1.菊と私
今から35年以上前の写真になるだろうか、母方祖母との写真
菊とゆかりのある写真は、このぐらいしか残っていないが幼い頃より、記憶に残っている。
当時は、枚方に住んでおり、大菊人形展でかつて有名だった枚方パークには、しょっちゅうお世話になっている(笑)
今でも、もちろん遊園地としてはあるww
ひらパー兄さん というネーミングや、お笑いコンビ 中川家の、京阪電車トークは全国的に有名。
2.江戸菊との出会い
小笠原先生の投稿に刺激を受けて、初めての菊苗
インターネットでの購入
2016.2.18と記録があり(ありがたい事であるw)
2017に至ります(笑)2016年は、土砂の跳ね返りを少なくする砂粒を使用、また、白い砂利は、夏場の土壌温度が上昇するのを抑制する効果もある。ひゅうがつちも、雑草防止効果や苔の発生を抑える効果があり応用がきく。
3.遮光紗 No.1 2017
すだれで簡易制作したもの
日光は、照度を計ったわけではないが40-50%の遮光効果がある。クリスマスローズとのひとつ屋根の下で過ごしている。
4.共同生活 挿し木床
挿し木床は発根しても根を傷めることなく、定植できるように土壌に溶けるジフィーポット(5.5cm)培地を選択した。4月初旬から本職も忙しく、いっぺんには無理なので、徐々に挿し芽している状態を写真撮影している。
5.挿し芽床
4月19日と記録されている
挿し芽開始が4月初日前後なので早いもので2-3週間の経過である。このころは、外気温が20度前後で安定しており湿度もなく、虫の活動もまだまだ、弱い。
敷き詰められたジフィーポットに菊はもちろん、クレマチスなども挿し木している。
このころの害虫は少なめ、ゲジゲジが少しばかりポットしたにつく程度。
6.挿し芽くんの独り立ち
5月11日
挿し芽床より、鉢植えに移行 ジフィーポットの底から元気よく発根しているのがわかる。発根が確認されたら、そのまま定植する。写真は、荏原紫王挿し芽株、見ての通り茎の直径はかなり太い。挿し芽のメタボちゃんといったところであろうかwwいつ頃、植え替えれば良いのかとよく話を聞くが、最近、わたくしは植物の葉色や根の勢い、気温などと相談するようにしている。
7.整姿・曲づけ
6月11日
整姿・曲づけ作業後の写真を何枚か提示。分岐は高さが10cm以内 鉢は3号、天然女竹を使用
8.整姿 曲づけ後
6月11日 整姿・曲づけ後
同じく、3立て 3号鉢
9.整姿 曲づけ後
6月11日
上から見た感じ、枝どおしの開角均一120度と美しい仕上がりである。これはあまり意識したものではなかった。
10.整姿・曲づけ作業中の様子 6月11日
針金を枝先に引っかけるように、誘因、強制力が足りない場合は、2本、3本と追加する。
3本の曲づけには、枝の分岐の持たせ方に技があるようだがそこまでこだわると、本職がおろそかになるため省略。
天の枝、地の枝、人の枝と教科書的には書かれている。
菊の曲づけには、なんとなくタイミングがあるようだが
ワイヤー法は、どちらかというと江戸菊の中でも厚物より管物が主体です。厚物は茎系が太く不向きです。
11.菊の枝 曲付け
枝を単純にひっかけるだけでは、スルリとぬけてしまう枝もいるので、ワイヤーの先端形状を変えてみました。
12.ワイヤー先端のかませ部分拡大
しっかりと菊の葉をホールドしている
13.曲づけ作業後の枝分岐部 6月11日
ワイヤー法ではほとんど折れることはない。
V字 または U字に曲げた径0.8mmのカラーワイヤーを凡そ、鉢の周縁上でひっかけてきて、ワイヤーの両端を片方ずつゆっくりとうめていく要領であるが、枝分かれし、曲づけする枝に下向きにかかる粗大な「力」をベクトル概念的に分散してくれることで、枝が根元からポッキリしないのだと考えたりしながら、ものの数分でストレスなく作業はおわります。上手くいくのは管物ですね。
14.脇芽の処置
地表すれすれの脇芽については、土壌細菌の汚染につながりやすく小さい段階でつんでしまう。
また、6月の梅雨の時期に、水の跳ね返りによる土壌細菌汚染と下葉の枯葉化の傾向を意識したことがある。
土壌の跳ね返りを、ミズゴケや砂利を敷き詰めることで、下葉の減少を抑えることができるように今は感じている。
ミズゴケを置いたとき、意外なことにゼニゴケは見かけない気もする。用土の選択にもよるのかもしれないが・・・
15.遮光紗 No.2 2017
おととしは、菊苗8株、去年は16株、今年は26株に増えている。周囲の花と押し合い圧し合いしながら、大きくなる菊苗をFollowしてゆく。遮光紗の骨組み、不使用時は、解体屋外に折りたたんで放置しておけるもの。株が増えることで遮光紗の体積も3年前に比べて大きなものに
16.遮光紗 No.3
これで、7-8月としのげるか・・・とりあえず、しのげそうな雰囲気である。今日の最高気温32度らしいが(笑)
原因不明の犠牲者(芽)はひとつ。26株中、疾病隔離1株。ご近所の花友達さんへ2株養子に(笑)
もらって頂けるとなんとなく、いい加減な出来であるが、人の役にたつようで嬉しい気分である。
23株に期待。
17.ここで ブレイクタイム(クレマチス)
やはり、大阪の夏は暑いwww
小学生の頃、梅雨の夕方からの一時的な豪雨と雷、7月にかけての入道雲は定番だったが、ここ10年間で
子供時代に感じた、梅雨の面影はとんと見なくなった。
挿し木の2回目は、あまり優れない状況、つる伏せは期待できそうだが、切り離しの時期を模索中である。
18.台風一過と日照条件
今年は、寒暖の差が激しいとまでは言わないが・・・のっけからの最高気温高めの日照りが強く最高気温が、29-30度を下ることが雨の日しかなく、簾が手ばせない、その影響は大きい。去年の伸びが見られないという事につながる。おそらく9月になれば大丈夫なのだが、素人の私には、思い切った胴切りが文字通りの切腹に思えてくるのだ(笑)ちびり、ちびりと、部分的に高さを揃えていくしかないか(笑)と弱腰な展開である。
19.胴切りのタイミングが難しいw
高さを揃えるつもりが・・・恐る恐る
矮化剤を用いない7月というのもはじめての経験w
暑い暑いと唸るなか遮光紗の簾鎧は最大限の重装備にw
鉢替えは、様子をみながら行うがやや遅れ気味
これも、暑さのせいか?
20.菊の胴切りと鉢替え① 7月11日
菊の伸長調整に胴切りを行う、同時に脇芽を伸長方向に誘導する。教科書的には、女竹を縦方向に開いた1/3円筒を脇芽の副木としてあてているようだが、厳密にすると、この暑さでは、自分が添え木をあてられかねないため、テープで省略。脇芽を〝整える”この作業、曲がった木を正そうとする整形外科学会のロゴマークによく似ている。かつて、整えるという〝整”という漢字、束ねて、支えて、之を、正すという書体が起源らしい
21.根の様子 鉢替え 7月11日
ヤドカリさんの如く、そろそろきつくなった住まいをかえるシーズン、本格的な成長がはじまる。
先ずは、素焼き鉢の根張りを投稿、根は鉢内縁までギリギリ迫り、根腐れすることもなく順調な生育状態
21ページ以降に投稿する予定だが、素焼き鉢とスリット鉢の根廻の違いが存在すると同時に根廻と葉のつきように違いがあることに気がつく1枚
脇芽は、胴切り後何本か現れてくるが、一番上の脇芽が比
較的に伸びが悪いらしい。
22.びょろん ちょん 7月13日
脇芽をテープだけで放置すると、横にこけてしまう。
いやはや、困った困ったwww
イナバウアーが大好きなお菊さんである(笑)と暑いさ中
鉢替えと整枝作業にとりくむ7月の日々
ここで、先ほどのクリオネちゃんの登場とつながります
(22ページ以降)
23.スリット鉢と素焼き鉢の違い 7月15日
根や葉の具合を比較してみました。スリット鉢の効能とか効果なのだろう・・・鉢底石を掴むようにあったはずの根は存在しない。鉢の大きさが同じ株との比較では、素焼きよりスリット鉢が、葉や脇目出現が少ないよう(弱いよう)に感じた。小笠原先生の投稿では、初回は全例素焼き鉢と描かれているが、コストパフォーマンスの点で素焼き鉢を回避しがちになりやすい。素焼き鉢と同じサイズのスリット鉢では10倍の値段の差がある。
24.椹木(添木)としてのストロー利用
ストローを斜め切りした、添木については、18ページで写真を一部公開している。竹よりやや軽いのと糸でくくる必要がないという点が素人にはメリットか・・・テープの〝のり面”どおしがへばりつくと厄介になる点については、発泡スチロール板に爪楊枝などで突き刺し固定する事で回避できる。また、前日までにこれらを屋内で用意でき、装着もスムーズなため、一作業にかかる手間が省け、炎天下屋外やハウスでの熱中症対策になる。
25.8月とんで後半戦
今年も花はつけているが、レポは一時中断 申し訳ありません。平成29年6月22日に、16年連れ添った愛犬が旅立ち
やる気を失っていました。愉しみに見て頂いておられる方がおられましたら、申し訳ございませんが、来年以降へ、レポまとめの続きを載せる予定ですのでご理解のほどよろしくお願いいたします。
趣味の園芸 小笠原先生の江戸菊特集を読まさせて頂き
自らの知る植物の世界が奥深い進化と先人の工夫の介入により文化と融和してきた事をしる。自然との調和を失いつつある今、自らを見直し記録できれば自分のためにもなると(笑)投稿しました。過去を見直すことで気が付くこと沢山増えるといいですよね
投稿にあたり、NHK趣味の園芸 よくわかる栽培12カ月 大ギク 山本和美 著 2001 参考にさせて頂きました。