第1回 水を制するものがティランジアを制する ― 今、熱い植物アーカイブ
その独特な容貌が人気のティランジア(チランジア)。1つ数万円で売買されるものもあるが、最近では100円ショップでも手に入るほど身近な存在だ。
独特の質感で水が足りているのかどうかがわかりにくいこともあり、水やりをしないで枯らしてしまう人は少なくない。「空気中の水分だけで育つエアプランツ」などといって売られることも多かったのも一因かもしれない。
ティランジアが自生している環境では葉についた霧の水滴などを吸収して育つが、日本の環境では人の手でちゃんと水やりをすることが必要になる。
「イオナンタなどのような比較的乾燥に強いものもあるけれど、ブルボーサやウスネオイデスなどはとても水が好き。それぞれの個性に合わせて水やりをしないとね」
そう語るのは、ティランジアなどのブロメリア科植物を多く扱うスピーシーズナーサリーの藤川史雄さん。
「日本の植物で、ティランジアの育て方に一番近いのはフウランやセッコク。春から秋は外で風に当ててしっかり水やりし、冬は水控えめ。気温が5℃を下回るようになったら部屋に入れたり防寒をするというのも同じだね。ティランジアも木に着生する植物だから、戸外の落葉樹の下に置くといいかもね。夏は日陰で冬は日なた、落葉樹の下に着生しているイメージで育てるといいよ。」(藤川さん)
藤川史雄(ふじかわ・ふみお)
園芸家。神奈川県で、ブロメリア科植物や多肉植物の栽培を行うスピーシーズナーサリーを経営。
撮影/田中雅也 編集/土屋 悟 撮影協力/スピーシーズナーサリー
『NHK趣味の園芸』テキスト大好評連載「今、熱い植物」アーカイブ
この記事は『趣味の園芸』2017年4月号「今、熱い植物」を編集、抜粋したものです。
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