1.しっかり休眠させます
冬越しのやり方はいろいろあります。暖かい地方や日当たりの良い温かい部屋があれば休眠させずに管理することもできますが、ここでは休眠させて冬越しさせる方法を紹介します。まずは、しっかり休眠させます。ぼくは薄氷が数回張るくらいを目安にしています。12月半ばくらいかな!? 熱帯スイレンなのに大丈夫?と思われる方もいらっしゃると思いますが、これくらいなら平気です。
2.取りだしてみました
すでに葉っぱが枯れて休眠しているのもありますが、紫式部みたいなムカゴ種の一部は強くてまだ花芽を付けてています。こういう場合はもう少し寒さに当てておくのがベストです。この状態で冬越しのセットをしても失敗する確率が高いです。といって信州ではこれから厳冬期になるので、見極めが難しいですね。この紫式部はムカゴがたくさん採れているので、取り出しちゃいました。
3.よく洗って根を切ります
根はハサミで切ってください。
引っこ抜くと、根元が痛むことがあり腐りやすくなります。かならずハサミで球根を傷つけないように根や、茎を切りましょう。
4.消毒します
球根の茎が出ていた部分が腐りやすいです。
ここをいかに腐らせないかがポイントかと思います。
殺菌剤(ぼくの場合はオーソサイド800倍)に10分以上浸けます。
中途半端に休眠していない球根は、まだ茎の根元がしっかりしているので、それが途中で腐ってダメになる感じがします。
5.陰干しします
取りだして新聞紙の上にのせて陰干しします。
6.フェルトでくるみます
一度水に浸して固く絞ったフェルトに僕はおまじないで先ほどの殺菌剤を霧吹きで一吹きしてからビニール袋にくるんで極力空気を抜いて密封します。クーラーボックスに入れて室内管理します。
その後の管理は、もう一つの育レポを読んでください。
また途中経過など報告できればと思います。
7.3月末の経過報告
急に温かくなってきました。クーラーボックスに入れて室内放置していた熱帯スイレンの様子を見てみることにしました。
8.親株しか無い大切な球根を見てみます。
大丈夫でした。新芽が2カ所から出ています。脇から出ているのは、親から分離しきれなかった子株のようです。この時期に新芽が出てくれれば一安心です。腐っているのはフェルトの上から触ってぶにゅぶにゅしているのでわかります。数個だけ腐っていましたが、今のところ成績は良いようです。信州では5月の中旬頃(水が温む頃)に植え付けます。それまでもう少しクーラーボックスの中で待機です。
9.他のは?
他の品種も見てました。こちらも新芽が出ていて順調の様です。フェルトをそっとはがさないとこの新芽がとれてしまうことがあるので要注意です。
今年も冬越しに挑戦です。果たしてうまくいくでしょうか?