1.今回の栽培目的
今回の目的は、
①【剪定で芽が吹くか】の仕立て直しを実施したい。
②白万両と赤万両を合体接木も実施してみたいですね。
うまくいけば、紅白万両の樹が完成するのだ。
③『アリドウシ』の鉢栽培自信を自信つけたい。
2.【仕立て直し】の実践
この『万両』の樹形は腰高で不安定な樹形となる。
葉は、写真のように黄ばんできて最後は落葉して、果実の位置が更に高くなり見苦しくなります。
そこで、【取木】実施となります。
3.環状剥離をします。
【環状剥離】の方法 1986年6月実施。
時期は、梅雨時がいいと思います。
① カッターナイフで形成層の緑の部分を剥離します。
② 上部の幹で、剥ぐ高さは太さより少し大きめで充分です。
③ 後は、水に浸けていた水苔を巻き、テープでぐるりと巻けば完成です。
④ 秋には発根していて、小鉢に定植すれば、【環状剥離】終了。
4.【採り蒔きによる播種】
【5月上旬に実が落ちる前】
写真の様に赤実は約1cmの皮を剥くと、種は約8mmです。
この種を、排水の良いい赤玉土にばら撒きにしておきます。
5.発芽は7月上旬です。
次々と、発芽してから日々成長します。
約播種後、3ケ月では発芽発根しますよ。
ポットに元気な苗を移植します。
6.冬過ぎの苗は
葉が殖えると追肥を与え、冬を越させます。
播種苗は、開花結実には約3年間の鉢育成機関が必要です。
4年も経つと背の低い万両が鑑賞できるようになりますね。
【植替え】について
5月から梅雨時にかけて、元気な新葉が出ないと植替えをしましょう。
7.花びらの斑点?
よく見られる花びらに現れる斑点模様。
結構、気になりますね。『グミ』や『ユリ』など、皆さん気にならないですか。植物整理学会によると、
「トランスホゾン?」遺伝子の変異によるものらしいが、遺伝子の一種らしい。
まあ、このことも気になるが素人の私ども、開花時には花に水をかけないようにすることが大切ですね。
8.【取木】作業の実施
鉢植えの開花結実した万両、2年後は腰高で実が上にとまるため、風で倒れ醜い樹形になります。
思い出しながら20代で行った【取木】を仕掛けました。
取木の下の幹から新枝が出ることを期待しています。20200419
9.取木による発根状態
背丈を低くして、鑑賞に見合う小鉢『万両』づくり。20200907
普通は、昨年の梅雨時に仕掛けて梅雨時に取木を実施します。
今年の春に仕掛けた取木は、写真の様に枝数も多く、何よりも低い盆樹が作れました。
根腐れ防止のため、手で丁寧に水苔を除去しました。
これで、背丈の低い鑑賞用小鉢『万両』ができます。
10.写真右の元の母木は?
新芽が根元から出る予定が、出ませんでした。
失敗かもしれませんが、来春に期待します。
「どうなることやら?」
11.写真6の播種苗も大きくなる。
この写真の前列は播種苗です。
取木に比べて、弱弱しいので追肥をしてやりました。
開花結実には種蒔きや挿木より、取木は大きな苗や背丈の低いのが得られました。これが、【取木】の長所ですね。
12.4,5年で実を楽しめますね。
2020年09月07の日記 低く小さく小盆裁用の取木『万両』づくり
上記より、2年でこの蕾がたくさんできました。20220708
「背丈を低く作ることも、小盆栽づくりの気こころ遣いね。」
13.2022年12月12日 【取木】の実盆栽
「取木」の目的は?
①種より早く、大きく、太くふやせること。
②【不定根】なので小盆栽づくりに適する。
③【挿木】できるものは、全て【取木】でふやせますね。
今回は、低く開花結実させるために【取木】しました。
14.「こぼれ実から芽生えた万両」鉢上げ
2023/12/26
写真3「鉢上げしてやりました。」2023年12月26日の 日記より
ヒヨなどに食べられた種からでなく、自然落下した鉢内の実。
かわいい双葉のけなげな苗です。
「暖冬の新大阪の街中、小鉢に植えてやりました。」
開花期
収穫期
わたしの育て方
【今までの取り組み】
十両・百両・と共にヤブコウジ科が、いつの間にかサクラソウ科ヤブコウジ属になっていた。科名ってのも、良く変わるね。最近は、ミカン科の『億両』なんてものが、出だしてきていますね。
①この樹は、取り木や挿し木をして成功させた初体験の木。
この成功は、「樹ってスゴイ生きる力があるのだな。」
②植え替える毎に、下葉を枯らしにドンドン背が高くなっていく樹だ。
③必要な作業は【取木】と【剪定により芽出しして低く果実鑑賞】、更に【挿木】で腰高を低くすることである。
※4月上旬から5月上旬に根元から5cmで幹を切ると、簡単に芽吹いてくる。(未体験)
余裕があれば、梅雨時に【挿木】にも挑戦します。
④勿論、【播種】により約4年後に開花結実します。果肉を取って洗って乾かさず【採り蒔き】で簡単に発芽する。
⑤江戸時代からの品種オオマンリョウ『宝船』からで葉に斑入りものとか、最近では『白万両(シロミノマンリョウ)』から「黄実ノマンリョウ』『紅葉する紅孔雀』などまで園芸種が出回って、古典植物でなく新種ですね。
特に、
※葉裏の黒点、枝、花、雄蕊、実にも斑点が見られるのは、なぜでしょうか?「植物っておもしろいね。」
葉の腺点を考えると下向きに咲く花に来るのは、虫媒花なのか。水やり時は、当然、花には水をかけないようにしている。
⑥常緑性,日陰でも育つ,初心者でも育てやすい。
気が付きにくいが、花は【一日花】ですね。
[栽培環境]
明るい日陰でいい。特に夏は直射日光が当たらない場所に置く。
用土は、排水性よく、赤玉土1、鹿沼土1、腐葉土1で植える。
鉢栽培なので、上記の③の【仕立て直し】ができればいい。
【十両!千両!万両!】これで分限者だ!
「千両、万両、有り通し(=お金に困らない)」と洒落込むことが最高ですね。正直、この別物『アリドウシ』を枯らしたのが、気になるのです。
きっかけは、
【30代で初めて、【取木】をして成功したのがこの万両です。】