アオムシ(青虫)

善林六朗[園芸研究家]

初期症状
主にアブラナ科の野菜や草花の葉が食害され、そこに全身に細かく短い毛が生え、体が緑色の小さなイモムシがいる。
進行したとき
アオムシの体が大きくなり多発すると、葉を食べつくされ、株の生育が悪くなる。

アオムシ(青虫)とは?

 アオムシとは、一般的には身近でよく見るモンシロチョウの幼虫を指します。成虫のモンシロチョウは羽が白く、前羽の先端が灰黒色で、同色の斑点が前羽に2個、後羽に1個あります。成虫は草花や雑草などの花の蜜を吸って生活し、主にアブラナ科植物の葉などに、黄色で細長い小さな卵を産みつけます。
 ふ化した幼虫は体が緑色で、全身に細かく短い毛がうっすらと生えた小さなイモムシです。幼虫は老熟すると、緑色や灰白色などの蛹(さなぎ)になり、羽化して成虫になります。

▼どんな被害が起こる?

 幼虫は、主にアブラナ科の野菜や草花の葉を食べます。体が大きくなると食欲がおう盛になり、多く発生すると、葉を食べつくしてしまうこともあります。そのため、野菜や草花などは生育が悪くなり、草花では観賞価値も損なわれます。

▼モンシロチョウに近い仲間

 身近に見られ、モンシロチョウの幼虫に形や色が似ているので、幼虫がアオムシと呼ばれるものには、白い羽に黒い筋があるスジグロシロチョウ、黄色の羽に黒い小斑紋が点在するキチョウ、黄色の羽に黒い小さい斑点が連なるモンキチョウなどがあります。これらは主に野生植物に卵を産むため、幼虫が野菜や草花を加害することはあまりありません。

▼一般的な防除の方法

 タネまきや苗の植えつけ後、畝(うね)や苗の上に防虫ネットをトンネル状にかぶせておき、成虫が産卵するのを防ぎます。栽培する植物の近くで飛ぶチョウを見つけたら、定期的に葉裏などを調べて、卵やふ化した幼虫をつぶして取り除きます。適用のある薬剤がある植物で、薬剤を使用する場合は、タネまきや植えつけの際に粒剤を土壌に混ぜ込み、チョウが飛び回る期間に、定期的な薬液散布を行います。

薬剤を使用する際は、その薬剤の使用条件が、対象植物、病気や害虫、防除したい方法と合っていることを、ラベルなどで確認してください。
モンシロチョウの成虫
モンシロチョウの成虫。春から秋にかけて見られる。
モンシロチョウの卵
モンシロチョウの卵。葉裏に産みつけられていることが多い。
成長したモンシロチョウの幼虫
成長したモンシロチョウの幼虫。体が緑色なのでアオムシと呼ばれる。
モンシロチョウの蛹
モンシロチョウの蛹。主に葉の裏などについている。

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