1.藤稔とロザリオビアンコを剪定
雨避けハウスは少し狭いためブドウ2号ハウスは垣根栽培とし、藤稔とロザリオビアンコを植えています。
今シーズンのスタートとして剪定(犠牲芽)と株元の幹部分の剝皮を行い架線に誘引しなおしました。
また、苦土欠乏を防ぐため、昨年12月には苦土入り肥料を施肥しました。
2.紅伊豆と高妻を剪定
1号ハウスも雨避けハウスなので垣根方式で紅伊豆と高妻を栽培しており、剪定と誘引をしました。
3.クィーンニーナ、紅伊豆と高妻を剪定
このハウスは元々あった農業用ハウスを利用しているため棚栽培しています。垣根方式より棚方式は栽培が楽です。
このハウスの半分は雨除けによるぶどうの棚栽培、残りの半分は雨避けにせずに桃のあかつきネオ(一部に夏おとめを接ぎ木)を植えてあります。こまめに灌水ができない為、雨避けをせずにネットのみで覆ってます。(ブドウは病害を意識して雨避けにしてます)
この混植ハウスのブドウと桃の剪定をしました。
4.ブドウと桃の穂木を確保
ブドウと桃の剪定した枝を接ぎ木や挿し木用に確保し、乾燥しないように湿らせたテッシュを切り口に当て新聞紙でくるみ3月まで冷蔵庫の野菜庫で保存します。
5.樹液の流動が活発になるまえに芽傷処理
2021.02.16
ブドウの樹液が流動が活発になる前に芽傷をつけますが、今回は芽傷鋏を忘れたため剪定ばさみを使って芽傷をつけました。うまくつけられたか心配ですが。
今回は芽傷の作業以外に石灰硫黄合剤で休眠期防除をしました。石灰硫黄合剤はカイガラムシなどの害虫や病気にも効果のある休眠期に防除する薬剤です。
6.藤稔は果穂がでました
2021.04.18
ブドウ2号雨避けハウスの藤稔は既に果穂が出ていますが、昨年に比較すると側枝の発生が悪いようです。
7.ロザリオビアンコはこれから萌芽します。
2021.04.19
藤稔と同じ2号雨避けハウスに植えてあるロザリオビアンコは萌芽が遅くこれから本格的に側枝が出ます。
藤稔とロザリオビアンコの主枝が入り組んでいて分かりにくいですが、ロザリオビアンコ(右側と左側手前)はほとんどの側枝が萌芽していません。
8.紅伊豆も果穂がでました
2021.04.19
この紅伊豆は桃とブドウを植えている混合雨避けハウスに植えてあります。ハウスの半分をブドウの棚栽培に残りの半分に桃を植えてありますが、ブドウが棚に収まらなくなったので桃の外側に架線とネットを張り垣根方式でブドウの主枝を伸ばしました。ハウス内が少し窮屈ですがやむ得ません。
9.今回の主な作業は果穂の整形と摘芯
2021.05.07
今回の主な作業は果穂の整形と摘芯です。品種により生育が異なっており、ロザリオビアンコは生育が遅めで果穂が出たばかりです。
藤稔、クィーンニーナ、紅伊豆、シナノスマイル及び高妻の果穂の整形をし、房より7葉以上伸びているものは7葉のところで摘芯しました。
10.今年垣根方式にした紅伊豆
2021.05.07
桃とブドウを栽培している混合ハウスで棚で収まり切れなくなった蔓を桃の脇に垣根方式で伸ばしました。
紅伊豆の多くの側枝に果穂がついており期待が持てます。
11.今年垣根方式にした高妻
2021.05.07
紅伊豆同様に多くの側枝に果穂が付き期待しています。
12.シナノスマイルにゴルビーを接ぎ木
2021.05.07
昨年植替えをしたシナノスマイルの側枝が伸びたので、ゴルビーのバックアップのために昨年枝を接ぎ木しました。昨年枝の接ぎ木は初めてなので是非成功してほしいが月1回の帰省なので水やり不足で厳しいかな?
13.挿し木が萌芽、発根したので鉢植えします
2021.05.16
写真4枚目の穂木を3月20日に挿し木したものの内、一番遅く萌芽したロザリオビアンコの根が出るまでに育ちました。
挿木は発根した挿し苗の根を傷めずに簡単にできるように工夫し、袋状の不織布に土を入れて挿し木をしています。
残念ながら最初に萌芽したクィーンニーナと次に萌芽したゴルビーには発根が見られないのでこのまま発根を待ちます。
14.発根が確認できるロザリオビアンコ苗
2021.05.16
プラボトルからロザリオビアンコ苗を取り出しました。袋状の不織布の左中央付近に白い根が見えて一部は不織を突き破って出てきています。
15.袋状の不織布に入ったまま植え付けます
2021.05.16
根が出始めたロザリオビアンコ苗を袋状の不織布のままに植えるので根が傷むことがありません。狙い通りうまくいきました。
今後はブドウ以外の果樹の挿し木もこれでいきたいと思います。
16.今年は多くの品種で花ぶるいが多発
2021.06.22
今年は多くの品種で「花ぶるい」が発生したので実付きが良くないです。「花ぶるい」の主な原因は窒素過多や強剪定と言われている。(写真は花ぶるいを起こした紅伊豆)
そういえば心当たりがあります。昨年藤稔で苦土不足と思われる症状が出たので苦土入りの肥料を例年より多めに施しました。また、ほとんどが棚栽培ではなく垣根栽培なので雨避けハウスの高さもあり強剪定しています。
17.房の整形、摘粒まえのロザリオビアンコ
2021.06.22
唯一「花ぶるい」を起こさなかったロザリオビアンコです。ロザリオビアンコは他の品種より生育が遅いので房の整形と摘粒をします。
この写真はbeforeです。
18.房の整形、摘粒後のロザリオビアンコ
2021.06.22
同じ房を整形、摘粒しました。房をコンパクトにするために副穂+αと摘粒しました。
19.ロザリオビアンコに袋掛け
2021.06.22
房の整形、摘粒した後に防除を行い袋を掛けました。
20.少し早いが藤稔を収穫
2021.08.16
藤稔の袋を外してみるとかなり色づいているがもう少し待ちたいとは思うが実が割れ始めている。これ以上遅れるとカビが生えてしまうので収穫しました。
藤稔は昨年も今年も実割れしたが何が悪いのかわからない。垣根栽培が合わない?
残りはロザリオビアンコのみ、収穫時期が遅いので9月の収穫を期待します。
21.ブドウ1号、混合ハウスはハクビシンで全滅
2021.08.12
ブドウ1号の紅伊豆、高妻、混合ハウスのクィーンニーナ、シナノスマイル、紅伊豆、高妻はハクビシンに侵入されてはぼ全滅状態となりました。
侵入場所を探しましたが昨年問題なかったところから入られたような??
22.収穫を迎えたロザリオビアンコ
2021.09.16
最後の品種「ロザリオビアンコ」が収穫を迎えました。奇麗なエメラルドグリーンに色づきました。
23.2~3割の房にかすり症らしき症状が。
2021.09.16
掛けてある袋を外すと2~3割の房にかすり症らしき症状が!
24.収穫は1箱
2021.09.16
収穫はこれまで最高の量。
25.1房は440g程度
26.1粒は10g程度
27.糖度は17度程度
2021.09.20
来年に向けての目標は
①かすり症らしき症状の改善
②房づくりの検討、小房にして粒の肥大
このブドウ2号ハウス以外の2号ハウス及び桃との混合ハウスはハクビシンに侵入されて壊滅的な被害に遭ったので今年の冬に雨避けハウスを点検してハクビシンの抜け道を立つことが先決。これができないと育てても口に入らない。
2021年シーズンが始まりました。昨年に引き続きハクビシンとの戦いに勝利しなければ我が口にブドウが入ることはありません。昨年はどうにか勝利しましたが雨避けハウスの屋根に爪で穴を空けられました。何とか破られなければ良いのですが・・。
また、昨年はべと病らしきものが発生し腐敗が多かったのと苦土欠乏の様な症状がでたのでこれらに注意したいと思います。
1か月に1度程度しか面倒が見れないため栽培のポイント(休眠期防除、芽傷、芽欠き・摘芯、摘房・摘粒、べと病等防除、袋掛け、カミキリ防除)を押さえながら収穫の秋を迎えたいと思います。