1.用意したものは
梅とここには写ってない福寿草と地ゴケです。
土は都合で梅の土を使い仕上げはケト土を塗るメリットは何か探りたくてケト土を使いました。
あとは梅の根や苔を切るハサミ
目地ごては苔を炒めない様に押さえるために使います。
2.心木の高さなどの位置の確認
鉢に入った梅の土をある程度落としました。
高さが必要な時は、平鉢から抜いて土を足すこともありますので根洗いの必要性私はあまり感じません。
それに梅は強いです。
梅や鉢の大きさにもよりますが、私の場合ほとんど鉢の奥行の半分以下に芯を持って行きます。
そうすることで地形の変化が取り易いのです。
赤い矢印方向へ下げました。
3.福寿草は根を切らずに
長細い鉢が四角い鉢になりました。(カメラマジックですね。)
福寿草の配置を見て頂きたかったのですが。
根に隙間がありますから出来るだけ土を入れるため水極めのようなことしてます。 たくさん水を入れて土をドロドロにして隙間に入り込ませます。
4.ケト土使うメリットは?
私は腐葉土を入れた細かい真砂土に水を足して練りそれを裏側の急斜面に塗って使う事をしてますが、これとは違ったメリットがあるのでしょうか。
ケト土は、よく練り、放置しても表面が光る程度に水を加えました。
大小3つの山を変化を取らずに形どりました。
5.薄い苔の部分
幹回りにはコケの薄い部分を使います。
土の付いてない地ゴケが採れる場合は、形を選んでそれを使うとより自然な感じになります。
ここでは、
苔の馴染む向きを1~2度探している所です。
次の写真と比べて下さい。
6.ピッタリで両サイドと
方向があってますね。
幹に対して横長に入れましたが、もちろん縦長でもいいのです。
ただ前の写真右の苔と隙間があります。
じゃぁどうするのと言えば、右の苔を動かします。
出来るだけ細かな苔(手でちぎって入れるほど小さな苔)を挟まない方がすっきりします。
7.片手で押さえながら
目地ごてを使って周りを押さえていきます。
最後は優しく真ん中を押さえました。
8.土を切る
苔がぶ厚いのはよく使いますが、先程のように端を曲げる場合厚すぎて出来ない苔があります。
そんな時に厚い土を切って曲げやすい薄さにします。
9.3つのポイント
1は材料で苔に全く土の付いてないフワフワの苔があれば簡単に晴れます。
ない時は隙間の狭い場所は福寿草の芽を動かして苔を詰めると間が狭まり苔が締まります。
1と書いたところはまだ広い方で出来るだけ1つの塊で済ます方が綺麗と思います。
2は一番高い所峠を1枚の苔で覆ってます。
峠は目立つ場所ですからここで継ぎ目が見えると。
3ここは高いのが理想です。
周りより下げると奥行の想像が出来なくなります。
10.次の写真(11)と比較してください
苔張り終了しましたが、先の写真2の部分が気になっていて11に造り替えてます。
峠にあたる部分につなぎ目を作らない様にしてますがこんもりとした山になってませんので造り替えたのですが。(大汗)
11.何とも言えない
継ぎ目がなく包み込めば見た目がよくなるのは間違いないのですが。
これは、何とも言えないですね。
原因は下の苔が小さくて不安定に見えるからでしょうか?
それと表紙絵でお判りと思いますが写真の角度もあると思います。
お判りでしょうか?先程書きました、ウメと福寿草の後ろを高くするかまたは平行にするか見下ろす場所に置くならなだらかに下げたりすると奥行が出てくると思ってます。
12.完成です。
今回気付いたことは、大きい山と小さな山のつなぎ目がハッキリとしている事です。
なだらかなつながりを出すには今井の苔を使った方がよかったかと思います。そうすればまた違う雰囲気になりますね。
私の最初のイメージは三つの山がハッキリわかる形でしたが右前の小さな山が大きなヤマの一部のようになってしまいました。
思うようにいかないのが実際の事ですが、それでも形がよければそのまま作っているのが現状です。
13.そして。。。
表を自由にさせるため極力裏は窮屈、絶壁になってます。
理屈は分かりませんが、浅い鉢のわりに大きな木を入れようとすればこんな感じになるのでしょうか?
14.斜め上からです
完成してますが、実は下草が欲しかったのです。
あえて入れなかったのは、どんなものをどこに入れるかあなたの想像力を生かして試みてくださいね。
15.下駄箱に
置きました。
美しい緑の苔の写真は撮れない薄暗い光ですが、苔の陰影と落ち着いた雰囲気が出てます。
欲を言えば福寿草をリズミカルな感じにしたいですね。
ただこれも悪くないと思います。
2020.1.10
16.路傍の石
道に落ちてる1~3㎝の石を拾って枯山水の目を鍛えてます。
クレーン車要らずですがメガネが要ります。
苔張りの題ですから、貼っていて課題が見つかりました。
毛足の長い苔はご法度、短い毛足の苔で作る方がより自然に感じると思います。
丸みのある苔なら、小さなものを探すことです。
1.16
17.表情があるでしょう
石だけ見て下さい。(笑)
こんな小さな石にも表情があり一つ一つに個性があります。
私は安定した形が好きで、このミニ庭園の場合石の根元が上より急に細くなったりしていません。
その部分は土の中です。
ただし、野趣の雰囲気の場合、あえて見せる方も居られます。
18.真ん中は2個の石です。
全体として左から右へ石が流れるように見せましたが、初めに入れて無かった左端の石を入れることによってさらに流れが強調されたようです。
1.16
19.2.20 33石
枯滝
石選びの大切さが見えます。 表情のある石そうでない石、丸みの石がいいのに尖った石が入ってたり。
すこし石の数を減らすかもしれません。
20.仮想線です
どうも左半分が気に入りません。
色々試しながら作って行きます。
前の大きな3つの石は直線になっていて単純で分かり易くていい場合もあります。 その反面飽きる、風情が消えることがありますので注意しながら苔張りをしていきます。
少しコツを知ってるだけで煩わしい作業が楽になり見た目もすっきりなんてことになります。
梅と福寿草を苔で飾りました。