コノフィツムの育て方

コノフィツムを育てて10年ほどになります。
私の育て方です。ご参考までに。

≪栽培環境≫　
冬は南側の風除室ですが、あまり冷え込むようだと室内へ取り込みます。
休眠期の夏は明るい日陰に置いています。タビ型は強いので始めてからずっと遮光せず管理していました。年によって一部溶けたりはしましたが、概ね夏を越してくれていました。最近は猛暑が続いているので安全のため明るい日陰に置き、扇風機で通風をはかり管理しています。そのおかげか、すべて無事休眠明けしました。
春と秋は日当たりと風通しのいい戸外に置きます。
こちらではよっぽどのことがない限り葉焼けはしないようです。ただ、夜室内に取り込む際にナメクジを連れてこないように気をつけています。
冬は、寒さに強いので凍らなければ大丈夫で、凍った場合はゆっくり解凍すれば大丈夫です。ひと冬に何度か凍らせましたが大丈夫でした。日照は諦めています。

≪水やり≫
休眠期（６月後半～９月前半）は小型種だと少し水やりします。ほかは全くやりません。
一番の生育期である秋は、持ってみて軽くなっていたらたっぷり与えています。鉢が小さいと乾くのが早いので気を付けます。
冬に向けてだんだんと少なくしていきます。うちでは加温しないので真冬は株がしわしわになって欲しがった時だけ、暖かい日を狙って水やりします。
春は夏に向けて休眠に向かうのでだんだん控えめに水やりします。
春は、表面的には変わりなく見えても中では、着々と新しい葉が育っているようで、多すぎると休眠に入り始めに割れて中が出ちゃったりするみたいです。
水やり時間は晴れた日の午前中で、できれば翌日以降も晴れが続く日を狙います。

≪肥料≫
用土に少しマグファンプを混ぜます。

≪病気・害虫≫
病気などはほとんどないようです。
ナメクジが花を食べるので夜に見回って駆除します。
ネジラミが付きやすいので用土にダイシストンを混ぜています。

≪用土・鉢≫
用土は赤玉小粒・鹿沼小粒を等配合したものを使用しています。うちのコノフィツムの鉢は小さいのが多いので、保水性を保つために、今年は少しバーミキュライトとくん炭を入れました。鉢は黒のプラスチックが土が温まりやすいので良いです。小さい株は白いプラ鉢使用。

≪株分け≫
コノフィツムは分頭しないで脱皮を繰り返すと、だんだん茎が長くなりだらしなくなるので株分けします。
茎の適当なところでカットし2日ほど乾かし用土に挿します。
茎は短く切り詰めたほうが発根が良いようですが、長めでも茎の途中から発根するようです。発根促進剤を塗ることもあります。発根するまでは用土は湿らせます（水分がないと発根しないそうです）。年によって切り口がカビたりするので、殺菌剤などで用土を殺菌しておいた方がいいかもしれません。発根までは
明るい日陰で管理しています。適期は休眠明けすぐの8月後半～9月中旬で概ね10日ほどで発根するようです。植え替えも同時期に行います。
メネデールを入れた水で水やりし、葉に水を吸わせてから植え替えや挿し木をするといいと東北の先輩が言っていました。（水やりから２～３日後の水をすってぷりっとなったのを確認してから）

≪気をつけること≫
蒸れに弱いので風通しを良くして栽培します。
水のやりすぎで身割れすることがあるので、水のやりすぎに注意します。

≪冬の植え付け後の管理≫
購入時期は秋から冬で、通販やネットで購入すると真冬に届いたりします。
冬は秋田の一般家庭と施設のある業者とでは気温差がありすぎて不安になります。
私は植えつけたあと暖房の入っている暖かい部屋で春まで管理しています。日にも当てます。
やはり温かくないと発根が上手くいかないようです。