1.母株です。
2.花粉親のチベタヌスです
私たちが咲くだろうと思って訪れた時、既にチベタの花の盛りは終わっていて種鞘が膨らんできた頃でした。
辛うじて使えそうな花粉を探して受粉作業しました。
(2023年からはびぃなすふぁあむはチベタヌスの株を守るために花粉採取は不可となりました)
3.交配から約1か月後
種鞘が4つとも膨らんできました期待します。
4.開いてきた種鞘
種鞘が少し開いてきました。
あと少しで種が撮れるかなーって種鞘を触ったりしてチェックしてました。
5.しまった!
5/14。
種鞘の中には一粒の種があったようです。
その種がポロリと出てきてしまいました。
クリスマスローズの種は2か月で取れると言わてれいます。
あと2週間はまだ採取できないのです。
でも、完全に種の形になっています。
色が白いだけ。
未成熟です。
そっと茶こし袋に入れて、既に取れている他の交配と同じように殺菌剤の中に。
6.左下にかすかに種の姿。
4つの子房は膨らんできていました。
右上の種から白い種が採れてしまいました。
左下の種鞘にも種があるのが分かります。
今度は採取しないように見守ります。
7.色づいてきた種
5/26。9時54分の様子。
子房の種を採らないようにそっと見つめます。
色づいてきています。
先に取ってしまった白い種も本来ならばこのように色づくべきでした。
ちょうど2週間前に採取してしまった白い種はまだは白いままです。
8.成熟した黒い種が採れました。
5/26の13時過ぎにまた見に行くと、今度は茶こし袋の中に成熟した種が落ちていました。
9.白と黒の種2粒
先に取れたほうの種と一緒に撮影。
うっかり採取してしまったものとちょうど2週間の差です。
真っ白の種は2週間で若干色づいたものの差があります。
2週間だけだし…このまま成長に差があるのか気になるので別々に管理していこうと思いました。
10.白い種の種まき
6/12。
2022年交配の全ての種が採れてから一斉に種まきです。
それまで種たちは、それぞれの交配名を書いた茶こし袋に入れて殺菌剤の中にいれてありました。
採取してしまったときは純白だった色が若干、褐色になっています。
11.黒い種の種まき
こちらは、子房から茶こし袋に落ちて成熟してから採取したもの。
色が違います。
12.種まき。
それぞれ別の2.5号スリットに入れて種まきしました。
このまま日陰に置いて高温処理です。
13.もうすぐ秋。
種まきをしてから約2か月。
そろそろ高温処理も終わりです。
8/27にそっと様子をみました。
写真の左側が白い種が褐色の色合いが強くなってきました。
右側が成熟した黒い種は相変わらずの色です。
14.黒い種発根。
成熟した種は教科書通りに、2か月の高温・低温に当たった後に完熟して発根してきました。
発根してきたので、この後、霜柱からの被害を防ぐために加温してない室内に移動します。
15.白い種はそのまま
しかし、未成熟で採取した白い種は発根してません。
このまま発根しないのでしょうか。
でも、未成熟だから成長が遅いのか…ハラハラしてました。
あと少し待ちましたが、発根しないまま12月初めに加温してない室内に移動しました。
16.発芽の兆し
12/29。
先に発根していた黒い成熟タネは、発芽の兆しが見えます。
クリスマスローズを種から育てている人ならばわかると思うのですが、発根してきた種は双葉になりかけています。
少し赤っぽくなっているところがそうです。
17.白い種、ようやく発根
黒い種が発根するころ、ようやく、白い種が発根してきました。この辺りになると…成長の差は1か月くらいかな…と思うようになってきました。
でも、白い種も順調に発根するのですね。
このままいけば発芽しそうです。
18.発芽!
2023/1/26
黒い種のほうが発芽しました。
双葉が細くいくつもチベタヌス交配しているのでこの時点でチベタ形質が受け継がれていることが分かります。
19.一方こちらは…
発根してきて、若干うなじが緑になっているのは分かります。
ゆっくりだけど一応成長しています。
このまま根腐れしないようにと祈ります。
既に他の交配は一部調子崩しているものがあります。
20.黒い種は本葉に
2/19。
教科書通りに2か月で成熟して取れた黒い種は本葉が展開しました。
可愛いです。
本来ならば、この時点でポット上げしてもいい頃合いです。
21.ようやく…
ずっと種の殻を被ったままのもの。
種を触ってふにゃっとしていたので濡れたティッシュをかぶせて種を湿らせてそっと種の殻を取り去りました。
この後、しばらくしてから本葉が展開してくるはず。
2週間早く採った白い種でもちゃんとここまで育つのですね。
というか、2週間だけだからきちんと成長したのでしょう。
22.白い種のほうです
熟した種は先日ポット上げをしました。
しかし、白い種のほうは双葉からなかなか成長せずにいます。
水切れを防ぐために腰水しながら今は半日蔭で管理しています。
ようやく最近本葉のきざしが出てきました。
本葉が展開するころにポット上げの予定です。
しかし、私も何年かチベタヌス交配を育てていますがずっと順調でも一度調子を崩すと新芽が出てこなかったり根腐れしたりはよくある世界です。
今はなんとか生きているこの苗も今年の夏、来年の春先、その先の夏と…超えていけるかはわかりません。
23.熟した黒い種のほうです
既にポット上げして数週間。
元気そうです。
24.白い種・本葉でました!
ようやくこちらも本葉も出ました。
成熟して取れた黒い種から2か月遅れです。
とても小さいです。
でも、本葉の形はチベタ形質を受け継いでいるのがよくわかります。
GWにはポット上げします。
25.白い種、ようやくポット上げ
5/3に白い種のほうをポット上げしていました。
それからしばらくした姿がこちらです。
右側が、熟した黒い種の苗。
本葉は二枚目が出始めています。
左側が白い種の苗。
正常なクリスマスローズ苗をポット上げするときのサイズの本葉の大きさです。
しかし、葉っぱの姿形はチベタ形質を受け継いでいるのが見て分かります。
26.夏越し
2023/10/22
27.冬越し中
2024/02/20
今年は暖冬です。
でも、チベタヌス交配たちは例年通り加温してない室内に置きました。
夏越して地上部なかったものたちも秋に新芽が展開して今のところ元気そうです。
この頃になると、未成熟でとれた白い種が成長した苗は他の母株違いのチベタ交配の苗と比べても遜色ないように見えます。
むしろ、他のハイブリット×チベタの苗のほうが落葉していた李して見た目が…どっちが大きいのか分かりません。
ちなみに例年ですと二月いっぱいは冷え冷えなのに、今年は暖かく、二月でもう春めいてきています。
28.春先の2苗。
2024/03/31
先月「2月でもう春めいてきます」とか言いながらその後は、季節が逆戻り、3/6にも3/26にも大雪が降り、再び苗たちは加温してない室内に。
ようやく28日から春になってて外に出した苗たち。
熟した種からの苗(左側)は元気よく葉っぱも大きくて、かといって白い種で採れた苗(右側)も他のチベタ交配と見劣りしない大きさまで成長しました。
ここまでくると、白い未熟な種でも成長は遅いけど育つんだなあ…と思えてきました。
しかし、チベタ交配は4号ロングで5枚葉が出ても弱い個体は夏越し出来ないものがあるから油断はできません。
29.黒い種の苗は、鉢増し
春になり苗たちはどんどん成長。
黒い種の苗は、10.5角スリット鉢から四号ロングスリットに鉢増ししました。
このまま初夏までさらに地上部は大きくなるはず。
2020年交配のチベタヌス交配の1つです。
花粉を付けて種鞘が膨らんできていました。
うっかり未成熟のまま白い種を一粒採取してしまい、後から成熟した黒い種を採取しました。
この花から取れたのは白と黒の種の合わせて2粒。
未成熟で取れた種との差を調べるためにそだレポに残します。