1.手作り日傘で遮光
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表紙写真にあるとおり我が家へ到着した時はみずみずしい新緑色の肌に純白のバンド。
それがフレーム内の遮光もれ、それもたった数時間、透明ビニール越しの”直射”日光が当たった。
すると肌は新緑色からモスグリーン。
ハオルチア無窓系は日焼けしやすいとは思ってたけどここまで敏感とは・・・。
たぶん出品者の元オーナーの栽培環境はかなり暗めの半日蔭だったんだろう。
それで写真のようにミニ日傘を作製。
2.休眠してるかも
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先月6月の時点で置き場を代え傘を作った。
しかしよく見ると、色と云い葉の痩せ方と云い何だか休眠してるっぽいね。
瑠璃殿(H.リミフォリア=ストリアータ)の特徴がよく表われてる。
もちろん父方?の祖父H.リミフォリア=ギガンティアの特徴も同じ。
コエルの特徴はほとんど見られないのは何故だろう。
柄の派手な割にパッと見にインパクトに欠ける無窓系(硬葉系)の中でクールな印象のコイツ。好みです。
3.初秋のスーパーストリエル’17,9/20
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そも我がハオルチア・ガステリア専用フレームは小さい。
120✖️100✖️90の楔形。
初夏にごく軽く日焼けの症状が出て、上記のように遮光して色が戻って来た。
購入前の半日陰の環境からやや強い照度のウチのフレームへ入れたせいか草丈が低い いわゆるダルマ型に縮んだ感じ【 写真 】
これはおいらのハオルチア栽培の理想。
葉色がわずかにくすんでるが徒長するよりはるかにマシでしょ。
甘やかさない。
4.🍁✨まだ休眠中、色は日焼け状態🧒🏽
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2018・3/28 撮影
最初は日焼けかと思ったが、どうやら寒さに当っての紅葉のようだ。
🏖去年(2017年)6月下旬に色がくすんで手作り日傘で遮光したんだが、その後秋に色が戻り晩秋になって再び色がくすみ、厳冬にゃ真っ茶々に変色。
こりゃ明らかに低温による紅葉🍁
交配親のコエルマニオルムがそうなんだ。
ウチの小苗が同じように冬に紅葉する。
やはりコエルの血がそうさせるんだな。
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5.四月に入ってわずかに色が戻って来た4/8
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🍀ロゼットの中心部からわずかに緑色が戻って来た。
やはり光量過多による日焼けじゃなく「紅葉」だったんだ。
ひと言で硬葉(無窓)系と云ってもその性質はいろいろ。
このスーパーストリエルの片方の交配親のストリアータ(瑠璃殿)にゃ冬にここまで紅葉する性質は無い。
これは明らかにコエルの遺伝形質。
瑠璃殿に比較的近縁の「冬の星座」は数鉢あるが、これらはポーカーフェイス。
紅葉した事は無い。
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6.🍀✨ずいぶん色も良くなってる😃
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📷’18年4/16
5分通り緑色が戻って来た。
下葉の厚味も増して来たので、根からの吸水も本格化してる様子。
どうやらこの種は温度に過敏のようだ。
去年の6月下旬に短時間直射日光による日焼けと思ってあわてて日傘を差し掛けて遮光したが今から考えるとあれは蒸し暑さで休眠に入ったのかも知れねぇ。🏖
晩秋にゃ早々と色が赤茶けて紅葉したところを見ると生育期が他の硬葉系より短いらしい。🍂
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7.🌿下葉まで完全に緑色になった🍀✨
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もう生育の最盛期に入って来たようだ。
これから7月まで短い期間だが、夏の(半)休眠期まで前半生育期を最大限活用しなきゃ。
思ったより新葉の出現が早く栽培者の努力に敏感に反応する品種なのでやり甲斐がある。
比較的最近の園芸作出種なのでダイナミックな成長をするのかも。
原種はやはり長い進化の中で培われた形質を墨守する。
古来、厳しい環境を生き抜いて獲得した性質は簡単にゃ手放さない。
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8.🌹💦 ハイブリッドの危うさ
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本当は「異種交配種 hybrid 」は好きじゃねぇんだ😔
原種にゃ何万年何十万年の間に、先祖代々・子々孫々が「命の試行錯誤」を繰り返して獲得した形質というものがある。
それは人間などは想像もつかない過酷で永い試練だったであろう。
その風格に隠された壮絶な歴史。
それを一夜で汚して良いものだろうか。
このストリエルの美しさは脆い楼閣 🕌
その危うさが魅力とも云えるかも知れないが。
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9.☘️✨これこそ完全なる緑化 6/13
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「荒波」という和名を冠せられたようだが市場じゃ「スーパーストリエル」で通ってる。
葉物メセンのフォーカリア属「荒波」とダブっちまう。
もちろんこの場合はフォーカリアの方が先だから仕方ねぇ。
リミフォリアは和名「瑠璃殿(るりでん)」だがその変種バリエーションにストリアータってのがある。
そのストリアータに直接コエルを掛け合わせたのが只の「ストリエル」
スーパーストリエルは表紙の通り。
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10.下葉の枯れがないのが自慢 🍂
‘18.8/24撮影
初心者が栽培すると下部の葉が枯れてゆく。
水やりの手加減がわからないから、植物が欲しがってないのにジャブジャブぶっ掛けてみたり、逆に葉の表面にシワが入るほど萎びるまで放置してみたり。
たまたま貯水組織があるから枯れないで済むようなものの、真夏の休眠期でさえ葉にシワが入るなど有り得ないのが硬葉系ハオルチアなのだヨ。
しかしシワの入らない代わりに最下部から枯れていく。
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11.🍀💤 半休眠してて目覚めた感じ
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平成30年10月16日撮影。
祖父(?)のコエルマニオルムの血か、冬の休眠期に紅葉し真夏にゃわずかに色がくすみ、葉先がホンのわずかに捲(めく)れる【👉 次の写真】
こういう性質は「メンデル分離の法則」雑種第2代の優性にあたる。
要するに爺さんの性質が孫へ遺伝しちゃったって事。人間社会でもよくある。
現にウチの娘は婆さんの嫌な顔付きやら性格やらそっくり受け継いじまった。
あ〜やだ。
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12.👨🏼スーパーストリエルの祖父にあたる
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直径10cmを超えて11cmに近くなった。
真夏に半休眠に入るらしく多少は萎縮するのか葉の縁が捲れる【写真】
晩秋〜初冬にかけて吸水膨張し本来の流線型の葉に戻ると思われる。
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13.🍀✨今年の夏明けの色は良かったな
‘18 10/21撮影
去年の夏の色の”くすみ”はなかった。
そのかわり葉が少し萎(しぼ)んでる。
葉が萎むって事は、真夏に(半)休眠状態になってわずかに吸水能力が低下したって事だろう。
葉の厚みは変わらない。冬の休眠の場合はもっと葉が薄っぺらくなった。
今年は直射日光に一度も当ててない。そのせいだ。
少しずつ癖というか性質がわかって来た。
これからの水やりのスケジュールが頭に浮かんだ。
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14.休眠からの目覚め 葉先の萎みが無くなった
‘18 11/19撮影
前回写真の葉先の萎みが消えた。
真夏の(半)休眠から目覚めた証拠。
吸い上げた水分が葉先まで行き届いたってこと。
ハオルチアが「冬型」と云われる所以。
しかし、如何にハオルチアと雖も真冬は休眠する。
奄美・沖縄を除く本土は氷点下まで気温低下する。
室内にあっても窓辺だと1桁台まで冷えることもある。
これではハオルチアでなくても活動は休止。
それまで束の間の生育。
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15.🍀まだ葉の色はそれほど燻んでいない。
‘18,12/15
去年のこの時期の写真が無い。
やはり記録は小まめに撮っとかなきゃダメだね。
初夏の色のくすみみを葉焼けと勘違い。
昔の専門書に「硬葉系ハオルチアは軟葉系より日焼けしやすい」と書かれていたのが先入観となり、暑さによる半休眠を日焼けによるものと早合点したようだ。
まだまだこちとら未熟だな、面目ねぇ。
一概に日焼けに関して硬葉系・軟葉系と分けること自体が無理があるようだ。
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16.🍁ようやく赤茶けて来た。紅葉とも云う。
‘19,1/2
去年の記録を見ると、これから3月末まで赤茶けたまま。
寒さで赤茶ける性質はハオルチア・コエルマニオルムの血。
このスーパーストリエルはコエルの血が1/4入ってる。
(H.リミフォリア=ギガンティア×コエルマニオルム)×H.リミフォリア=ストリアータ)
ウチにゃコエルが大小二株あるが同じように赤茶けてる。
ただし赤茶けてるからと云って完全に休眠してるかどうかは判らねぇ。
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17.🌰かなり赤茶けが進んで来た。
‘19.2/4撮影
迂闊な事に去年の今頃に写真を撮ってなかった。
つまり去年のこの時期と赤茶け方の比較対照が出来ない。
これはおいらの手落ち、単に栽培するだけなら素人でも出来る。
そだレポを作成するなら有益なデータを採らなきゃ意味がない。
今年は暖冬。本日の東京都心は最高温度19.4℃、桜開花の時季の気温。
これはあくまで推測だが、寒かった去年の今時分より赤茶け方が薄いんじゃないだろうか。
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18.☃️暖冬で去年より緑が残って越冬。
‘19.3/8撮影
4枚目写真が去年3月28日。見比べると今より赤味が強い。
暖冬で紅葉がそれほど進まなかった。
低温による紅葉は祖父コエルマニオルムの遺伝形質。
去年は東京都心でも2月にゃ−4℃まで下がったくらい寒い冬だった。
ハオルチア愛好家の中には紅葉と日焼けを混同してる人も多い。
遮光の必要性すら知らないのもいる。下葉の枯れ、生育不良、果ては腐死に至る。
啓蒙はなかなか難しい。
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19.🍀✨春の植え替え完了。
‘19.4/1撮影
去年の同時期に比べ緑色が戻るのが早いようだ。暖冬のせいか。
去年は東京都心でも明け方−4℃まで下がったが、今年の最低気温は−2℃に留まった。
たった2℃の差だが、氷点下付近の上下はハオルチア・ガステリアの凍傷や休眠に大きな影響を与える。安易に考えない方がいい。
コエルの血を1/4引くこのスーパーストリエルは温度の推移に敏感。
夏場は葉色が燻んで半休眠状態になる。
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20.🥵やっと夏らしくなったが猛暑はヤダ。
‘19.7/30撮影
1週間前までいわゆる「梅雨寒(つゆざむ)」が続き、7月に入って休眠に入りかけてたハオルチアも面食らったに違いない。
おかげで例年ほどの色のくすみは見られないが、だからとジャブジャブ灌水してたのでは根腐れの危険が増す。
生育の鈍り具合に合わせて水やりを加減しなきゃ。
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21.🍀✨緑色が鮮やか。休眠してるのか?
‘19.8/17撮影
現在のところ全く色のくすみは見られない。
去年の同時期の写真を見ても同じようなもの。
本来スーパーストリエルは夏場に休眠しないのか。
それじゃ一昨年の夏場の色のくすみは、やはり日焼けによるものかも知れない。
外見はともかく、内部での代謝の鈍りは全く無いのか。
上辺からは窺い知れない「生育の鈍り」があるんじゃねぇか。
そこを気づかずに多量の水やりをしていいのか。
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22.この種は夏場にはっきりした休眠はしない?
19.10.30撮影
前回写真同様、何の変化も無い。
ハオルチア硬葉系はこんなものかも知れない。
真夏、それも酷暑期の7~8月にはっきりした休眠はしないのかも。
あるいは、たとえしたとしても人の眼に判る外見上の変化があるとは限らない。
人間の観察を前提として生活サイクルを組み立ててるわけじゃない。見えないところでそれらが行われてる事だってあるだろう。
普通新葉の出具合いで判断するのだが。
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23.💤そろそろ冬の休眠から目覚める頃だ。
年が変わって20年3月6日
冬場の「紅葉」の写真を撮らなかった。
コロナ騒動のお陰で何かと忙しく、日に一度フレームを覗くのが精一杯。
ハオルチアにとって一番大切な植え替えの時期になんてこったい。
この冬は暖冬で、スーパーストリエルの葉色は例年のように全体的に赤茶ける事は無かった。下葉だけは赤茶けてるが。
もう春なので、葉の色は徐々に明るい緑色へと変わってゆくだろう。
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24.😞う~ん、オカしい。赤茶けが進んでる。
2020年4月27日撮影
日付けを間違えたわけでもなきゃ写真を取り違えたわけでもない。
前回写真3月初旬より「紅葉」が進んでる。
だが葉の色のほか何の変化も外見上見当たらない。
抜いて点検して見るのもいいかも知れない。
植え替えも兼ねて。
忙しさに構けてまだ半分のハオルチアを植え替えてない。
急がねばならぬ、適期はもう過ぎてしまう。
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25.☘✨やっとロゼット中心部に緑が戻って来た
関東は梅雨入り前20.6.7
植え替えて約1ヶ月半、やっと緑が戻ったようだ。
遡って写真を見てみると、去年は植え替えた4/1の時点でこのくらい緑色が戻ってる。
およそ2ヶ月目覚めが遅れた格好だ。
コロナ騒動で植え替えが遅れたせいなのか?
あるいは例年のように冬場に氷点下まで冷え込まなかったからか。
しかしそんな事はあるまい。室内管理してるハオファンも大勢いる。そんな話は聞いた事が無い。
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◆ハオルチア スーパー・ストリエル(荒波)
(H.リミフォリア=ギガンティア✖コエルマニオーラム)✖H.リミフォリア=ストリアータ
「ギガンティア」とは「巨大な」っていう意味。
ストリアータ(瑠璃殿)は古い品種。
コエルの血は1/4入ってるらしいがメンデル劣性なのか特徴が出てない。
ネットオークションで落札。
植え替えしてハオルチア&ガステリアフレームへ収容。
ところがここでハプニング。葉の色が燻んで来た。
後に判った事なんだが、5月からの猛暑で半休眠状態になり生育が鈍って来たせいだ。あながち日照の影響ばかりとは云えない。
明け方の最低気温が高くなり昼夜の温度差が小さくなるという、ハオルチアの生育にブレーキをかける環境になったのかも。
年ごとに温暖化が進み、昔に比べ季節がズレて、従来の栽培法が合わなくなって来てるのをひしひしと感じる。
経験にばかり頼れない時代が来た。
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