1.麗しのサギソウ
2月も終わりの、すこし暖かい日に
なんともこころもとない、ちいさいちいさい鷺草の球根を、
湿らせて保管していた水苔から、そっと取り出す。
10球のうち、ふたつに、球根の一部にうすきみどりの色が、ちょん。
芽の兆しでありますようにと、いのりながら、慎重に植え付ける。
あれから、ふた月あまり。だったが!
何度も見直す、1ミリほどの、うすきみどりが3つ。
待望の新芽との対面に感動しきり。
2.陽ざしに向かって 背のび
3つ見えてた新芽が8に増えてきた。
5球ずつのふた鉢に植えつけたので、
ひと鉢は、100%の発芽率となった。
他の方々の記事を参考に読み、
日あたりのよい場所で、
水苔を乾かさないように、
ナメクジに食べられないようにと、
こころがける事柄を再確認。
この数日は、この時期にしては
とても寒く、湯たんぽ再びとなっている。
寒さにびっくりすることなく、
のびのーび、育ってほしい。
3.にょーんと勢いづいてきた葉芽(5/12)
5球ずつ2鉢に植えつけたその後。
5球と4球が芽ぶいた。
発芽率のよい鉢を、母にプレゼント。
うまく育てば、夏には白い鳥が飛ぶよと言ったものの、
ちゃんと育つかな、花が兆してからの
プレゼントでもよかったかなという思いも。
手元に残した鉢では、4芽のうち、
ひとつの芽が抜きん出て、にょーん。
小豆くらいの大きさの球根の、どこにそんなパワーが
潜んでいたのかと感動しきり。
4.サギソウ 5球すべての芽ぶき(5/14)
植えつけてから、2か月半。
この季節の移り変わりの、極端な寒暖(暑)差のなか、
葉芽はすべての球根から伸びている。
長いもので5センチ、3センチが3本、そして1センチ。
どれも、きみどりのかぼそーい新葉が2枚に。
なめくじやアブラムシが、やわらかくおいしそうと思う気持ちも
わかる気が。
油断なく、虫に注意、陽あたり加減と
乾き過ぎず、多すぎずの湿度も気にかけよう。
5.ニアミス(で済んでいますように)
植えつけてから 3か月あまり。
ぶじに5球、成長中。
だが、1㎝ほどのナメクジを発見。
危険⚠
まだ、食害はなかったけれども
このサイズのナメクジが、土より高いところで育てている、
小さい鉢によじ登っていたのは
鉢や近くに卵があるのではと心配に。
ナメクジ対処法の必要性を
『みんなの園芸日記』のなかで教えていただいたばかり。
まず、ナメクジの生態から知らないとね。
6.なんとなく(2019.6.6 )
最初、めばえや成長にばらつきがあった5球。
不思議と、申し合わせでもしたかのように、
同じような高さまで育っている。
ゆっくり効く肥料を
水苔下の土にそっと置いてみた。
このサイトの先輩が、教えてくださったので、
ナメクジの被害もすっかりなくなった。
けれども、梅雨時は、まだ油断できない。
急に暑すぎる日が続くようになって、水苔がすぐに乾く。
乾燥させないように気をつけてやらないと。
7.元気に生育中(2019.6.23)
これまで、上へうえへと成長していたが、
数日前から、広がり始めた。
丈は13〜15cmと低いながらも、みどりが濃くなった。
それぞれ3枚の葉数。4枚めがのぞいているのも。
陽にあてるべしと、サイトの先輩のアドバイスがあって
はかなげだった姿が、初夏らしい様子に。
水ぎれさせないように、折れないように注意。
8.もしや?! (2019/7/20土用入)
先日、鉢ごと落下してしまい、白の鉢に植え替えた。
これから花芽を待つばかりの時期に、えらいことしてしまった。
どこも損なっていないか、ちゃんと着いたか、祈る思いの毎日。
ぴんっとなったままを確認できた今朝。
これまでの新葉とは少し異なる角度で、出てきたものを発見。
これが、花芽?
はやる気持ちを抑えて、
もう数日、様子を見ようと思う。
9.落下するも。(2019.8.8.立秋)
過日に、落下させてしまい、鉢が土が変わったのにも動じず。
その見ための繊細さからは想像できないほどで、
なんとも、頼もしいかぎり。
花芽とおぼしきものも見えている。
これから咲くまでが長いとは、うかがっていたが、本当に長い。
これも、鷺草の魅力のひとつ。
待ちなれて、達観の境地に。
鍛えられたわたし。
出会いは10年前。
とある園芸店で、売り切り商品となっていた鷺草の、
パッケージ写真の花姿に、この世のものとは
思えないと衝動がはしった。
けれども、アツい想いと裏腹に、見つめ続けても、
乾かないようにと世話するも、なぁんにも、一向に、
姿を見せてはもらえなかった。
以来、取り憑かれたように、機会があるごとに、お店で、旅先で、鷺草の球根を目で追いつつも、勇気が出せないでいた。