ファレノプシス　シレリアナ

<栽培環境>　最低気温18℃を超える初夏から、秋、最低気温18℃を割る頃まで、風通しと日当たりの良いベランダで50％の遮光ネットをかけてお世話。
冬　最低温度15℃設定の温室に取り込む。遮光ネットは10月になったら外す。４月にまた設置

<みずやり>　
夏　毎日朝、もしくは夕方。乾いていたら速攻すぐに。ただし、炎天下では熱湯風呂状態になりそうなので日陰に一旦避難させてから。
　秋、気温が下がり始めたらミズゴケの表面が乾くの見て一日待ってからあげる。
　温室の中にいる冬は、乾いたらあげる、乾いてなかったらあげない、を繰り返す。最低最高気温計と湿度計は絶対に設置する。これが無いとサーモスタットなどの不備に気が付かず失敗をするかも。

<肥料>
初夏から秋、市販の洋ラン用　既定量の三倍に薄めた液肥を水遣りの度にあげる。
冬　温室内に取り込んでからは開花促進用の物に切り替える。開花するまで続ける。花が終わったら元の洋ラン用に戻す。

<病気と害虫>
ナメクジ　花芽をかじるし、病気も運んでくるので必ず殺害せよ。一匹見逃すと100匹以上に増えると心する。ナメクジ駆除用誘殺剤に一任するもよし。しかし、雨が一度降ると効果が半減するので撒きなおす。そして繰り返す。

カイガラ虫　　葉から養分をドンドン吸ってしまうので専用薬剤を散布して退治せよ。捕殺でも可。地味な割りに嫌なヤツ。

低温越冬下　葉に黒い斑点が出来て広がるようなら、その病巣に触れないように大きめに消毒したカッターで切り取り、切断面に瞬間接着剤を塗り傷口からの乾燥と雑菌の侵入を防ぐ。接着剤を使用しないとその葉はほぼ枯れる。実験済み、本当。

根腐れ　　低温下での過湿と濃い肥料のやり過ぎにより起こる。気づいたら新しい植え込み材料で腐った部分を全部切り取り植え替える。後は2週間ほど乾かしぎみに管理する。肥料は与えない。

<用土と鉢>
素焼き鉢にミズゴケ　

<作業メモ>
植え替えの時は必ず鋏をコンロで炙って消毒してから。一株ごとに必ず実行しないと病気を持っている株がいたら全部にうつしてしまうのでヤバイ。

最低最高気温計　持つべき。これを使って越冬準備の際にその場の最低気温をチェックできる。温室の場合サーモスタットなどの不備に気が付く。無いと困る大変に。

湿度計　温室の場合乾きやすいので50％を下回ったら霧吹きをするなどの目安にする