1.播種
2.育苗
🌱苗選び
・本葉が2.5~3枚で、1枚7cmほどで肉厚、濃い緑でつやのある葉。
・茎が太く、節間が詰まった(10㎝以下)もの。
・白くて太い根が多く張っているもの(鉢底からも見る)。
※購入直後(帰宅後)、リキダスで体調を整えるのもいいかも。
👆地上部より地下部(根)の体積(TR比)が大きい苗を選ぶ!
※徒長している株は、同じ量の根で賄う地上部が大きい。
※同じ葉数(労働力)でも体が大きい分、根の負担が上がる!
3.肥料(元肥)
・N(チッソ):P(リン):K(カリ) が均等になるように施肥する。
※生育初期は、肥料は平均的に必要(中期以降は K>N>P )
・pH は 5.5~7 程度で酸性傾向の土壌が良い。
※アルカリに傾く肥料を入れ過ぎないように注意。
・元肥が多過ぎると初期の果実に変形が多くなる。
4.定植
・株の育成スペースは直径40~60cm程度(親弦一本仕立て時)。
・根鉢を崩さず、浅植えが基本。
・接ぎ木の場合、接合部が土に埋まらないように注意!
・根が浅いため、温度や湿度を安定させる為にマルチや敷き藁を張る。
👆藁は薄めに敷く!(厚く敷くと根が土から出て藁の中に入る)
💡発根ブースト
・定植前日辺りに、メネデールを与え根の発育を促す。
💡若苗いぢめ
・早いうちに直根を伸ばし、乾燥耐性をつける。
⇒定植後3~5日間(活着する)ぐらいまでは毎日水やり
⇒以降、3~5日間ぐらい潅水を(苗の状態を見ながら)止める
💡家庭菜園専用、超攻撃的w定植
⇒根鉢の土を水で完全に洗い流し(肥料分の除去)
⇒根の先端を1/2~1/3切り(発根促進)
⇒根を浅く四方八方に広げるように植え付ける
という、定植方法がある♪
※初期の発育は遅れるが、以降は劇的に成長するらしい。
5.灌水
🚩1日平均 800ml/株 の灌水を基本とする。
※収穫期前は若干少なめ、収穫期に入ってからは若干多めを意識。
👆朝一、葉の淵に水滴がつくぐらいがベスト!
6.薬剤散布
🌱殺菌剤(疾病対策)
・定植から1週間後ぐらいに1回(糸状菌の治療&予防)
・定植から2週後ぐらいから隔週で2回(コーティング剤)※ボルドー剤
※以降の疾病対策は「風通しをキープする」事で対応。
🌱殺虫剤
・15節ほどまでは、アブラムシ等の害虫が付く場合、都度薬剤で一掃。
※以降の防虫対策は「手による除虫」を基本とする。
※小規模な発生は、以降もベニカなどで対応もあり!
7.仕立て
🌱高段摘心1本仕立て ※基本※
・親弦を20節目程度で摘心し、子弦以降は2節目で摘心する。
※草勢維持のため、生長点を摘心せずにいくつか残す!
🌱高段摘心3本仕立て
・親弦を20節目程度で摘心しつつ、親弦の7~8節目あたりから子弦を2本伸ばす。
※子弦も2mあたりで摘芯し、孫弦は1~2果収穫して摘芯。
🌱低段摘心2本仕立て
・親弦を7~8節目までで摘心し、子弦を2本伸ばす仕立て方。
🌱育苗時摘心2本仕立て
・親弦を3節目までで摘心し、第2、第3節の側枝2本を伸ばす仕立て方。
※収穫初期において収穫量が増える。
※栽培期間全体を通しても収穫量が増加するケースも!
💡つる下ろし栽培
・上部からつるした紐に弦を誘引し、親弦を摘心せず栽培する方法。
・※ある程度の高さで誘引を解き、低い位置で再度誘引し直す。
※下した弦は地面で大きめのとぐろを巻くように管理する。
👆上記の全ての仕立てに適用できる。
👆飛び節成り性のキュウリは複数本仕立てで実施する。
8.肥料(追肥)
🌱基本
🚩キュウリは多肥気味で育てる!
※肥料がベストの量だと、葉がかなり大きくなり節間が広がる。
※農家は更に肥料を増やし少し生育が阻害されるぐらいを目指す。
⇒葉が少し小さくなり、節間は狭まる(9cm程度)。
👆施肥量は、多いのが良い、少ないのが良い、と意見が大きく割れる…
🚩キュウリはカリ、窒素を多く消費するので、その成分を中心に追肥する。
👆収穫期のキュウリは、N(5):P(3):K(10)の割合で消費する。
👆P(リン)、Mg(マグ)は土壌残留率が高いので元肥メインでOK!
・Ca(カル)は葉茎に蓄積されるので足りなくなることは少ない。
🌱若苗いぢめ明け
・リキダスなどでブーストを狙うのも良いかも?
🌱以降
・1株につき、化成肥料を小さじ3~4杯(15~20g)/週。
💡葉面散布
・液肥や活力剤を葉に散布することで、根からの吸収より素早く養分を与える!
・緊急事態の時に実施するのが基本。
👆葉の表面に栄養分が付着するので、病気が発生しやすくなるデメリットも…
9.収穫まで
🌱芽花摘み
・基本、6~8節ぐらいまでの花や子弦(脇芽)は全て摘む。
👆生育初期は親弦の育成に全精力を集中させる!
🌱下葉摘み
・15~20節ぐらいまで成長したら、芽花摘みした辺りまでの下葉を順に摘み取る。
※水跳ねによる病気発症の防除の役目も果たす。
※晴れた日の午前中に行うと切り口が乾きやすい。
※葉の痛みが激しい場合、早めの摘葉もあり。
👆この時期の摘葉は1日2枚まで!(急激な摘葉は株を痛める)
🚩葉っぱチェック!
□色・大きさ・茎の太さ(色が濃く、適度なサイズ)
□害虫(虫眼鏡なども使ってよく観察)
□うどん粉病(白い粉を吹く)
□ベト病(まだらに枯れる)
□カリウム欠乏(まだらに色が抜ける)
10.収穫(初期)
🌱親弦摘心
・親弦が支柱の最上段まで伸びたら、親弦を摘心する。
⇒勢力拡大モードから繁殖モードに切り替わる。
🌱果実収穫
・親弦からの収穫は無くて構わない(果実は子弦以降で収穫する)。
⇒親弦の果実や子弦の変形果は早めに収穫し株の体力温存を図る。
🌱流れ果
・雌花はあるが、果実が途中で枯れる現象。
⇒原因は光合成不良(光・水・Co2 のどれかが足りない)
※光が足りないことが多い
11.収穫(中期)
🌱基本
🚩生長点の勢いが根の勢い、つまり株の勢いに直結する!
👆生長点は植物のポンプ役で、水(栄養分)を吸い上げる原動力!
👆親弦でも子弦でも、何でも良いので勢いのある生長点を1つ以上残す!
※生長点が無くなると根の生育が止まり、草勢が落ち回復に時間がかかる。
🌱子弦摘心
・子弦は基本2~3節目あたりで摘心する。
⇒摘芯は雌花の咲く節(以降、雌節)の2つ先の節で実施する。
※子弦で1~2本、果実を収穫してから摘芯をするイメージ
🌱果実収穫
・果実を大きくし過ぎると株が弱るので、最適な大きさで収穫する。
※果実は夜に成長する!
👆曲り果や尻太り・尻ぼそり果は早めに収穫し株の体力温存を図る。
🌱摘葉
・受光態勢(葉面が太陽を向く)がとれなくなった古い葉を順次摘み取ってゆく。
※子弦の新しい葉への日射を遮る大きな葉も刈る。
※最終的に親弦の葉は全て摘み取るイメージ。
👆この時期の摘葉は1日3枚まで!
👆キュウリ1本につき3~5枚の葉が良いバランス。
12.収穫(後期)
🌱生り疲れ
・各子弦の第一果の収穫か終わる頃に株が一旦弱る。
⇒追肥や摘果で草勢の回復を図り、孫弦の萌芽・成長を促す。
👆生り疲れや株の老化には葉面散布が効果的!
🌱孫弦摘心
・孫弦以降も最初の雄節までで摘心する。
⇒株としての成長点を無くさないように配慮する。
13.試行錯誤
キュウリって横に広げるしか頭になかったが…
狭い場所でミニトマトを育てるのと同じで、前後のスペースをうまく活用できないだろうか…
後ろの支柱に親弦を這わせて、子弦は2~30cm手前の支柱に地面と平行(水平)に誘引。
そこから孫弦を少し垂らす感じの、釣り竿が垂直に何本か並ぶイメージ♪
それを株間60㎝で2株、を「低段摘心2本仕立て」で疑似親弦が4本。
1親弦の栽培スペース30cm…って、厳しいかなぁw
デフォルメした簡易的な画(え)は思い浮かびますが、リアルな画(え)は浮かばないw
キュウリ栽培について、私的なメモを残します。
調査結果や反省点、改善点などを随時(適当に…w)加筆修正します。
公開するので、参考にするなり反面教師にするなりご自由にお使いくださいw
また、ご意見などございましたらドシドシと。
ちなみにコメントに返信できるかは不明ですw
ま、栽培者は適当なくせに頑固という救いがたい性格なので、その点はご了承ください♪
あ、でも悪意は全く無いので、どうぞ温かい目で…♪
適用品種(私が主に栽培する品種)
・夏すずみ:耐病性があり、収穫数も多い。シャキシャキでさっぱりした味。
・コクうま:耐病性があり、収穫数も多い。味はコクがあってうまい。
などの飛び節成り性の品種