絶滅危惧種 「花籠」開花写真集①(’19.4/1以降'20.6/4迄)

植物名 サボテン
品種名 絶滅危惧種「花籠」アズテキウム属リッテリー
地域 東京都 場所 栽培形態 鉢植え
日当たり 日なた(1~3時間) 満足度
ジャンル 多肉植物・サボテン

栽培ストーリー(わたしの育て方レポート)

絶滅危惧種 「花籠」開花写真集①(’19.4/1以降'20.6/4迄)

絶滅危惧種 「花籠」開花写真集①(’19.4/1以降'20.6/4迄)

作成日:2020/08/01
最終更新日:2020/08/01

花籠が開花するのは決まって5月。40年間栽培して常にそうだった。

それも下旬と決まっててそれ以外の日時に咲いた事は無い。
それを何をトチ狂ったか'18年は事もあろうか2月にいきなりツボミを揚げ咲き始めた。

それどころか3月にゃその親株と新参の輸入群生株まで開花、その年の9月まで続いた。

ウチの花籠は3鉢。

①38年間ウチに居る3頭株。
 昭和50年代に当時の通信販売で購入。

②そのカキ子。
 3頭株から吹いた子株の一つ。ほかに4個あったが人へ譲った。
 年が明けて'18年カキ子の単頭株が2月初めから狂い咲きを始め、それに釣られるように3月初旬に狂い咲きのお付き合い。
 
③古い輸入株。
 どうしても原産地輸入球が欲しくて40数年ぶりに輸入球を2017年暮れに購入。
 群生株としては格安だったので(10万円以下)ずいぶん得した気分だ。
 これもやはり3頭株に続き開花を始めた。

  • 38年間ウチに居る3頭株。

    1

  • 開花が始まった。

    2

  • 3鉢撮影・単頭株も開花

    3

  • 単頭株は花着きが良い。

    4

  • 花着きが抜群。

    5

  • 模範的「花籠」

    6

  • 2日目も全開。

    7

  • 閉花

    8

  • 主頭開花開始。

    9

  • 午前9:15開花し始めた。

    10

  • 午前10:13ほぼ全開

    11

  • 半年を隔てまた主頭開花。

    12

  • 主頭開花。

    13

  • 主頭開花10:40。

    14

  • 主頭開花11:49。

    15

  • 主頭開花11:50。

    16

  • 主頭開花11:50。

    17

  • 3鉢とも花が無い。

    18

  • 羊毛が伸びてる。

    19

  • どれもツボミは無い。

    20

  • 肌色はいつも通り。

    21

  • 今年は暖冬。

    22

  • ふつうは開花はこの時季だけ。

    23

  • 極小の子株が開花。

    24

  • 早朝から開いてる。

    25

  • 翌日、直径3㌢の吹き子が開花。

    26

  • さらに2輪開花。

    27

  • 輸入群生株の吹き子。

    28

  • 単頭株もツボミ。

    29

  • 2輪開花。

    30

1.38年間ウチに居る3頭株。 注目!

絶滅危惧種 「花籠」開花写真集①(’19.4/1以降'20.6/4迄) 38年間ウチに居る3頭株。
2019.4/1撮影
咲きかけのツボミが2個。
午前9:28

2.開花が始まった。 注目!

絶滅危惧種 「花籠」開花写真集①(’19.4/1以降'20.6/4迄) 開花が始まった。
2019.4/1撮影
午前11:25

3.3鉢撮影・単頭株も開花 注目!

絶滅危惧種 「花籠」開花写真集①(’19.4/1以降'20.6/4迄) 3鉢撮影・単頭株も開花
2019.4/1撮影
3頭の古株と同時にそのカキ子の単頭株も4輪咲いた。
輸入群生株はツボミなし。

4.単頭株は花着きが良い。 注目!

絶滅危惧種 「花籠」開花写真集①(’19.4/1以降'20.6/4迄) 単頭株は花着きが良い。
2019.4/1撮影
単頭株はいつもまとまって開花する。
形は少し歪(いびつ)だが花着きは抜群。

5.花着きが抜群。 注目!

絶滅危惧種 「花籠」開花写真集①(’19.4/1以降'20.6/4迄) 花着きが抜群。
2019.4/1撮影
単頭株は5輪目がツボミで待機してる。

6.模範的「花籠」 注目!

絶滅危惧種 「花籠」開花写真集①(’19.4/1以降'20.6/4迄) 模範的「花籠」
2019.4/2撮影
単頭株は「花籠」の名前の通り。
あたかも竹籠に花束を活けたよう。

7.2日目も全開。 注目!

絶滅危惧種 「花籠」開花写真集①(’19.4/1以降'20.6/4迄) 2日目も全開。
2019.4/2撮影
3頭株の2輪の花は2日目も開花。

8.閉花 注目!

絶滅危惧種 「花籠」開花写真集①(’19.4/1以降'20.6/4迄) 閉花
2019.4/3撮影
3頭株の2輪が3日目に閉じた。

9.主頭開花開始。 注目!

絶滅危惧種 「花籠」開花写真集①(’19.4/1以降'20.6/4迄) 主頭開花開始。
2019.4/5撮影
午前9:15。主頭が開花を開始。

10.午前9:15開花し始めた。 注目!

絶滅危惧種 「花籠」開花写真集①(’19.4/1以降'20.6/4迄) 午前9:15開花し始めた。
2019.4/5撮影

11.午前10:13ほぼ全開 注目!

絶滅危惧種 「花籠」開花写真集①(’19.4/1以降'20.6/4迄) 午前10:13ほぼ全開
2019.4/5撮影
快晴のせいか10時に花が全開。

12.半年を隔てまた主頭開花。 注目!

絶滅危惧種 「花籠」開花写真集①(’19.4/1以降'20.6/4迄) 半年を隔てまた主頭開花。
2019.9/29撮影
10:39ほぼ全開。

13.主頭開花。 注目!

絶滅危惧種 「花籠」開花写真集①(’19.4/1以降'20.6/4迄) 主頭開花。
2019.9/29撮影
10:39同時刻。強い日照で開花したようだ。
不織布2枚で2枚遮光してた。

14.主頭開花10:40。 注目!

絶滅危惧種 「花籠」開花写真集①(’19.4/1以降'20.6/4迄) 主頭開花10:40。
2019.9/29撮影

15.主頭開花11:49。 注目!

絶滅危惧種 「花籠」開花写真集①(’19.4/1以降'20.6/4迄) 主頭開花11:49。
2019.9/29撮影

16.主頭開花11:50。 注目!

絶滅危惧種 「花籠」開花写真集①(’19.4/1以降'20.6/4迄) 主頭開花11:50。
2019.9/29撮影

17.主頭開花11:50。 注目!

絶滅危惧種 「花籠」開花写真集①(’19.4/1以降'20.6/4迄) 主頭開花11:50。
2019.9/29撮影

18.3鉢とも花が無い。 注目!

絶滅危惧種 「花籠」開花写真集①(’19.4/1以降'20.6/4迄) 3鉢とも花が無い。
2019.10/6撮影
狂い咲きも一段落。
夏バテ・残暑生長が鈍ってるのかも。

19.羊毛が伸びてる。 注目!

絶滅危惧種 「花籠」開花写真集①(’19.4/1以降'20.6/4迄) 羊毛が伸びてる。
2019.12/18撮影
雨模様でそろそろ11時なのに暗い。

20.どれもツボミは無い。 注目!

絶滅危惧種 「花籠」開花写真集①(’19.4/1以降'20.6/4迄) どれもツボミは無い。
2019.12/18撮影

21.肌色はいつも通り。 注目!

絶滅危惧種 「花籠」開花写真集①(’19.4/1以降'20.6/4迄) 肌色はいつも通り。
2019.12/18撮影
くすんだ灰緑色だが、これが山木の花籠の地色。

22.今年は暖冬。 注目!

絶滅危惧種 「花籠」開花写真集①(’19.4/1以降'20.6/4迄) 今年は暖冬。
2020.2/12撮影
例年よりかなりあったかい。
凍結の心配しないで済む。

23.ふつうは開花はこの時季だけ。 注目!

絶滅危惧種 「花籠」開花写真集①(’19.4/1以降'20.6/4迄) ふつうは開花はこの時季だけ。
2020.5/31撮影
2018年までは5月下旬以外の時期に開花した試しは無い。

24.極小の子株が開花。 注目!

絶滅危惧種 「花籠」開花写真集①(’19.4/1以降'20.6/4迄) 極小の子株が開花。
2020.5/31撮影
直径1㌢にも満たないカキ子が開花してる。

25.早朝から開いてる。 注目!

絶滅危惧種 「花籠」開花写真集①(’19.4/1以降'20.6/4迄) 早朝から開いてる。
2020.5/31撮影
午前7:39ほぼ全開。

26.翌日、直径3㌢の吹き子が開花。 注目!

絶滅危惧種 「花籠」開花写真集①(’19.4/1以降'20.6/4迄) 翌日、直径3㌢の吹き子が開花。
2020.6/1撮影
左に萎んだ極小カキ子の花。

27.さらに2輪開花。 注目!

絶滅危惧種 「花籠」開花写真集①(’19.4/1以降'20.6/4迄) さらに2輪開花。
2020.6/4撮影
6/1の花はしぼんだ。

28.輸入群生株の吹き子。 注目!

絶滅危惧種 「花籠」開花写真集①(’19.4/1以降'20.6/4迄) 輸入群生株の吹き子。
2020.6/4撮影

29.単頭株もツボミ。 注目!

絶滅危惧種 「花籠」開花写真集①(’19.4/1以降'20.6/4迄) 単頭株もツボミ。
2020.6/4撮影

30.2輪開花。 注目!

絶滅危惧種 「花籠」開花写真集①(’19.4/1以降'20.6/4迄) 2輪開花。
2020.6/4撮影

開花期

収穫期

わたしの育て方

.

①ひと株目は、古い輸入群生株でウチへ来た時点(2017/12)で直径10.5cm。

長野県の業者から買った。
ワシントン条約に抵触する「山掘り株」かどうか業者へ確認。

「古い輸入球で、ベテラン蒐集家から仕入れた」との解答。

安心して購入。

40年前に通販で購入した花籠群生株を手離して以来、後悔と憧れが頭の片隅から消えず、積年の思い残しを解消すべく「清水の舞台から」の決心で大枚を注ぎ込んで手に入れた。

この株は長く日本で栽培された輸入球だが、現地株の面構えを残してる優良品。

平成18年3月初旬に咲き始めその年の。


②3頭株はウチに38年間居る。

通販で買った物で最初パチンコ玉くらいの大きさだった。

途中 5個ほど仔吹きしたのを外して型の悪い1個を残して人へ譲った。
のちに今ある2個の仔が吹いて来た。

現在に至って後悔してる。
外さずにそのまま付けて置けばさぞや見事な群生株になったやも。

主頭 径5cm、仔吹きしてから成長が止まった。
仔株に栄養を取られてるようで年数の割には小さい。

無茶苦茶咲きまくったせいか去年からすっとまた少し痩せたような気がする。
やはり開花の為に体力と栄養を消耗したのかも知れねぇ。



③↑その時3頭株から掻き取ったカキ子。
平成18年2月7日にこの単頭株がツボミを挙げ始め、その年の9月まで咲き続いた。
そしてまた年を越して('19)1月の開花。

3鉢とも1年中断続的に咲き続けてる。

まさに狂い咲きだ。


          ※


アズテキウムという属名は、形がメキシコの古代文明アステカの彫刻「アステカ円形カレンダー」にちなんで付けられた。

種小名リッテリーはドイツ人植物学者フリードリッヒ・リッター博士の名をとって命名。

日本で播種され育てられた「実生苗」は瑞々しい緑色で性質も丈夫。
しかし群生株に仕上げるまではかなりの年月を要する。

ワシントン条約の影響で「完品」は高価になってしまったが、「歳月を買う」という感覚で購入する事もあながち否定出来ないと思う。

栽培に関しては、昔の指南書じゃ難しいとも容易だとも書いてないのが多かった。

昔は輸入サボテンの中じゃ比較的安価に購入出来た(CITESなどはまだ未制定)。

現在のように'貴種'という感覚が栽培家にもなく「何がなんでも枯らしちゃダメ」という意識が乏しかったが、絶滅危惧種に指定され脚光を浴びた途端にあわてて保護を叫ぶようになった。

原産地保護ははるか昔から心ある愛好家が警鐘を鳴らし続けて来た。
しかし当時それに耳を傾ける者はほとんどいなかった。
今となってはもう手遅れ。自生地の復活はまず不可能だろうね。

最近のネットの記事じゃ、アズテキウム属新種の発見も手伝って永らく1属1種とされて来た本種 アズテキウム属・リッテリー「花籠 (はなかご:Aztekium ritteri)」も元祖としてふたたび注目されて来た。

そして遅ればせながら、原産地の自生環境が調査隊の報告により明らかになって来た。

北向きの無機質な石灰岩の垂直の切り立った崖に、あたかも象嵌の貴石のように嵌め込まれてる。(上記の写真)

このことから直射日光は苦手で、周囲の白い岩石崖の反射光で光合成を行なってるのがうかがわれ、軟光線下の栽培が適してると思われる。

標高は800m以上、高地と云えば高地なのだが日本のような夜間の寒さは少なく氷点下になることはない。

乾燥地じゃあるが周囲にゃ草叢も多くあり、花籠の生えてる場所もシダ類や地衣類(コケ)の傍の半日陰。
この事からも、極端な乾燥地の北米サボテンとは一線を隔する栽培法を求められるかも知れない。

こちとらの経験じゃ、遮光の必要なのは言うまでも無いが、成長期の春〜秋に案外と水を欲しがるようだ。

しかし、いくら原産地でシダ・コケ類と同居してるとは云い条、用土を常住ジメジメさせてたんじゃ根腐れの危険がある。

「全サボテン中 最も成長の遅い種」なのだからその代謝・生理作用も最も緩やかと思われる。

根も貧弱で吸水も弱く森林性の孔雀サボテン類などと同一の栽培では枯らせてしまう危険があるだろうね。

外皮もカッチカチに堅く、接ぎ木でもなきゃ急速な地上部の発育・膨張は望めないので、のんびりした気の長い継続的栽培が適してる。

実生から見映えのする株まで育て上げるのに数十年はかかるのは覚悟すべきで、群生株の完品を購入するならCITES絶滅危惧種に指定された現在では多額の予算が必要。
数頭の中苗でも10万円以上はする。

今回購入したこの群生株は現地で推定半世紀以上、輸入されてからも数十年栽培されたと思われる。

そのくらいの値はするのは仕方なかろう。
.
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