1.掘り起こした株
2013/05/04
実家にお願いして庭のシロバナタンポポを掘り起こしてもらい、宅急便で送ってもらった状態です。
根は短くしか取れませんでしたが、そもそも1cmもあれば根ふせでも増やせる草花です。これくらいでも大丈夫!
2.シロバナ開花
2013/05/06
掘り起こし時に既についていたつぼみが開花しました。
このあと一旦萎れが進みましたが無事に根づき、鉢の大きさも6号→8号→9号→10号と大きくなっていきます。
3.その秋、体躯完全復活
2013/10/05
雨上がりか水やり直後。このみずみずしさ、まるで葉物野菜だわ!
8号鉢の頃なので直径約30cmくらいです。
4.冬~春の葉
2014/3/10
タンポポも衣替えがあるようで、冬くらいに緑が濃く中央の葉脈が赤い短めの葉が出て冬越しし、花が咲く頃もこの葉っぱです。花が終わると、大柄の葉が生えてきます(ひとつ前の写真の葉)。
耐寒性と光合成の生産力とかの機能違いがあるんでしょうかね。
5.狂い咲きした花
2015/12/27
2015年の冬は暖かく、各地で狂い咲きした花があったと聞いています。我が家もそうでした。それがこの写真。
花茎みじかっ! 2cmくらいかな? 暖冬とはいえ、そこまで成長しきれなかったようです。次に控えるつぼみたちも伸びきれずに狭苦しい様子。通常の開花期は4月中旬~5月中旬で、花茎は20~30cm程には伸びます。
…さて、花色に気づきましたでしょうか。
6.おまえ、シロバナタンポポだよな?
2016/3/25
そーなんですよ! 黄色くなってしまいました! これまで4度の開花を経験してきましたが、2枚目写真にある移植直後の花以外、東京で咲いた花は全て黄色なのです。
よく見ると、普通の黄色いタンポポよりは若干黄色味が薄いので、白になりきれてないようなんです。黄色でも可愛いからいいんですけど、株はずっと同じなのに、なんでかなぁ…
7.初夏の成長最盛期
2016/05/20
ここまで大きくなりました。10号鉢です。直径40~45cmくらいですかね。もともとシロバナタンポポは大型なんです。
風通しが悪くなるとうどんこ病が待っていますので、黄色くなった下葉の処分や、葉の間引きを定期的にします。
8.害虫からの救命
救出(上)2016/10/09 ~新たなる旅立ち(下)2016/10/21
ミミズによる泥土化で根腐れ、ハダニの大繁殖で葉の被害を受けた部分を全て取り除いたタンポポ。こんなになってもあきらめない。また土にふせる!
サボテンの土を使った右2つは×。アルカリ寄りはダメなのかも。普通の草花土の右から3つ目も死去。根の部分が小さかったのか。結果的に一番左の大きな株を縦に等分した2鉢のみ生存しています。
9.早くもつぼみが
2017/02/07
再生した株のうち最も大きなものにつぼみが!1年も経ってないのにどこにそんな体力があったんでしょうか。タンポポのつぼみはご覧の通り、初期は株元にめり込んでいるので、花茎が伸びてこないことには切除しての体力温存という方法はとれません。
なお、葉の表面の白いもじゃもじゃはカビやゴミではなく、葉から生えている毛です。夏の葉にはないので、暖をとるためでしょう。
10.咲くんだよ 春が来たから 過去は過去
2017/03/25
新たなる旅立ちをしてから初めての春。もう咲きました。強靭ですね。意志の力を感じる花です。
色はやっぱり黄色。歪みねぇ。
11.続々 一輪では終わらない
2017/04/02
もうひとつの鉢も咲きました。2輪同時。まだまだつぼみのストックがあり、株元で窮屈そうに頭を並べています。
新しい葉も芯が太く伸びる速度が増し、5号鉢からはみ出すようになりました。そういえば追肥を1~2週前にやったところです。効いてきたのかな?
12.Challenge! 種まき
2017/5/30
もしかして種から育てたら(白に)先祖返りしたりするのかいな?
と思って種まきに初挑戦。
4月中に収穫しておいた何百という種から無作為に10個ほど選び市販の種まき用土へ。飛ばないように覆土は5mmくらいかけときました。タンポポは生存競争を避けるため、花後にすぐの発芽ではなく少し休眠期間があるとかどこかで聞いたので、この時期に蒔きました。
13.にょっき!
2017/06/20
約20日後、とりあえず1本、頭が出ました。鉢の置き場は遮光ネット下、表面が乾いたら水をやる感じです。
14.インスパイア コンクリート
2017/09/03
夏、しおれる頻度が高い(夜には回復しますが)のとハダニがやたらつくので、乾燥しすぎかなと思い、何かでマルチングすることにしました。
バークは雑草を抑える効果もあるらしく使ってた時期もありますが、タンポポ…まあ雑草だし…今度は小粒の軽石にしてみました。道端の舗装の割れ目で生きる彼らを模してです。
気持ち、乾燥が遅くなりました。石が若干緑色になってきていい感じ。
15.今年もそろそろ開花の季節
2018/03/18
株の真ん中につぼみの頭がお目見え。再生してから2回目の春です。3鉢とも株自体はそんなに大きくなったように見えませんが、1年経ったので生命力はアップしてるはず。
16.種育ちたち
2018/03/18
中央と下の株2本が、17年6月頃に芽を出したもの。ほかにも約10株くらい小さいのがいますが、これらは、収穫した種を捨てるのがもったいなくて、遅れること1か月後くらいに全部蒔いてそこから生き残ったやつらです。さすがに種のまま保管しすぎたのか、発芽率は10~20%程度でした。
17.今年も開花
2018/04/01
やっぱり黄色、わずかに色味の薄い黄色でございます。(白はどこいったんですかー?)各株、次々に咲いてきそうです。葉の伸びも見られ、さらなる成長が期待できそうです。
18.種を収穫
2018/04/26
最後の綿帽子を収穫し終えました。仕事が最繁忙期なのでしばらく保管します。5月下旬に蒔いて、雨水と水道水での発芽率というお題に挑戦してみたいと思います。
19.水道水と雨水
2018/05/25
pHで発芽率が変わるかも、ということで実験をするため、水道水と雨水のpHを前もって測りました。すると…pHにほぼ差がありませんでした。微妙に雨水の方が中性に近いという。うむむ…?
なのでpHによる実験は中止し、代わりに時期的な発芽率だけは正確に記録しておこうと思い、種を100粒蒔いておきました。
20.発芽率調査
2018/05/23~2018/6/29
05/23 種まき100粒
06/04 発芽2
06/09 発芽1
06/13 発芽2
06/14 発芽2
06/16 発芽1
06/19 発芽10
06/21 発芽3
06/23 発芽4
06/26 発芽3
06/29 発芽1
計29粒 発芽率29% カビ死10%程度
採種1ヶ月後播種、室内、種まきの土、水は数日おき。約1ヶ月後にフィーバーする…?
21.秋はやはり気持ちいいらしい
2018/09/17
やや気温が涼しくなり成長速度が増しました。5号鉢の約2倍くらいに広がっているので、直径30cmくらいかな。早くも葉脈が若干赤黒いものが生えてきており、冬葉への移り変わりを予感させます。秋ファッションですね!
5年前に佐渡から掘り起こしてきた株はほぼ全滅しました。寿命があるのかな…。残っているのは、2~3年前に根の切れ端から再生した2株のみです(写真はそのうちの1株)。
22.やあ、また会ったね 黄色
2019/04/05
すがすがしいイエロー、かわいいねぇ。君たちはシロバナタンポポなんだ。
佐渡産、2017年実生、2018年実生、全ての株が黄色でした。
23.あきらめませんよ
2019/04/13
もう栽培6年目ですから、とことんつきあいますよ。
酸性土壌がいいという話を何度も聞きましたのでね、ブルーベリーの肥料を代用するみたいな半端な対策はやめます!
まずは故郷の土の酸性度調査。やはり比較的酸性が強い傾向。そこで市販培養土をそのまま使わず、鹿沼土やピートモスを追加して植え替えました。水は水道水ではなく酸性の水を調達するようにします。
これでまた1年がんばろう!
24.過ぎたるは
2019/08/14
及ばざるがごとし?pH4.5ってブルーベリー用土並みじゃないですか!
手持ちの酸度計で大した効果がないなぁ、変だなぁと思っていたのに…ちょっとお値段する酸度計を買って改めて図ってみたらこれですよ。
5鉢全て4.5~5.5の間。ここまで効いてるとは思ってませんでした。
でも枯れはせず、平然としている様子なんですよ。新しい葉もホイホイ出てきています。
25.あれぇー?
2020/03/23
わりと真面目に土の酸度調整をして一年後、その結果!
黄色でございました。
2月の計測ではpH6.3。5つあるうち最も弱い酸性の鉢です。そして他の鉢も…黄色なのでした。
26.心は青空の如くあるべし
2021/03/26
昨年の花後、改めて赤玉土・鹿沼土主体に変更、どの鉢でも冬の花芽出現から~今年開花までpH6.2前後。一部の鉢だけ植え替え時にオルトランを入れて以降、無農薬・無肥料でやってみたところ…
おう! また全部黄色だ!
無肥料にしたら株が小さくなり花数が激減しました。が、無農薬にもかかわらず、ハダニの害はあるもののボロクソにまでやられなくなりました。
27.手法を変えてみる
2022/03/05
昨年春、実家に頼んで庭などに生えているシロバナタンポポの種を収穫して送ってもらいました。
植え替えた株が強情イエローなら、種から育ててみればいいのさ。
なんか負けたような気がしないでもないが。
タンポポのいいところ。翌年には花がつきます。
ん!? なんかつぼみの頭やガクが黒い。
そういえばシロバナタンポポってこんな特徴あった気がしないでもない。
ちょっと期待してます。
28.シロバナが咲きました!
2022/03/13
あれこれやってきて、ついに! 白い花が咲きました。咲いている実物を見たのは9年ぶりくらいかもしれません。黄色くなった株ももうそろそろ咲きそうです。
考えてみると…移植された株も、移植株同士の種子から育った株も、そして今回の白花も、故郷は同じ私の実家。遠く離れた地で、集まり花を咲かせる。乙なものです。
佐渡の実家の庭に生えていたものを鉢植えにして東京で育てています。生まれたときから、進学で島を離れるまでずっと目にしていた花。
これからも共に在りたい、だから植える、たかがタンポポでも。花は思い入れなのですよ。