1.はじめに
今年の春に入手したレピドカリウスが、なかなか休眠から覚めないので諦めて実生を…
と思って種子を入手したら、起きてきたw
あ~あ、でも、ま、いいか♪
で、純粋なレピドカリウスの種子の落札に失敗して、ハイブリッド(雑種)に手を出してしまいましたw
純粋種では無さそうなレピドカウリス同士の交配種子らしいです。
どんな個体が出るか楽しみに、園芸品種として栽培します。
やはり実生は心躍ります♪
2.播種だョ(2021/10/29)
見るからにキク科の種子ですね♪
とりあえず、一昼夜メネデール希釈液に浸けて吸水させました。
種子は吸水するとタピオカ状に周りに透明なトロトロを纏(まと)います。
細かい毛が水分を含んで、こんな感じ(写真は無いけどw)になるのかな?
タネは5粒あるので、2.5号のポリポット2つに各2粒ずつ、2号のポリポットに残りの1粒を播種しました。
ちなみに2号のポットは土も含めて丸ごと流用品ですw
3.発芽だョ(2021/11/11)
2号のポリポットで最初の発芽を確認。
播種から2週間程度での発芽、順調です♪
この調子なら発芽率6割、各ポット1芽を狙えるかもしれません。
で、次は潅水をどうするか。
極度の乾燥地帯に生息する植物なので、かなり辛めが良いと思うのですが…
発芽すぐの幼い芽でもそれで良いのか?
とりあえず3~4日に1回、表土がしっかり乾いたら潅水、で進めたいと思います。
で、10日に1回のメネデールも♪
4.経過だョ(2021/11/26)
順調です♪
どこかでレピドカウリスの芽出しは難しい、なんて話しも読みましたが…
播種から1ヶ月ほどで80%(4/5)の発芽率です。
もしかしたらハイブリッドって所が良い結果を生んでいる原因かもしれませんが…
かなり良い状態の種子を手に入れられたのは間違いないでしょう。
でも、発芽は順調なんですが、その後の成長はゆっくりですw
最初に発芽した芽が、やっと本葉をチョロリと出しました。
5.順風満帆♪(2021/12/09)
そして順調です♪
いやぁ、でも思ったより可愛い双葉です。
なんとなくバニーの耳っぽくて「キュンっ」としちゃいますw
最初に発芽した株は、もっとバニーっぽくなっています♪
やはり私は単子葉より双子葉の方が断然好きみたいですね…
単子葉は見ても全然萌えませんw
しかし、雑種の株が4つも…
少し手に余るかもですね。
と、双葉が可愛くてなんとなくレポ投稿してしまいました♪
6.最初に発芽した株(2021/12/12)
ちなみに、最初に発芽した株も元気にウサ耳を伸ばしています♪
7.越冬成功(2022/03/09)
発芽した4株全て、無事に越冬できました。
今年の冬は、直接の加温はしませんでしたが、出窓に自作で温室を作り、その中で管理しました。
出窓に突っ張り棒を2本渡して、透明なビニールシートを布団を干すようにその棒達に引っ掛けて、中に加温マットを1枚しいて…
と、簡易的なモノですが内部は極寒期でも最低気温が5℃を下回りませんでした。
で、栽培している4株中、1株だけがかなり大きくなっています♪
8.なんとっ水鳥拳!(2022/03/19)
なんとっ!
株の真ん中あたりに、葉とは全く形が異なる物体が…
は、はっ…
花芽でしょうか!?
この個体だけ飛び抜けて成長が早かったんですが…
とは言っても、播種からまだ4ヶ月半です。
しかしコイツは…、かなり…、花ですw
株で購入した方には、まだそれらしいモノは確認できません。
蒔いたばかりの実生が先に開花とは思いもしませんでした♪
こりゃ、ビックリ仰天、驚き 桃の木 山椒の木!
9.咲かずに枯れた(2022/04/25)
なんか、花や花茎が茶色くなっています。
残念、咲く前に萎れたようです。
花、見たかったなぁ…
10.突然変異か!?(2022/08/30)
全てのオトンナが葉をパリパリに枯らして夏を越しているのに…
一株だけ、青い葉を残したまま夏を越した猛者が居ます!
生育スピードが桁違いに早く、初年度で花をつけたあの個体です。
突然変異か!?
これだから実生は楽しい♪
で、本日、株をよく見てみると…
既に新芽がいくつか出始めています。
休眠しないオトンナの爆誕です!
今後もこのそだレポは、この個体を中心に報告することになりそうです♪
11.植え替え(1)(2022/09/03)
一番小さい2号ポリポットの株が飛び抜けて育っています。
本当は休眠が空ける前に植え替えたかったのですが…
遅まきながら、一回り大きな鉢に移します。
で、その前に根っこの状態を確認!
ポリポットからジフィーポットを抜くと…
珍しく、元気な太い根が数本ジフィーポットを貫いています。
やはり成長が良い株は土台がしっかりしています♪
丁寧にジフィーを剥いて根を裸にしてゆきます。
12.植え替え(2)(2022/09/03)
鉢はプレステラ(105)。
土は枯れたペラルゴニウム・アウリツムのもを流用。
フルイで粗目の土を選別し、マグアンプ(大)を10粒ほど混ぜ、底のスリットが隠れる程度まで入れ…
残った土に腐植質を2割ほど、更に豚糞を小さじ1/2添加し…
植え付けました。
アウリツムの廃土も結構色々なものが添加されていた土なので、こんな感じで良いでしょう♪
さて、今年こそは「花」咲かせて欲しいですね!
13.続々と♪(2022/09/10)
残る3株のチビッコ達も続々と緑のウサ耳(葉)を出し始めました♪
株で買った通常のオトンナは…
サイズは大きいですが寝坊助で、起きる気配は全くありませんw
やはり実生のハイブリッドと純血種では、性質が若干異なるようですね。
思ったより成長が速そうなオトンナ・レピドカウリス(hyb)。
この子達も次の休眠までに鉢上げ出来るぐらいに育つかな?
14.今年は咲くか?(2022/12/07)
10月に入って葉が一気に茂りました。
11月になって花茎が2本立ち上がってきました♪
どちらも細く短めの弱々しい花茎ですが…w
さてさて、今年は開花まで進んでくれるでしょうか?
ちなみに潅水は週1~2回程度と控えめにしつつ…
2週に1回ほど液肥か活力剤を薄めで与えています。
他のチビッコ2株は…
相変わらずチビッコのままですが、元気に葉を出しています♪
※写真が無いので特別に(無断でw)子供の描いた傑作四コマ漫画を…w
15.堕落(2023/04/04)
今シーズンは花茎が何本も出て、かわいい黄色い花を沢山咲かせてくれました♪
本当です。
写真などの証拠は全くありませんけど…
本当なんですw
で、花とくれば種子なんですが。
室内の簡易温室で管理していたせいか、どの花にも種子はできませんでした。
ちなみに受粉に関して作為的なことは一切していません。
そうそう、チビッコ株のうち1株だけですが、申し訳程度の花を咲かせてくれました♪
※写真が無いので特別に(無断でw)子供の描いた傑作四コマ漫画を…w
16.ちょろりん(2023/06/04)
昨年同様、全ての株が5月中には完全に休眠に入りました。
で、休眠中も過度の乾燥による根へのダメージを軽減するため、2週に一度ほどの潅水を実施しています。
ポットの端っこの1点に集中して、スポイトで10~20mlほどの水をビュ~と注入する感じです。
土を広く湿らすのではなく、水を一気に鉢底に流し込む感じ。
なんならポリポットを内側から外に少し押し広げて水を流し込むような♪
なので土の表面はほとんど濡れません。
鉢底に水分を貯めて、なるべく長い時間をかけて蒸発させるイメージです♪
ですが、このあいだ。
「たまには」と思って、植物本体に水をかけてみました。
すると1株、休眠を破って葉を出して来ました…
せっかく熟睡していたのに、悪いことしたなぁw
17.ばーばー(2023/07/23)
いつもなら休眠中に枯れた葉をむしってしまうのですが…w
葉を剥ぎ取った場合、チャームポイントのウロコ模様への影響が心配で…
今年は丁寧に、付け根から2~3mmのところで切り落としました♪
で、葉の散髪をしていてわかったのですが…
普通のレピと、このハイブリッド(以下、HYB)のレピ。
葉や花など、見た感じほぼ同じだと思っていたんですが…
HYBの方が、茎がかなり毛深いことに気が付きました。
茎のウロコ模様が、白い毛で分かりにくい感じです。
枯れた後の葉の付け根も、HYBの方が若干幅が広い。
さて、今後どうなってゆくのか。
興味が尽きません♪
18.動き出した(2023/09/08)
休眠時も週1回ほど、10ml程度の水を、植物体に水がかからないよう鉢の隅にスポイトで与えていました。
プレステラに植わっている大きな株の動きは無いのですが…
2号程度の小さなポットに植わっている株達が起き始めました♪
ちなみに6月に起きだした株は…
夏の間も青い葉を1枚つけたまま元気に今に至ります!
で、そろそろプレステラの方の大きな株も起きて頂こうと思います♪
今後、3日に1回程度で5mlほどの水を頭からぶっ掛けますw
19.開花(2023/12/15)
先週あたりから、チビッコ株の開花が始まっています♪
1年目に急成長したデカ株は、今シーズンはまだ寝ボケている感じw
小さい葉っぱを数枚、遠慮がちに出したっきり動きが止まっています。
3株あるチビッコ達は、今シーズンも元気にわんさか葉っぱを出して楽し気です♪
次の休眠時には、チビッコ株達も1株ずつに分けてポット上げしようかな♪
ま、とりあえずマグァンプ(小粒)を一つまみずつ追肥しました。
開花期
わたしの育て方
埼玉県南西部の平野部市街地(Hardiness Zone:9a)で栽培。
https://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_mo_diary_detail&target_c_diary_id=633106
🌱栽培環境
株が小さいうちは室内(2階出窓)で管理。
🌱水やり
極度の乾燥地帯に自生するため🚩辛めの潅水を心掛ける。
ただし、育苗期は少し湿り気味に、表面が乾いて1~2日後に潅水。
🌱肥料
【育苗期】
播種時の培土に元肥は無し。
発芽後は週1回で一ヶ月ほど、根張り促進を目的にメネデールを与える。
その後は月1回程度で薄めの液肥を。
🌱病気と害虫
不明。
🌱用土と鉢
【育苗期】
鉢は2.5号ポリポット(プラカバーあり)。
土は「さし芽・種まきの土」(粂谷商店)にバーミキュライト(細粒)を1~2割添加。
※鉢上げ後はもっとガレた土にする予定。
🌱主な作業
夏の休眠対応。
■□■ 栽培者のつぶやき ■□■
💬2021/10/28
使って良さそうな画像がネットに1枚も無い…w
💬2021/10/28
今回入手したのは、lepidocaulis hybやothonna sp. nova aff. lepidocaulis の名で手に入れた株と交雑したかもしれない、lepidocaulisの名で手に入れた株から採れた種子、だそうです。(かまいたちの漫才のような説明…w)
どんな個体が出るか楽しみです♪
💬2021/10/29
2.5号のポットは土から新規に作りました。
2号のポットは、枯れたロエラ・インクルバを抜いて土ごと流用です♪
覆土は3~4mmほど。
💬2021/11/19
2つ目の発芽を確認。
💬2021/11/26
3、4個目の発芽を同時に確認。
💬2022/03/09
加温マットは温室の半分程度の広さで、直接加温できる植物も半数となります。
でも、その余熱?で温室内は気持ち温められるようです♪
加温マット上は夏型の植物が乗っており、オトンナ乗せていません。
💬2023/09/08
冬型で暑さは苦手と思っていましたが…
小さな株が6月から青い葉を1枚つけたまま夏を越えました♪
早めの起床は、残暑でノックアウトされそうな気がしていましたが、少し強気で攻められそうです!
💬2023/09/29
塊茎のウロコ模様より白い毛目立つ感じが、ネットで見かけたOthonna retrorsa(オトンナ・レトロルサ)という品種に似ている気がする…
南アフリカの西ケープ州(フレデンダル~コムカンス辺り)の半砂漠地帯の平原や丘陵の斜面に自生するキク科で冬型の多年生小型塊根(塊茎)植物。
最大の特徴である塊茎は、蛇やトカゲの鱗似た独特の模様を持ち20cmほどの高さまで成長する。
茎は成長が進むにつれて分岐し生長点を増やしてゆく。
その生長点から、5~10cm程度のへら状で少し厚めの葉を茂らす。
葉の表面は薄いワックス状のコーティングで覆われる。
成長期の秋~春にかけて、長い花茎の先にヒナギクに似た小さい黄色い花を咲かせる。
自生地でもなかなか見られないレアな植物らしい。
ちなみに、ラテン語で Lepido が「鱗」、Caulis は「茎」の意味。
< USDA Hardiness Zone:9-10 >