熱帯性スイレン(キング オブ サイアム)

植物名 熱帯スイレン
品種名 ニムファエア・キング オブ サイアム(Nymphaea 'King of Siam')
地域 東京都 場所 栽培形態 鉢植え
日当たり 日なた(半日) 満足度
ジャンル

栽培ストーリー(わたしの育て方レポート)

熱帯性スイレン(キング オブ サイアム)

熱帯性スイレン(キング オブ サイアム)

作成日:2015/05/23
最終更新日:2015/06/14

暑い夏から秋にかけて長期間、美しくて香りの良い花を咲かせてくれる熱帯性スイレンは最高の友です。
従来冬越しが不安とされていましたが、育種家・加藤宣幸氏が提唱する方法だととても簡単です。また、小さなスイレン鉢でも栽培可能な品種もあるので、コンパクトな栽培も可能です。
キング オブ サイアムは、タイを代表とする八重咲きの名花でパープルの花色と強い芳香が魅力的な一般種です。

  • 4月~5月(植え付け準備)

    1

  • 5月中旬(球根の状態)

    2

  • 5月中旬(植え付けポット)

    3

  • 5月中旬(植え付け)

    4

  • 5月中旬(陶器鉢)

    5

  • 5月中旬(スイレン鉢)

    6

  • 6月初旬(葉の状態)

    7

  • 6月中旬(蕾)

    8

1.4月~5月(植え付け準備) 注目!

熱帯性スイレン(キング オブ サイアム) 4月~5月(植え付け準備)
フェルトに包んで冬越しした球根を、プラカップ(大きめの500mlを使用)に水を入れて、日当たりの良い窓辺で発芽・発根するのを待つ。水が蒸発して、少なくなったら、継ぎ足す。

2.5月中旬(球根の状態)

熱帯性スイレン(キング オブ サイアム) 5月中旬(球根の状態)
根が5センチも出てきたら植え付けの適期です。
写真は、かなり伸びています。
(2015/05/23)

3.5月中旬(植え付けポット)

熱帯性スイレン(キング オブ サイアム) 5月中旬(植え付けポット)
植え付けポットには、黒色のポリポットを用いました。肥料が流れ出さないように、ガムテープなどで底穴を塞いでおきます。
(2015/05/23)

4.5月中旬(植え付け) 注目!

熱帯性スイレン(キング オブ サイアム) 5月中旬(植え付け)
アクアソイルに肥料のマグカリンを混ぜ合わせたものを培養土として、球根を植え付けました。
ポイントは、生長点を埋め込まないことです。日射が当たる様に気を付けましょう。
濁り防止に赤玉土細粒で封土を1㎝程マルチングしてあげると良いですが、手元になくて、今回はマルチングしていません。
(2015/05/23)

5.5月中旬(陶器鉢)

熱帯性スイレン(キング オブ サイアム) 5月中旬(陶器鉢)
植え付けポットを陶器鉢の中にすっぽりと入れました。
単にスイレン鉢の中で倒れなくするためだけです。
(2015/05/23)

6.5月中旬(スイレン鉢) 注目!

熱帯性スイレン(キング オブ サイアム) 5月中旬(スイレン鉢)
植え付けポットを水を張ったスイレン鉢の中に入れました。
一般種の場合は、生長点(鉢土の上面)から15㎝以上の水深が欲しいです。
後、2ヶ月もすれば、いっぱい咲いてくれるでしょう。
(2015/05/23)

7.6月初旬(葉の状態)

熱帯性スイレン(キング オブ サイアム) 6月初旬(葉の状態)
植え付けてから半月が経ちました。葉はいっきに伸びて、水面に展開しています。生長がとても早いです。
花芽が上がってくるのが楽しみですネ♪
(2015/06/07)

8.6月中旬(蕾)

熱帯性スイレン(キング オブ サイアム) 6月中旬(蕾)
気温が上昇し、そして肥料が良く効いたのか、とても生長が早くて既に蕾が上がってきました。植え付けてから3週間でつぼみが上がってくるとは嬉しいです。
スイレン鉢の中には、ホテイアオイとメダカを投入しています。ホテイアオイは水の緑色化防止に、メダカはボーフラ対策に役立ちます。

開花期

わたしの育て方

●4月(植え付け準備)
・発根
4月中旬になったら、保管していた球根を取り出し、水を入れた大きめのコップなどに漬けこみ、室内の日当たりのよい窓際などで管理します。2~3週間もすると、発根して5㎝程、根を伸ばします。親球よりも子球の方が小さいですが、生命力は子球の方が強いので、一つだけ残すなら子球を残し、親球を廃棄しましょう。どんどん新しい球根で更新していくことがポイントです。
●5月~6月(植え付け)
・植え付け
5月の連休過ぎには、気温が上昇してくるので、植え付けを行います。日当たりのよい場所で栽培すれば、2ヶ月後の7月中旬には開花し始めます。冬越しした株が咲くのはとても嬉しいです。
・ムカゴ種は4号、一般種は5号、夜咲き種は6号程度に植え替えることが目安となります。
・植込み鉢の鉢底に排水穴がある場合は、厚手のビニールなどで塞ぎます。
・使用する植え付け用土は、従来は荒木田土が用いられてきましたが、下記に2手法が提案されています。
(1)赤玉土細粒(芝の目土)と完熟腐葉土(或いは、pH調整済ピートモス)の配合土(3:1に配合)に、元肥としてマグカリン(N:P:K:Mg=1:17:10:7)を混ぜ合わせたもの
(2)アクアソイルに、元肥としてマグカリン(N:P:K:Mg=1:17:10:7)を混ぜ合わせたもの
・植え込みのポイントは、生長点を埋め込まないようにすることです。また、1㎝程赤玉土細粒でマルチングしてあげると、水に入れたとき濁り防止効果があります。
・配合土を用いる時は、用土が浮かび上がらないように強く押し付け、更に、スイレン鉢に入れる前には、シャワーして用土の中の空気を追い出し、水に馴染ませてあげるのがポイントです。
・スイレン鉢に入れる
スイレン鉢の大きさ(径)と生長点からの水深の目安は、ムカゴ種は径40㎝以上で水深10㎝以上、一般種は径50㎝以上で水深15㎝以上、夜咲き種は径60㎝以上で水深20㎝以上です。置き場所は、戸外の日当たりの良い場所で栽培します。生育期間中は、株元の生長点に直射日光を当てることが栽培の重要なポイントです。また、なるべく日照時間が長い場所での管理を心がけましょう。
・7月になっても、小さな葉しか出てこない場合、葉の付け根が1か所でない場合、沈水葉しか出てこない場合、或いは、開花しない場合は、球根が分球し始めている可能性があります。その場合は、球根から株を一つ一つ分離して、植え付けなおします。
●7月~10月(開花期)
・栽培環境:半日以上直射日光が当たる場所。
・水やり:スイレン鉢の水が蒸発したら足す。できれば、1/3程度の水を入れ替える。
・肥料:プロミック草花用を1回/月に追肥。割り箸で鉢底に押し込む。
・用土と鉢:赤玉細粒2:完熟腐葉土1で、素焼き鉢4号
・主な作業:黄色に変色した葉を根元から切り取る。
・ムカゴの増殖:葉を切り取って、裏返しにして水に浮かべて置くと、葉や根が出てくるので、根が5㎝以上伸びたら、植え付ける。
●11月~3月(冬越し)
・冬越しの必要性
熱帯性スイレンは、多年草だが耐寒性に乏しく、11月に入り水温が15℃を下回ると生育を休止し、5℃以下では死滅する可能性が高くなるので、球根を休眠させて、下記の方法で冬越しさせます。但し、ムカゴ種は耐寒性が強く丈夫な反面、休眠しづらい傾向にあるため、親球を冬越しさせるだけでなく、予備としてムカゴで増殖した子株を、水を張った大きめのコップに入れ、室内の日当たりのよい窓辺で冬越させておきます。
・休眠
先ずは、植込み鉢から取り出し、葉を切り取ったら、シャワーリングしながら用土を全て落とします。分球して球根が増えている場合は、両方とも同様の管理を行います。根は特に切る必要は有りません。球根を傷めないことが冬越しにおける最重要ポイントです。用土を落として、肥料分を取り除いた球根は、水を張ったバケツに漬けます。2週間程で球根は固くなり休眠状態となります。また、根は黒く腐っているので、球根を傷めない程度に切り取り整理します。この際、無理に根を引っ張って、球根に傷をつけないように十分注意しましょう。
・冬越しの保管
休眠した球根を、化学繊維製のフェルトで包み込み、ジップロック(チャック付ビニール袋)に入れて、発泡スチロールの箱の中で常温保管します。これだと温度変化が少なく、遮光性もあって保管に適しています。尚、球根が湿っている場合フェルトを無理に湿らす必要はありません。
みんなのコメント (4件)

ログインするとコメントの書き込み、閲覧ができます。

ログインしてコメントを書く/見る

会員登録はこちら(3ステップで簡単登録!)

投稿する植物を探す

会員登録がお済みの方は

会員登録をすると、園芸日記、そだレポ、アルバム、コミュニティ、マイページなどのサービスを無料でご利用いただくことができます。

ピックアップ
定期購読
投稿募集中 from テキスト編集部
見て見て!お気に入りの花

見て見て!お気に入りの花
自慢の植物・庭の写真を募集中!

みんなのマルシェ

みんなのマルシェ
自慢の畑・野菜の写真を募集中!