コオニユリを種から育てる(日本古来の作物)

Fitófilo
Fitófiloさん
植物名 ユリ(百合)
品種名 コオニユリ(小鬼百合)Lilium leichtlinii
地域 埼玉県 場所 ベランダ 栽培形態 鉢植え
日当たり 日なた(半日) 満足度
ジャンル 山野草・盆栽 野菜 タネから育てる

栽培ストーリー(わたしの育て方レポート)

コオニユリを種から育てる(日本古来の作物)

コオニユリを種から育てる(日本古来の作物)

作成日:2018/12/02

お正月といえばユリ根。ユリ根といえばコオニユリ・オニユリ・ヤマユリ。中でもコオニユリがいちばんよく食べられているそうです。そして私もユリ根好きです。

というわけで、いつの日かユリ根を収穫せんと夢み、コオニユリを種から栽培することにしました。

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  • コオニユリの種子(0日目)

    1

  • 種子の消毒(1日目)

    2

  • 播き床(1日目)

    3

  • 種まき(1日目)

    4

  • 緑の胚軸を発見!(14日目)

    5

  • シュッとしてます(20日目)

    6

  • 作戦変更(21日目)

    7

  • ようやく6粒が発根(33日目)

    8

  • 本葉が伸びてきた(41日目)

    9

  • 地中に潜る球根(58日目)

    10

  • 順調に展葉中①(222日目)

    11

  • 順調に展葉中②(222日目)

    12

  • 球根の掘り出し(362日目)

    13

  • 球根の植え付け(362日目)

    14

  • 芽が出てた!(450日目)

    15

  • 成長が早い(472日目)

    16

  • 行儀の悪いコオニユリ(473日目)

    17

  • ぐんぐん成長中(514日目)

    18

  • 蕾ができています(514日目)

    19

  • 大後悔(702日目)

    20

  • 球根の植え付け(703日目)

    21

1.コオニユリの種子(0日目)

コオニユリを種から育てる(日本古来の作物) コオニユリの種子(0日目)
2016年12月29日
茶色の和紙で出来たような薄っぺらい種です。水を含ませたら胚がしっかりしたのが分かるかもと思い、とりあえず浸水中です。

2.種子の消毒(1日目)

コオニユリを種から育てる(日本古来の作物) 種子の消毒(1日目)
2016年12月30日
ユリはウイルス病に感染しやすいとのことです。種子伝染はしないとのことですが、念のため、殺菌の目的でGFベンレート水和剤500倍水溶液に30分浸しました。

3.播き床(1日目)

コオニユリを種から育てる(日本古来の作物) 播き床(1日目)
2016年12月30日
播き床ですが、プランターに鉢底石を敷いた後、赤玉土6+腐葉土3+川砂0.5+パーライト0.5の割合で配合した培養土を入れ、その上に赤玉土2+バーミキュライト1+川砂1の割合で配合した種まき用土の層を作りました。赤玉土とバーミキュライトはふるいを使って粒の大きさを選別しました。

何だか気合が入ってます。年末に何をしているのでしょうか。

4.種まき(1日目)

コオニユリを種から育てる(日本古来の作物) 種まき(1日目)
2016年12月30日
種子が好光性か嫌光性か分からなかったので、覆土はとりあえず保水性を考えてバーミキュライトにしました。厚さ5mm程度です。覆土後は穴を開けたラップで軽く覆いました。

発芽適温は不明ですが、同じユリ科のシンテッポウユリやタマネギが15℃~20℃なので、おそらくその程度だろうということと、早く発芽させたいので室内で管理します。

5.緑の胚軸を発見!(14日目)

コオニユリを種から育てる(日本古来の作物) 緑の胚軸を発見!(14日目)
2017年01月12日
なかなか発芽の兆しが… 時期がまずかったか… と気を揉み始めたのも束の間。帰宅すると「つ」の字に曲がった新緑の胚軸を2つ発見しました。思わず「うぉーーー!」と叫んでしまいました。

このユリは種を播いてから通常2~3週間で発芽するとのことなので (『ゆりを楽しむ』栃の葉書房 p.78)、特段早いわけではありませんが、播種から2週間ちょうどで出てきたのにはびっくりしました。

6.シュッとしてます(20日目)

コオニユリを種から育てる(日本古来の作物) シュッとしてます(20日目)
2017年01月18日
生まれて初めてユリの子葉を見ました。シュッと細長くて何か面白い。単子葉植物だから双葉じゃないんですね。

7.作戦変更(21日目)

コオニユリを種から育てる(日本古来の作物) 作戦変更(21日目)
2017年01月19日
播種から2週間で一気に4粒発芽しましたが、あれから1週間経てどもうんともすんとも言いません。発芽率は今のところ20%に過ぎません。

というわけで作戦変更です。発根していない種はすべて播き床から取り出しました。それから、底面給水で常に湿った状態のバーミキュライトの上にばら撒き、覆土なしで地温を15℃~20℃に保ちながら発根を待ちます。根が出たらプランターに戻します。

8.ようやく6粒が発根(33日目)

コオニユリを種から育てる(日本古来の作物) ようやく6粒が発根(33日目)
発芽しない種を播き床から回収し、バーミキュライトの上で芽出しを始めてからほぼ20日。本日、ようやく6粒が発根してくれました!

根が伸びすぎる前に早速播き床に移しました。無事出芽してくれたら、すでに成長中の4株と併せて合計10株になります。

でも、それでもまだ10粒÷20粒×100=50%の発芽率なので、せめてもう少し発根してくれますように。

9.本葉が伸びてきた(41日目)

コオニユリを種から育てる(日本古来の作物) 本葉が伸びてきた(41日目)
2017年02月08日
ゆり根をば喰はむとて種よりそめし小鬼ゆり ― の根元から、少しずつ本葉が伸びています。

初年度はこうした根生葉が数枚伸びた後、地下に小さな球根を残して秋には枯れてしまうそうです。それから球根を掘り出し、連作障害を避けるために土を換えてから植え直します。これを3年以上繰り返せばゆり根が採れる… はずですが、果たしてうまくいくか。

10.地中に潜る球根(58日目)

コオニユリを種から育てる(日本古来の作物) 地中に潜る球根(58日目)
2017年02月25日
コオニユリは発芽してしばらくすると小さな球根ができます。最初は地表に近いところに球根ができ、土を少し除けるだけで目に入ります。ところが、時間が経つにつれてこの球根がどんどん地中に潜っていきます。

調べていたら牽引根という言葉に行き当たりました。ユリの球根は熱や乾燥に弱く、下根の一部が収縮して球根を地中に引きずり込むとのこと。そのような機能を有する根を牽引根と呼ぶそうです。

11.順調に展葉中①(222日目)

コオニユリを種から育てる(日本古来の作物) 順調に展葉中①(222日目)
2017年08月08日
5ヶ月半ぶりのノート更新です。この間「子葉に続いて本葉が出てきた後、子葉が枯れ、本葉も数が増えたと思ったら古いものが枯れ…」というパターンはどの株も同じでした。他方「子葉や古い本葉が枯れるタイミング」「本葉の数」「本葉の大きさ」などは株ごとにまちまちです。

中には地上葉が完全になくなって「もう休眠ですか…」と心配したら、また葉が出てきてひと安心という例もありました。

12.順調に展葉中②(222日目)

コオニユリを種から育てる(日本古来の作物) 順調に展葉中②(222日目)
2017年08月08日
17株中16株の葉はすべて根生葉で、その根元は球根の鱗片になっていると思われます。中には根生葉が6枚もあって、球根の大きさが期待できる株もあります(画像左側)。

他方、残る1株は、根生葉だけではなく茎が伸びており、その茎に葉が互生しています(画像右側)。この株は下根だけではなく上根も生えているのでしょうか? 秋の植え替えが楽しみです。

13.球根の掘り出し(362日目)

コオニユリを種から育てる(日本古来の作物) 球根の掘り出し(362日目)
2017年12月26日
ようやく地上部が枯れたのでプランターをひっくり返してみると、小さな球根が出てきました。大きいもので直径2cmほど、小さいものだと7mmほどです。

14.球根の植え付け(362日目)

コオニユリを種から育てる(日本古来の作物) 球根の植え付け(362日目)
2017年12月26日
消毒のためホーマイ水和剤(チウラム・チオファネートメチル)水溶液に30分ほど漬けた後、陰干ししてから大きめのプランターに植え替えました。

用土は25ℓで市販の培養土60%+赤玉土40%の割合で混合しました。赤玉土は肥料分ゼロなのでその分の元肥として化成肥料を混ぜ込んであります。プランター底のすのこの上には不織布を敷いて土が漏れないようにしました。

15.芽が出てた!(450日目)

コオニユリを種から育てる(日本古来の作物) 芽が出てた!(450日目)
2018年03月24日
実生1年目の小さな球根を植え替えたのが昨年の年の瀬。もう寒い時期だったので「無事、冬を越せたかなあ…」と心配していたら、いつの間にやら発芽していました。いや~嬉しかった。

まだ1芽なのでフライングっぽいですが、他の球根も後に続きますように。

16.成長が早い(472日目)

コオニユリを種から育てる(日本古来の作物) 成長が早い(472日目)
2018年04月15日
実生2年目の今年は球根からのスタートなので、去年とは違って成長が早い! いちばん大きかった球根は、今年中に花を咲かせそうな勢いですが、果たしてどうか。といっても、ゆり根を太らせるには、蕾の段階で摘まなければならないんですが。

17.行儀の悪いコオニユリ(473日目)

コオニユリを種から育てる(日本古来の作物) 行儀の悪いコオニユリ(473日目)
2018年04月16日
植え付けた場所とは違うところから芽が出てきている株が多く、どうしたんだろうと思っていたら、一般のコオニユリは、まっすぐ上に茎を伸ばさずに、横に地下茎を走らせてから地上に茎を伸ばしていくそうです。

そして、その途中に小球を作っていくので、なかなか親球が太らないとのこと。栽培用の品種は、地下茎を伸ばさずに茎が上に伸びていく変わり種の個体を栄養繁殖で増やしているそうです。

18.ぐんぐん成長中(514日目)

コオニユリを種から育てる(日本古来の作物) ぐんぐん成長中(514日目)
2018年05月27日
予想を上回るスピードで成長中です。早くも蕾を付け始めた株もあります。

今月の頭から、球根を日照による高温から保護するために、用土の表面を厚さ3cmの腐葉土で被覆してあります(2018年05月01日)。

・プロトリーフ「腐葉土」1袋分

19.蕾ができています(514日目)

コオニユリを種から育てる(日本古来の作物) 蕾ができています(514日目)
2018年05月27日
実生2年目でもう開花するとは驚きです。しかしながら、球根を太らせるために泣く泣く摘みました。

20.大後悔(702日目)

コオニユリを種から育てる(日本古来の作物) 大後悔(702日目)
2018年12月01日
8月末に地上部が枯れた後、ふだん使わない部屋に取り込んだまま3か月間水やりを忘れていました。ユリの球根は乾燥に弱いので、これはもうだめだろうと思って用土の後片付けをしていると、萎びかけながらも、まだ生きている球根が続々と… 後悔の極みです。

球根の中心部は無事でも、下根は乾燥でかなり傷んでいたのですべて除去し、消毒のためホーマイ水和剤200倍水溶液に30分漬けました。

21.球根の植え付け(703日目)

コオニユリを種から育てる(日本古来の作物) 球根の植え付け(703日目)
2018年12月02日
昨日に引き続き、消毒のためホーマイ水和剤200倍水溶液に30分漬けました。軽く乾かしてから、8号プラポットに5球植え付けました。覆土は球根の高さの2倍の5cm-6cmほどです。用土の配合は「わたしの育て方」に記してあります。

あとはベランダに置いて春に再び芽が出るまで待つだけです。というか、何とか芽を出してほしいものです!

わたしの育て方

「栽培環境」
・南東に面したマンション3階のベランダ

「日照時間」
・日の出から、季節によって異なるが、12-14時頃まで

「水やり」
・加湿にならないように注意

「肥料」
・本葉が展開するまでは用土の元肥で、それ以後は2週間に1回ほど液肥で追肥(1年目)
・5月までは用土の元肥で、それ以後は2週間に1回ほど液肥で追肥(2年目)

「病気と害虫」
・特になし

「鉢」
・アイリスオーヤマ「レリーフプランター」37cm型(1年目)
・同「レリーフプランター」65㎝型(2年目)
・同「ディーポット」8号(3年目)

「用土(1年目)」
・培養土
 大宮グリーンサービス「赤玉土 小粒」1.2ℓ(1mm-5mm大)
 同上「腐葉土」0.6ℓ
 同上「川砂」0.1ℓ
 同上「パーライト」0.1ℓ
・種まき用土
 大宮グリーンサービス「赤玉土 小粒」1ℓ(1mm-3mm大)
 同上「バーミキュライト」0.5ℓ(1mm~3mm大)
 同上「川砂」0.5ℓ
・覆土
 大宮グリーンサービス「バーミキュライト」厚さ5mm程度(1mm-3mm大)
・鉢底石
 花ごころ「きれいな鉢底石」

「用土(2年目)」
・自然応用化学「花と野菜の培養土」15ℓ
・大宮グリーンサービス「赤玉土 小粒」10ℓ
・住友化学園芸「マイガーデンベジフル」10g/ℓ×10ℓ=100g

「用土(3年目)」
・創和「赤玉ボール」小粒2ℓ
・大宮グリーンサービス「赤玉土」中粒2リットル
・同「パーライト」0.6ℓ
・プロトリーフ「花と野菜の有機培養土」3.4ℓ
・住友化学園芸「マイガーデンベジフル」4g/ℓ×4.6ℓ≒18g
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