下葉を残したまま、1~3本ほどの太い茎を伸ばします。葉を密生させるために芽先を切ると同時に、全体が三角錐になるように形を整えましょう。水切れさせると下葉が落ちてしまうので、鉢土の乾き具合をしっかりチェックするのがポイント。左写真のコリウスは‘アラベスク’。
草丈が違う種類を組み合わせたときは前後に、草丈が同じぐらいの種類は横並びに苗を配置します。苗の背後にさした扇形トレリスに、ところどころ太い茎を誘引してひもで結び留め、背面や周囲にはみ出した茎葉はカットして形を整えながら育てます。右写真のコリウスは右から‘ライムサンシャイン’、‘ブラックマジック’、‘ピーターグリーン’。
葉が小さい品種は、高さ30cmほどのミニスタンダード仕立てに向いています。コンパクトなスペースにも置けるうえ、数株仕立てたものを並べて置くのもステキ。頭部が大きいので倒れないように重い鉢を使うか、レンガなどで押さえておくとよいでしょう。
コリウスは単独で仕立てる以外にも、草花と寄せ植えにすると、また違った印象に。右写真はフワフワとしたユーフォルビア「雪華草」が軽やかさを添えてくれるひと鉢です。雪華草の草丈にそろえ、コリウスの芽先をこまめにカットして、こんもりとしたドーム状に仕立てます。右写真のコリウスは‘ランデブー’。
篠原英子(しのはら・えいこ)
花から野菜まで幅広い植物を生産する種苗会社、ハルディンを経営。植物の新しい使い方や楽しみ方を研究中。「コリウスは簡単に大きく育ち、失敗の少ない植物です。皆さんもぜひ自信をもって育てましょう」。