バンダ類を植木鉢に固定する方法(1)

かたつむり。
かたつむり。さん
成功談
植物名 バンダ
品種名
地域 広島県 場所 室内 栽培形態 鉢植え
日当たり 明るい日陰 満足度
ジャンル

栽培ストーリー(わたしの育て方レポート)

バンダ類を植木鉢に固定する方法(1)

バンダ類を植木鉢に固定する方法(1)

作成日:2015/11/28
最終更新日:2016/11/25

 根を剥き出しにして育てるバンダ類を、植木鉢に固定する方法を紹介します。(こちらは2015年版。2016年版もあるので併せてご覧ください。)

 支柱用の被覆鉄線を使います。
 鉢の中で突っ張るバネの力を生むためには、なるべく太い鉄線が適しています。でも、加工するには細い方が適しています。ペンチで容易に曲げることができ、素手でもある程度変形させることが可能な、3ミリ径程度の鉄線が最適でしょう。

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  • 1-1) 側面がまっすぐな鉢

    1

  • 1-2) 固定具その1 (3面支持型)

    2

  • 1-3) 鉢にはまった固定具その1

    3

  • 2-1) 側面が丸みを帯びた鉢

    4

  • 2-2) 固定具その2 (4点支持型)

    5

  • 2-3) 鉢にはまった固定具その2

    6

  • 3) 固定具その3 (3点支持型)

    7

  • 4) 固定された株

    8

  • 補足事項(1)

    9

  • 補足事項(2)

    10

1.1-1) 側面がまっすぐな鉢

バンダ類を植木鉢に固定する方法(1) 1-1) 側面がまっすぐな鉢
 まずは、横から見ると台形に見える、最もありふれた形状の植木鉢の場合。(写真の鉢は、外面は側面がザラザラのデコボコに見えていますが、内面の方はツルツルで平らになっています。)

2.1-2) 固定具その1 (3面支持型)

バンダ類を植木鉢に固定する方法(1) 1-2) 固定具その1 (3面支持型)
 支柱用の被覆鉄線を、鉢の内壁に沿うような形に曲げ、その先に、株を括りつける部分を作ります。

 ・・・でも、それだけだと、設置した後でぐらついてしまいそうですよね。

 そこで、一旦はぴったりフィットに作った固定具を、少しだけ左右に広げるように変形させるのです。
 その際、底面に接する直線部分がつられて変形してしまわないように(アーチ状に盛り上がり易いので)気を付けてください。

3.1-3) 鉢にはまった固定具その1

バンダ類を植木鉢に固定する方法(1) 1-3) 鉢にはまった固定具その1
 1-2 で作った固定具を、手で軽く押して閉じながら鉢に押し込みます。(「軽く」とは、「手を放したら元に戻る程度の力で」ということ。)
 すると、固定具がバネのように突っ張り、植木鉢の内壁にカッチリと固定されます。
 ちゃんと固定できることが確認できたら、固定具を取り出し、株をビニタイで括り付け、鉢に据えます。固定具と鉢との間に根を挟まないように気をつけます。

4.2-1) 側面が丸みを帯びた鉢

バンダ類を植木鉢に固定する方法(1) 2-1) 側面が丸みを帯びた鉢
 側面がこのように丸みを帯びた鉢では、側面全体にぴったりフィットする固定具を作るのは至難の業です。

5.2-2) 固定具その2 (4点支持型)

バンダ類を植木鉢に固定する方法(1) 2-2) 固定具その2 (4点支持型)
 側面全体にフィットさせるのは難しいため、このような形状の固定具を作り、上下左右の4点で突っ張らせます。
 一旦ぴったりサイズに作り、それを左右に広げる要領は 1-2 と同じ。
 ただし、この形の場合、上の2点だけ突っ張って下がブラブラ、とか、3点は突っ張ってるけど1点が浮いてる、とかいうような状態になりがちなため、4点ともちゃんと突っ張るように調整するのは少々手間を要します。

6.2-3) 鉢にはまった固定具その2

バンダ類を植木鉢に固定する方法(1) 2-3) 鉢にはまった固定具その2
 1-3 と同じ要領で固定具を鉢に据えます。

 4点ともちゃんと突っ張っていることを指でつついて確かめます。固定具を掴んで持ち上げると鉢ごと持ち上がり、少し位なら揺すっても落ちない状態が理想です。
 しっかり固定できることが確認できたら、固定具を取り出し、真ん中の隙間にビニタイで株を括りつけて鉢に据えます。
 (ちなみに、写真の固定具は、真ん中の隙間が広過ぎたため、後で直しました。)

7.3) 固定具その3 (3点支持型)

バンダ類を植木鉢に固定する方法(1) 3) 固定具その3 (3点支持型)
 鉢の形状さえ合えば(底面中央に引っ掛かる場所がある鉢)、T字形の「その3(3点支持型)」もお薦めです。
 底面中央と上層部左右の3点で支持します。

 T字形固定具の良さは、中央の柱に根を巻きつけることができ、根をまとめ易いことです。

8.4) 固定された株

バンダ類を植木鉢に固定する方法(1) 4) 固定された株
完成はこんな仕上がりです。
(固定具「その3」使用。)

9.補足事項(1)

バンダ類を植木鉢に固定する方法(1) 補足事項(1)
 サビに注意。
 鉄線の末端部分は、小さなループ状に曲げて手や植物や鉢を傷つけないようにしますが、このループは完全に閉じた輪にはせず、少し隙間を空けておいてください。
 そうしないと、水やりの度にここに水滴が長時間乾かずに残り、サビを含んだ赤水を生じて根を傷める恐れがあります。

10.補足事項(2)

バンダ類を植木鉢に固定する方法(1) 補足事項(2)
 バンダを鉢植えにする際の注意。

 鉢は根が貼り付きにくい内面がツルツルのプラ鉢を使います。
 根が混み過ぎると根腐れを起こすので、定期的(1~2年に一度)な植替が必須です。
 写真の株は、4号鉢に植えて3年位?植替をしなかったら、ひどく根が傷んでこんなボロボロになってしまいました。現在は5号鉢に植替えて順調に回復中です。(写真は植替後に撮影、固定具は「その2」)

わたしの育て方

 バンダの類は、フックを取付けて宙吊りにして育てるのが一般的ですが、室内で育てたい場合などには、宙吊り栽培では置き場所の確保が難しいため、鉢植えにできるものならそれに越したことはないはずです。
 ところが、バンダは植え込み材(用土)を一切用いずに空気中に根を剥き出しにして栽培するものですから、空っぽの鉢にバンダの株をただ突っ込んだだけでは、グラグラになってしまいます。
 何とかして鉢に固定しなくてはなりません。

 私は10年ほど前からバンダを植木鉢(プラ鉢)で育ててきたのですが、鉢のど真ん中に株を綺麗に据えるのがとても難しくて、植替には毎回手こずっていました。
 そして2015年、ついに「これだ!」という方法に辿り着くことができたので、その方法を紹介します。

 これはバンダの栽培方法の新しいスタンダードになるかもしれません。
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