
「堀川臥牛」「小島臥牛」「蓬莱臥牛」「臥牛×春鶯囀」など突起が縞状になるのも、「白点臥牛」「白馬の輝」の如く極小の白い突起で埋め尽くされあたかもビロードのような艶やかな肌のもある。
例外として「臥聖」のようにツルっとした葉の種類もあるが。
この株のようなブツブツゴツゴツした質感の臥牛はとくに「ザラ肌」と称する。
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6.👁👁 半年の成長ぶりをご覧あれ
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臥牛はガステリアの中でも成長が遅い。
ハイブリッドに比べると遅々としてる。
巻頭の表紙写真からスクロールしてもらやぁ判るが5月に葉数4枚半だったものが半年で5枚半となった。つまり6ヶ月で葉がやっと1枚。
それも冬場に無加温とはいえフレーム内栽培の結果。
ベランダ栽培じゃもっと遅くなるだろう。たとえ冬に室内へ取り込んだとしても。
地味な上にこの成長の遅さ。
現代人に不人気の原因はこれ。
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7.☝🏻上の拡大写真。ブツブツ感が半端ない
葉の生え際が白っぽい。これが臥牛の特徴。
つまりクロロフィル(葉緑素)は光が当たらないと発現しないって事。
ウチのハオガス用フレームは日照時間3時間/日。
午後はビルの陰に入り陽は当たらなくなる。
晩春〜初夏〜初秋は朝7時から朝日が当たって日照時間6時間になるが、今の時期3時間になっちまう。
まぁ午前中に陰、午後から陽が当たるよりマシ。
朝日の紫外線の波長は植物にとり有益だそうだ。
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8.☀️今年の冬は晴天続き、雨は殆ど降らぬ。
夕方のフレーム’19.1/26
この軍配臥牛がいちばん日焼けせずにいるが、写真に撮って見ると僅かに葉縁が赤みがかってる。
12月辺りから透明ビニール越しに日光を浴びさせてるせいだ。
晴れた日の3時間ほどだが、やはり低温で休眠状態になって日焼けしやすくなってるのだろう。
ガステリアは生育期はそうでもないが、冬場はハオルチアより日焼けしやすい傾向がある。
とくに臥牛は色のくすみが顕著。
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9.⏳💧臥牛は成長が遅い。
‘19.2/18快晴
表紙写真からスクロールしてもらやぁ判るが、新葉が1枚出るのに1年かかる。
ヘタすっと成長速度はハオルチアの中でも遅いと云われる「万象・玉扇」とどっこい。
成長は季節によってマチマチで、1年間のうち春〜秋までの高温期は速度に拍車がかかる。
また晩秋〜春までの寒い時季でも成長はごくゆっくりになるが、観察するとわずかづつだが新葉が伸びてるのが判る。
但し最低5℃は必要。
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10.🌸春の植え替えを開始。
‘19.3/22植え替え
1年ぶりの植え替え。
意外に根の伸長が貧弱。これでよく新葉を展開してたと驚く。
軍配型は根の出方が悪いのか、と思いたくなる。
葉の重なりは申し分ないのは、これまでに体部に蓄えられた養分て賄われたのかも。
去年の猛暑期の半休眠状態の時期に用土が過湿だったせいかも。
思い返せば心当たりが無い事もない。
黒のプラ鉢だったので過湿で用土が蒸れ、一部に根腐れが生じたか。
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11.🍀✨葉の厚みは申し分ない。
3/22
植え替え完了。
ダルマ型の端正な草姿。
葉の重なりの側面が赤いのは光量過多のきらいがある。
去年の初冬にガステリア専用の新フレームを作りガステリア類を収容したが、その際に遮光を間違えたようだ。
他の株の多くも日焼け気味。おいらとした事が。
ズボラをして照度計での確認を怠った。
赤味が差してから気付くなどまるで初心者だな。
まだまだ修行が足りねぇ。
心せよ、同好の士が期待してる。
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12.🍀✨根張りは貧弱だったが成長は順調。
‘19.7/24撮影
3月の植え替えから比べると、新葉の先が覗いてるので順調に育ってはいるようだ。
葉の淵・側面赤味掛かってるのは春先の日焼け症状が残ってるのだろう。
それでも春の植え替え以後の成長を左右するものじゃなかった、って事。
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13.葉の厚みが凄い、パンパンに吸水してる。
‘19.8/11撮影
梅雨が長引きほとんど7月いっぱい梅雨寒(つゆざむ)だった。
そのせいでガステリア共通の猛暑期の半休眠状態にならずに春以来の生育を継続してたようだ。
その証拠がこの葉の厚みだ。
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14.🍀1ヶ月経ち葉の厚みが少し薄くなった。
今日(‘19.9/18)撮影
やはり梅雨明けからの猛暑日が断続的に続き休眠してるようだ。
いつまで休眠するのか外見上なかなか判断がつかない。
また、涼しくなったからと云ってすぐに生育を始動する事は無い。
タイムラグはガステリア属にゃ付き物。
ただガステリアはハオルチア属ほど深い休眠にゃ入らないようだ。
ガステリアの方が暑さに鈍いとも剛健だとも云える。
双方とも休眠期の過湿にゃやや弱い。
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15.🍃💤休眠が長い。
’19.9/26撮影
葉の薄さから見てまだ休眠から目覚めてないようだ。
けっこう長いネ。
前述のように、植え替え時に見ると根の出が貧弱。
その事と関係してるのかも知れない。
上の方の葉が日焼けしてる。80%遮光してるはずだが。
やはり休眠中は少しの光量でも日焼けし易い。
陽の傾きと共に休眠から目覚めてくれるだろう。
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16.🍃💤💤まだ休眠から目覚めない。
’19.10/28撮影
新葉の葉の薄さからまだ秋の始動は開始してない。
今年は、7月の”梅雨寒”から暑さが戻ったのは8月に入ってからだった。
去年に比べて猛暑日は少なかったはずだが。
側面の赤さは日焼けしてる証拠。軽くではあるがネ。
個体によっては休眠状態じゃ少ない光量でも日焼けする。
現に同じようなポジションでも他の臥牛にゃ日焼けの兆候はない。
「戦前旧来臥牛」のような逞しさはない。
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‘18.5/6撮影
地味さが売りの臥牛。
原産地は南アなのに何故か名伏し難い和の風情を醸す。
渋過ぎて昨今の多肉ブームに乗れず不遇を囲ってる。
戦前の葉先の尖った長い葉の物より逆に葉先が凹んだ「軍配型」が珍重される。
葉がずんぐり短く葉幅が広い物は「ダルマ型」と称されこれも又喜ばれる。
皮膚はブツブツと痘瘡のような奇怪なザラつき。
優美さとは程遠い魁夷な風貌。
爬虫類の魅力と相通ずる。
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