1.植え付け場所の選定
まずは、移植先の場所の確保です。今回は写真のように洋シバが貼られているところに植えつけようと思います。こんなにも青々と、それも積雪にも負けずに育っているシバをカットするのは、とても忍びなかったのですが、より見栄えのする庭を作るためなら仕方ありません。意を決してスコップを入れることにしました。
2.穴掘り
一辺が50cmとなるような直方体の穴を掘りました。つまり、この穴の体積は50cm☓50cm☓50cmなので125000㎤、つまり125リットルもの大きさがあるということになり、つまり、それに準じた培養土が必要になります。結構な量を用意しなければなりません。
3.植え付け用土の配合
そこで私が用意した培養土は、この写真のごとくです。左から赤玉小粒、赤玉中粒、腐葉土に牛フン堆肥。これらをうまくブレンドすることで、バラにとっては最高ともいえる培養土が出来上がります。その比率は順に3:3:2:2で、これが基本用土となります。水はけをよくしたいときはパーライトを2割ほど追加し、逆に保湿を上げたい場合はピートモスを、これも2割ていど加えれば問題ありません。
4.培養土の撹拌
まず、大きいバケツ、あるいは一辺が2mほどのシートを用意します。そこに腐葉土を入れます。これは必ず腐葉土を最初にいれましょう。なぜなら、軽いものから投入していくと、あとでかきまぜるときに楽になるからなのです。
写真は腐葉土の上に、牛フン堆肥を加えたものです。前者を大き目のショベルで2回すくい入れ、後者も同じ量となるように入れます。これをよくかき混ぜで、均等になるようにします。
5.培養土の準備
腐葉土、牛フン堆肥、そして赤玉小粒をよくかき混ぜた末に、赤玉中粒を投入しました。これも赤玉小粒同様、ショベルで3回ほどバケツに入れます。これで約10リットルの培養土ができる計算です。最後に念入りにこれを攪拌します。これがかなり疲れる作業ですが、これを丁寧にやると、バラの育ちがよくなり、美しい花を咲かせてくれると思って、頑張ります。
6.植え付け
写真のように地面と、バラのつぎ木の部分が同じ高さになるくらいに調整しながら、植え穴に培養土を投入していきます。少し培養土が足りないくらいで、一旦作業を止め水をやります。移植の作業がほとんど終わって、最後の最後に潅水してもかまいませんが、それだと改めて水鉢を作成しなければならないので、この段階でやれば、適度な段差が水鉢変わりとなってくれて、培養土と水の流出を防いでくれます。
7.つぎ口を隠す
水やりが終わり、足りなかった分の培養土を追加した直後の写真です。私の場合、つぎ木部分が、こうやって培養土で隠れてしまうまで、埋め込みます。つぎ口を用土で隠してしまえば、カミキリムシの被害を最小限に抑えることが可能になります。
8.元肥
株を中心として四方に小さな穴が掘って、有機肥料を置いていきます。肥料の分量は購入したものの袋に明記されているので、それに従って施肥するのが肝要です。それ以上でも、それ以下でも、肥料はその効力を存分に発揮してくれませんので、そこは確実に守りたいものです。ただし、往々にしてメーカー側は多めの量を処方しているので、やや少なく施肥しても問題はないでしょう。
9.マルチング
肥料を施したならば、土を覆い被せます。しっかりと覆土しないと、有機肥料が微生物に分解されずに、せっかくの肥料成分が全然地中に染み出さないことになり、無駄となってしまうので、ここはきっちりと土で覆いましょうね。
ちなみに化成肥料の場合は土を被せなくても大丈夫なものがほとんどですよ。
最後に、株元へバークチップをマルチングすれば植え付けの完了です。
10.今のナエマ
植え付けてから、3年が経過したナエマです。全体像の写真でなく申し訳ないのですが、背丈は2mを越え、幅は1mに及んでいます。花数もピーク時は50輪ほどつけ、とても見栄えがいいです。もちろん香りも素晴らしいですよ。
ナエマは丈夫で育てやすいということで購入しました。育ててみたところ噂に違わぬ強健ぶりで、化学薬品を一切使わずとも、立派な花を咲かせてくれます。嬉しいことに花にはフルーツの香りがあり、これもまた楽しみなんですよね☆彡