善林六朗[園芸研究家]
ハモグリバエは、主に野菜や草花に寄生する害虫です。小さなハエである成虫は、葉の組織中に卵を産み、ふ化したウジ状の幼虫はそこで成長し、やがて俵形の蛹(さなぎ)になり、その後、成虫になります。
幼虫が葉の内部を蛇行しながらトンネル状に食害するため、緑色の葉にあたかも白い線を描いたようになります。それゆえ、エカキムシとも呼ばれます。
多数の葉が白く見えるほど食害がひどくなると、株の生育は悪くなり、野菜では収量と品質が低下し、草花では著しく観賞価値を損ないます。
ハモグリバエは多くの種類がいますが、春はナモグリバエの発生が目立ちます。成虫は灰色で、灰褐色の幼虫は葉中で成長し淡褐色の蛹になります。晩春以降には、近年海外から侵入したと思われるマメハモグリバエ、トマトハモグリバエ、ナスハモグリバエなどの発生がふえます。いずれも形状が似ており、成虫は体の大部分が黒色で、頭など一部が黄色です。幼虫は黄褐色で、成長すると葉から脱出し、地表や葉上で蛹になります。
最も効果的な方法は殺虫剤の使用で、食害痕の発生初期から薬液を散布します。予防のため、タネまき時や苗の植えつけ時に粒剤をまくのもかなり有効です。
なお、苗や鉢花を購入するときは、被害のないものを選ぶことが大切です。これに加え、殺虫剤を使いたくない場合は、目の細かい防虫ネットで植物を覆う、成虫を誘引し捕殺する黄色粘着板を吊り下げるなどの方法も有効です。このほか、食害された葉の摘み取りも考えられますが、多くの葉に一斉に産卵されている場合が多く、ほとんど効果はありません。
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