1.ジベレリン処理 R2.2.11
すみれにはミヤマスミレ類のように発芽しやすいものと、タチツボスミレ類やニオイスミレ類のように発芽しにくいものがあります。
今回播種するのは発芽しにくいものが多く、フイリシハイスミレ以外はジベレリンによる発芽促進処理を行いました。
ジベレリン処理は霧吹きで濡らしたキッチンペーパーにタネと同量のジベレリン粉末を加え、ポリ袋に入れて、1週間から10日ほど冷蔵庫の野菜室で保管します。
2.タネを蒔く R2.2.22
冷蔵庫に保管していたすみれのタネを蒔きました。取蒔きすると発芽率が良いのですが、保存していたタネはすみれの中には寒さにあたることで発芽率がよくなるものがありますので、寒いこの時期に蒔きます。
2.5号ほどのプラ鉢に微塵を振るった赤玉土小粒を入れて、12種類のタネを蒔きました。タネの大きいものはタネが隠れる位軽く覆土しました。
直射日光の当たらない場所に保管し、発芽まで水を切らさないようにします。
3.最初の発芽 R2.3.30
タネを蒔いてから3週間ほどで、アケボノスミレが最初に発芽しました。そして1カ月以上経ってビオラ・ヘデラセア ブルーが発芽しました。発芽し難いニオイスミレなどの種類が多かったので、ある程度予想はしていましたが、思いの外よくありません。とくに打つ手はないので待つしかありません。
4.定植 R.2.4.21
播種から2か月、キスミレとビオラ・ヘデラセア ベイビーブルーが発芽し、これで4種類が発芽したことになります。
アケボノスミレの2枚目の本葉が出てきたので定植することにしました。
定植用の用土は赤玉小粒、鹿沼土小粒、軽砂小粒、バーク堆肥を3:3:3:1で混合したものを使い、元肥はマグァンプK大粒を3、4粒土に混ぜました。
残りのすみれも本葉が2枚位になり次第、順次定植していきます。
5.発芽と定植 まとめ
播種した12品種の内、無事発芽し、定植できたのはアケボノスミレ、ヘデラセア2品種、キスミレ、フイリシハイスミレ、ニオイスミレ2品種(アイリッシュ・エレガンス、チャールズ・ウィリアムズ・グローブズ)の7品種でした。残りの5品種は種まきポットの水を絶やさないように管理し、来春の発芽を期待します。
6.夏越し R.2.9.22
猛暑の中、一時的な水切れや病気の発生もあり、定植後、葉を枯らすものが多くでました。秋の成長期に入ったところで鉢の状態を確認すると、4鉢は根腐れで溶けてなくなっていました。残ったのは、土の中で新芽を出しているキスミレと葉を残しているフイリシハイスミレ、チャールズ・ウィリアムズ・グローブズの3種になってしまいました。
かなり怪しくなってきましたが、とりあえずそだレポを継続できそうです。
7.開花 R.3.3.27
3種残っていた中で、フイリシハイスミレが咲き始めました。小さいですが、葉に斑が入った想定通りの花で、とりあえずほっとしました。
キスミレは新葉の展開が遅れており、チャールズ・ウィリアムズ・グローブズは花期が過ぎていて、葉形がニオイスミレらしくないので、どうも異株のようです。
8.二年目の発芽 R.3.3.27
昨年発芽しなかった5品種に水やりを続けてきました。保存したタネを蒔く場合、発芽まで2年、3年かかることがあります。
果たして、ニオイスミレ'クール・ダルダス'が2年目に発芽してきました。
クール・ダルダスの成長を見ていきたいので、レポートも続けていきます。
9.植え替えと定植 R.3..5.16
昨年12品種のタネを蒔きましたが、残ったのはフイリシハイスミレ、キスミレと今年発芽したニオイスミレ'クール・ダルザス'の3品種と少し寂しい結果になりました。
それぞれ新しい土に植え替えました。
すみれの会に申し込んでいたすみれのタネが送られてきました。毎年会からのタネと自家採取のタネを合わせて50品種ほど播種しますが、来年の春に大規模修繕が控えていてベランダが使えなくなりそうなので、会から送られてきた12品種に減らして蒔くことにしました。
花が咲くのは早くて来年の春になります。播種から花が咲くまでを、一年ほどかけてそだレポしていきます。
ミヤマスミレ類
フイリシハイスミレ
スミレサイシン類
アケボノスミレ
キスミレ類
キスミレ
タチツボスミレ類
シラユキナガハシスミレ
ニオイスミレ類
ニオイスミレの基本種 1種類
ニオイスミレの園芸品種 5種類
チャールズ・ウィリアム・グローブス
ケーニギン・シャルロッテ
クール・ダルザス
アイリッシュ・エレガンス
タニッシュ
エルペティオン節
ビオラ・ヘデラセラ ベイビーブルー
ビオラ・ヘデラセラ ブルー