パキポディウム・ビスピノーサム 実生 #1

植物名 パキポディウム
品種名 ビスピノーサム
地域 愛知県 場所 ベランダ 栽培形態 鉢植え
日当たり 日なた(1~3時間) 満足度
ジャンル 多肉植物・サボテン タネから育てる

栽培ストーリー(わたしの育て方レポート)

パキポディウム・ビスピノーサム 実生 #1

パキポディウム・ビスピノーサム 実生 #1

作成日:2017/05/23
最終更新日:2022/03/20

成長の著しい種類の多肉に続けて手を出してしまった反省を活かし、長期でじっくり育てられる渋い種類を探し、発見。パキポの中でも ①比較的寒さに強い、②どっしり壺型、③種が入手可能 の3点で決めた。

※ 流石に種はその辺では売ってなかったのでオークションで入手。

  • 種入手

    1

  • 植える準備(水に浸す)

    2

  • 植える

    3

  • 発芽?

    4

  • 発芽

    5

  • 6

  • 株D発芽せず

    7

  • カビで株E死亡

    8

  • 株Aカビ疑惑

    9

  • 最終的な株の状態

    10

  • トゲが出てきた

    11

  • 葉が出てきた

    12

  • 4つ葉

    13

  • 植え替え

    14

  • 植え替え完了

    15

  • 秋に入りよく伸びる

    16

  • 1周年

    17

  • 脇芽

    18

  • 成長点の黒化

    19

  • 二度目の植え替え①

    20

  • 二度目の植え替え②

    21

  • 葉ではない何か

    22

  • 三度目の植え替え①

    23

  • 三度目の植え替え②

    24

  • 葉が枯れ落ちる

    25

  • 植え替え 4回目

    26

  • 夏越し&植え替え

    27

  • 植え替え

    28

  • 植え替え

    29

  • 30

1.種入手

パキポディウム・ビスピノーサム 実生 #1 種入手
2017/4/6

種到着。2017年の採れたてとのこと。
1粒3~5mm程度でうっかり落すと発見が困難。
元々10粒で1セットだが、植えたから必ず芽が出るとは限らないので何回かに分けて様子を見ながら植えてみる事にする。

なお、種は植えてみないと種類や質が分からないので、なるべく安定して流通させている業者や個人からの入手が良いと思う。最悪ハズレを引く覚悟もしていた。

2.植える準備(水に浸す)

パキポディウム・ビスピノーサム 実生 #1 植える準備(水に浸す)
2017/4/7

とりあえず3粒を植える事にする。
事前に水に浸けてから植えると発芽率が良いとネットにあったので2時間程度浸した。

所要時間は2~12時間と情報源ごとにバラつきがありセオリーと言うほど確立はしていないようだが、原産地(南アフリカの高地)の気候を考えるとそれほど長時間はなさそう。

3.植える

パキポディウム・ビスピノーサム 実生 #1 植える
2017/4/7

種まきボックスと言う苗育成用のキットを試してみる。
種は埋めるのではなく置くくらいでOKだそうだが、流石に不安定だったので土に垂直に挿しておく。

直射日光が当たらない位置で、土が常に湿っている状態、を維持しつつし発芽を待つ。

4.発芽?

パキポディウム・ビスピノーサム 実生 #1 発芽?
2017/4/9 - 2日経過

植えて2日で芽が出る。順調だ。
先端に産毛のようなものが見える。

後に気がつくのだが、これは芽ではなく根。産毛も根。
どうも種を上下逆に挿していた(しかも3つ共!)ようで、最初からハードモードを強いられるパキポ諸氏にはすまない気持ちで一杯だ。

5.発芽

パキポディウム・ビスピノーサム 実生 #1 発芽
2017/4/12 - 5日経過

何とか体勢を入れ替えて根を地面に挿し、今度こそ芽が出ている状態に。中々の生命力に驚き。
3粒とも芽が出て順調そう。

6.カビで株B/C死亡

2017/4/14 - 7日経過

3粒(株A/B/Cとする)のうち、B/Cがカビ?にやられてしまう。
白くて細い糸状のものが芽の周りにうっすら見える状態で、株Aへの影響を鑑みB/Cを破棄。

原因としては、天気の悪い日が数日続いた、風通しが悪かった、水をマメにやりすぎた、などだろうか。

株Aが唯一になってしまったので、上記の点を踏まえてもう1粒植える。(株D)

7.株D発芽せず

パキポディウム・ビスピノーサム 実生 #1 株D発芽せず
2017/4/20 - 13日経過

・種を倒しておく
・カビ対策に別鉢(1.5号のミニ鉢)に分ける
・なるべく風に当てる

などした株Dだが、芽を覗かせるも途中から黒く変色する。
鉢が小さ過ぎて保水力が足らなかった、乾燥させすぎた、などが思い当たる。加減のコツがまだ掴めていない。

いっそ水は減らさず陽にも風にも当てた方がバランスが自然に近いのでは? という事で、新条件で新たに3粒植える。

8.カビで株E死亡

パキポディウム・ビスピノーサム 実生 #1 カビで株E死亡
2017/4/25 - 18日経過

株E/F/Gのうち、Eにまたもカビが。破棄。
F/Gは同条件でも大丈夫そう。違いは何だろうか、種の個体差か?

3条件で試した感じでは以下がベターそうだった。
①春なら芽のうちから直射日光&風にがっつり当てる
②水はマメにやるが、常に土を湿らす程はいらない
③鉢はやや大きめで保水を確保

9.株Aカビ疑惑

パキポディウム・ビスピノーサム 実生 #1 株Aカビ疑惑
2017/5/14 - 39日経過

順調に緑色を濃くしている株Aだが、土に白いものがうっすら見える。糸状ではないがカビを思わせる。

9穴で1穴しか使っていないボックスから替えるチャンスでもあるので、時期尚早ではあるが別鉢に植え替える。

途中で根の長さを測ってみたが、約1月で6cmに、しかも鉢底に到達していた。水面下ならぬ地面下ではちゃんと延びていた事に驚いた。

10.最終的な株の状態

パキポディウム・ビスピノーサム 実生 #1 最終的な株の状態
2017/5/14 - 39日経過

最終的に以下のようになっている。
残った3株を大事にしたい。

■ 4/7植え分
○ 株A ⇒ カビ疑惑で別鉢に
× 株B ⇒ カビ
× 株C ⇒ カビ

■ 4/15植え分
× 株D ⇒ 変色

■ 4/22植え分
× 株E ⇒ カビ
○ 株F
○ 株G

11.トゲが出てきた

パキポディウム・ビスピノーサム 実生 #1 トゲが出てきた
2017/5/27 - 52日経過

株A/F/Gそれぞれにトゲが出てきた。
黒くて小さいのが3~4本出ているのが見える。

てっきり蔓なり茎なりが出てからトゲだと思っていたので驚く。このトゲがそのまま伸びていくのだろうか・・・?

12.葉が出てきた

パキポディウム・ビスピノーサム 実生 #1 葉が出てきた
2017/6/7 - 63日経過

株A/Fから葉のようなものが出てきた。
対ではなく1枚ずつ出ているので互生か輪生のようだ。
茎はどこから出てくるんだろうか。

13.4つ葉

パキポディウム・ビスピノーサム 実生 #1 4つ葉
2017/7/6 - 92日経過

株A/F/G共に4つ葉状態。
頭頂部が更に延びて枝になるのか、別途枝がどこかから生えてくるのか、完成状態までの過程のイメージが湧かないが元気そうなのでそのまま見守る。

14.植え替え

パキポディウム・ビスピノーサム 実生 #1 植え替え
2017/9/12 - 160日経過

株A/F/Gいずれも健在で葉も7枚目が出ている。
育苗用プラ鉢からそろそろ通常鉢に変えてもよさそうなのと、寒くなる前にと思い植え替えに。

恒例の根チェック。
それほど多くはないが以前よりは分岐も増えている。マイペースな奴だ。

15.植え替え完了

パキポディウム・ビスピノーサム 実生 #1 植え替え完了
2017/9/12 - 160日経過

鉢は駄温鉢を。
水分が篭るタイプよりは向いていると思う。

今回で土が育苗用から普通の多肉用に変わり排水性が上がったので、以前よりは土が乾きやすいはず。
水加減に注意が必要だろう。

16.秋に入りよく伸びる

パキポディウム・ビスピノーサム 実生 #1 秋に入りよく伸びる
2017/10/19 - 197日経過

気温が15~20度くらいになり急に元気よく伸びる。
気候上、日本の夏はやはり苦手だったのだろうか。
葉も増え、色も濃く、順調な感じだ。

欲を言えば芋部分をもう少し大きくしたい。

17.1周年

パキポディウム・ビスピノーサム 実生 #1 1周年
2018/4/12 - 372日経過

すっかり忘れていたが種播きから1周年。
A/F/G 3株とも元気。

3月下旬から4月上旬にかけて、脇芽が結構出てきている。
脇芽についている葉と従来の葉が合わさり、随分繁って見える。

この時期の水やりは晴れなら2日に1回、雨を挟むと3日に1回程度。

18.脇芽

パキポディウム・ビスピノーサム 実生 #1 脇芽
2018/5/2 - 392日経過

G株の根元から脇芽が出ている。
他2つは露出している芋から、または茎から出ているが、G株だけは地面から。
案外土中では水平方向に広がっているのかもしれない。

すると、露出部分はおできのような状態なのだろうか?
丸っこい芋を目指しているが早くも歪な気配。

19.成長点の黒化

パキポディウム・ビスピノーサム 実生 #1 成長点の黒化
2018/9/7 - 520日経過

AFG株それぞれ大きく成長。
ただし徒長気味で芋は全然大きくならず、茎はひょろっと長い。

そんな中、G株の先端が黒ずんで枯れてきた。
調べた所「黒化」と言う何の病気だか分からないが多肉にはよくある現象、に似ている。
患部カットで様子見+近日実施予定の植え替えで根も確認しよう。

20.二度目の植え替え①

パキポディウム・ビスピノーサム 実生 #1 二度目の植え替え①
2018/9/16 - 527日経過

かねてより考えていた植え替え。
駄温鉢3号→3.5号。
前回は2017/9/12で、約1年経っている。

写真はF株の根。
3株とも根が回りまくっており、F/G株は鉢底網を貫通していた。
お陰で根から網を切り離す外科手術も必要で存外手間取った。

芋部分は予想よりは育っていて安心したが、A株の芋が少し柔らかかったのでちょっと不味い気配もする。

21.二度目の植え替え②

パキポディウム・ビスピノーサム 実生 #1 二度目の植え替え②
2018/9/16 - 527日経過

植え替え後のF株。

細かい根を抜いて、以前よりも芋部分を土の上に多く露出するよう配置する。
高さにして8~10mm程度だろうか。
芋はもっと横方向に大きくなって欲しい。

1年でここまで伸びるとすると植え替えサイクル2年ではかなり窮屈な状態になりそうなので、次回も1年後の秋か1年半後の春狙いになりそう。

22.葉ではない何か

パキポディウム・ビスピノーサム 実生 #1 葉ではない何か
2019/3/14 - 706日経過

A/F/G株それぞれ無事冬を越す。
休眠はしておらず鈍く伸びていた。

A株の先端に葉ではない緑色の塊が出てきた。
花芽か? と疑うも結局よく分からない。様子見。

あと前回植え替えた際に根を残しすぎたのか、既に鉢底から根が飛び出してしまっている。
サイズアップまでは不要だがこの春か秋のどちらかにはまた植え替えか。

23.三度目の植え替え①

パキポディウム・ビスピノーサム 実生 #1 三度目の植え替え①
2019/4/19 - 742日経過

うっかり2周年のパキポ。
F株が鉢底から激しく根がはみ出ていたので植え替え。

恒例の根っこチェック。
根の回りはそれほどでもないが鉢底網を無事貫通している。
前回の植え替えであまり根を毟らなかったからだろうか。

塊根自体は順調に太っていて3株の中では一番立派。
この調子で頑張って欲しい。

24.三度目の植え替え②

パキポディウム・ビスピノーサム 実生 #1 三度目の植え替え②
2019/4/19 - 742日経過

植え替え後の様子。

鉢のサイズは変えていない。
根上がり部分を大きくして鉢内のスペースを確保した。
少なくとも秋までは持つと思う。

25.葉が枯れ落ちる

パキポディウム・ビスピノーサム 実生 #1 葉が枯れ落ちる
2019/5/12 - 765日経過

3株とも葉が枯れ落ちる現象が。
特に植え替えたF株が顕著。

葉先から黄色/褐色に変色しカラカラになりポロッと落ちる。
心穏やかではない感じだったが、一応枯れラッシュは止まったようで少し安心。
ただし原因は思い至らずで何の策も講じていない。
どうしたものだろうか。

26.植え替え 4回目

パキポディウム・ビスピノーサム 実生 #1 植え替え 4回目
2020/4/7 - 1096日経過

3/25~4/7にかけてA/F/G株すべて植え替え。
どれも鉢サイズ&土は変更なし。根の整理目的。
写真はF株の植え替え前後。

全株、本体を上に1.5~2cmほど引き上げた。
地上部分がより大きくなり塊根が目立つようになった。
が、どうもシルエットがヒョロいのでもう少しどっしりを目指していきたい。

27.夏越し&植え替え

パキポディウム・ビスピノーサム 実生 #1 夏越し&植え替え
2020/9/30 - 1272日経過

夏を越して、鉢底から根が見えてたので植え替え。
傾向はこれまでと変わらないので省略。
根は5~10mm程度引き上げ。

写真はF株。4月と比べて枝葉が異様に増えた。
今年は芋を大きくするために夏場の水やりを週1にしたのだが、裏目に出たかのような繁りっぷり。
鳳凰木に次いで置き場所に困っている。

28.植え替え

パキポディウム・ビスピノーサム 実生 #1 植え替え
2021/4/5 - 1459日経過

冬を越し、根が鉢底から派手に出てたので植え替え。
最近は半年に1回くらいで1年持たない事が多い。
まぁ鉢サイズ変えずにやってるので当然か。

根は5mm~10mm程度引き上げ。
中々横に太らず縦にばかり伸びて芋自体はヒョロいのだが、枝葉を入れると結構なボリュームでむしろ置き場所に困るサイズ。

29.植え替え

パキポディウム・ビスピノーサム 実生 #1 植え替え
2021/9/11 - 1620日経過

もはや恒例と化したパキポ半年植え替え。
芋を1cmくらい引き上げ。鉢サイズは変えず。

写真はA株。F/G株も健在。
相変わらず縦長でヒョロい。
水遣りは夏でも週1維持だが、もう少し疎らにして少し足らない方が芋は太る気がする。

30.#2へ

記事数が上限に達したのでPart2へ。

https://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_r_detail&target_report_id=18026

わたしの育て方

■ 名称
 学名: Pachypodium bispinosum
 和名: ?

■ 栽培環境
 午前中、日の当たる窓際

■ 水やり
 春秋: 土が乾いて+3~5日後にやる。週に1回程度。朝に。
 夏: 土が乾いて+5~7日後にやる。週に1回程度。夜に。
 冬: 土が乾いて+2日後にやる。週に1回程度。日中に。

■ 肥料
 特になし。

■ 病気と害虫
 特に気をつけていない。

■ 用土と鉢
 ボックスに付属していた苗用培養土 ⇒ 多肉用土
 種まきボックス ⇒ 2.5号相当プラ鉢 ⇒ 3号駄温鉢 ⇒ 3.5号駄温鉢

■ 主な作業
 水やり、鉢の回転(日当たり調整)。
 成長度合いを見て植え替え(半年に一度)。

■ 方針
 ・成長が遅い種類なので慌てずじっくり育てる。
 ・徒長に気をつけ、どっしりした形を目指す。
 ・花が咲いた時点で一旦栽培成功とみなす。
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園芸を楽しんでいる場所:
室内、ベランダ
住んでいるところ:
愛知県
園芸を始めた年:
2016年

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