棉から綿へ

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成功談
植物名 ワタ(綿)
品種名 真岡木綿・茶綿
地域 茨城県 場所 栽培形態 地植え
日当たり 日なた(一日中) 満足度
ジャンル

栽培ストーリー(わたしの育て方レポート)

棉から綿へ

棉から綿へ

作成日:2018/01/13
最終更新日:2020/04/22

織物で使う綿糸を自分で作ってみたいと思い、自宅の庭の片隅を開墾するところからはじめました。
花を愛でるわけでもなく、食用でもなく、実用品として収穫するための栽培です。

  • まずは畑作りから

    1

  • 種まき

    2

  • 発芽

    3

  • 植え付け

    4

  • 一気に生長!

    5

  • プランターでも育てられます

    6

  • 実がつき始めました

    7

  • もう少しで実が弾けますよ

    8

  • コットンボール

    9

  • ドライフラワー風に

    10

  • 糸紡ぎをしてみました

    11

1.まずは畑作りから

棉から綿へ まずは畑作りから
庭の片隅の犬小屋があった場所を綿畑として開墾するところからはじめました。広さは約二坪ほど。
土の中から5,6cmくらいの石ころがゴロゴロと出てきて、こんな痩せた土地で育つのか、不安がいっぱいです。
腐葉土を混ぜ込んで種まきの時期を待ちます。
[撮影:4月3日]

2.種まき

棉から綿へ 種まき
発芽適温は20℃以上なので、4月下旬から5月上旬の大型連休の頃がベストです。(栽培地域によって変わります)
ビニールポットに種を2,3粒ずつ播き、種がかくれるくらいに覆土。
水をたっぷり与えて、発芽を待ちます。
また、種まきと同時期に畑に石灰を混ぜ込んで弱アルカリ性に整えておきます。
[撮影:5月3日]

3.発芽

棉から綿へ 発芽
種まきから4日後に発芽しはじめ、1週間後には全てのポットから芽が出そろいました。
このまま本葉が2,3枚出てくるまでポットで育苗します。
[撮影:5月10日]

4.植え付け

棉から綿へ 植え付け
畝幅は60cmくらい、二坪の畑に対して18本分を植え付けました。
根腐れしないよう、水やりはほどほどに!
[撮影:6月10日]

5.一気に生長!

棉から綿へ 一気に生長!
梅雨明け後はグングンと急速に生長。
軽く鶏ふんを追肥して、草取りと害虫除去に汗を流します。
[撮影:7月28日]

6.プランターでも育てられます

棉から綿へ プランターでも育てられます
深さ30cmくらいのプランターでも育ててみました。
和綿の花はクリーム色で中央が鮮やかな小豆色です。ハイビスカスにも似ています。
[撮影:8月5日]

7.実がつき始めました

棉から綿へ 実がつき始めました
花が萎むと実がふくらみはじめます。白丸で囲んだところがコットンボールの元(?)です。
[撮影:8月5日]

8.もう少しで実が弾けますよ

棉から綿へ もう少しで実が弾けますよ
プランターバージョンの実です。
日本や雨が多い地域の綿は、実が下向きで萼が傘のように開いて雨露から守るようです。
逆に、乾燥している地域で育つ洋綿は実が上向きで育ちます。
[撮影:8月28日]

9.コットンボール

棉から綿へ コットンボール
プランターバージョンの実が弾けました。フワフワです。
このくらいに開いたら収穫のタイミング。萼を切り取り天日干しして良く乾燥させます。
和綿は軽く触っただけで簡単に綿が取れてしまうので、クラフト用に実の皮(?)も残したい場合は優しく扱ってください。
[撮影:9月10日]

10.ドライフラワー風に

棉から綿へ ドライフラワー風に
夜露に濡れるころになっても弾けていない実が多く残っている場合は、枝ごと切り取って日当たりの良い窓辺で逆さ吊り保管しても大丈夫です。

11.糸紡ぎをしてみました

棉から綿へ 糸紡ぎをしてみました
収穫した綿は、織物用の手紡ぎ糸となります。

開花期

収穫期

わたしの育て方

<1月〜2月>
寒起こしをします。
根が地下深くまっすぐ育つ性質なので、水はけが良く不純物が少ない土になるように心がけて下さい。
ゴミ、雑草や枯葉、根っこを取り除いて、深さ30cmくらいを目安に土をざっくりと掘り返します。

<3月下旬〜4月上旬>
桜が咲く頃、寒起こしをした畑に腐葉土や鶏ふんを混ぜ込んで土壌を整えておきます。
★ポイント★
肥料を多く与えすぎると枝が生長しすぎて蕾が落ち実がつきにくくなるので、肥えた畑であれば元肥は必要ありません。

<4月下旬〜5月中旬>
綿の発芽適温は20℃〜25℃くらいです。
畑に直接播く場合は、種まきの1,2週間前くらいに土に石灰をまぜ込み弱アルカリ性の土壌にし、畝幅は60cm以上で準備しておきます。
種まき前夜、鉢皿のような平らの入れ物に水を入れて種を浸し、種のまわりについた綿の繊維が水をはじかなくなるまで良く馴染ませて一晩置きます。
50cm〜60cm間隔に2,3粒播き、種が隠れる程度に覆土します(深さ1cm弱)。1週間くらいで発芽するので、間引いて1本にします。
一坪(畳二畳分)に対して9本の苗が育つようにすると良いでしょう。
鉢植えにする場合は、深さ30cm以上の野菜用プランターを使うと良く育ちます。
★ポイント★
5月になっても気温が20℃を超えない土地ではビニールポットでの育苗も可能です。
発芽まで暖かいところに置き、発芽後、本葉が出始める頃(発芽から2週間後くらい)に移植します。
ただし、移植時に根が傷つくと枯れてしまったり、成長に必要な共生菌が減ってしまうので、ポットの底に十字の切れ込みを入れてポットごと移植すると安心です。

<6月〜7月上旬(梅雨の時期)>
発芽から約1ヶ月、10cm〜15cmくらいになると急に苗の生長がストップしたように感じますが、水やりは土の表面が乾いてからで十分です。
根が地中深く育っている時期ですので根腐れに注意してください。

<7月下旬〜8月>
梅雨が明けて気温が高くなるとグングンと急に枝が伸び始めるので、この時期に鶏ふんを播いて追肥します。
肥料を与えすぎると蕾が落ちやすくなりますが、あまり気にしないこと!
農薬を使わないとヨトウムシやハマキムシがつくことがあるので、こまめに除去してください。蕾や花に被害が及ばない限りは、それほど神経質にならなくても大丈夫です。
丈が60cmくらいになったら、主枝の先端を折り取り摘心して側枝を伸ばします。
また、この時期は台風に注意。強風で枝が折れないように、支柱を立てておくと安心です。

<9月〜10月>
花が萎んで実(コットンボール)が弾け、収穫の時期になります。
実から綿がこぼれるくらいになってから収穫するのがベストですが、雨に当たると綿が固まって見た目や品質が落ちるので、実が完全に開かない状態で少し早めに収穫しても問題ありません。その場合は、室内でしっかり乾燥させてください。
側枝が伸びすぎると小さい実しかならないので、蕾の大きさで判断してこまめに摘心します。

<11月〜>
地域によっては弾けたコットンボールが夜露にあたって傷んでしまう時期です。
枝に弾けていない実が多く残っている場合は、枝ごと切り取って日当たりの良い窓辺にドライフラワーを作るように逆さに吊しておくと、次々に実が弾けていきます。
枝のまま保管する場合は、枯れた葉や実の萼をキレイに取り除いて置くことをオススメします。
大きく育ったコットンボールを選び、綿を取り除いて種をしっかり乾燥させ、翌年の栽培用の種としてから保管してください。
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