蓮の植え替え作業

植物名 ハス
品種名 粉霞(小型種)
地域 愛知県 場所 栽培形態 鉢植え
日当たり 日なた(一日中) 満足度
ジャンル

栽培ストーリー(わたしの育て方レポート)

蓮の植え替え作業

蓮の植え替え作業

作成日:2014/11/03
最終更新日:2020/04/03

蓮の植え替え作業がよく分からないという方の為に、図解で説明します。
ご不明な点がありましたら、コメント欄にお願いします。その都度、更新します。

  • スタート

    1

  • 容器を外す

    2

  • 土を洗い流す

    3

  • 蓮根の整理①

    4

  • 蓮根の整理②

    5

  • 蓮根の整理③

    6

  • 蓮根の選別

    7

  • 蓮根を切る場所

    8

  • 蓮根分け

    9

  • 作業中の注意点

    10

1.スタート

蓮の植え替え作業 スタート
水流で土を洗い流す方法が、一番簡単です。
水道の近くまたはホースの届く所で作業して下さい。

作業中、必ず泥跳ねで衣服が汚れますので、雨合羽を着ると良いです。(私は毎年100均の雨合羽で作業します)

2.容器を外す

蓮の植え替え作業 容器を外す
容器をひっくり返して、外します。
底の部分に蓮根が回る様になっていれば、正常に成長した証拠です。

この写真を見て頂くと良く分かりますが、新しく伸びる蓮根は下へ潜り込んで生長します。
結果、古い根っこと土が上に押し上げられる事になり、新しい蓮根は土の無い水だけの中に伸びている事になります。
当然このままでは今後に影響しますので、植え替え作業が必要と言う事になります。

3.土を洗い流す

蓮の植え替え作業 土を洗い流す
蓮根の周りの土を水流で落とします。

写真は
上―上から見た写真
下―下から見た写真

4.蓮根の整理①

蓮の植え替え作業 蓮根の整理①
丸まった蓮根を伸ばすと、この様になります。

5.蓮根の整理②

蓮の植え替え作業 蓮根の整理②
黒い根や、蓮根を繋ぐ細い管は必要ないので廃棄します。

植え替えに必要になるのは、黄色い枠の中だけになります。

6.蓮根の整理③

蓮の植え替え作業 蓮根の整理③
分けてみました。

上―植え付けに使う蓮根
下―廃棄

7.蓮根の選別

蓮の植え替え作業 蓮根の選別
使用する蓮根を更に分けました。

①これを植え付けに使用します。
②これくらいの太さまでの蓮根だと、花芽が期待できます。
③④太い蓮根が無ければ、これくらいの物を植えつけますが、今年は葉が出ても、花は期待できません。①②がある場合は、廃棄するサイズです。

8.蓮根を切る場所 注目!

蓮の植え替え作業 蓮根を切る場所
蓮根を切る場所は、関節部ではなく、太い所を包丁等で切ります。決して手で折らないで下さい。関節部が傷つきます。

黄色い点線で切ります。
蓮根3節くらいが、植え付ける株になります。

9.蓮根分け

蓮の植え替え作業 蓮根分け
蓮根を切って株を分けました。
右側の茎は廃棄します。

10.作業中の注意点 注目!

蓮の植え替え作業 作業中の注意点
蓮根の関節部(黄丸)と生長点(赤丸)は、傷つけたり折ったりしない様に注意して下さい。

関節部(黄丸)は、芽と根が出る重要部です。
生長点(赤丸)は、損傷すると再生しませんし、新しい生長点も出ません。


「蓮の植え替え作業②」につづく
https://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_r_detail&target_report_id=4826

開花期

わたしの育て方

蓮の植え替え作業
[時期]ソメイヨシノが咲き始めた時

今回は小型種で植え替え作業をしていますが、基本は大型種でも変わりません。

作業はなるべく速くして、蓮根を乾かさない様にして下さい。
蓮根が乾いてしまうと、腐ります。(作業中は水中に沈めておくと良いです)

[土について]
色々なサイトで、色々な説明がありますが、特に土についてはさまざまで悩むところです。
「赤玉土を練って粘土状に…」「荒木田土を…」「田土を…」等々。
一部の品種(大賀蓮等)は土質を選ぶそうですが、殆どの蓮は問題なく色々な土が使えます。
私のテスト(粉霞を小粒のままの赤玉土で育てる)では、きちんと花が咲きました。
では、なぜわざわざ赤玉土を練って粘土状にしろと書いてあるかと言えば、2m程に立ち上がった蓮が風に吹かれた時に土に粘り気が無くて蓮が踏ん張れないと、蓮が倒れてしまうからです。
粘土状にした土を使う事が理想に近いですが、作るのも大変、買うのも高い、使い回しが出来ない、植え替えが大変等の難点もあります。
私は「黒土4.5・醗酵牛糞堆肥4.5・使用していた土1」の配合にしています。(2020年より赤玉土小粒100%)
基本的に元肥は入れません(葉が出るまでの栄養分は蓮根内にあるので)が、入れても問題はありませんが、入れすぎると蓮根が腐る等の障害が出るそうです。
元肥を入れなかったり、元肥を化成肥料にする場合は、植え付け(植え替え)時に土の準備をして、即植え付けできます。
ただし、元肥に油粕等の有機質肥料を入れる場合は、1月の中旬から末までに土づくりを行って下さい。
油粕を元肥にする場合は、必ず「骨粉入り」を使用して下さい。油粕のみだと、窒素分が多くなりすぎて葉っぱばかり茂り花が咲かなくなる場合があります。
昔の人は「蓮の花が咲かない時は、土に煮干しを突っ込むと良い」としていたらしいですが、これはリン補給という事だと思います。
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