パッションフルーツの緑のカーテン 10月

とんび
とんびさん
成功談
植物名 緑のカーテン(グリーンカーテン)
品種名 パッションフルーツ(熱帯果樹) 別名 果物トケイソウ
地域 茨城県 場所 栽培形態 地植え
日当たり 日なた(半日) 満足度
ジャンル

栽培ストーリー(わたしの育て方レポート)

パッションフルーツの緑のカーテン 10月

パッションフルーツの緑のカーテン 10月

作成日:2011/05/02
最終更新日:2011/10/13

写真は10月13日現在、パッションフルーツで作った緑のカーテンです。
今年は大きな苗を植えましたので、成長も早く立派な緑のカーテンを作ることが出来ました。
光沢のある緑の葉は生き生きとして涼しさを感じさせました。
緑のカーテン越しに室内に入ってくる風はさわやかで心地よいです。
花と緑色の果実が見られます。
今年はパッションフルーツで作った緑のカーテンの成長の記録とともに育て方をご紹介してきました。

  • パッションフルーツの緑のカーテン 10月

    1

  • 今回、植えるパッションフルーツの苗

    2

  • 緑のカーテン用のネット張り

    3

  • パッションフルーツの植え込み、蔓の誘引

    4

  • 植え込み後1ヵ月後の成長記録

    5

  • パッションフルーツの花の写真

    6

  • 植え込み後 2ヵ月後の成長記録

    7

  • 植え込み後3ヵ月半の成長記録 9/10

    8

  • 収穫したパッションフルーツの果実

    9

  • パッションフルーツの中味(果肉)

    10

1.パッションフルーツの緑のカーテン 10月

パッションフルーツの緑のカーテン 10月 パッションフルーツの緑のカーテン 10月

写真は昨年10月、パッションフルーツで作った緑のカーテンの状態です。


窓一面が緑の葉でみごとに覆われました。その中に果実もたくさん見られます。

写真を見ての通り、春から秋まで枯れた黄色い葉が一枚も出ません。
また、病気も害虫も発生しません。だから、農薬等の散布の必要がありません。

今年も素晴らしいパッションフルーツの”緑のカーテン”を作り、その成長記録を載せてみたいと思います。

2.今回、植えるパッションフルーツの苗 注目!

パッションフルーツの緑のカーテン 10月 今回、植えるパッションフルーツの苗
2011.5.17撮影
熱帯植物のパッションフルーツはスタートが遅れるので大きく仕立てた苗を準備しました。

【左側写真の苗】の説明
1年半育てた大きな苗 10号鉢 冬は室内
蔓の長さは3m程あります。蕾も見られます。
【右側写真の苗】の説明
昨年緑のカーテンに使用した苗をコンパクトに剪定をし、底を抜いた発泡スチロールの箱の中に入れ、その中にヒーターも入れ、冬越しをした苗。
少し元気が無い。

3.緑のカーテン用のネット張り

パッションフルーツの緑のカーテン 10月 緑のカーテン用のネット張り
2011.5.17撮影
南側の窓の前に緑のカーテンを作るためにキュウリのネット(安価で丈夫)を張りました。
ネットは昨年使用したもの。

ネットにたるみが発生しないように四隅に竹竿を付けました。大きさは横3.6m 高さ2.4m
上の竹竿は屋根裏から針金で吊ってあります。

縦の竹竿は風で動かないように少し埋め込んで固定しています。

4.パッションフルーツの植え込み、蔓の誘引

パッションフルーツの緑のカーテン 10月 パッションフルーツの植え込み、蔓の誘引
2011.5.17撮影
【苗の植え込み】2週間ほど前に腐葉土20リットル入れて耕しておく。

17日パッションフルーツの大きな苗を植え込み、たっぷり水をまく。
室内で冬越しした苗は元気がよいが、屋外でヒーターを入れて冬越しをした苗は少し元気がない。
肥料は天然動物質有機肥料(グリーンキング)を表面近くに80g入れる。
【蔓の誘引】蔓をバランスよく配置し、園芸用ワイヤー入りビニールひもで留める。

5.植え込み後1ヵ月後の成長記録

パッションフルーツの緑のカーテン 10月 植え込み後1ヵ月後の成長記録
2011.6.19撮影
【大苗移植後1ヵ月の成長記録】蔓の伸びは初めの2週間はあまり伸びませんでしたが、後半の2週間は成長が分かるほど伸び、長いのでは50cmほど伸びたものがありました。また、新しい芽もたくさん出てきています。それぞれの蔓には蕾がたくさん見られ、花も咲き、実も数個なり始めました。今は花が少ないので人工授粉を行っています。今の生育状態ですと果実は150~200個位期待できそうです。

6.パッションフルーツの花の写真 注目!

パッションフルーツの緑のカーテン 10月 パッションフルーツの花の写真
パッションフルーツの花です。時計の文字盤に似た花が咲くことから、別名、果物時計草(クダモノトケイソウ)とも呼ばれます。
パッションフルーツは人工授粉を行うと着果率が高くなります。人工授粉作業はめしべ(上側の3個)の裏側の緑色をした部分におしべ(下側の5個)の黄色の花粉を付けます。
受粉が成功すると4日ぐらいで1cmぐらいの緑色した実が出来ます。夏の収穫は60~70日で果実が落下し、収穫できます。

7.植え込み後 2ヵ月後の成長記録

パッションフルーツの緑のカーテン 10月 植え込み後 2ヵ月後の成長記録
写真は7月23日現在、パッションフルーツで作った緑のカーテンです。
今年は昨年より大きな苗を植えましたので、1ヵ月早く全体が緑の葉っぱで覆われました。
果実は150個ぐらい予定をしていましたが、猛暑のため今現在60個ほどが実っています。収穫が楽しみです。
光沢のある緑の葉は生き生きとして涼しさを感じます。
緑のカーテン越しに室内に入ってくる風はさわやかで心地よいです。

8.植え込み後3ヵ月半の成長記録 9/10

パッションフルーツの緑のカーテン 10月 植え込み後3ヵ月半の成長記録 9/10
写真は9月10日現在、パッションフルーツで作った緑のカーテンです。
今年は大きな苗を植えたので一面が緑の葉で覆われ、一部は屋根の上まで伸びています。
肥料をたくさん与えたせいか大きい葉っぱは縦横の大きさが30cmもあります。成長の旺盛さにビックリしています。肥料は1ヶ月に1回グリーンキングを施肥しています。

9.収穫したパッションフルーツの果実

パッションフルーツの緑のカーテン 10月 収穫したパッションフルーツの果実
写真は今回収穫したパッションフルーツの果実です。赤紫色をした表皮のきれいな果物です。

果実は花が咲いてから60~70日ほどで収穫できます。
収穫は緑色の果実が赤紫色に変わり、自然に落下します。落下した果実を拾い集め収穫します。

ゼリー状の果肉はジューシーで甘味、酸味、独特のよい香りを持つ果実です。
パッションフルーツは熱帯フルーツの中で、最も香りのよいフルーツと言われています。

10.パッションフルーツの中味(果肉)

パッションフルーツの緑のカーテン 10月 パッションフルーツの中味(果肉)
写真はパッションフルーツの果実を横に半分に切った状態です。
【食べ頃】赤紫色をして落下した果実は完熟していますのですぐに食べられますが、酸味が苦手な方は5~8日位 常温で保存すると果実にシワが寄り始め、その頃 酸味が少なくなり食べ頃となります。
【食べ方】半透明のオレンジ色の部分の果肉を種ごとお召し上がり下さい。酸味が強く感じられる方ハチミツを入れるとよい。ジャムやジュースにも加工できます。

開花期

収穫期

わたしの育て方

★★★チャレンジしてみませんか★★★

●パッションフルーツ●で“緑のカーテン”を

光沢のある緑の葉・花・果実・香り・食味を楽しんでみませんか

熱帯果樹のパッションフルーツは丈夫で育てやすい植物です。

ここ茨城県でも5月~11月中旬(霜が降り)まで、屋外で栽培することができるのです。

私は、10年ほど前からパッションフルーツを育てています。パッションフルーツは成長が早く、キウイフルーツよりも蔓が伸びます。特に、気温が上がるとグングン蔓が伸びます。まさに熱帯植物です。
6年ほど前、南側の窓の前に、パッションフルーツの大きな苗を地植えして育てて見ました。
成長が早いパッションフルーツは見事に8月涼しげな“緑のカーテン”になりました。10月になると緑一面のカーテンにまで成長しました。
それからは、毎年、魅力あるパッションフルーツの“緑のカーテン”を作っています。
最近は、近所の方や、うわさを聞いた隣町の方が来られパッションフルーツで“緑のカーテン”を作るファンが増えてきました。

パッションフルーツの“緑のカーテン”は次のような特徴があります。

1.成長が早いので、一夏で“緑のカーテン”ができる。
2.光沢のある緑の葉がきれい。枯れた葉が発生しない。
3.病気・害虫の発生がない。無農薬栽培が出来る。
4.花がきれい。パッションフルーツは別名クダモノトケイソウ。
5.果実がたくさん実る。卵形の青い果実は熟すると表皮がきれいな赤紫色に変わる。
6.果実は甘味・酸味があり、独特のよい風味がする。
熱帯果樹の中では最も香りのよいフルーツと言われている。

この機会に、多くの方にパッションフルーツの”緑のカーテン”の素晴らしさをご紹介できればと思っています。

今回は、パッションフルーツの“緑のカーテン”の作り方(育て方)を中心に書いて見たいと思います。

●パッションフルーツ●の”緑のカーテン”の育て方

【準備する物】
 ◆パッションフルーツの苗◆
冬越しをした大きな苗-2本
 今回は立派な緑のカーテンを作るために
  鉢植え(室内)で冬越しをした大苗1鉢と
  地植えで冬越しをした大苗1本を使用します。
立派な緑のカーテンを作るポイントは大きな苗を使用することです。
苗の本数は緑のカーテンの広さによって変わります。
今回は幅3.6m、高さ3.0mの所で2本です。
 ◆資材◆
ネット(キュウリのネットで十分ー安価)。
ネットを張るための棒(竹竿、園芸用支柱など)。紐少々
【栽培環境】
日当たりのよいところ。半日でもOKです。
【植え付け準備】
地植えする所を1週間程前に腐葉土・堆肥・肥料を入れて耕しておきます。
【植え付け】
室内等で冬越しをしたパッションフルーツの大きな苗を5月に地植えする。野菜用のプランターでもOK。
【水遣り】
乾いたら十分に水を与える。
【肥料】
1ヶ月に1回、有機配合の発酵固形肥料や緩効性肥料。私は天然動物質有機肥料(グリーンキング)を使っています。グリーンキングは植物にやさしく、肥料焼けが起こりにくいです。
【病気と害虫】
特にありません。蟻が来る事がありますが、害を与える事はありません。
【用土】
『地植え』あまり気にする必要はありませんが、水はけのよい土地を好みます。
『野菜用プランター』赤玉(小)6割、腐葉土2割、堆肥2割を混ぜて使用する。この用土は水はけがよい。
【主な作業】
ある程度成長するまでは、蔓の誘引をする。受粉作業。秋に、延びすぎた蔓は剪定する。どこで剪定をしても構いません。
【受粉作業】
周りに昆虫がいれば3~8割程度花粉を付けてくれますが、着果率を高めるためには人工授粉(11時~17時)をするとよいです。
【収穫】
8月から9月に掛けて、青い果実が赤紫色に変わり、自然に落下します。それを収穫します。
【果実】
ゼリー状の果肉はジューシーで甘味、酸味、独特のよい香りをもつ果実です。
【食べ方】
半分に切り、オレンジ色の果肉をスプーンですくいあげ、種ごと食べる。
【その他】
9、10月になるとまた花が咲き始め、果実がたくさん成りますが、屋外で育てたパッションフルーツは11月になり霜が降りると、枯れますので、9,10月に実った果実は収穫できません。鉢植えで育てた場合は来年の3~5月に収穫できます。
【殖やし方】
挿し木 5、6、9月 お勧め
【冬越し】
コンパクトに刈り込み⇒鉢上げし⇒室内に(1℃以上)
鉢上げは10月中旬までに行ってください。
寒くなると根付きが悪くなります。

室内では緑の葉がきれいなので観葉植物としても観賞出来ます。
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