根っこ全滅　カトレア グランドモナーク 復活なるか

「訳アリにつき銘品ながら1000円の大特価！」
　こんな歌い文句に苦手と承知しつつ買ってしまいました。早速家に連れ帰り「トリアネイ」についてリサーチしました。

🟢 植え替え時期　2月から4月

　花が咲き終わって根や新芽が活動を開始するタイミング。これしか無いと言うタイミング

　今回はこの植え替え時期を逸し、おまけに前回鉢抜きから一年以上放置してしまったが故の大特価及び根腐れなので、私は腐って泥化したミズゴケを一掃、断行を選択しました。

🟠 鉢と用土　素焼き深鉢＆ミズゴケ
　　　　　
　とにかく株が入るギリギリの小さ目の鉢

　本来の植え替えならばミズゴケに元肥として緩効性肥料を差し込みますが、今回は致しません。

🟢 植え替え作業

　鉢から根を傷つけない用に分離させ、腐ったミズゴケなどを取り除くために水道水など流水できれいに隅々まで洗って適宜な大きさに株を消毒したハサミなどのよく切れる刃物で分けます。
　傷口には殺菌剤配合のトップジンＭを塗ります。
　即植え込むのではなく、翌日まで乾かします。

🟣 栽培環境　遮光ネットを張ったベランダ

　初夏から初秋まで最低気温１５度を目安にします。それ以上が続くようであれば屋外に。それ以下が続くようであれば屋内の温室で管理します。

🟤 肥料　洋ラン用 窒素・リン酸・カリウム
　　　　　三要素等量が基本

　屋外栽培の間　1000倍液を一週間に一度、もしくは、3000倍液を毎日与えます。
　夏の蒸し暑さが特に苦手なので、熱帯夜が続く期間は濃い肥料は避け、5000倍にして株全体にシャワーする。

🔵 水やり　　基本乾いたら充分に。

　水道水を汲みおいたものを、植え込み材料のミズゴケが乾いたら、中の要らないモノを流し出す様な感覚で鉢底から出るくらい。冬、温室内に入れてもでも同じ。

🔴 病害虫　　カイガラムシ　

🟡 トリアネイの取説

　日本の風土にとても付いていけないよ、と思っているブラジルの高地からやって来た植物です。
　夏は暑過ぎ冬は寒過ぎる、これが彼の本音です。

　太陽光線は好きさ。
　ただし５０％ オフでね。
　勿論、水が好きだよ。
　ただし夕方までに乾く程風を当ててくれよ。
　風が吹かない熱帯夜が特に嫌いだね。
　だから、おのずと置き場は分かるよね。
　肥料もそりゃ大好きさ。
　ただし薄めのヤツじゃなきゃ嫌だからね。
　触ってもいいけど…
　ちゃんとその前に手を石鹸で洗ってくれよ。
　お世話は私が一番じゃないと病気になるからね。

　出会ったからには最後まで精一杯お世話をしようと思っています。根っこは全滅、開花当時のバルブと比べれば完全なる作落ちながら、艶も張りもあって地上部だけ見ていれば元気そうなので見守る価値は十分に有ると思います。
　きっと元気を取り戻し「華麗なる帝王」よ、本気の花を私に見せて下さい。これからどうぞよろしくお願い致します。