絶滅危惧種 アズテキウム属 花籠

植物名 サボテン
品種名 🌸アズテキウム属 花籠(はなかご)
地域 東京都 場所 栽培形態 鉢植え
日当たり 日なた(半日) 満足度
ジャンル 多肉植物・サボテン

栽培ストーリー(わたしの育て方レポート)

絶滅危惧種 アズテキウム属 花籠

絶滅危惧種 アズテキウム属 花籠

作成日:2017/12/17
最終更新日:2018/12/23

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長野県の業者から買った。

ワシントン条約に抵触する「山掘り株」かどうか業者へ確認。

「古い輸入球で、ベテラン蒐集家から仕入れた」との解答。

安心して購入。

40年前に通販で購入した花籠群生株を手離して以来、後悔と憧れが頭の片隅から消えず、積年の思い残しを解消すべく「清水の舞台から」の決心で大枚を注ぎ込んで手に入れた。

長く日本で栽培された輸入球だが、現地株の面構えを残してる優良品。

  • 昭和50年代半ばに購入した花籠 🌸✨

    1

  • 上の親株から外した仔株 👶💦

    2

  • たった3ヶ所しかない自生地

    3

  • 😳よく眼を凝らして下さい 自生状況🌵

    4

  • 購入した群生株の巨大な主頭 👹

    5

  • 吹き仔に刻まれた歴史 🏺

    6

  • 長い付き合いのこの株は将来どうなるのか?

    7

  • 🤔 やっぱ輸入株は風格があるなぁ 🌎

    8

  • 👦🏻 あの頃は 若かった 🎶

    9

  • 🙀 おやおやぁ〜、まさか蕾か?

    10

  • ついに蕾(つぼみ)出現 🌷

    11

  • 花籠の蕾はこの色だが花は薄いピンク🌸

    12

  • 🌵🌸 ✨花籠 もうチョイで開花だ

    13

  • 🌸✨🙌 ついに開花

    14

  • 🌸🌸✨2個目も続けて開花 🐴💕

    15

  • 💐追加で2個咲いた、前の2個も再び開く

    16

  • 🌵🛒 花籠の和名の由来

    17

  • しぼんだ花柄は早めにカット✂︎🌸💦

    18

  • 🙀💧あら〜 またツボミが🌷

    19

  • 🌸🎀✨可憐な花籠の花🐴💕

    20

  • 3頭株にツボミが出た(平成30年3/5)

    21

  • 可憐なツボミが膨らむ(平成30年3/6)

    22

  • 🌼アッという間に開花した(3/6)

    23

  • 主頭はツボミが全く出てない🌹

    24

  • マジか?群生株も開花 😲💦🌵🌺

    25

  • 6cm最大主頭にもツボミ 🌹

    26

  • ガチで開花しちまった (18 3/7)

    27

  • ついにみんなが乱れ咲き🌸🌸🌸✨

    28

  • 🌜⭐️ 夜の花籠

    29

  • 👶💦小っちゃくても花が咲く

    30

1.昭和50年代半ばに購入した花籠 🌸✨ 注目!

絶滅危惧種 アズテキウム属 花籠 昭和50年代半ばに購入した花籠 🌸✨
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この株はウチに35年間います。

やはり通販で買った物で、最初パチンコ玉くらいの大きさだった。

途中 5個ほど仔吹きしたのを外して型の悪い1個を残して人へ譲った。
のちに今ある2個の仔が吹いて来た。

現在に至って後悔してる。
外さずにそのまま付けて置けばさぞや見事な群生株になったやも。

主頭 径5cm、仔吹きしてから成長が止まった。
仔株に栄養を取られてるようだ。

年数の割には小さい。

2.上の親株から外した仔株 👶💦 注目!

絶滅危惧種 アズテキウム属 花籠 上の親株から外した仔株 👶💦
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上記の株から外して残った掻き仔。
横径3.8cm、株分け地降ろしして10数年経ってる。

親株より少し緑色が濃い。
置き場の違いによるようだ。

原産地じゃ、もろい石灰岩で出来てる垂直に切り立った北向きの崖に、苔類やシダ植物に混じってへばりつくように自生しているらしい。

直射日光は厳禁で、生育期にゃ結構水を欲しがるようだ。
表土が乾き切る前に水やりしてる。

この大きさですでに成球、開花株。

3.たった3ヶ所しかない自生地

絶滅危惧種 アズテキウム属 花籠 たった3ヶ所しかない自生地
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メキシコ北東部 - ヌエボ・レオン州の標高800mの村に自生
村の郊外の北向きの崖の3箇所だけにわずかな個体群が自生するのみ。

CITES制定前の昔は採取(山採り・山堀りと称する)や輸出は自由。
経済破綻するくらい貧国のメキシコだったから現地の貧しい村人は売れるとなるとアルバイト感覚で採るのは仕方ない。

今では野生個体はほぼ絶滅寸前
なんとか生き残って百年千年と種を維持してもらいたいものだ

4.😳よく眼を凝らして下さい 自生状況🌵

絶滅危惧種 アズテキウム属 花籠 😳よく眼を凝らして下さい 自生状況🌵
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まるで岩壁に同化してしまってる ⛰
草食獣による食害から身を守る 彼らの何万何十万年に獲得した防衛戦術。
よくぞまぁこんな状況で生き残って来たもの。
それとも他に多くの自生地があったのか。

先祖の時代から齧られて何とかしなきゃと必死に編み出した生き残りの技だったのだろう 🌵💦🐴
考えりゃ不憫な種族じゃないか 涙が出てくらぁ😹

探すのが大変な花籠の擬態の一種と思われる
👏🏻🐴

5.購入した群生株の巨大な主頭 👹 注目!

絶滅危惧種 アズテキウム属 花籠 購入した群生株の巨大な主頭 👹
.
直径6cmの主頭(花籠じゃ最大)

🌎「古い輸入球」というが、メキシコの原産地に生えてた頃はどのように暮らしていたのだろう
⛰ 断崖に埋め込まれたように生えてた頃は快適だったのか?

🌵 こうして長い間 日本の温室でぬくぬくと栽培されて果たして幸せなんだろうか?
🌲🧐 それとも、植物とは「ただ生きてるだけ」で快・不快など感じてないのか?

Nobody knows 神のみぞ知る
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6.吹き仔に刻まれた歴史 🏺 注目!

絶滅危惧種 アズテキウム属 花籠 吹き仔に刻まれた歴史 🏺
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🌵ながめてると、日本へ輸入された時点から後の時代の「栽培の歴史」が刻まれてるのが読み取れる

原産地に生えてた頃の球は白っぽく「風化」したように見えるが 渡来後に日本の買い手に大切に栽培されて吹いた仔球は瑞々しい緑色

環境の違う日本の温室に馴化して綺麗な仔を吹く
花籠の適応力の幅広さがうかがえる

逆にこれを枯らすようじゃおいらのサボテン人生は何だったって事になる
身が引き締まる思いだ
.

7.長い付き合いのこの株は将来どうなるのか? 注目!

絶滅危惧種 アズテキウム属 花籠 長い付き合いのこの株は将来どうなるのか?
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写真の仔は根際の仔株を外した後に吹いて来た。

髪に毛嚢があるように、花籠にも仔株が出現する基盤のような物があるのだろうが、なにせトゲの脱落したアレオーレ(刺座)は小さく、成長の遅いサボテンなんで日頃の観察を怠ってるうちにいつの間にか仔が吹いてたってのが実情。

5個も仔を掻いたので、さすがに地際からはもう仔吹きせず、中段から2個仔吹きした。

このまま成長すれば将来どんな形になるのだろうか?

8.🤔 やっぱ輸入株は風格があるなぁ 🌎 注目!

絶滅危惧種 アズテキウム属 花籠 🤔 やっぱ輸入株は風格があるなぁ 🌎
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ネットで検索してもらやぁ分かるが、日本でタネを蒔いて育てた いわゆる「実生株」は若草色も瑞々しく、中央に主頭が鎮座し周りに円形状に仔株が取り囲んで吹いて整然とした形。

写真の株は原産地球。
どの程度の大きさの野生株を山掘りし輸出したのか今となっては知る由もないが、色からして比較的最近までメキシコの山野の断崖に埋まってたような風。

古い時代に仔吹きした仔球が暴れ吹き出してる。
輸入株の迫力。

9.👦🏻 あの頃は 若かった 🎶 注目!

絶滅危惧種 アズテキウム属 花籠 👦🏻 あの頃は 若かった 🎶
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💐写真は20何年前の花籠
これから5個仔が吹き、4個掻いて人にあげ1個残った(上記)

たしか こん時2センチ半ば、すでに開花してた 🌸✨
若草色の肌に細かな横ジワ、アイボリー色の綿毛 🐏

今回購入の老成した群生株も貫禄があっていいけど、こういう若苗もなかなか見ごたえがある。
まぁ「若苗」つっても実生からだと20年近く経ってると思われる。

成長のタイムスパンが他の草花と掛け離れてる。

10.🙀 おやおやぁ〜、まさか蕾か? 注目!

絶滅危惧種 アズテキウム属 花籠 🙀 おやおやぁ〜、まさか蕾か?
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🌸 よく見てたら赤い蕾が •••

まさか花籠の開花は5月下旬のはず。
今日は2月8日、蕾に気付いたのは昨日。

花籠を栽培し始めて40年、こんな事は初めてだぜ。
まさに真冬の狂い咲きだ。

いったい何が原因なのだろう。
栽培で去年までと変わった事と云えば、今年は例年に無く寒い冬なので夜間に室内へ取り込んでる事くれぇか。

室内つっても暖房はなく明け方せいぜい7〜8℃、とくに加温してねぇよ。

11.ついに蕾(つぼみ)出現 🌷 注目!

絶滅危惧種 アズテキウム属 花籠 ついに蕾(つぼみ)出現 🌷
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😲💧いやはや驚いたね、やっぱ蕾だったんだな。
マミラリアでもあるまいに2月上旬に蕾が出て来るなんてビックリだぜ。

2月7日に見つけて今日は2月11日、順調に膨らんでるんでこいつぁ明日にも開花するね🌸✨

今年の冬は全国的に記録づくめ📉
東京だって今朝明け方は最低気温5℃だったけど、連日0℃前後が続くってのは記憶にないなぁ、やっぱ異常気象なんだろな。

🏚⚡️地震でも来なきゃいいが。

12.花籠の蕾はこの色だが花は薄いピンク🌸 注目!

絶滅危惧種 アズテキウム属 花籠 花籠の蕾はこの色だが花は薄いピンク🌸
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アズテキウム属は長く花籠の1属1種だったが、近年相次いで新種が発見された。
A.ヒントニー(雛籠:ひなかご)とA.バルデジー(紅籠:べにかご)

花籠の花は薄〜くピンクの入った白、まるでソメイヨシノ。
しかし新種2種は紅色・赤紫色。

やっぱ日本人好みは花籠の清楚な花だね。🌸✨
新種の花はまるでコスモスの濃ゆい紅色。🌺💥

ヒントニー・紅籠ともに花籠よりやや成長が早いし少し大きくなる。

13.🌵🌸 ✨花籠 もうチョイで開花だ 注目!

絶滅危惧種 アズテキウム属 花籠 🌵🌸 ✨花籠 もうチョイで開花だ
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🌹蕾が膨らんで来たよ。
ガチで咲くつもりだな、花籠のヤツ💪🌸

今日は2月12日、春ならぬ真冬の珍事 👀
例年5月下旬に咲くのが今日になっちまった

去年までと今年と何が違ったかと言やぁ夜中に室内へ取り込んだって事くれぇか 🌵🏚
つまりは最低温度が室温7〜8℃になったって事。

去年までは、たぶん2〜3℃くらいまで下がってたんだろな。
フレーム内の最高温は同じだろうから。🌞

14.🌸✨🙌 ついに開花 注目!

絶滅危惧種 アズテキウム属 花籠 🌸✨🙌 ついに開花
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平成30年(2018) 2月12日 昼前に満開。🌸✨💪🌵

こちとらぁメモるの面倒臭がるもんで、備忘のため ⌨️

いつもの年にゃフレームの隅でいつの間にかひっそり咲いてる 🌸✨
例年満開を見逃したりしてたが、今年は去年6月に趣味園に入れてもらって、日記に書かなきゃってんで1日に何回も庭へ出るようになった。

🎁✨それに対する花籠からのご褒美かな ☺️

今までの懈怠を反省😔💧

15.🌸🌸✨2個目も続けて開花 🐴💕 注目!

絶滅危惧種 アズテキウム属 花籠 🌸🌸✨2個目も続けて開花 🐴💕
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🌵🤔1発目に咲いた花が1日で萎むのか、次の日にまた開くのか。
結果、今日も再び開いたね。

それどころか、2個目の蕾も花びらの下でスタンバイしてたんだろ、今朝(2/13)いきなり1発目の花がを押し退けて開花💪🌸✨

緋花玉(ギムノカリキウム属)の花は2〜3日保つ。
花籠もそんくれぇ咲くんだろ。

花籠の本来の開花期は5月🎏、他の沢山の花に気を取られそこんとこ今まで見てなかった。メンゴ

16.💐追加で2個咲いた、前の2個も再び開く 注目!

絶滅危惧種 アズテキウム属 花籠 💐追加で2個咲いた、前の2個も再び開く
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2/14昼 昨日 おとといに続き花が2個開花🌸✨

前に開花した2個も再開花 🌸🌸✨
花籠の花って1日でしぼんじまうって勝手に思い込んでたけど何日か保つんだな 🌵🌸🤔

40年間も栽培しててコレだもんね😌💧
面目ねぇや 😔

🌵🌸毎年咲いてるはずなのに、いつの間にか咲いて いつの間にかしぼんでる。
いかに惰性で栽培して来たかってこと。

😢一番付き合いの長い株なのに。

17.🌵🛒 花籠の和名の由来 注目!

絶滅危惧種 アズテキウム属 花籠 🌵🛒 花籠の和名の由来
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シワの寄った肌を竹籠に見立てた命名。🎋
🍵 茶道のとき床の間の柱にかける花籠にちなむ。

近年発見の新種2種 紅籠(バルデジー)と雛籠(ヒントニー)
和名の付け方になんか無理感がある。
🌸花籠(アズテキウム リッテリ)の近縁種ってことで籠の字を使った。

紅籠の名は広まったが、雛籠は広まらず、種名のヒントニーで通ってる。

両種とも花籠よりやや生育速度が早く大型になるようだ。

18.しぼんだ花柄は早めにカット✂︎🌸💦

絶滅危惧種 アズテキウム属 花籠 しぼんだ花柄は早めにカット✂︎🌸💦
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💐花籠は自家受精するらしいので花がしぼんだら即カット✂️

これまでフレームの隅で、いつ咲いたのやら しぼんだのやら気付かないうちに花期が終わってた。🌸🔚

綿毛の中に黒ずんだ花茎がいつも残って見苦しいので何度かピンセットで引っ張ってみたけどなかなか硬くて千切れない。

今回 花びらがしぼんですぐに切って丸坊主。🌝

19.🙀💧あら〜 またツボミが🌷

絶滅危惧種 アズテキウム属 花籠 🙀💧あら〜 またツボミが🌷
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😓 何度も言うけど、花籠の開花期は5月🎏
それ以外の時季に咲いた事もなけりゃネット インスタグラムでも見た事がない。

温室、フレーム、室内の窓辺、全国の様々な環境で栽培されてる筈で、それが5月に一斉に咲くってのも不思議っちゃぁ不思議だが、それが今回2月初旬に咲き始めた。

5個咲き終わって終わったかなって思ったらまたツボミ。
一体何が開花の引き金を引くのか?
そして狂い咲きの原因は?

20.🌸🎀✨可憐な花籠の花🐴💕 注目!

絶滅危惧種 アズテキウム属 花籠 🌸🎀✨可憐な花籠の花🐴💕
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🎍🌵正月にゃ群生株を購入してるし、35年物の3頭株もあるので今年の5月にゃ一斉に開花するだろうが、目下の興味はこの元カキ仔狂い咲き株が5月に再度咲くのか、だ。

花籠は外見上のタイプ変異は無い。
上述したように非常に狭いごく限られた地域にわずかな個体数が自生してるに過ぎない絶滅危惧種。
変異するほどの環境数はなかったのだ。

🌸✨この可憐な花が日本で何とか生き残ってもらいたいものだ。
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21.3頭株にツボミが出た(平成30年3/5) 注目!

絶滅危惧種 アズテキウム属 花籠 3頭株にツボミが出た(平成30年3/5)
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またまたビックリ。
2月初旬の単頭株の開花に続き3頭株の吹き仔にツボミ出現。

いったい今年はどうなってんだよぉ。
いつもなら5月下旬に咲く花籠の花が2月3月に咲くなんて、ったく気味が悪りぃや。

いつもの年と何が違うんだろ。
例年と違ったところって云やぁ今年に入ってずいぶん寒かったこと。
最低気温が-4℃まで下がった事と冬日連続が記録的だったこと。

花籠は寒いと開花が早まるのか?変なの。

22.可憐なツボミが膨らむ(平成30年3/6) 注目!

絶滅危惧種 アズテキウム属 花籠 可憐なツボミが膨らむ(平成30年3/6)
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冒頭にも書いたが、この3頭株はウチに35年間いる。

最初来た時はパチンコ玉くらいの大きさ。
実生だったか輸入球のカキ仔だったか忘れたがすでに発根してたがホンの少しのヒゲ根。
「こんな貧弱な根じゃ役に立たねぇだろう」ってシナびるのを心配してたがなんとか新根が出たらしくミイラにもならなかった。

何年か経って2cm位になって開花した時は嬉しかったのを覚えてる。
小っちゃいのに咲くんだってね。
.

23.🌼アッという間に開花した(3/6) 注目!

絶滅危惧種 アズテキウム属 花籠 🌼アッという間に開花した(3/6)
.
15年くらいして仔が5個吹いて来た。

あとで後悔したんだが、この吹き仔を全部ハズしていびつな1個を残しみんな知人へクレちまった。
この時に残したカキ仔が今回最初に咲き始めた単頭株。

何度も言うが、人になんかクレねぇであのまま残しときゃぁさぞや立派な群生株に成った事だろう。

その知人ってのもサボテン栽培のトーシロー。
どうせとっくの昔に枯らしちまったに違げぇねぇ。
不憫な事しちまったぜ。

24.主頭はツボミが全く出てない🌹 注目!

絶滅危惧種 アズテキウム属 花籠 主頭はツボミが全く出てない🌹
.
こんな風だったかな?

偉そうに解説してるけど35年も栽培してて実は主頭から先に開花するのか吹き仔から開花するのか見てねぇんだ。

言い訳じみてるが若けぇうちは仕事が忙しく毎日の観察どころの騒ぎじゃなかった。
花籠は5月にいつの間にか開花してるってくらいしか印象がなかった。

今年正月に群生株を買ったんで、古株たちにも目を向けるようになった矢先のこの狂い咲き。

偶然か、はた又 誰かの意志か?

25.マジか?群生株も開花 😲💦🌵🌺 注目!

絶滅危惧種 アズテキウム属 花籠 マジか?群生株も開花 😲💦🌵🌺
.
花籠については知ってるつもりだったが(なにせ通算40年間も栽培)実はなぁんも分かっちゃいなかったのかも。

昨日(3/6)何気なく群生株を見てたら吹き仔と主頭にツボミが見えた。

いや、ったく驚いたね、これで3株あるウチの花籠はぜ~んぶ開花しちまった。

先に書いたように、これまで花籠が5月以外に咲いた事など覚えてる限り一度もなかった。

花籠に関しちゃぁおいら何を心得てたんだろ?
ショック。

26.6cm最大主頭にもツボミ 🌹 注目!

絶滅危惧種 アズテキウム属 花籠 6cm最大主頭にもツボミ 🌹
.
大枚ハタいて衝動買いした群生株。

業者がベテラン栽培家から仕入れたそうだが、元のオーナーん所がどのような環境だったか分んねぇ。
栽培法もどんなだったか、昔に輸入してから何年間そのオーナーが栽培したかも知らねぇ。
一部に日焼けの痕があるからたぶん遮光なしで栽培してたんだろうが、他のことは単なる推測にしか過ぎない。

こうやってウチへ来て3ヶ月で開花するって事ぁ健康な株にゃ違いねぇんだろうが。

27.ガチで開花しちまった (18 3/7) 注目!

絶滅危惧種 アズテキウム属 花籠 ガチで開花しちまった (18 3/7)
.
そりゃおいらだって花籠がどんどん咲いてくれりゃぁ楽しいに違いねぇさ。
でも気掛かりなのは本来の開花期の5月にまた咲くかどうかだ。

この花籠は全サボテン中最も成長が遅い。

発芽から2~3mmのマッチ棒の頭大になるのに3年、現産地じゃ1年間に1mmしか成長しない。
それだけ新陳代謝量が少なくゆっくりした生理機能で生きてる。

そういう体質の植物が年に2度も開花するのは無理があるに違いない。
.

28.ついにみんなが乱れ咲き🌸🌸🌸✨ 注目!

絶滅危惧種 アズテキウム属 花籠 ついにみんなが乱れ咲き🌸🌸🌸✨
.
🤗🌸✨ほぼ満開
ひと月早い花見だワ 🍶☺️

いやどうも驚いたね、一斉に咲き出した🌵🌸💦
どうかしてるなウチの花籠連。

こいつぁ記録しとかなきゃな、後々のため📝
最初で最後かも知れねぇから🤫

🤭 まぁ文句ばっか言って来たけど、狂い咲きとは云え希少種の花籠の花に囲まれ栽培家冥利に尽きるっていう事だ。
素直に喜ぶべきかな。

どうもおいら天の邪鬼、偏屈男の典型だな。
.

29.🌜⭐️ 夜の花籠 注目!

絶滅危惧種 アズテキウム属 花籠 🌜⭐️ 夜の花籠
.
日が暮れるとこうして花びらが閉じる。
でも次の昼にゃ日照を受けてまた開く。

平均して3,4日開くみてぇだ。
健気だねぇ花籠は。

思うに、花籠は長日性植物なんだろう。
ウチへ来た頃からグッと日が長くなったから。

ちなみに、多肉植物じゃカランコエ・シャコバサボテンが短日性。
短日性の物は冬の低温にあてることも必要。

でも日照の長短だけじゃなくこれに温度も絡んで来る。
そう単純じゃねぇ。
.

30.👶💦小っちゃくても花が咲く 注目!

絶滅危惧種 アズテキウム属 花籠 👶💦小っちゃくても花が咲く
.
写真の吹き仔は2cmチョイ。それでも今回開花🌺

上記の35年物やその掻き仔は何センチくらいで咲き始めてたか覚えてねぇんだ
今までいちいち記録を取るのがめんどくさくて打っ棄ってた。

それにコイツらにゃ悪りいんだが、ほかの動きの派手な多肉へ眼が行っちゃってて地味な花籠はいつもフレームの隅っこ。

今回、高けぇ群生株を買って急に古株の花籠にも注目し出した。
こんなこっちゃ偉そうに言えねぇや。

開花期

収穫期

わたしの育て方

.
アズテキウム属・花籠 (はなかご:Aztekium ritteri)
「輸入株 W10.5cm」

 平成30年正月吉日 購入した時10cmを超えてて、4号(12cm)ラン鉢の内壁につっかえちゃってた。

春にゃ植え替えなきゃ。
やっぱ なんつったって花籠は大きな物は迫力が違う。
俺ん家に来たからにゃ伸び伸びと成長してもらいたいものだ。


5,000種あるサボテン科の中でもっとも成長が遅い。
 
成長速度は一年で1mmから2mm、播種して発芽してからマッチ棒の頭ほどの大きさになるにも3年はかかると云われてる 。
 
ましてや成球になり仔を吹くまでにゃ少なくも十数年という年月が必要。

 「Aztekium」は形がメキシコの古代文明アステカの彫刻「アステカ円形カレンダー」っていうのを連想させるんで付けられた。

種小名はドイツ人植物学者フリードリッヒ・リッター博士の名をとって命名。
 
日本で播種され育てられた「実生苗」は瑞々しい緑色で性質も丈夫。
しかし群生株に仕上げるまではかなりの年月を要する。

ワシントン条約の影響で「完品」は高価になってしまったが、「歳月を買う」という感覚で購入する事もあながち否定出来ないと思う。

人間には寿命があり、花籠のそれに遙かに及ばない。

絶滅危惧種を乱獲することは罪悪だが、合法的な国内流通株をそれなりの代価を支払って入手しその魅力を愛でる事は批判されるべきではないと感じる。

しかし、愛好家にとって野生株が絶滅するのはこの上なく寂しい。

メキシコ当局にゃなんとか保護をお願いしてぇものだ。







【 栽培 】

昔の栽培指南書じゃ、難しいとも容易だとも書いてないのが多かった。

輸入サボテンの中じゃ比較的安価に購入出来た(CITESなどはまだ未制定)から、現在のように’貴種’という感覚が栽培家の方にもなく「何がなんでも枯らしちゃダメ」という意識が乏しかった、と云えば言い過ぎだろうか?

ところが、絶滅危惧種に指定され脚光を浴びた途端にあわてて保護を叫ぶ。
大衆とはなんと愚かなのだろう。
原産地保護ははるか昔から心ある愛好家が警鐘を鳴らし続けて来た。
しかしそれに耳を傾ける者はほとんどいなかった。
今となってはもう手遅れ。自生地の復活はまず不可能だろうね。

まぁしかし、栽培家の方も購入することで「風が吹けば桶屋が儲かる」のたとえ、結果的に現地の不心得者の盗掘を促す事になるのに気付かず貴重種として珍重する弊、自問すれば恥ずかしい。
あの当時、保護について何ら行動を起こさなかったおいらにゃ密売を詰る資格はないのかも知れねぇなぁ。

最近のネットの記事じゃ、アズテキウム属新種の発見も手伝って永らく1属1種とされて来た本種 アズテキウム属・リッテリー「花籠 (はなかご:Aztekium ritteri)」も元祖としてふたたび注目されて来た。

そして遅ればせながら、原産地の自生環境が調査隊の報告により明らかになって来た。

北向きの無機質な石灰岩の垂直の切り立った崖に、あたかも象嵌の貴石のように嵌め込まれてる。(上記の写真)

このことから直射日光は苦手で、周囲の白い岩石崖の反射光で光合成を行なってるのがうかがわれ、軟光線下の栽培が適してると思われる。

標高は800m以上、高地と云えば高地なのだが日本のような夜間の寒さは少なく氷点下になることはない。

乾燥地じゃあるが周囲にゃ草叢も多くあり、花籠の生えてる場所もシダ類や地衣類(コケ)の傍の半日陰。
この事からも、極端な乾燥地の北米サボテンとは一線を隔する栽培法を求められるかも知れない。

こちとらの経験じゃ、遮光の必要なのは言うまでも無いが、成長期の春〜秋に案外と水を欲しがるようだ。

しかし、いくら原産地でシダ・コケ類と同居してるとは云い条、用土を常住ジメジメさせてたんじゃ根腐れの危険がある。

「全サボテン中 最も成長の遅い種」なのだからその代謝・生理作用も最も緩やかと思われる。

根も貧弱で吸水も弱く森林性の孔雀サボテン類などと同一の栽培では枯らせてしまう危険があるだろうね。

外皮もカッチカチに堅く、接ぎ木でもなきゃ急速な地上部の発育・膨張は望めないので、のんびりした気の長い継続的栽培が適してる。

実生から見映えのする株まで育て上げるのに数十年はかかるのは覚悟すべきで、群生株の完品を購入するならCITES絶滅危惧種に指定された現在では多額の予算が必要。
数頭の中苗でも10万円以上はする。

今回購入したこの群生株は現地で推定半世紀以上、輸入されてからも数十年栽培されたと思われる。

そのくらいの値はするのは仕方なかろう。



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