ヴェシカリウス完全養殖へ向かって。

@SATO
@SATOさん
植物名 クリスマスローズ
品種名 ヴェシカリウス
地域 神奈川県 場所 栽培形態 鉢植え
日当たり 日なた(一日中) 満足度
ジャンル

栽培ストーリー(わたしの育て方レポート)

ヴェシカリウス完全養殖へ向かって。

ヴェシカリウス完全養殖へ向かって。

作成日:2017/01/25
最終更新日:2022/01/08

原種シクラメンを育てているうち、ほぼ同じ場所に自生するヘレボルスに興味を持った。少し前まではヴェシカリウスの栽培例も少なく、鉢植えでの開花は困難との情報から原種魂に火がつき、発芽したばかりの苗を購入し開花させることが出来た。その株から数粒の種が採れたので、自家採取の種から花を咲かせて種を採る「完全養殖」に挑むことにした。今では開花例が数多く報告されているが、栽培される方々の道しるべとして頂きたい。

  • 種鞘!

    1

  • 種が採れた!!

    2

  • 発芽!!

    3

  • 表土替え&追肥!

    4

  • お目覚め!!

    5

  • 再チャレンジ!

    6

  • 膨らんできた!!

    7

  • リベンジ!!

    8

  • 二年目のチビヴェシ

    9

  • 三年目のチビヴェシ

    10

1.種鞘!

ヴェシカリウス完全養殖へ向かって。 種鞘!
2016年4月28日

種鞘が大分膨らんできました。あとどれくらいで収穫できるかな。

2.種が採れた!!

ヴェシカリウス完全養殖へ向かって。 種が採れた!!
2016年6月16日

待望の種が採れました!! 全部で8粒です。ベンレート1000倍液に8時間ほど吸水させてすぐに播きました。発芽が楽しみです。ちなみに他のヘレボでよく行われる早期発芽を目的とした冷蔵処理はやめたほうが良いと思います。

3.発芽!! 注目!

ヴェシカリウス完全養殖へ向かって。 発芽!!
2016年12月28日

待望の発芽です!! ここから最短で5年ほど、ロングランのそだレポとなりますが最後までお付き合いください。

4.表土替え&追肥!

ヴェシカリウス完全養殖へ向かって。 表土替え&追肥!
2017年3月3日

発芽から約2か月、本葉が大分しっかりしてきました。赤玉土単用だった覆土を払いのけ、IB化成を一本に一粒置き培養土を乗せました。これで休眠まで肥効は続くはずです。本葉の展開が楽しみです。

5.お目覚め!!

ヴェシカリウス完全養殖へ向かって。 お目覚め!!
2017年10月25日
今年も元気にお目ざめした模様です。結局発芽した年は本葉の出現がありませんでしたので、始めての本葉となります。植え替えするか悩みどころですが、もう一年このまま様子を見ることにします。

6.再チャレンジ!

ヴェシカリウス完全養殖へ向かって。 再チャレンジ!
2019年3月6日
初挑戦のヴェシ実生は結局、2018年の夏を越えることが出来なくて撃沈しました。

2年ぶり3度目の開花で膨らみ始めた子房、また一から出直しです。ラッキーなことにヴェシカリウスふた株の開花時期が合いましたので他家受粉を試みました。セルフより丈夫な種ができることを期待しています。

7.膨らんできた!! 注目!

ヴェシカリウス完全養殖へ向かって。 膨らんできた!!
2019年3月19日
ヴェシカリウスの種鞘が膨らんできました。結実確定でしょう。

8.リベンジ!! 注目!

ヴェシカリウス完全養殖へ向かって。 リベンジ!!
2020年 1月24日

ヴェシカリウスの発芽がほぼ出そろいました。採種後吸水させ湿らせたまま高温処理するのがヘレボの基本のようですが、保管中の不手際で強く乾燥させてしまい発芽が心配されました。ところがそんなことはお構いなく、ほぼ100%の発芽で改めてヴェシは乾燥に強い特殊なヘレボなんだなと再認識いたしました。

9.二年目のチビヴェシ

ヴェシカリウス完全養殖へ向かって。 二年目のチビヴェシ
2021年 2月1日

素焼きラン鉢にバラマキしたのが良かったのか何なのか、発芽したすべての株が夏を越えてくれました。休眠中の管理は1~2週間に一度の水やりのみ。発芽して本葉も出なかった子たちなので完全乾燥というわけにはいかず、かといって過湿で根を腐らせた苦い経験もあるので悩ましいところです。25本あったので昨年10月に植えかえしてあげました。鉢との相性も検討すべく、色々な鉢を使いました。

10.三年目のチビヴェシ

ヴェシカリウス完全養殖へ向かって。 三年目のチビヴェシ
2022年 1月4日

今期生き残ったのは25株中22株といった結果でした。相も変わらず試行錯誤の夏越しでしたが、初代セルフ実生が全滅したのに比べればクロス交配の種のほうが丈夫なのでしょうか。少しでも丈夫な子孫を残そうと自家受粉しない種のたくましさを感じずにはいられません。ちなみに生育期においては乾きやすい素焼き鉢よりも水分の残る堅焼き鉢のほうが生育が良いようです。

開花期

わたしの育て方

【栽培環境】
関東南部に位置する当地は真冬でも氷点下になることは稀で、さほど耐寒性の強くない植物を育てるのには最適な環境にあると思います。特産品は三浦大根(笑)

【水やり】
一時期は砂漠に自生するなどと紹介されてきたヴェシカリウスですが、落葉樹の根元に雑草と共に群落を作る原生地風景が紹介されたことにより、それは間違いであったと分かりました。ただ、年間降雨量は多くないので夏場は乾燥気味に育てるのが基本ではあると思います。但し旺盛に生育する時期はたっぷりと。

【肥料】
原種ヘレボルスに「多肥は禁物」が定説ではありますが、ことヴェシカリウスにとってはハイブリッドなみの施肥が有効であると感じます。元肥としてマグアンプKを一つまみ、生育期である11月から4月いっぱい頃まではIB化成10-10-10あるいはクリスマスローズ専用肥料を規定量置き肥。

【病気と害虫】
病気については夏場、葉を落として休眠してくれるのでかなり楽です。生育期も特に気になりませんが、ほかのヘレボのついでに殺菌剤を適宜散布。アブラムシ対策として、オルトラン粒剤を使用。

【用土と鉢】
乾燥気味に育てることを考えると、素焼き鉢が適していると思います。さらには根が長く伸びる性質上、高さのある素焼きラン鉢を使用。用土は水捌け重視で、硬質鹿沼土、硬質赤玉土、軽石、腐葉土の等量配合に木炭片を全体の1割ほど。

【主な作業】
素焼き鉢と水捌け重視の用土配合により、かなり乾きやすくなるのでほぼ毎日の水やりが重要な作業となります。生育適温は15℃±5℃と考えられますので、その時期は表面が乾いたら下に抜けるまでたっぷりと。
耐寒性は無いと思われていましたが、最新の情報によると標高1200~1300メートルの位置に自生地があることからかなり高いのではないかといわれています。いずれにしても凍らせると生育が緩慢になりますので、少量であれば面倒でも冬場の冷え込む夜間は玄関等に取り込んだほうが良い結果が得られるようです。

【栽培のポイント】
休眠中は乾燥気味に、生育期はお水肥料共にたっぷりと。なるべく氷点下にならないよう気を付けるといったところでしょうか。
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