1.初めて見た南蛮ハコベの花(蔓)
2022/08/06
すぐに節から折れます。それもあって、この容器(ヨーグルトなんですが)にメネデールを入れて2-3日花を楽しんだ後、挿し芽用の山野草用土に余り深く考えずに挿してみました。8月10日頃。
花は落とし、節が少し用土に隠れるような、ごく普通の挿し芽の方法です。
2.ペットボトルで挿し芽
2022/08/06
鉢は余っていたペットボトルの底部分。穴が開いていて、本当は上部にも穴をあけ、ガッチャンコして蓋をすることで葉水効果を狙うのですが、余り深く考えずにその辺のコップに入れて放っておいた状態です。
ポキポキ折れるので、4つぐらいになりました。種が出来たら増やそうくらいのつもりで余り深く考えずにいたのですが・・・
3.ついた、しかも花芽?
2022/09/16
写真は花芽がドンドン大きくなって蕾になった9月10日過ぎの時点ですが、9月初めには「あれこれは花芽では?」という小さな白いのが見えてました。室内で20度くらいの薄明るいところに放置です。
8月下旬(挿し芽してから3週間弱)に芽が増えたのを確認してからは、ハイポネックスを薄めに水がわりに与えていました。
4.完全開花
2022/09/28
9/16に大きな蕾をつけてから、綺麗に開花するまで(台風などもあって)少し時間がかかりましたが、可憐です。
自生地の様子も並行して見守っていたので、次からそちらもレポートします。
5.自生地の様子
2022/09/07
今まで存在すら知らなかった南蛮ハコベですが、別荘地の駐車場スペース=舗装せず周囲が開けていて高い樹木の木漏れ日が豊富)、もしくは森の中の「へえ、こんな所」にも、そういう目線で見れば数か所自生。写真は9/6。花を頂いた自生地。
花のあと、果実が膨らみ緑から茶色、黒と変わっていき、これまた可愛い。ネット情報では「炸裂しない」とあり葉も茶色くなった辺りで実を採取しているようですが・・・
6.実を採取
2022/09/03
自生地の黒く、いかにも成熟した実を採取しました。花芽に対してほぼ100%の結実の様相・・・で、割ってみたら中から細かい種が。
「炸裂しない」が果実の中に種があって、その子達が何等かの条件で地面に放り出され、発芽するのでしょう。
挿し芽が簡単そうなので、取り敢えず「好きそうな」場所に無造作に採り撒きしました。半分は保存しておくことにします。
7.植え替え
2022/09/29
自生地のひとつが(たまたまそのお宅の出入口の近くだったせいもあり)刈られてしまった直後を通りかかりました。お話して根を探すも見つからず、刈られた蔓を持ち帰って再び挿し芽をすることに。
そのため、いままでのペットボトル咲き株を、普通の鉢に植え替えました。もうこの辺りは寒い(夜は10度以下)ので、今年は甘やかして鉢植えで冬越しの予定です。
根もシッカリ出ていて、元気に育っています。(10/3時点)
8.青々としてます
2022/10/06
本来自生地なら冬に向けて本体が枯れている筈の子(挿し芽した子)ですが、青々としています。 うーむ、今から秋を実感させても遅まきで、霜とかで枯れちゃうかな、本来のライフサイクルを無視して栽培してしまったので。
取り撒きというか、雑多に撒いた種は変化なし。
9.11月(イザ冬へ)の自生地
2022/11/05
ネット情報どおり、全て茶色で他の野草と区別もつかず、場所等を知らなけばわからない状態。
いよいよ冬なんですね。 挿し芽した(種ではない)株は甘やかして室内で青いままなので、どうなることやら。テキトーに撒いた種が来年芽を出しますように。
因みにですが、刈られたと思った所に、もしかしてこれは南蛮ハコベの芽では?と思うのがありました。自生地も他にも見つけました。野草たちは、頑張っているんですね!
10.冬なんですが・・・
2022/11/15
本来枯れて春を待つ筈なのですが、植え替えたのが寒気がくる直前で急に外に出して枯れては・・・と室内に置いてあります。写真の1つはついウッカリ暖炉&床暖房の部屋で乾燥させてしまい、1つしおれてますが、今では復活しました。
しかし、これでいいのかな。
春になって外に出しても霜が降りないのは来年のGW明けです。
種は撒いてありますが、そっちが先に芽を出したらスパルタしてもいいかもですね。
11.春に向けて準備してた
2023/01/29
後からペットボトル挿し芽した株を他と一緒にしようと植え替えたところ、根もシッカリ伸びていたし春芽がちゃんとできていた。地上部が枯れてもこうして春を待っているのだろう。
12.室内挿し芽から春芽が出ました
2023/03/25
室内で越冬した挿し芽組、11枚目で春芽の準備が確認できたが、それが芽吹いてきた。まだ霜が降り寒暖の差と陽ざしによる乾燥のため(温室育ちなので)外には下ろせない。
自生地も何も出ていないし、種を撒いたところも変化なし。
13.地撒きが発芽しました
2023/05/10
GW頃から「これはもしかして・・・」と思ってはいたのですが、南蛮ハコベの芽です。
なんせ初めて出会って初めてづくしだったので(同じ芽がこれほど沢山でるからにはとは思っていたが)確信できなかったのです。種を送った方が「もうひとつの育レポ」コミュで「南蛮ハコベが発芽した」写真をアップしてくださったので、特定できました。因みに自生地では、親株も新芽も全く識別できません。
14.認知されてた!(パンフレットに記載)
2023/05/28
なんで、こんなにカワイイ(多分、山野草好きなら愛でる)、実際育てやすいと思うのに、誰も知らないの?と思っていた。
5/28/2023に入笠山一帯の山野草を保護している地域に行ったら、パンフレットが刷新されていて、南蛮ハコベも載っていた!(ちゃんと、名前は外国風だが日本在来、て書いてあった!!)
因みに、珍しい珍しいと騒いでいた、各種高山系山野草のうち、かつては「村のその辺」で普通にみられたのを復活させたい、という、そのコンセプトが冊子に書かれていて、胸キュン💛でした。
冬季スポーツ用のゴンドラ(勿論有料)を夏季にも上手に利用して、施設の維持費や山野草を保護する資金に充てているのでしょう。それでも大変だと思うのです・・・
山野草保護エリアは、前と違うルートが作ってあり、人(ペットもOK)が歩くために刈って荒れたけど下刈りできた所を休ませて、別の「見どころ」ルートと作っている、など、凄く気合入れていると思いました。
話題逸れちゃいましたが、南蛮ハコベは、レッキとした日本在来種の山野草で、多分温暖地(普通の街)でも育てられると思った次第。
15.実生はなかなか大きくならない
2023/06/12
発芽はしたが中々大きくならない実生。本葉も少し見えているが、そもそも発芽を確認した時と大して変わっていないと思う。そして自生地のうち宅地は全部掘り返されてしまった。ひとのお家なので文句は言えないが。
オマケに、本当の自生地の「森」も今年は張り切って草刈りをしたらしく、昨年は刈られていなかった沢沿いや樹の周囲なども結構念入りに刈ってある。通る分には有難いが、南蛮ハコベさんはどうなるか。芽ぶいていても小さかったと思うので大丈夫だと思うが。
16.挿し芽して春芽が出た方
2023/06/12
挿し芽(直ぐついた)で越冬し春芽が出た株は、ポット植えで外で慣らしていて、もう植えつけないと。自生地の保険がない(株が確認できない)ので、確実に育つところを選んでいて未だ決められない。実生は遅いながらも育っているので、早く植えないと、なんですけれど。
17.自生地では開花(寸前)
2023/08/23
各所のお宅で「最初に」みつけた「自生」ナンバンハコベは、持ち主が変わったり刈られたりで、無くなってしまった(有るのかもしれないが、余り覗き込めない)。
よく行く森で、昨年見つけた所で「発見!」いつの間に? 結構注意して見ていたのに。
写真に入っていないが、開花しているものもある。
うーん、そうなのね、目立つ葉でもなく、開花して気が付く人は気が付く類なのです。
因みに、自宅で挿し芽した2株(4株のうち2株お嫁にいった)はもうすぐ蕾が出そうです。(簡単そうで場所が合わないと成長遅いやつね)。
実生(タネから撒いたやつ)も、数か所は春先の乾燥で発芽せず、前に報告した発芽株はほとんど変わりがありません。まあ、直射日光を避けるのと植木鉢に散水するエリアとはいえ放置だったので、成長は遅いと思うけど、気長に待ちます。
しかし、認知していた自生地(宅地含む)のうち半減したか。
18.挿し芽の自宅南蛮ハコベも開花
2023/08/10
挿し芽した方のナンバンハコベも開花していました。
19.実生はやはり成長が遅い
2023/07/23
実生組はやはりほとんど変化なし。
このまま冬を越し、徐々に成長して一気に開花するのだと思います。自生地でもあっという間に伸びてきて、開花しました。
実生が育つまで、暫くお休みです。
清楚で美しい花です。「何の花でしょう」と8月初頭に頂いて調べたところ、日本固有の山野草だとわかりました。日向が好きとの記載もありますが、自生地は少し日陰のある(森の出口のような)場所です。栽培は難しくなさそうなので、是非認知度があがって欲しいと思います。(2022年8月)