1.はじめに
今シーズンの秋の播種は、春に買ったモラエア・マクロニクスだけにしようと思っていました。
蒔きたい種子は色々ありますが、何とか購入を我慢して秋を乗り越えたのですが…
その安堵感からか、この時期にポチってしまいましたw
届いたペラルゴニウムの種子は、画像で見た通りのグルグル付きの面白い造形でした♪
実物を一度見てみたかったんですよねぇ。
では、いつも通り一昼夜吸水させてから播種します。
2.播種(2021/11/14)
種子の外側の皮を剥いでから吸水を実施しました。
外の皮をとると、中身は本当に普通の種子ですw
丸一日以上、メネデール希釈液に浸けてから…
2号のポリポットに1鉢1粒で播種しました。
土は「さし芽・種まきの土」(粂谷商店)に1~2割ほどバーミキュライト(細粒)を混ぜ込みました。
また土をアルカリに傾けるため、「すぐ植え石灰」(日清商事)を少々添加しました。
3.発芽(2021/11/30)
播種から2週間ほど。
最初の発芽を確認しました。
双葉なのか何なのかわかりませんが、ポットの中央から薄緑の何者かが頭を出しています♪
今後、続々と発芽が続けば嬉しいですねぇ。
とりあえず発芽率40%を越えれば「成功」、80%を越えれば「大成功」と捉えて、潅水・観察を続けます。
ちなみに2階の出窓が満員です。
植物を少し整理しないと、来シーズンは置ききれないなぁ…
4.本葉が出ています(2021/12/12)
発芽はまだ1つだけです。
少なくとも後1つは発芽して欲しいですねぇ…
自家受粉可能であったとしても、出来れば異なる2つの株で受粉・結実させたいです。
なので最低でも2株欲しいw
しかし双葉の毛がかなり目立ちますね♪
食虫植物のように毛の先っちょに何やら丸い粒が…
ベトベトするのかな?
でも、傷つけそうで怖いので今は触りませんw
芽が2~3本生えたら触ってみようと思います♪
5.間を空けた発芽(2022/01/11)
最初の発芽から一月半ほど経って、新たに2つの芽が出てきました。
やはり、メネデール&リキダスの希釈液を与えた数日後の発芽です。
あまり強力ではないにしろ、メネデール&リキダスには、種子の休眠打破機能がありそうです。
どちらかというと、やはりメネデールの方な気がしますが…
年間通して一番気温が下がるこの時期。
新たな芽が順調に育ってくれると嬉しいです♪
ちなみに写真は最初に発芽した株。
6.徐々に休眠へ(2022/04/25)
後から発芽した芽のうち1つは、本葉を出す前に枯れました。
で、残る2株が最初の冬を越え、共に2cm程の葉を4~5枚つけるまでに成長しました♪
4月上旬から、一枚、また一枚と徐々に葉が黄変しはじめ、ゆっくりではありますが葉を減らしています。
現在、塊茎はまだ目視で確認できませんし、触るとグラグラするので根張りも弱そうです。
株に負担をかけないよう、今回は植え替えせず秋を待ちたいと思います。
7.完全沈黙(2022/06/06)
2株ともに完全に休眠しました。
このまま室内で、9月頃まで隔週潅水で管理します。
潅水といっても、休眠中の乾燥による根へのダメージを減らすためで、底から水が出るほどは与えません。
毎回、10mlスポイトで1回ほど。
なるべく植物本体には水がかからないよう、ポットの内側面に向けてグルっと。
休眠中は植物は水を吸わないので、水分過多は雑菌の繁殖、そして植物本体の腐敗の原因に…
8.活動再開(2022/09/10)
休眠中は週1回程度で、5~10mlの潅水を。
株に直接水がかからないよう、また、なるべく鉢の底の方に水が届くよう、鉢の隅の1点に集中してスポイトで潅水しました。
ペラルゴニウム・アウリツムが例年より少し早く、8月下旬に動き出したので…
コチラも、9月の頭に豚糞を2つまみ撒いてから通常潅水を実施。
と、本日。
目を凝らしてよ~く見ると新芽らしい黄緑色のホワホワが♪
シーズン幕開けです!
9.一気に(2022/09/28)
前回の写真の状態のまま全く動く気配がありませんでしたが…
5日前にメネデール&リキダスを与えたところ、一気に葉を伸ばし始めました♪
ペラルゴニウムは、元気な時は液肥や活力剤への反応が良いですね。
調子が悪い時は全く反応しなかった経験もあるので…
健康のバロメーターになりうるかも。
とりあえず発芽した2株が無事に最初の休眠を越えられたようで安心しました♪
今後も元気にスクスク成長してね!
10.順調に成長中(2022/10/24)
2枚目の葉も伸び始め、順調に育っています。
最初の葉は、株のサイズに見合わず大きめです♪
コレは、この品種の特徴だとか。
で、2週間ほど前に再度活力剤を与え、ついこないだ薄めの液肥を与えました。
書き忘れましたが、発芽時に豚糞と一緒に有機化成肥料(クリエ・ジャパン)も一つまみ追肥しています。
この肥料、バラにかなり効くとの噂が…
さて、今シーズンはどこまで育ってくれますかね~
11.変わらず(2023/03/21)
今シーズンは目立った成長はありませんでした。
昨年の秋に出た葉が、年を越えてもそのままで…
暖かい日が数日あったせいか、最近ではほとんどの葉が黄色くなっています。
最近、新芽が出始めたのですが、あまり勢いはありません。
このままグダグダと休眠へ雪崩れ込んでゆきそうな気配ですw
次の休眠では、プレステラ90に植え替えする予定♪
爆発的な成長を期待しま~す。
12.植え替えする?(2023/07/25)
現在、休眠中♪
寝てる間の根のダメージを減らすため、週1回ほどポットの端の一点に5~10mlほどの潅水を続けています。
勢いよく鉢底に水を流し込む感じです。
で、休眠中の植え替え。
先シーズン、サイズはそれほど大きくなりませんでした。
鉢底を覗いても根らしいものは見えません。
先手を取って少し大きいポットへ鉢上げするか…
来シーズンもこのまま2号ポリポットで続行か。
う~ん、悩みますw
が、今回はこのまま続行で!
植え替えは、もう少し株を大きくして体力を上げてからにします♪
13.起きたょ(2023/09/29)
まだ細く短い茶色の塊茎の先に…
10日以上前から芽らしき緑色の粒が見えていたのですが、そこで動きが止まっていました。
が、ここ数日涼しい日が続いたのを機に一気に伸びてきました。
ちなみに手元に2株残っているのですが、もう片方の株は動きが全くありません。
植物にもしっかり個性があって、愛着がわきますねw
で、2シーズン目の今年、順調に育ったら…
次の休眠期には鉢上げ(プレステラ105型)しようと思います。
今シーズンは去年より少し多めに施肥してゆこうと思います♪
わたしの育て方
埼玉県南西部の平野部市街地(Hardiness Zone:9a)で栽培。
https://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_mo_diary_detail&target_c_diary_id=633106
🌱栽培環境
幼苗期(播種後2~3年?)は室内で管理。
以降、戸外管理を基本とし極寒期のみ室内へ移動。
日光を好むので🚩日照時間の長い場所に置く。
🌱水やり
かなり乾燥した場所に自生するため過湿をとても嫌う。
根腐れや徒長防止のため🚩潅水は辛めに!
休眠期も隔週程度で🚩少量の潅水を行い細根の枯死を防ぐ。
🌱肥料
発芽後1ヶ月は週一程度でメネデールを与える。
以後、3ヶ月に1回程度でマグアンプ小粒を一つまみ。
月1程度で液肥、もしくは活力剤を与える。
🌱病気と害虫
不明。
🌱用土と鉢
🚩アルカリ性の土壌を好む。
【播種・育苗】
鉢は2号のポリポット。
土は「さし芽・種まきの土」(粂谷商店)に1~2割ほどバーミキュライト細粒を混ぜる。
元肥は土壌のアルカリ化を目的にした「すぐ植え石灰」(日清商事)を各ポット1つまみほど。
🌱主な作業
夏季の休眠対応(最初の休眠時に鉢上げ)。
■□■ 栽培者のつぶやき ■□■
💬2021/11/14
土に少しバーミキュライトを混ぜ保湿性を上げました。
発芽を確認したら、潅水はなるべく辛めを目指します。
海外のサイトで調べると、USDA Zone がアウリツムより少し高めになっています。
でも、アウリツムも無加温の室内、かつ窓際では半数が冬越しに失敗した経験が…
ペラルゴニウムの最終防衛ラインは3~5℃程度にした方が良さそうです。
💬2021/11/21
海外のサイトからの情報で…
発芽適温は20~25℃で、発芽まで平均 30~90日。
種子は好光性との記載あり。
💬2022/01/29
最後に生えてきた芽がほとんど育たずに逝きました。
もう片方は、ゆっくりですが順調に成長しています♪
💬2022/04/25
まだ株が小さく弱々しいので、夏(休眠期)を越えられるか心配w
細根を枯らさないよう、休眠中も若干の潅水を続けようと思います。
💬2023/09/11
潅水再開。
有機入り化成肥料とマグアンプ小粒を一つまみずつ追肥。
鉢をトントン叩いて肥料をなじませてから…
牡蠣殻粉をパラパラ振りかけてから鉢底から水がダバダバ出るまで潅水。
余分な水分をペーパータオルで鉢底からよ~く吸い取って完了。
ココからは4~5日に1回程度のペースで、10mlほどの潅水を予定。
南アフリカ共和国西ケープ州の海岸に沿って帯状に分する灌木植生地帯(フィンボス)に自生する塊茎植物。
塊茎は茶色く形は不規則で大きさは15cm程にしかならない。
葉は単葉で、塊茎と比べるとアンバランスに大きくなる。
葉の形はブドウの葉に似ており、表面は細かい毛で覆われ手触りがとても柔らかい。
長めの枝分かれする花茎を伸ばし、その先に2cm程の花をたくさん咲かせる。
花びらは極薄いクリーム色で、中心に濃い紫から黒に近い色が大きく入る。
また、夜にはクローブやシナモンを思わせる良い香りを放つ。
昔はつぼみや若葉、若い根が食用とされていた。
また、赤痢、下痢、吐き気、消化器系の不調の治療として、お茶の形で薬用にもされていた。
ちなみに「ロバツム」はラテン語で「深く切れ込んだ」という意味だそう。
< USDA Hardiness Zone:8-12 >