ミナ・ロバータ の実生(秋蒔き)

たび☆びと
たび☆びとさん
失敗談
植物名 ミナ・ロバータ
品種名 ミナ・ロバータ(Ipomoea lobata)
地域 埼玉県 場所 栽培形態 鉢植え
日当たり 日なた(半日) 満足度
ジャンル 山野草・盆栽 タネから育てる

栽培ストーリー(わたしの育て方レポート)

ミナ・ロバータ の実生(秋蒔き)

ミナ・ロバータ の実生(秋蒔き)

作成日:2020/11/24
最終更新日:2023/03/15

中米から南米北部に分布するヒルガオ科のつる性植物。
本来は多年草だが、熱帯性の植物で耐寒性が低く日本では戸外での越冬は不可能なため一年草扱いとなる。

旺盛につるを伸ばし、あちらこちらからたくさんの花茎をペアで出し、それに沿って「柿の種」のような不思議な形の花を一列に並べて咲かせる。
花色は変化に富んでおり、咲き始めは濃い赤色で、時間の経過とともにオレンジ色から黄色、白へと変化してゆく。
また、花茎の根元部と先端部でも色が異なり、先端に行くほど花色が濃くなる。
短日植物(日が短くなると花を咲かせる)なので、日本での開花は基本的に10月(秋分)頃から始まる。

ちなみに、ミナ・ロバータは旧学名で、現在はイポメア(サツマイモ)属に分類されており、イポメア・ロバータが正式な学名。

< USDA Hardiness Zone:10-11 >

  • はじめに

    1

  • 準備(2020/11/13)

    2

  • 播種(2020/11/16)

    3

  • 発芽(2020/11/21)

    4

  • 双葉がパッとね!(2020/12/06)

    5

  • 今が山場かな…(2021/02/08)

    6

  • あちゃ~ダメだ…(2021/02/22)

    7

  • リベンジっ♪(2021/10/19)

    8

  • 発芽みっけ(2021/11/09)

    9

  • 双葉だね(2021/11/21)

    10

  • 牛歩戦術(2021/12/18)

    11

  • 枯れました(2022/01/13)

    12

  • 今年もまたまた♪(2022/09/01)

    13

  • 播種(2022/09/03)

    14

  • ひょんなこと(2022/11/17)

    15

  • やっぱりミーナ♪(2022/12/06)

    16

  • あぅ。。。(2023/01 中旬)

    17

1.はじめに

ミナ・ロバータ の実生(秋蒔き) はじめに
ロバータは熱帯地方の植物です。

つまり寒さは大の苦手で、生身では日本の冬は越せません。

ロバータは短日植物です。

つまり秋分以降にしか花を咲かせません。

そこで。

秋蒔きして、寒い時期は加温で乗り越え、翌年の春分が来るまでの短日のうちに花を咲かせてしまおう。

さすれば春分前から寒さで枯れるまで(基本的に夏場は花が止まる)、年間通して長く開花させられる。

という寸法です。

では開始。

2.準備(2020/11/13)

ミナ・ロバータ の実生(秋蒔き) 準備(2020/11/13)
ミナ・ロバータの発芽適温は20℃以上です。

私の住んでいる地域では、秋蒔きは9月上旬~10月上旬が適温期間でしょう。

秋蒔きの場合、室内でポリポットのまま翌春まで管理します。

年内にあまり大きくしてしまうと管理が大変なので、少し遅めに播種します。

去年採種した種子が20数粒、今春採種した種子が3粒ありますが…

2016年に採種した種子がまだ何十粒もありますw

まずはコレから消費します♪

3.播種(2020/11/16)

ミナ・ロバータ の実生(秋蒔き) 播種(2020/11/16)
播種によく使う2号のポットだと、土の量が少ないため加温マットでは温度が上がり過ぎます。

栽培には3号ぐらいの大きさが良いのですが…

加温マットに乗せる植物が多いので、鉢はなるべく小さくしたい。

よって2.5号のポリポットで栽培します。

種子がかなり経年劣化していると思われるので多めに蒔きます。

1ポット4粒ずつ、3ポット。

複数発芽した場合、間引いて最終的には各ポット1株にします。

4.発芽(2020/11/21)

ミナ・ロバータ の実生(秋蒔き) 発芽(2020/11/21)
忙しくて2日ばかりポットから目を離していました。

すると、ずいぶんデカい双葉が…w

ミナ・ロバータの種子は4年経っても寝起きは良いです♪

さて、次に気になるのは発芽率です。

気持ち的には5割以上は目指したいところですが…

どうなりますやら。

ちなみに、発芽と同時に加温マットの上でポットを温め始めました。

このまま順調に極寒の冬を越えてくれることを祈ります♪

5.双葉がパッとね!(2020/12/06)

ミナ・ロバータ の実生(秋蒔き) 双葉がパッとね!(2020/12/06)
20粒ほどの種子を吸水処理し、その中で順調に吸水を始めた12粒で栽培を進めています。

現在までに3つの発芽を確認しています。

しかし、その中の1つは双葉を展開する前に逝きました。

よって現時点で視認できる芽は2つ。

残念なことに、その2つの芽が同じポットで発芽しています。

最終的には1ポット1株に間引く予定なので微妙ですw

他のポットに発芽が無い場合、間引かず鉢分けをしようと思います♪

6.今が山場かな…(2021/02/08)

ミナ・ロバータ の実生(秋蒔き) 今が山場かな…(2021/02/08)
12月中旬、2つの芽を別ポットに分けました。

しかし、植え替えた小さい方の芽は早々に枯れてしまいました。

で、残った芽は…

1月上旬までは元気でしたが、それ以降は下降線をたどり今は見た目がかなり貧相になっています。

ただ、茎には力強さが残っています。

この調子でいけば、なんとか冬を乗り切れるのではないか…

と、いつも通り楽観的です♪

昨年のこの時期はもう少し元気だった気がするけど…w

7.あちゃ~ダメだ…(2021/02/22)

ミナ・ロバータ の実生(秋蒔き) あちゃ~ダメだ…(2021/02/22)
一節目が枯れてしまいました…

もう茎しか残っていません。

根元から蘖(ひこばえ)が出てこない限り、再起は厳しいと思われます。

ちなみにミナ・ロバータに蘖が生えた経験はないですw

暖かい日が続いていたので潅水の量と頻度を上げたのですが、それが裏目に出たようです。

振り返ると、敗北の主因は播種時期が遅かったことに行きつくと思います。

もう少し株を大きくしてから冬を迎えるようにしていれば…

8.リベンジっ♪(2021/10/19)

ミナ・ロバータ の実生(秋蒔き) リベンジっ♪(2021/10/19)
今年もやります、秋蒔きミ~ナ♪

一昨年に採種したタネが見つからなくて…

5年前に採種したタネを蒔くことにしたため、発芽率が心配ですw

ま、種子はかなりの量残っていますので、1ポットに15粒ぐらい蒔いてしまおうと思います。

これだけ蒔けば、1つぐらいは発芽してくれるんじゃないかな…

とりあえず種子はメネデール希釈液に一昼夜浸して水を吸わせます。

で、2~3号のポリポットに播種します。

9.発芽みっけ(2021/11/09)

ミナ・ロバータ の実生(秋蒔き) 発芽みっけ(2021/11/09)
3.5号の薄手のプラポットに播種し、加温マット上で管理していました。

で、本日、最初の発芽を確認しました。

播種から発芽まで3週間…

昨年より1ヶ月程度早めに播種しましたが、発芽は昨年より10日ぐらい早いだけです…

う~ん、微妙w

来年は10月上旬に播種しないとかな。

てか、来年、この種子は発芽してくれるのだろうか…w

今シーズンは、シッカリ採種できるといいな♪

10.双葉だね(2021/11/21)

ミナ・ロバータ の実生(秋蒔き) 双葉だね(2021/11/21)
寒さが増し、南国生まれのミナちゃんの生育はかな~りゆっくりです♪

最低気温が一桁台の中盤を出したりすると、地面に頭を着けるぐらい しんなり と項垂れます。

と、かなり危うい感じの数日間を過ごしましたが…

ここにきて少し好転、乗り越えた感じです♪

なんとなくですが葉がシャキッとしてきました。

今がチャンスと化成肥料(マイガーデン)を何粒か追肥。

10日に1回ほどでのメネデールも継続中!

11.牛歩戦術(2021/12/18)

ミナ・ロバータ の実生(秋蒔き) 牛歩戦術(2021/12/18)
双葉が黄色くなり始めた以外、ほとんど動きは無いです。

と、手元に取って写真撮影してみたら…

かすかにですが動いてますw

細っこい新芽がピンッと♪

生命のしたたかさというか、たくましさというか、奥深さというか。

この厳しい季節を乗り越えるため、なるべく消費カロリーを抑える戦略ですかね。

葉の枚数を最低限に保つため、現在の葉がダメになるのを待ってから次の葉を…

的な、ね。

12.枯れました(2022/01/13)

ミナ・ロバータ の実生(秋蒔き) 枯れました(2022/01/13)
本葉が展開する前に枯れました。

う~ん、タネを蒔く時期が遅かったかなぁ。

冬を越える体力がつく前に冬になってしまった感じです。

ま、想定より発芽が遅れたのが痛かったですね。

来シーズンは9月下旬、暑さが残る中の播種を心掛けます。

ですが、逆に冬を迎えるまでに育ちすぎるのも痛いんですけどね…

そこら辺は運もありそうですw

とりあえず春蒔きで再挑戦します。

あ、春蒔きはレポりません♪

13.今年もまたまた♪(2022/09/01)

ミナ・ロバータ の実生(秋蒔き) 今年もまたまた♪(2022/09/01)
今年もやります、秋蒔きミ~ナ♪

あれから1年経つので、今年蒔くのは6年前に採種した種子になりますw

12粒ずつ2鉢体制。

去年の発芽率からすると、これでもボウズがありそうですがw

毎年、始動が遅いので今年は9月頭からの最速発進!

ちなみに、2019、2020年採種の種子も発見したので…

2~3週間しても発芽が無ければ、そちらの種子でリトライを検討。

そろそろ新たに採種したいです♪

14.播種(2022/09/03)

ミナ・ロバータ の実生(秋蒔き) 播種(2022/09/03)
一晩、種子を吸水させたら…

水を吸って膨らむ種子と水を全く吸わない種子に分かれました。

24粒中10粒が水を吸ってパンパンです♪

で、それらの種子には発根の気配が…

発芽、発根には空気も必要なので、一旦水を捨て種子を何回か水道水ですすぎ…

種子がほぼほぼ空気に触れる感じで薄っすら水を引き、もう一晩待つことにしました。

で、本日。

3号のポリポットに吸水した種子のみ、10粒を播種。

15.ひょんなこと(2022/11/17)

ミナ・ロバータ の実生(秋蒔き) ひょんなこと(2022/11/17)
全く発芽する気配はありません。

もうこの気温になってくると近々の発芽は無いでしょう。

このまま来春まで放置して、そこからの逆転劇を期待します♪

が、ちょっと待った~~w

逝ってしまった鉢物の残土を集めて堆肥などと混ぜつつバケツで保管しているのですが…

そこから朝顔っぽい芽が出ているのを見つけました。

朝顔はここ何年も育てていませんので、ひょっとして…

と余った鉢に植え付けました。

16.やっぱりミーナ♪(2022/12/06)

ミナ・ロバータ の実生(秋蒔き) やっぱりミーナ♪(2022/12/06)
12月頭に寒波が来る予想だったので、11月中に室内に移動しました。

2階の出窓の加温マットの上でぬくぬくとすること数日。

早速、ミナ・ロバータ特有の赤い花を咲かせました♪

室内に取り込んでからの潅水は、3~4日に1回と若干過湿気味にしています。

また、成長が続いているので施肥も継続。

2週に1回程度で液肥か活力剤を薄めに与えています。

鉢の周りに100均の保温シートを巻きました♪

17.あぅ。。。(2023/01 中旬)

ミナ・ロバータ の実生(秋蒔き) あぅ。。。(2023/01 中旬)
年末あたりから調子を落として、年明けしばらくして枯れてしまいました。

う~ん、やはりちゃんとした温室が無いと関東での冬越しは厳しいですね…w

秋蒔きミーナが1回成功したのは暖冬のおかげで、ただ幸運だっただけかもしれません♪

仕方ないので、普通に春巻きにして食べて…

いや、普通に春蒔きで栽培して種子を確保するとします♪

また気が向いたら、秋蒔きミーナのリベンジを!

とりあえず一旦終了。

わたしの育て方

埼玉県南西部の平野部市街地(Hardiness Zone:9a)で栽培。
https://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_mo_diary_detail&target_c_diary_id=633106

🌱栽培環境
 播種から翌年の春までは室内の出窓にて育苗。
 平均最低気温が10℃を下回る頃(11月上旬)から加温開始。
 翌年、平均最低気温が10℃を上回る頃(4月中旬)に戸外へ。

🌱水やり
 発芽までは土壌が常に湿った状態を維持。
 気温が10度以下の時期は生育が緩慢なため乾燥気味に管理する。
 気温が10度を超える時期は土の表面が乾いたら潅水する。
 基本的に🚩水分を多く欲しがる植物なので、🚩冬でも過度の乾燥は控える。

🌱肥料
 発芽までは無し。
 双葉がしっかり開く頃から10日に1回ほど薄め(200倍~)のメネデール。
 本葉が3~4枚開く頃から隔週~月一で薄め(2000倍~)の液肥に転換。
 鉢上げ後は、元肥としてマグァンプ大粒を5g(小さじ1杯)/株ほど。
 追肥は春と秋の開花期にリンカリ肥料を月一回3g(小さじ半杯)/株ほど。
 気が向いた時に液肥や活力剤を♪
 🚩肥料(特に窒素)が多過ぎるとツルボケして花が咲かなくなる。

🌱病気と害虫
 夏にハダニ、秋にドデカいイモムシ、が発生。

🌱用土と鉢
【播種・育苗】
 鉢は2.5号のポリポット。(2020)
 鉢は3.5号の硬質ポリポット。(2021)
 土は汎用の園芸土に2~3割腐植質を添加。
 鉢は3号のポリポット。(2022)
 土は2021年と同じ。

🌱主な作業
 🎈平均最低気温が10℃を下回ったら加温開始。
 🎈平均最低気温が10℃を上回ったら戸外へ移動。
 🎈まめな潅水。

■□■ 栽培者のつぶやき ■□■
💬2020/09/15
通常は晩春~初夏に種子を蒔いて、秋に1回花を咲かせる一年草(原産地では多年草)なんですが…
関東だと、花が咲き始める10月以降は気温的に株が弱り始める頃で、年によっては花期がかなり短くなることもあります。

昨年、意図せず達成した秋蒔きパターン。
致命的な寒い時期を加温マットの上で何とかしのいで…
翌年の早春~初夏と初秋~晩秋の2回咲きを実現する。
短日植物のスイッチを冬場に入れて、年明けから長~く花を咲かせるテクニックです♪
ちなみに、この栽培パターンはプロの生産者さんも行う手法らしいです。

今回の秋蒔きパターンは意図的に行うのでレポります♪

💬2020/09/19
室内で播種・育苗することも考慮して、10月下旬に播種することにしました。

💬2020/11/21
じつは播種するのを忘れていましたw
慌ててその辺にあった小型のジフィーポットに蒔き、無加温で置いてありましたが…
もう少し大きめのポットで栽培しないと、加温マット上に置くと地温が上がり過ぎてしまいます。
発芽確認と同時に2.5号のポットに鉢増し、満を持して加温マットの上へ移動しました。
3枚目と4枚目の写真は今日撮りましたw

💬2021/02/16
しかし2階の出窓で加温マットのみ(温室無し)、は結構キビシイ環境です。
でも、一生懸命生きようとする姿に励まされます♪

💬2021/10/19
今年は昨年より一ヶ月ほど早めに播種してみます。

💬2021/12/18
1/15粒(6%)と、発芽率がかなり低いですね…w
そろそろこの種子達も寿命ですかね。

💬2022/09/01
種子は、2019年物は25粒ほど、2020年物については3粒しかありません。
6年前のものも、もう20粒ほどしか残っていません。

💬2022/09/02
No.13の写真は種子をメネデール希釈液に浸けて一晩経った状態。
既に吸水を始めた種子が10個あります。

💬2022/09/04
播種までに4粒の種子に発根らしき変化が見られました。
レポに10粒播種と書きましたが、正確には5粒ずつ2鉢に播種です。

💬2022/09/25
ウンともスーとも言わないので、2019年産の種子を10粒追い蒔き♪

💬2022/11/25
この赤い蕾、どうみても朝顔じゃなさそうです…
ミナ・ロバータ、キタァァ、的な?
デモなぜ??
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