1.種蒔きは各種の熟した果実の【採り蒔き】
【発芽試験】
【採り蒔き】写真で、左は果肉除去で右はそのまま播種。
右写真は完成。
※ポイントは種蒔き用土は未使用の新鮮な赤玉土と鹿沼土。
少し、種周りの保湿のため「市販の種蒔き用土」を使用。
2.秋グミの偽果
【種】
「少しの渋みがあるが、甘酸っぱい味(液果)だね、食べられますよ。」
この中の核は縦に稜線があり、この中に子葉がある。
私どもの種蒔きは【採り蒔き】で、偽果の美味しい肉質を食べた後に種蒔きをしました。
(I believe that [Picking] is the best natural method of sowing seeds.[Picking] =採り蒔き
)
3.2016年04月11日 発芽した秋グミ
種蒔きによる樹形づくりは年数がかかるが楽しい。
何よりも樹形づくりが楽しめます。
その蒔かれた鉢内の環境によっても、生育は左右される。
収穫が目的でないのでこの妙もおもしろいものですね。
また、実生苗から針金や布で物理的な力をかけても面白い樹形も作れますね。
「 Shaping by sowing seeds is fun.」
4.播種根は【直根】で挿木や取木は【不定根】
2023年02月23日の日記より
実生苗約5年生のポット内の根。
5,6年間での育成、右写真は【直根】の長さ約2mもありビックリした
小鉢にトグロを巻くので、実生時に【根切り】します。
”Taproot” is shortened at the time of seedling (2nd and 3rd grade), cutting and shortening the roots.
5.最も簡単な「根上がり盆栽づくり」は
写真は「直根」を利用すると、目標の【懸崖づくり】や【根上がり盆栽づくり】が簡単に育成できますね。
これも、【採り蒔き】から経験した私どもの浅知恵です。
植物にとっては、「主根」を切られると寿命が短くなるかもしれませんね。
直根の周囲に筒に容れたり、土を巻いて深植する必要もないから簡単です。
「これから、どうなるかな?この盆樹づくり、楽しみだ。」
6.グミは普通、【挿木】で殖やす。
【挿木苗】は主にクローンで親と同じ樹になり、【挿木の根】は「不定根」で多い細根になる。
Clonalization is the propagation of a plant by taking one part of the stem (with the same genes) from a plant by cuttings and planting it in the soil.
7.グミの挿木方法(私どもの一般方法)
【1年枝の緑葉挿し】
①梅雨時の新緑枝の固まった挿し穂を使用します
②中指程度の長さで、よく切れるカッターナイフ水切りする
③薄めたメネデール液などの発根剤に3,4時間浸けて置く
挿し床は、未使用の赤玉土や鹿沼土、市販の挿木用土も可
風雨などで挿し穂が動かない様に砂などで固定する
④約2,3週間で発根する
⑤この間、水遣りなどで、潅水・排水に注意する
⑥挿し穂状態応じ、秋か翌年の春に鉢上げする
8.【取木】実施 2月23日から5月22日
【挿木】できる樹種は、【取木】ができますね。
開花結実の時期が早く樹形づくりなどて単枝より複枝を選ぶ。
【取木】は簡単で梅雨前に「ビニールポット」を半切り。水に浸けた「水苔」、よく切れる「カッターナイフ」とビニールテープで巻くだけ。
①半切りのビニールポットを取り枝に据える。(部位決め)
枝の太さ分の樹皮を剥いで、その形成層を水苔で巻く。
②テープでポットごと固定。
「3ケ月で鉢上げ出来た」
9.色々なグミの花
【花も実も斑点がある】
【左写真から夏グミ、秋グミ、大実苗代グミ(交雑種)】
結論「小盆栽用は常緑樹の実や葉が小さいのがいい。(寒グミ・苗代グミなど」
ガクにも葉にも「斑点」がある(種類による)
花に見えるのは4枚の【萼(ガク)】で筒状になっている。
自然受粉より他種花粉による他家受粉か、人工授粉が結実にいい。
グミの花は、新枝の付け根(昨年の枝)に開花結実。
寒グミ(常緑樹)は秋に開花する
10.グミの葉にも斑点(毛なのか?)がある
写真上 葉形などの違い、左から『夏グミ』『ビックリグミ』『大実グミ』
写真下左は、『寒グミ』の葉の裏(銀色の鱗状毛が密生)と表(銀白色の星状毛)
写真下右 色々なグミを育ててきて、小盆栽にはやはり、葉が小さくて【常緑】が多い。
『寒グミ』『苗代グミ』『縞グミ』などの他、交雑種や『ギルドエッジ』が鑑賞用として使われてきた。
結論【小盆栽には葉も小さく枝も多い『寒グミ』がいいね。】
11.親樹『冬グミ』から挿木で小盆栽づくり
2019/10/11
『冬グミ』 2019年10月11日撮影
寒グミとも言われ、秋遅く、初冬に花が咲き、春には赤く熟す。
野生の『ナワシログミ」と同様に野生で自生する。
熟れた液果は、渋みが残るものが多いですね。
12.親樹『秋グミ』から挿木で小盆栽づくり
2019/10/11
『秋グミ』 2019年10月11日撮影
土手などに自然に生えていたが、自生地が少なくなっている。
葉状葉小さく、枝数も多く、剛健で根張りが強いから土手によく育っていた。
たくさんの花数多くて、春に咲くが、実は小さいまま大きくならない。 ところが、
秋に成ると少し大きくなり実が熟れてくる。
特に、実は果肉が無くて皮と種で美味しさは感じられない。
でも、雨に濡れる時は、きれいな紅色の実が目立ちます。
13.親樹『斑入り冬グミ』も挿木で小盆栽づくり
2022/01/30
育成中の『斑入り冬グミ』 2022年01月30日撮影
この親樹5,6年間育成後、開花結実した。
中々、実を見れませんでしたがやっと出来ました。
歯に黄色い模様がつくので美しい。
でも、葉の斑入りを無視すると、普通の「寒グミ」とあまり変わらないです。
葉は少し大きいが、頑張って【葉盆栽】として育てたい。
14.案外と実盆栽が作りにくかった『夏グミ』
2019/10/11
『夏グミ』の全姿 2019年10月11日撮影
子供の時代は、琵琶の実を食べた後に、この樹に毎日、集って貪り付いたね。
グミは1本では実が成らないので別の品種を植え、【他家受粉】で美味しい実が食べられる。 待ちきれずに、
良く熟れないと舌が渋く感じて、2枚舌の層を感じた。
「結構、親樹の夏グミだが実成が少ないが懐かしい味だ。」
15.この親樹『大実グミ』は大きな沢山の実が成ったね。
2019/10/11
大実グミ 2019年10月11日撮影
この樹は、森ノ宮の春の植木市で購入した。
良く育ち、1本でもよく実が成り、美味しい大実で果肉も多く食するには最高の「生食グミ」です。
近所の小学生の子供たちも喜んで食べてくれました。
新大阪の街中で、初めての食体験なのでしょうか。
「小盆栽にしておくのは、もったいない感がしました。」
小鉢に挿し木苗の小盆栽も育てています。
16.『ビックリグミ』も挿木苗を小盆栽づくり
2019/10/11
ビックリグミ 2019年10月11日 撮影
この樹はお馴染みのグミです。
別のそだレポに紹介していますので割愛します。
いろいろなグミを育てその体験を日記に載せていますので参考に御覧下さい。20240323
2020年10月19日 『寒グミ(苗代グミ)』の花 小盆栽
低く小さく樹形作りして、小鉢盆栽としていろいろな樹形を楽しむ。
古木がイイのですが、私どもは如何に長くその小盆裁を【持ち込み】継続出来たかが、自己評価の基準ですね。
("Bringing in" bonsai is an important act for me to observe and grow.)【持ち込み】="Bringing in"