2年目バラ咲きのラナンキュラスを促成栽培

uesugi
uesugiさん
失敗談
植物名 ラナンキュラス
品種名 シューアン シングル
地域 京都府 場所 ベランダ 栽培形態 鉢植え
日当たり 日なた(半日) 満足度
ジャンル

栽培ストーリー(わたしの育て方レポート)

2年目バラ咲きのラナンキュラスを促成栽培

2年目バラ咲きのラナンキュラスを促成栽培

作成日:2013/10/19
最終更新日:2013/12/02

ラナンキュラスは家庭でも冷蔵処理(冷蔵庫で低温処理)すると12月頃から咲かせることが可能です。成功すれば、冬~春まで次々と咲くので普通に育てるより長く花を楽しめます。

バラのような花型に惚れた開花苗を昨シーズン購入して球根を保存しておいたので、今年はこれを使って促成栽培に挑戦してみます。

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  • 2月19日 バラのような蕾

    1

  • 3月11日 バラのような花

    2

  • 4月17日 そろそろおしまい

    3

  • 8月 植え付け前の球根

    4

  • 10月19日 冷蔵処理終了

    5

  • 10月21日 植え付け

    6

  • 10月24日 発芽

    7

  • 11月13日 夜は室内へ!

    8

  • 12月2日 今年は失敗

    9

1.2月19日 バラのような蕾 注目!

2年目バラ咲きのラナンキュラスを促成栽培 2月19日 バラのような蕾
1年目、ポット苗で購入した頃の花。

よくある万重咲きのラナンキュラスはどちらかというと好みではありませんでしたが、このバラみたいな花には一目惚れです。

ちなみに品種は‘シューアン シングル’という一重~半八重のシリーズで、ホムセン店頭に並んでいた20株ほどのうち、バラみたいな蕾のものはこの株を含めて2株だけでした。

2.3月11日 バラのような花

2年目バラ咲きのラナンキュラスを促成栽培 3月11日 バラのような花
フルに咲いてもやっぱりバラみたいです。

オールドローズやイングリッシュローズみたいなカップ咲き(?)というのでしょうか。

3.4月17日 そろそろおしまい

2年目バラ咲きのラナンキュラスを促成栽培 4月17日 そろそろおしまい
花期も終盤、花型が乱れてきています。バラよりシャクヤクっぽい?

このあと葉が黄色くなって枯れたら球根を掘りあげてネットに入れて吊しておきます。

4.8月 植え付け前の球根

2年目バラ咲きのラナンキュラスを促成栽培 8月 植え付け前の球根
初夏に掘りあげて分球・乾燥させて保存しておいた球根です。カラカラに乾いています。

冷蔵庫内で吸水処理(下記「わたしの育て方」参照)をしてから、催芽、低温処理、順化、植え付けという手順を踏みます。

ちょっと面倒でも冬から長く咲くと思えば、やりがいはありますよ。

5.10月19日 冷蔵処理終了

2年目バラ咲きのラナンキュラスを促成栽培 10月19日 冷蔵処理終了
パーライト+バーミキュライト(1:1)を使って冷蔵庫で低温処理しました(下記「わたしの育て方」参照)。容器は電子レンジ調理のカップドリアの空き容器をリサイクル。

今年はちょっと遅めの9月4日から吸水処理を始め、30日間の低温処理を終了。あとは野菜室で2日「順化」して鉢に植え付けです。

よく見ると白い芽が伸びてきています。ここから経験的には約60~65日で開花し始める予定です。

6.10月21日 植え付け

2年目バラ咲きのラナンキュラスを促成栽培 10月21日 植え付け
5号以上の鉢に植え付けます。深さは根が完全に土に隠れて白い芽が地表に出るか出ないか程度の浅植えにします。

ただし画像は2008年10月18日のもの(別品種)です。この年は年内開花には成功(12月20日開花)しましたが、5号鉢では小さすぎて水切れしやすくて苦労しました。このサイズの球根だと6号以上の鉢のほうがよかったです。

7.10月24日 発芽

2年目バラ咲きのラナンキュラスを促成栽培 10月24日 発芽
6号鉢に植え付けて3日目。もう芽が伸びてきました。

ベランダは風が強いので過乾燥防止にバークチップでマルチングしています。

8.11月13日 夜は室内へ!

2年目バラ咲きのラナンキュラスを促成栽培 11月13日 夜は室内へ!
11月に入り、急激に冷え込んできました。初霜が降りる前に、夜は10℃(~15℃)を保てる室内へ取り込みます。昼は日光にあてますが20℃を超えないよう、外で管理するのが安全。

ここでもし夜間も屋外に放置すると、開花が2~3月まで遅れてしまうので、忘れずに。

9.12月2日 今年は失敗

2年目バラ咲きのラナンキュラスを促成栽培 12月2日 今年は失敗
11月中旬、強い木枯らしが連日ベランダを吹き荒れて葉が傷んでしまい、残った葉も徐々に萎れて、とうとう1株はダメに…。もう1株もとても年内の蕾は期待できる状態ではありません。今年の促成栽培は失敗です。

そういえばラナンキュラスは昔から温室で育てられてきた植物。強い寒風には弱いのかも。

また葉が傷んで土が乾きにくくなり過湿になったことも原因ぽいです。蕾がつくまではポット植えにするべきだったかも。

開花期

わたしの育て方

【栽培環境】
霜のあたらないベランダの日だまり。風通しは良すぎるほど良いが、エアコン室外機の風が直接あたる場所は避けます。

最初の蕾が咲き始めるまでは、最低気温が10℃を下回る頃から、夜は無加温の室内(10~15℃程度)へ取り込みます。一番花が咲き始めてからは屋外でもOKですが、霜には当てないようにします。

【水やり】
鉢土の表面が乾き気味になったら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やり。過湿には気をつけますが、どちらかというとやや湿り気味に管理します(水切れ注意)。

【肥料】
元肥には緩効性の発酵済み固形有機肥料を規定量、土にまぜておきます。追肥はハイポネックスなどの液肥を1000倍希釈で10日ないし2週に1回。

【病気と害虫】
吸水から低温処理のあいだにカビが生えてしまうのが、最大の失敗の原因です。そのため必ず新品のパーライト(&バーミキュライト)を使うことと、できれば吸水の前に球根を粉末殺菌剤(「オーソサイド水和剤80」など)で粉衣しておく(ビニール袋に乾燥球根と少量の薬剤を入れてよく振ってまぶす)のがいいです。

生育期間中の病虫害予防としては、球根から発芽した頃に浸透移行性のオルトラン粒剤をまいておきます。生育期(とくに後半)アブラムシやウドンコ病がついたら、「花き類」で登録のあるスプレー殺虫・殺菌剤などを散布。

【用土と鉢】
市販の草花用培養土をそのまま使用。再生土の場合は、必ず熱湯消毒してから再生材と有機石灰で酸度調整し、根腐れ防止のケイ酸塩白土(「ミリオン」など)も少量、さらに水はけをよくするため黒曜石パーライト中粒を1~2割ほど混ぜておきます。

5~6号鉢に1球植え、または7号鉢に2~3球植えが目安。

【主な作業】
・低温処理(促成栽培用)
できれば8月から始めます。以下のやり方は、Google検索して調べた方法を自分で2年ほど試してみて自己流で一部改変しています。

(1)吸水: 底穴のない浅めのプラ容器に新しいパーライトとバーミキュライトを1:1で混ぜて入れ、水で軽く湿らせます。その上に「オーソサイド水和剤80」の粉を薄くまぶした乾燥球根をそっと置いて(土に埋めない)、ビニール袋に入れてやや膨らませた状態で密封して、冷蔵庫4℃で7日間かけてゆっくり吸水させます。
(2)催芽: 根が膨らんでカビが生えていないことを確認後(もしカビていたら殺菌剤を散布)、そのまま埋め、同じビニール袋のままで8~10℃の野菜室に移動して5日間おきます。袋はたまに開けて空気を入れ換えます。
(3)低温処理: ビニール袋の口はふんわり閉じて空気が通る状態で4℃の冷蔵庫内に移動し、約30日間おきます。途中、白い芽が伸びてきますが放置で構いません。
(4)順化: 再び8~10℃の野菜室で2日間おきます。外気温に馴らすための期間です。
(5)植え付け: 培養土で鉢に植え付け、屋外の日陰で管理します。緑色の葉が伸びてきたら、よく日に当てます。
(6)保温: 11月になって霜が降りる前には、夜間のみ室内へ取り込みます(最低10℃以上)。もし取り込まずに屋外に置いたままだと、霜よけ程度でも寒さには耐えますが開花は2月以降になってしまうようです。

順調にいけば12月から咲き始めます(植え付けから約60~65日後)。

・掘りあげ
5~6月頃、ほとんどの葉が枯れたら球根を掘りあげて水洗いしてネットに入れ、風通しのいい涼しい日陰に吊しておきます。
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